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メタルボディ!Tiger Lake(UP3)設計の15.6インチノート
DELL Inspiron 15(5502) レビュー
Tiger Lake -UP3設計の Inspiron 15(5000シリーズ)をレビューする。(コンピューターモデル名: Inspiron 5502 / 規制モデル名: P102F)。便宜上、Inspiron 15(5502)と呼称する。レビュー機では第11世代 Core i7-1165G7 を搭載している。内蔵GPUとして、Iris Xe グラフィックスを統合している。
メタルボディ(アルミ・パームレスト&マグネシウム合金?の天板)15.6インチノート。ディスプレイは非光沢・広視野角・解像度1920 × 1080で、3辺が狭額のフレームレスデザイン。テンキー付きのキーボードでバックライト・キーボード機能を搭載している。タッチパッドエリアのエッジにはダイアモンドカットの美しい加工。ディスプレイを開くと、キーボード面に勾配がつく機構(リフト・ヒンジ)。ストレージ用のM.2スロットは2基あり、設計上はNVMe SSDのデュアル構成が可能。メモリスロットは2基実装しており、まずまずの拡張性。なおHDDベイはない。光学ドライブは非搭載。
幅: 356 mm × 奥行き: 234 mm × 高さ: 14~18mmのくさび形。DELL公称の最小重量: 約1.65kgだが、レビュー実機の測量では1.577 kgだった。レビューはあくまで実機の一例であるため、選択により各々の構成は異なる。
2021年9月論評 Tiger Lake -UP3 |
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※2021年9月30日時点のレビュー。本製品の発売日は2020年10月13日である。
レビュー機における構成
今回、導入したInspiron 15(5502)の構成および、採用されていたベンダーは以下の通り。この手元にある実機に限った情報となる。ユーザーのカスタマイズ選択や、メーカーの仕様変更、時期的な事情により同一製品でも異なる。また、複数の既存構成からのカスタマイズ販売という面から ” どこまでが標準搭載なのか ” こちらでは判断できない。実際の購入においては、「レビュー実機との差異」があることをご了承いただきたい。
レビュー実機ではTiger Lake-UP3設計の第11世代 Core i7-1165G7 を搭載している。UP3シリーズは従来でいう「Uシリーズ」に相当する低消費電力版CPU。4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作、12MBキャッシュ、ターボブーストの最大4.7GHz。CPU内では、従来より強力になった内蔵GPUの「インテルIris Xe グラフィックス」を統合している。
※Inspiron 15(5502)が採用しているアーキテクチャ解説 【 Tiger Lake 設計 】
メモリスロットは2基実装している。このInspiron 15(5502)実機例では、SKハイニックス製の8GB DDR4メモリを1枚搭載している状態。シングル・チャンネル仕様。【基礎知識: メインメモリ(主記憶装置)とは 】
ストレージ用のM.2スロットに、KIOXIA(東芝メモリ)製のKBG40ZN5512G 512GB NVMe SSDを搭載。フォームファクタはType 2230パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは2196MB/sという速さ。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は圧倒的で桁違い。シーケンシャルライトはやや控えめで728.5MB/sだった。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。
M.2スロットに搭載されるSSDについて
無線LANにはインテルWi-Fi 6 AX201 160MHzを搭載。Wi-Fi 6(第6世代の無線LAN規格)なので、IEEE802.11axに対応する。Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)から通信速度が向上し、「複数端末環境における通信の安定性」、「接続する端末の省電力性」で向上している。Bluetooth対応。なお、有線LANは搭載していないので無線環境が必須となる。
【ネットワーク基礎知識: 無線LAN規格について 】
【Bluetooth(ブルートゥース)~異なるメーカーの周辺機器をまとめて無線接続 】
15.6インチ 非光沢 ディスプレイ 【広視野角】 (解像度1920 × 1080)
特に左右のベゼルは狭額になっており、幅約5mmほどとスリム。上部ベゼルも狭額なので、3辺狭額デザイン。
やや高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、掲載写真では拡大なしのドットバイドット表示(100%)に設定し直している。見え方や感じ方には個人差はあるだろうが、15.6インチに「1920 × 1080」はドットバイドット(100%)表示でもわりと実用的で、玄人ユーザーはわりとこの組み合わせを好む傾向にある。
液晶パネルには、AU Optronics(BenQグループ)製の【AUO23ED】を採用。AUO23EDの仕様を検索してみると「IPSパネル、sRGB 53%カバー、Flicker-Free」とのこと。非光沢の範疇であるが、実際はやや半光沢に近い。IPSパネルなので広視野角だが、テラスのような明るい場所ではやや陰になることもある(ARコーティングがないからか?)
