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狭額ディスプレイ、広視野角、アルミ天板の薄型14インチノート!
Inspiron 14 5000(5490) レビュー!Core i3-10110U搭載
- レビュー1弾!Core i3-10110U + UHD グラフィックス / アイス・ライラック ※現在
- レビュー2弾!Core i7-10510U + GeForce MX230 / プラチナ・シルバー
2019年9発売!Comet Lake設計のInspiron 14 5000(コンピューターモデル名 Inspiron 5490)をレビューする。第10世代Coreプロセッサ(Uシリーズ)搭載の14インチノート。非光沢 広視野角ディスプレイ(解像度1920 × 1080)。ディスプレイベゼルの幅が6mmしかない狭額!スタイリッシュなフレームレス・デザイン。天板はアルミ素材を用いている。バックライト・キーボード搭載。
今回レビューするInspiron 14(5490)実機では、第10世代 Core i3-10110U を搭載。実機は内蔵グラフィック仕様であるが、オプションでGeForce MX230 が搭載できるので、グラフィックパフォーマンスの底上げは可能。ストレージでは、SATA接続のSSDよりも圧倒的に速いNVMe SSDを搭載している。4GBオンボードメモリ(換装不可)+1基のメモリスロット実装になっている。
今回紹介するInspiron 14(5490)実機のカラーオプションは、「アイス ライラック」である。
2019年10月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
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※2019年10月28日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年9月3日である。
レビュー時点で搭載できる、第10世代Coreプロセッサ(Uシリーズ)
- 第10世代 Core i3-10110U
(2コア / 4T、4MBキャッシュ、2.1GHz / 最大 4.1GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】 - 第10世代 Core i5-10210U
(4コア / 8T、6MBキャッシュ、1.6GHz / 最大 4.2GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】 - 第10世代 Core i7-10510U
(4コア / 8T、8MBキャッシュ、1.8GHz / 最大 4.9GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】
【アーキテクチャ解説 : Comet Lake(Uシリーズ)採用 ※2019年末~】
搭載できる、単体GPU(グラフィック)
- 単体GPUの搭載なし(CPUに内蔵する統合型グラフィックを採用)
- NVIDIA GeForce MX230 2GB GDDR5
【解説 : グラフィック専用のチップ、単体GPUとは】
ストレージ、メモリ
- NVMe SSD (M.2 / PCI Express)搭載
- 4GBオンボードメモリ(換装不可)、または、4GBオンボードメモリ+4GB DDR4メモリ(2666MHz)
筐体やデザインの特長
- 14インチ 非光沢 広視野角 ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
- アルミニウム素材の天板がややリッチ
- ディスプレイベゼルの幅が6mmしかない狭額!スタイリッシュなフレームレス・デザイン
- 一般的なWebカメラよりも多くのレンズを使用した、狭額縁の2.7 mm Webカメラ搭載
- 広視野角のIPSパネル採用~ 斜め角度からの視聴でも色度変移(色ムラ・色調反転)が起きにくい。
- 指紋認証リーダー(電源ボタン統合型 / Windows Hello対応)の搭載が可能
- バックライト・キーボード機能(オンオフおよび、2段階の調光可能)
インターフェース(特記すべき装備端子)
- USB Type-C端子(USB3.1-Gen1 、Display Port 、Power Delivery対応)を装備
※Power Deliveryのアダプタが使える!
