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Core i9-11900KF + GeForce RTX 3090が搭載可能!
天井排気・水冷システムのハイエンド・ゲーミングPC
ALIENWARE AURORA R12 ゲーミング・デスクトップ レビュー
Rocket LakeのCore i9が搭載可能なハイエンドモデル、ALIENWARE AURORA R12ゲーミング デスクトップをレビューする。設計ベースはComet Lake(チップセットZ490)なので、Rocket Lake(第11世代Core)に互換対応している。今回のレビューでは第11世代Core i9-11900KF搭載。グラフィックカードはGeForce RTX 3090 24GB GDDR6X搭載のハイスペック構成となっている。またCPUクーラーに水冷システムを選択した場合の一例となる。メンテナンス作業では工具レス・ネジフリーで行える箇所が多い。
この実機のカラーバリエーションは、ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)。前面2箇所にイルミネーションのLED配色が可能。なお、別カラーの「ルナライト」では、もっと豊かなイルミネーション演出が可能な仕様になっている。
拡張性はPCI Express x16(動作x8)スロットが2基、PCI Express x4 スロットが2基実装されている。ストレージの拡張性は広く、M.2スロット×1基、3.5インチベイ×1基、2.5インチベイ×2基となっている。NVMe SSD×2基のデュアルストレージ構成ができないところはやや残念か。ネットワークでは、Killer Wi-Fi 6 および、Killer E3100Gの2.5ギガビットイーサー搭載。
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※レビューはあくまで実機の一例であるため、選択により各々の構成は異なる。 【寸法・重量】
拡張性
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※2021年10月30日時点のレビュー。本製品の発売日は2021年3月30日である。
調査する、ALIENWARE AURORA-R12の構成
今回、導入したALIENWARE AURORA-R12の構成および、採用されていたベンダーは以下の通り。当サイトのレビューでは導入した手元の実機に限った情報となる。そのため、購入者のカスタマイズ選択やメーカーの仕様変更により同一製品であっても異なる点が発生する。また、複数構成&カスタマイズ販売なので、どこまでが「標準搭載」なのか当方では断定できない。とにかく、実際の購入においては差異があることをご了承いただきたい。
なお、レビューの風景写真ではマウスとキーボードが写っているが、これはALIENWARE AURORA-R12とは関係ない市販もの。ALIENWARE AURORA-R12ではマウスとキーボードが標準付属していないため、必要に応じてオプション購入となっている。
レビュー実機ではCore i9-11900KF 搭載(内蔵GPU無し)
ALIENWARE AURORA-R12は設計がComet Lake(第10世代Core&チップセットZ490)であるが、互換性により次世代のRocket Lake(第11世代Core)に対応している。今回レビューしているALIENWARE AURORA-R12実機では第11世代 Core i9-11900KF を搭載。8コア実装、HTテクノロジーによって16スレッド動作する。Core i9はThermal Velocity Boostに対応しているため、ターボブーストからさらにクロックアップが可能で、Core i9-11900KFでは最大5.3GHzのクロックアップ。このスペック表記では5.1GHzとなっているが、これの記載はターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 の動作周波数のようだ。ちなみに3.0の場合は5.2GHzという仕様。
Fシリーズは、グラフィックカードの搭載を必須とした主にゲームユーザー向けで、コストカットのためCPUの内蔵グラフィックを無しにしたモデル。つまりグラフィックカードの搭載は絶対条件。そのかわりパーツ価格としては、Fなしの同モデルと比べて安価になっている(自作面での話)。このCore i9-11900KFのようなKFシリーズは「内蔵グラフィック無し」かつ、オーバークロック可能な「倍率ロックフリー」モデルとなっている。
ALIENWARE AURORA-R12のプラットフォーム解説
【 Comet Lake / Rocket Lake設計 】
CPU基礎知識
- 基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
- 定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
- PCの複数同時処理! マルチコアとマルチスレッド(~コア / ~T)とは
レビュー時点で、選択肢可能なCPU
Rocket Lakeの第11世代Coreが選択できる。すべてFシリーズなのでグラフィックカードの搭載は必須なPCとなっている。KFシリーズを選べばCPUのオーバークロックが可能。※なお、ALIENWARE AURORA-R12の設計ベースはComet Lake(第10世代Core&チップセットZ490) なので、互換性により次世代のRocket Lake(第11世代Core)に対応している。
- 第11世代 Core i5-11400F
(6コア/12T、12MBキャッシュ、2.6GHz / 最大 4.4GHz) TDP 65W
- 第11世代 Core i7-11700F
(8コア/16T、16MBキャッシュ、2.5GHz / 最大 4.9GHz) TDP 65W - 第11世代 Core i7-11700KF
(8コア/16T、16MBキャッシュ、3.6GHz / 最大 5.0GHz) TDP 125W - 第11世代 Core i9-11900F
