DELLのInspiron 15は、15.6インチワイド光沢液晶のエントリーノート。Core i3 / i5搭載可能モデル!初心者やセカンドPCにお勧めな1台ですが、侮れない高パフォーマンス!
Inspiron 15の搭載プロセッサー(CPU)について
Inspiron 15はHM55 Express チップセットを採用しており、インテルの開発コード名でArrandale(アランデール)と呼ばれるプロセッサーを搭載することができます。
Core 2 Duoの次世代にあたる技術で、初めてプロセッサー内にグラフィック機能を内蔵する、3次キャッシュメモリを内蔵するなど新しい要素が見られます。また、プロセッサーがメモリに直接アクセスできるなど、Core 2 Duoには無かった構造です。
ここでは、Arrandaleのプロセッサーである、Core i3とCore i5の基礎知識を解説しておきます。Inspiron 15を購入する際、どちらにするかの参考にしてください。なお、以下の表はArrandaleのプロセッサーの一例です。2010年5月時点では、DELLはCore i3-330MとCore i5-430Mをサポートしています。技術的には上位プロセッサーのCore i7も搭載できますが、DELLでは上位モデルとの線引きをしているようです。なお、選択できるプロセッサーナンバーは変更されることもあるので、最終的にはDELLサイトでご確認ください。
Arrandale(アランデール)のプロセッサー | |||||
ブランド | Core i3 | Core i5 | |||
プロセッサー・ナンバー | 350M | 330M | 540M | 520M | 430M |
動作周波数 | 2.26GHz | 2.13GHz | 2.53GHz | 2.40 | 2.26 |
最大動作周波数 (ターボ・ブースト) |
なし |
3.06GHz | 2.93 | 2.53 | |
グラフィック | 500MHz |
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HD Graphics with Dynamic Frequency | 667MHz |
766MHz |
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3次キャッシュメモリ | 3MB |
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実装コア数 | 2コア |
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HTテクノロジー | 4スレッド |
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メモリ | デュアルチャンネル |
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TDP | 35W |
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プロセス | 32nm |
Core i5はCore i3の上位版ですが、「ターボ・ブースト・テクノロジーを搭載、そしてHD Graphics with Dynamic Frequencyの数値が高い」ことが挙げられます。
Core i3 / i5共通事項
HTテクノロジー搭載のデュアルコア
2つのコアを持つデュアルコア。Core 2 Duoではコア数と同じ2スレッド動作でしたが、Core i3 / i5ではHTテクノロジーによって4スレッド動作します。HTテクノロジーは後ほど解説します。
3次キャッシュメモリを搭載
キャッシュメモリとはプロセッサーが内蔵する高速メモリ。Core 2 Duoでは2次キャッシュまででしたが、Core i3 / i5では3次キャッシュまで搭載されています。
最新、32nmプロセス
~nmプロセスとはCPUの設計で配線幅を表します。数値が低いほど微細で、最新技術となります。Core 2 Duoでは45nmプロセスが最終でしたが、Core i3 / i5では32nmプロセスで更に微細設計。
メモリコントローラーをプロセッサーに内蔵
Core i3 / i5にはメモリコントローラーを内蔵しているので、メモリに直接アクセスする設計になっています。(前期プロセッサーのCore 2 Duoでは、チップセットのマージンが入ります。)
グラフィックインターフェースをプロセッサーに内蔵
グラフィックインターフェースも内蔵するので、単体グラフィック(GPU)に直接アクセスできます。しかし、Inspiron 15では単体グラフィックを持たないエントリー機ですので、この仕様は関係ありません。単体グラフィックを持つ上位機種に影響があります。
HTテクノロジーで、4スレッド動作(Core i3 / i5共通事項)
デュアルコアCore i3 / i5は、Core 2 Duoと同じ2コアですが、HTテクノロジー搭載なので4スレッド動作が可能です。擬似とはいえ、クアッドコア感覚でパソコン操作ができるのです。マルチスレッド対応ソフトや、複数同時作業では強みをみせます。一方、Core 2 DuoはHTテクノロジーがないので、2スレッドのままです。
HTテクノロジーとは、命令の流れを2系統にすることで、待機状態の演算機構を極力減らし、1コアに対し2スレッド処理させる技術です。略さないで読むと「ハイパー・スレッディング・テクノロジー」です。
Windows タスクマネージャーを見ると、CPUのブロックが4つになっています。つまり、システムは4コアとして認識します。複数同時処理に効果を発揮します。
マルチスレッド対応ソフトでは、高いパフォーマンスを見せます。例えば、4スレッド動作なら、4箇所を同時にレンダリング処理できるなど活用例があります。マルチスレッド対応ソフトはまだ少ないですが、先行投資してもいい時期でしょう。
これまでのエントリーノートは、チップセットにオンボードグラフィックとしてグラフィック機能を統合していました。今度のCore i3 / i5を搭載するノートでは、CPU内部にグラフィック機能を内蔵しました。これがHDグラフィックスです。メモリコントローラーやグラフィック・インターフェースをCPUに統合したところも、従来のCore 2 Duo搭載ノートとは異なる構造です。CPUがメモリに直接アクセスできるようになり、高速化されています。
HD Graphics with Dynamic Frequency
ブランド | Core i3 | Core i5 | |||
プロセッサー・ナンバー | 350M | 330M | 540M | 520M | 430M |
動作周波数 | 2.26GHz | 2.13GHz | 2.53GHz | 2.40 | 2.26 |
最大動作周波数 (ターボ・ブースト) |
なし |
3.06GHz | 2.93 | 2.53 | |
グラフィック | 500MHz |
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HD Graphics with Dynamic Frequency | 667MHz |
766MHz |
前述したとおり、プロセッサーにグラフィック機能を内蔵しているわけですが、HD Graphics with Dynamic Frequencyという技術があり、グラフィック処理能力も環境に応じてアップします。これは2010年5月時点では、デスクトップ用のCore iシリーズには無い機能です。Core i3では通常500MHzですが667MHzまでアップします。Core i5では更に高く766MHzまで上がります。
Core i5では、Core i3にはないターボ・ブースト・テクノロジーが備わっています。ターボ・ブーストは環境に応じて動作周波数を上げます。動作周波数の高さは処理速度の向上につながります。Core i3は元々持っている動作周波数までのパフォーマンスしかありません。次のページではCore i5を搭載するメリットを紹介します。
なお、DELL Inspiron 15は販売終了しています。ただいま、パソ兄さんが注目しているDELLパソコンはこれです。まずはDELLサイトでチェック↓
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
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DELL Inspiron 15(1564)レビュー!(2010年1月発売・Nehalem設計)