寸法 / 重量
- 幅: 322 mm × 奥行き: 217 mm × 厚み: 17.3 mm
最小重量 約1.42 kg (DELL公称) ※レビュー実機の測量では1.392 kg
電源周り
- 45WのACアダプタ付属(単体GPU非搭載の場合)
実機の測量では本体のみで160g / 接続する電源ケーブル100g - 65WのACアダプタ付属(GeForce MX230 2GB GDDR5 搭載時)
- 3セル(51 WHr) 内蔵
ExpressCharge Boost搭載:わずか20分で0%から35 %まで充電。1時間で最大80%の充電。
テクノロジーなど
- カバー・オープン・センサー搭載(ディスプレイを開くと、自動でWindowsが起動)
- Dell Power Managerで、システムの電源プロファイル管理
追記:さらに詳しく 【 Dell Power Managerのレポート ※2020年4月時点ではバージョン3.5.0 】 - 人体またはデスクの上に置かれている状況を識別し、パフォーマンス調整で温度管理。
(手に持っているとき、膝に置いたときは熱くなりくく、デスク上のときは熱くなっても高速処理優先)
デメリットや購入前の留意事項
- 光学ドライブは無し
- 4GBはオンボードメモリなので換装は不可。ほかにメモリスロットが1基あり
- Micro SDカードスロットなので、使い勝手悪し
- 2.5インチベイはないので、SSD+HDDのデュアルストレージ構成はできない
- 有線LAN端子なし(無線LAN環境が必須)
- USB3.1-Gen2 なし
- PowerShareなし(PC起動なしでUSB充電用に使える機能なし)
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。 分解マニュアルはDELLサイトに掲載されているが、分解は保証なしの自己責任であることに要注意!
※調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。
※購入では複数の既存構成(パッケージ)から選び、パーツ変更できるが、構成ごとの制限がある。
レビューに関する、注意事項
まず、この手元にある実機を基にした一例情報であり、標準搭載の範囲は不明。それに購入者の選択により様々な違いがある。カスタマイズ更新や仕様変更により、レビューと異なる場合もあり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 なお、購入アドバイスはただの個人的意見である。
※コンピューターモデル名または、規制モデル名を必ず理解しておくこと。
※法人向けモデルの場合でも、個人ユーザーが購入することは可能。(注文は個人名の記入でOK)
アルミ天板でスリムなデザイン(実機カラー:アイス ライラック)
今回、Inspiron 14(5490)レビュー機のカラーバリエーションは、「アイス ライラック」というモデル。ライラックとはムラサキハシドイ(紫丁香花)という植物。平たく言うと、アルミシルバーに薄紫が追加されたイメージである。金属色は照明の当たり具合でカラーの印象が変わりやすいが、自分のモニターで見る分には、この写真の薄紫が実物の印象に近い。他のカラーバリエーションには「プラチナ シルバー 、アイス ゴールド 、アイス ミント」がある。
天板には高級感があるアルミ素材を採用し、サンドブラストの梨地加工。アルマイト加工でさらっとした手触り。天板中央には少し窪んだ状態でクローム調のDELLロゴが配置されている。※アルマイト加工(陽極酸化処理)とは酸化皮膜を生成させる表面処理で、これにより耐食性と耐摩耗性が向上する。
まずはざっくりInspiron 14(5490)の各側面を見てみよう。前面はしゅっと細くなった楔形。装備端子はない。幅: 322 mm × 奥行き: 217 mm、そして17.3 mmという薄さでカバンにも収まりやすい。ただ重量は約1.4kg(この実機は1.392kg) なので、特別軽量ってわけではない。
後方にも装備端子はない。ヒンジが2箇所あるが、その両端をソフト・プラスチックで覆っているデザイン。ヒンジの隙間部分に排気口があり、理想的な場所とは言い難いが、低消費電力モデルなので問題ないのだろう。
右側面。光学ドライブは搭載していない。装備端子の詳細はのちほど。
装備端子が最も集まっている左側面。左右側面とも奥の位置に端子が配置されているので、有線マウスなどケーブルの常時接続は比較的じゃまにならない。
14インチ 非光沢 広視野角ディスプレイ(解像度1920 × 1080)
Inspiron 14(5490)では、14インチ非光沢ディスプレイに1920 × 1080の解像度を搭載している。レビュー時点ではディスプレイの仕様がこれのみとなっている。DELLサイトでは広視野角パネルと表記している。
14インチにフルHD(1920 × 1080)は高解像度で細かい表示になるため、DELLの初期設定および推奨設定では150%拡大になっているが、ここでは(写真では)ドットバイドット表示-100%に設定し直している。かなり細かい見え方になるが、人によってはそれでも使える印象がある。長時間だと眼精疲労になるので拡大して使うことも考慮したほうがいい。
フレームレス・デザイン
ディスプレイベゼルの幅が6mmしかない、狭額フレームレス・デザイン。見た目がスタイリッシュで、ベゼルが短い分、筐体幅もコンパクトになっている。上部中央には狭額縁2.7 mm Webカメラ &デュアルマイクを内蔵。下部にはクロム調のDELLロゴを配置。