ディスプレイベゼルの上部中央にはWebカメラと2つのデュアルマイクを内蔵。
ディスプレイ基礎知識
- 広視野角とは : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式
- ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)
マネージメント系のアプリ
にWaves MaxxAudio Pro、Dell Power Managerがインストールされている。おそらく標準装備と思われるが、バージョンは時期により更新されているようだ。
Waves MaxxAudio Proは、内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでもデジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。さらに詳しく 【 Waves MaxxAudio Proの解説 】
Dell Power Manager では、電源・温度の管理アプリ 電源プロファイル管理や、静音性(ファン速度)・温度・パフォーマンス(処理速度)のカスタマイズが行える。バッテリー残量0%から80%まで1時間で急速充電する機能「Express Charge」の設定もここで行える。さらに詳しく 【 DELL Power Manager(電源・温度の管理アプリ)のレポート 】
カバー・オープン・センサー搭載
ディスプレイを開くと、自動でPCが起動する「カバー・オープン・センサー」を搭載。リッド(蓋)センサーともいう。電源ボタンを押す手間が省けるが、デメリットとして清掃など「起動目的ではないとき」にも強制で起動する。
ベンチマークテスト(Core i7-1165G7搭載時)
このInspiron 15(5502)で搭載したCore i7-1165G7のパフォーマンス。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
結果、マルチスレッドでスコア「723」。当方レビューの同CPU搭載のPCでは、663~834とばらつきがあるが、大体その中間くらいの結果となった。Core i7-6700Tと同等か、場合によりそれ以上のパフォーマンスはあるようだ。
【CINEBENCH R15ベンチマークテスト ~ 過去レビューPCとの、マルチスレッド比較 】
ゲーム・ベンチマークテストは割愛。構成からして、以前レビューしたDELL Inspiron 14(5402)の結果と似たようなものだろう。
Inspiron 15(5502)が装備するインターフェース
Inspiron 15(5502)の右側面では、MicroSDカードスロット、USB 3.2-Gen1(5Gbps)、ヘッドセット端子を配置している。
左側面では、電源コネクタ、電源ライト、HDMI端子、USB 3.2-Gen1端子(5Gbps)、USB Type-C端子を配置。USB Type-C端子が対応するインターフェースは、厄介なことにPC製品によって様々である。Inspiron 15(5502)のクイックスタートガイドによれば、USB 3.2-Gen1、Power Delivery、Display Port に対応している。
・・と思いきや、備考欄ではDisplay Port 、USB 3.2-Gen2(10Gbps)に対応とある。どっちやねん。また、オンラインマニュアル「Inspiron 15 5502 セットアップと仕様によれば、USB 3.2-Gen2(10Gbps)、Power Delivery、Display Port 対応とある。さて、Gen1(5Gbps)、Gen2(10Gbps)のどっちなんでしょうね?わかりませぬ。
USB 3.2への改称について
2017年に「USB 3.2」が発表された。これまでのUSB 3.0 および USB 3.1は伝送路が「1レーン」であるが、これを「2レーン」に束ねることで高速化した。ただ非常に面倒くさい事に、従来(1レーン)のUSB 3.0、USB 3.1を取り込む形で改称がされ、すべて名称は「USB 3.2」で統一された。つまり、「1レーンのUSB 3.2」と、「2レーンのUSB 3.2」があり、以下の4パターンあると理解すればいい。現在では1レーンがメインなので、ややこしくなったら旧称に置き換えるとよい。
- USB 3.2 - Gen1 (1レーン・5Gbps) = 旧称 : USB 3.0 / USB 3.1-Gen1
- USB 3.2 - Gen2 (1レーン・10Gbps) = 旧称 : USB 3.1-Gen2
- USB 3.2 - Gen 1x2 (2レーンの 10Gbps) ※コネクタ形状はUSB Type-Cのみ
- USB 3.2 - Gen 2x2 (2レーンで20Gbps) ※コネクタ形状はUSB Type-Cのみ
※2019年2月、策定団体のUSB Implementers Forum 【USB-IF】 によって「USB 3.2」と名称変更。※過去にアップしたレビュー記事では修正を入れないのでご留意を。※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
Power Delivery
Power Delivery(USB PD)とは「USB電力拡張規格」のこと。大きなメリットとして、容量さえクリアできれば市販のPower Delivery対応ACアダプターを使うことができる(これでメーカー専用ACアダプタの縛りから解放される)。また規格としては、ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で次々に対応周辺機器へ電源供給ができる。
【 さらに詳しく解説 ~ Power Delivery とは 】
インターフェースの基礎知識
- 周辺機器とつなぐ端子の知識 : 接続端子(シリアルバス規格)の解説
- ディスプレイと接続する端子の知識 : ディスプレイ端子の解説
メタルボディのデザイン
天板はアルミのパームレストと比べて白っぽいので、マグネシウム合金ではないかと思われる。中央にはクロム調のDELLロゴが埋め込まれている。
前面に端子の装備はなし。くさび型なので前面先端が細いデザイン。
右側面のデザイン。
ヒンジは底部にめり込んだ機構で、後述する「リフトヒンジ」のため、背面全般にソフトプラスチックのカバーで覆われている。