DELLサイトをみると、「Webカメラには4枚のレンズが搭載され、一般的なWebカメラよりも多くのレンズを使用して、フレームのすべての領域でシャープな映像を表示します。また、一時ノイズ軽減機能によって、特に薄暗い環境でビデオ品質が大幅に向上します。レンズは画像のすべてのポイントにピントが合うように、精密な機械で組み立てられています。」とのこと。
レビュー実機では、液晶パネルにBOEテクノロジー製のBOE082Eが採用されていた。検索してみるとどうやらIPSパネルらしいが、確証は持てない。BOEは過去にハイニックスの液晶ディスプレイ部門を買収しており、世界大手の液晶パネルメーカーである。近年はLGディスプレイの出荷を上回る勢いを見せている。
DELLでは広視野角と言っているが、輝度を最大にしても斜めからはかなり黒くみえる。これはパネルの特徴なのか、表面コーティングの違いなのか不明だが、この実機と同じパネルだったら広視野角はあまり期待しないほうがいい。認識できないほどの色反転はないので、安価なTNパネルではないことは確実に言える。非光沢画面なので、映り込みのストレスはない。
ディスプレイ基礎知識
※広視野角 IPS ディスプレイの解説 : 液晶パネル(TFT液晶)の駆動方式とは※ディスプレイ表面処理 ~ 光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)について
※ドットバイドット表示の解説 :解像度と画素(ドット)について
※画面サイズと解像度の組み合わせ比較
Inspiron 14(5490)実機構成!Comet Lakeのプラットフォーム
今回導入したInspiron 14(5490)実機のスペック詳細。2019年後半に登場したComet Lakeのプラットフォームで、第10世代 Core i3-10110Uを搭載。TDP(熱設計電力)が15Wの低消費電力CPUである。今回の構成では単体GPUのNVIDIA GeForce MX230を搭載していない、CPUに統合型(内蔵)されているインテル UHD グラフィックスが使われる。
これは4GBメモリ構成だが、換装できないオンボードメモリ。ほかにメモリスロットが1基あるため4GBメモリの搭載で合計8GBという構成もある。できれば8GBメモリをオススメしておきたい。ストレージには256GBのNVMe SSD (M.2 / PCI Express)を搭載している。ベンチマークテスト結果は後半で紹介する。
レビュー機のストレージ:NVMe SSDのKBG40ZNS256G
レビュー実機ではストレージに、東芝製KBG40ZNS256G (M.2スロット / 256GB NVMe SSD)を搭載している。パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは2360MB/sの爆速パフォーマンス。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は桁違い。なお、内部構造をみると2.5インチベイはないので、デュアルストレージ構成はできない。
【 解説 : M.2スロット(NVMe SSDとSATA SSD)について 】
【 当サイトの、SSD / HDDのストレージ・パフォーマンス比較 】
ネットワーク
【上記ストレージ欄のキャプチャ:ネットワーク アダプターを参照】 デバイスマネージャから、ネットワークコントローラをチェック。この実機の無線LANではインテルWireless-AC 9462を搭載している。有線LANは無し。
Waves MaxxAudio Pro
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる
Comet Lake設計の、第10世代Coreプロセッサ!Uシリーズ搭載
開発コード名:Comet Lakeは、2019年8月に発表された、第10世代Coreプロセッサで低消費電力版のU/Yシリーズ。用途としてはWhiskey Lake(第8世代Coreプロセッサ-Uシリーズ)の後継となるが、プロセスルールは変わらず14nm++のまま。
Comet Lakeの設計としてはCoffeeLake(Uシリーズ)ベースに近く、メモリコントローラやPCH(チップセットのコントローラー)の機能を向上。コアに大きな変更はないが、動作周波数を効率よく引き上げるインテルDTTの搭載やメモリ帯域の強化で少しばかりパフォーマンスをアップ。 動作周波数も比較的高めになっている。プロセッサ・ナンバーでは上2桁の10は「世代」を表し、残りの3桁は管理ナンバーで数字が大きいほど上位の傾向にある。
実機に搭載している第10世代 Core i3-10110Uのスペック。2コア実装、HTテクノロジーによって4スレッド動作する。TDP(熱設計電力)は15W。ベースクロックは2.1GHzだが最大4.1GHzまでアップする。内蔵グラフィックのUHDグラフィックスを統合している。
初心者向けCPU基礎知識
※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは
CPUの内蔵グラフィックとは
【UHD グラフィックスxxx】とは内蔵グラフィックで、CPUコアと統合している「統合型グラフィック」。低消費電力、低コストのメリットがある。本格ゲームなど高負荷な用途でない限り、これで十分というユーザーは多い。4Kコンテンツに対応するパフォーマンスがあり、2Dコンテンツでは十分。
さらに解説 【CPUに統合された、内蔵グラフィックとは】CINEBENCH R15のベンチマークテスト
第10世代 Core i3-10110Uのパフォーマンスを、CINEBENCH R15によるレンダリングでチェックする。比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。
まずマルチスレッドで380。レビュー時点では最新アーキテクチャのCPUであるが、2コア実装の低スペック・ファミリーであることには変わりない。当方の調査内ではPentium Gold G5400に近く、2コアCPUとしてはまあまあ上の方にある。第6~7世代のCore i5/i7-Uシリーズと大きな差がない。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドでは、スコアが165だった。2コアのCPUとしては上位に食い込んでおり、少し前のSkylake設計デスクトップ向けであったCore i7-6700と同じスコアをマークしている。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
【CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および、過去PCと比較 】
ゲームのベンチマークテスト(Core i3-10110U + UHD グラフィックス)
レビューしたInspiron 14(5490)における本格ゲームのベンチマークテスト結果。Core i3-10110Uと統合しているUHD グラフィックスのパフォーマンスである。ストリートファイター4 (1920 × 1080)では60fpsには届かず、46.26fps。単体GPU(NVIDIA GeForce MX230)を搭載すれば、話はだいぶ変わってくると思うが、比較的ライトなユーザーならこれでも十分かと思われる。
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
2019年10月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
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スコア またはFPS |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
31.22 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
46.26 |
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。なお、CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリによってパフォーマンスが左右されやすい。消費電力(ワットチェッカー)
バッテリーを満充電にしてから消費電力をチェックした。アイドル時(待機時)ではディスプレイ輝度最大時7W、輝度を最小まで下げると4Wだった。つまり輝度調整で3Wほどコントロール可能。以下、輝度最大時での消費電力。
CINEBENCH R15 (マルチスレッド)が38Wほど、シングルスレッドで25Wほど。ストリートファイター4では26W~32Wあたりの変動。ラストレムナントでは37W~44Wあたりの変動。
近いパフォーマンス結果の、過去PCピックアップ
【 設定 】 | ラストレムナント(1280×720 フルスクリーン) | FPS |
2018年2月論評 |
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34.58 |
2018年3月論評 |
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32.67 |
2019年5月論評 |
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30.57 |
【 設定 】 | ストリートファイター4 (1920 × 1080 品質:デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
FPS |
2018年2月論評 |
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52.83 |
2017年8月論評 |
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46.12 |
2019年6月論評 |
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45.38 |
装備端子~Inspiron 14(5490)のインターフェース
Micro SDカードスロット、ヘッドセット端子、USB2.0端子、セキュリティロック・スロットを配置。そしてディスプレイは最大ここまで開く。ディスプレイを開くと、本体が少し持ち上がる形で勾配になりキーボードが打ちやすくなる。空間ができるのでエアーフローの循環効率化でもあるらしい。
電源コネクタ、HDMI端子、USB3.1-Gen1 端子×2基、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1 、Display Port 、Power Delivery対応)を配置。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen1はUSB3.0と同じ(転送速度は5Gbps)
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説
45WのACアダプタ付属