ディスプレイを開くと、キーボード面に勾配がつく機構(リフト・ヒンジ)。チルトスタンドの効果があり、傾斜面になったキーボードで打ちやすくなる。さらに底面側に空間が生まれるので、吸気スペースも拡張されるというもの。「ラバー ドロップ ヒンジ」ともいう。
ディスプレイと本体の間に排気口を配置しており、エアーフローとしては理想的ではないが、低消費電力ノートならではの設計なのだろう。ディスプレイを大きく開いたほうが、排気には有効的な印象。なお、シンルファン内蔵のため、ファンの排気口となっているのは1基のみ。
65WのACアダプタ(コネクタ先はDCプラグ)。コネクタ先が電源LEDライトになっている。ACアダプタからPC側へつなぐケーブルは比較的細めだが、ジョイント式のAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、アダプタ本体は222g、AC電源ケーブルは102gだった。※AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。
アルマイト加工された梨地のアルミのパームレストなので、一般的な安価ノートよりは高級感を堪能できる。テンキー付きのキーボードを実装。シルバーカラーなので、黒のキーボードよりは印字の視認性が悪い。
広めのタッチパッド。周囲はダイヤモンドカットで、アルミの光沢がアクセントとなる美しい仕上げになっている。
テンキー付き。キーボード枠に電源ボタンを収めた構造(一番右上に電源ボタン)。一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工がされている。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。
BackSpaceと¥、半角全角キーが小さいのでやや扱いづらい。カーソルキーでは段差や空間がなく、他のキーと整列されているため、やや扱いにくい。幅の制限があるため、テンキーはやや窮屈で境目もわかりにくい。カーソルキーは段差などの区別化がなく、他のキーと整列されているため扱いにくい。テンキーの上部には電卓機能がダイレクトに行えるキーが配置されている。
右上の端に配置された電源ボタン。クイックスタートガイドではオプション扱いになっている、「指紋認識リーダー統合型の電源ボタン」。ボタン表面がフラットになっており、センサーになっている。(Windows Hello対応)
キータッチの様子。
各キーの操作風景。
なお、搭載しているキーボードパーツは以前レビューした Inspiron 15(7501)と同じもの。キーボード単体での使用感は別ページにてまとめて紹介している。パーツ限定の共通コンテンツのため、被写体はInspiron 15(7501)となっている。詳しくはこちら、【同型 シルバー (バックライト機能付き) ※被写体: Inspiron 15(7501)】
この実機ではバックライト・キーボード機能を搭載している。(F5を繰り返し押すことで、ライトのオンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも室内照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。しばらく操作をしないと自然に消灯する。
底面カバーと、Inspiron 15(5502)の内部
底面は内部アクセスのためのカバーとなっており、素材はプラスチックだった。左右はカーブ面となっており、スピーカー孔を配置。下には横長のスリットがあり、吸気口となっている。
Inspiron 15(5502)の内部構造。保証が受けられなくなる行為なので自己責任の範疇である。一部が黒いPETフィルムで覆われ、パーツが保護されている。※PETフィルムとは : ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いたコシのある高分子フィルムで、耐熱性があり、酸素や湿気に対するバリア性を持つ。
シングルファンの搭載。冷却システムは必要最低限の印象。発熱次第ではパワーセーブも予期される。
PETフィルムの下には、メモリスロットが2基ある。今回は8GBメモリを1枚搭載したシングルチャンネル。
この実機ではM.2スロットにType 2230のNVMe SSDを搭載。固定具の位置を変えることでType 2280にも対応できるもよう。スロット部分の記載をみると、PCI ExpressおよびSATAの両対応スロットみたいだ。「No Optane」とあるので、ここはOptaneメモリに使えないとのこと。
メモリスロットの下方に、もう1基のM.2スロットがあり、フォームファクタはType 2280。設計上ではSSDのデュアル・ストレージ構成が可能。よく見るとネジ穴が2つあり、固定具を移動させることで、あと2パターンのフォームファクタに対応できる感じだが、詳細は確認していない。
無線LANカードらの搭載。今回のInspiron 15(5502)レビュー実機では、インテルWi-Fi 6 AX201 160MHzを搭載した例。
搭載している3セルバッテリー(40Wh)。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
Inspiron 15(5502)のレビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
2021年9月論評 |
メタルボディ(アルミ・パームレスト&マグネシウム合金?の天板)15.6インチノート。ディスプレイは非光沢・広視野角・1920 × 1080、3辺狭額のフレームレスデザイン。テンキー付きキーボード(バックライト機能実装)。タッチパッドエリアのエッジにはダイアモンドカットの美しい加工。ディスプレイを開くと、キーボード面に勾配がつく機構(リフト・ヒンジ)。ストレージ用のM.2スロットは2基あり、設計上はNVMe SSDのデュアル構成が可能。メモリスロットは2基実装しており、まずまずの拡張性。なおHDDベイはない。光学ドライブ非搭載。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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