内蔵グラフィック使用では45W-ACアダプタが付属する。なお、GeForce MX230 2GB GDDR5 搭載時は、65WのACアダプタが付属するそうだ。ACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、アダプタ本体160g、AC電源ケーブル100gだった。※AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。
AC電源ケーブルが太い事情
特にモバイル用途となると、太いAC電源ケーブルにゲンナリすることだろう。それには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避と思われる。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。DELLでは当方が知る限り、2010年には今のようなごっついケーブルだった(2009年ごろのはもう少し細めであった)。
市販されているケーブルには細いタイプもあり取り回しが良い。(プラグ先だけのタイプもある)。ただし、細いケーブルは物理的ストレスの耐久性が低いので、扱いには注意する必要がある。いずれも、ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。底面デザイン
底面の材質はポリカーボネート(工業プラスチック)。左右にスピーカーを配置。横長の吸気口を配置している。中央にはinspironロゴのくぼみ。
人体またはデスクの上に置かれている状況を識別し、パフォーマンス調整で温度管理する機能がある。 手に持っているとき、膝に置いたときは不快感軽減のため熱くなりくく、デスク上のときは熱くなっても高速処理優先。人体識別なんてどういうセンサーの仕組なのか不明。単純に温度環境のセンサーだと思うけど。
底面を横から見た様子。
ヒンジの位置に合わせたスタンドゴム。
DELL Inspiron 14-5490のキーボード(バックライト機能付き)
パームレストとバックライト機能付きキーボード。電源ボタンがキーボード枠に組み込まれたため、初見では気が付かないと電源ボタンを探してしまうかも。
一部のキー(BackSpace、Enter、shiftなど)はその横のキーと隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工がされている。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。 BackSpaceと¥のキーが小さいのでやや扱いづらいのがデメリット。
なおキーボードの型は、Inspiron 13 5000(5390)Wi-Fiモデル などで採用されているものと同じ。部品としてはカラーバリエーションがいくつか存在する。【パーツ詳細はリンク先にて→Inspiron 13 5000(5390)Wi-Fiモデル などで採用のキーボードパーツ】
わかりにくい電源ボタン。オプションの指紋認証リーダー(電源ボタン統合型)搭載にすると、このようなのっぺらぼうボタンになりワンタッチでログインできる。そして電源ボタンの押下が非常に重いのは、認識リーダーとして誤操作防止のためか。
右側。
左側。ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキー/設定キーが兼用になっているため、優先キーになっていない方はキーボード左下側にあるFnキーと同時押しで使う。なお、「Fn + Esc キー」を押すと、その優先順を切り替えることができる。F1~F4まではメディア・コントロールキー、F8はディスプレイの切り替え、F5はバックライトキーボードの切り替えスイッチになっている。
一体型のタッチパッド。
バックライト・キーボード機能を搭載(オンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも室内照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。しばらく操作をしないと自然に消灯する。
備考:展示会にあったカラーバリエーション
DELL LOUNGE(2019年9月、期間限定開催)にて展示されていた、Inspiron 14 (5490)のカラーバリエーション。
アイス ゴールドのモデル。シャンパンゴールドのような淡いゴールドかと思いきや、わりとしっかりした黄銅カラー。
ゴールドのパームレストと黒いキーボードのコントラスト。個性的な色なので、シルバーやブラックといった定番カラーに飽きていたなら検討の余地あり。
この写真写りが実物を拝見したときと印象がちょっと違うのだが、かすかに「緑がかっているような無いような・・」という微妙なさじ加減のシルバーが「アイスミント」。
この写真の色があまり参考にならないのだが、少し風変わりなシルバーカラーをお探しなら検討の余地あり。
Inspiron 14(5490)の第一弾レビューは以上。ここで紹介したInspiron 14(5490)実機は一例の構成であり、ユーザーの選択により異なる。すべて標準搭載というものではない。購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。次のページでは、Core i7-10510U + GeForce MX230構成の、Inspiron 14 5000(5490) プラチナ・シルバーを紹介する。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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