(8コア/16T、16MBキャッシュ、2.5GHz / 最大 5.2GHz Thermal Velocity Boost) TDP 65W - 第11世代 Core i9-11900KF
(8コア/16T、16MBキャッシュ、3.5GHz / 最大 5.3GHz Thermal Velocity Boost) TDP 125W
グラフィックカード ~ GeForce RTX 3090搭載
今回のALIENWARE AURORA-R12実機ではグラフィックカード(単体GPU / 単体グラフィック)に、NVIDIA GeForce RTX 3090 24GB GDDR6Xを搭載。RTXシリーズには、リアルタイムレイトレーシングの処理を行う RTコア、AI処理の低負荷に影響する Tensorコアを実装している。【基礎知識: グラフィック専用のチップである単体GPUとは 】
チップセットにインテル Z490を採用
このスペック表に記載されているようにチップセットにはインテル Z490を採用しているため、設計ベースはComet Lake(第10世代Core)のマザーボードである。互換性にてRocket Lake(第11世代)のCPUを搭載している。
メインメモリ(DDR4メモリ)
この実機では、「メインメモリ」に32GB DDR4メモリを搭載。キングストン製の16GBメモリ(Kingston XJV223-MIE-NX 16GB)を2枚搭載したデュアル・チャンネル構成となっている。メモリモジュールはPC4-27200 DDR4(3400MHz)。
OC(オーバークロック)メモリである「XMPメモリ」に対応している。インテル独自のメモリ用オーバークロック規格。SPD情報が拡張されており、XMP動作のためのプロファイルが記録されている。BIOS設定で機能を有効化すれば、手間を掛けずにメモリのオーバークロックが実行できる。【解説: オーバークロック・メモリであるXMP規格とは 】
PCI Express接続で高速のNVMe SSD ~ PC SN730のパフォーマンス
ストレージには、ウエスタン・デジタル(買収されたSanDisk製)のPC SN730を搭載している。M.2スロットに搭載された512GB NVMe SSD。
パフォーマンスはこの通りで、シーケンシャルリードでは3418MB/sという爆速。メーカーの公称値では3,400 MB/sとなっており、それにほぼ近い。一般的にSATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりだが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は圧倒的で桁違い。シーケンシャルライトも桁違いに速く2710MB/sだった。なお、ベンダーは供給時期により異なり、SSDには個体差もあるので、あくまでこの実機に限った一例である。
なお、ALIENWARE AURORA-R12のストレージ用M.2スロットは1基のみ。NVMe SSDのデュアル構成ができないのはやや残念。オンライン・マニュアル「セットアップと仕様」によれば、Type 2230 / 2280 両対応、PCIe/SATA両対応になっている。
Killer Wi-Fi 6 および、Killer E3100Gの2.5ギガビットイーサー搭載
レビュー実機で搭載しているネットワーク環境をチェック。無線LANにはKiller Wi-Fi 6 AX1650i 160MHzを搭載。Wi-Fi 6(第6世代の無線LAN規格)なので、IEEE802.11axに対応する。Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)から通信速度が向上し、「複数端末環境における通信の安定性」、「接続する端末の省電力性」で向上している。Bluetoothも対応。有線LANでは「Killer E3100G」の2.5ギガビットイーサーを搭載している。
- ネットワーク基礎知識: 無線LANと有線LANについて
- 異なるメーカーの周辺機器をまとめて無線接続 ~ Bluetooth(ブルートゥース)とは
Killer Control Center(ネットワーク接続のモニタリング)
ユーティリティソフトのKiller Control Centerで、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerでははWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持ち、優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化、および管理する。CPU負荷を低減させネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。
上に各機能のタブがある。デザインは大きく変わったが、旧バージョンの Killer Control Center と大体内容は同じ。
Alienware Command Center
ALIENWARE AURORA-R12にインストールされているAlienware Command Centerにて、オーバークロックや電源プラン、そしてイルミネーション設定が行える。
基軸となるAlienware Command Centerのホーム。カテゴリーは「ホーム、ライブラリ、FX、フュージョン」の4つで構成されている。ライブラリはユーザーのプロファイルページなので紹介を省略する。
「FX」はイルミネーション設定。ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)のALIENWARE AURORA-R12では、前面のエイリアンヘッド(電源ボタン)、フロント・リングの2箇所しかイルミネーションゾーンがない。別カラーの「ルナライト」では、もっと豊かなイルミネーション演出が可能なので落差がある。
カラーパレットでは、RGBの各色ごとに、0~255の数値入力が可能。つまり256×256×256で約1677万色のフルカラーで配色できる。プリセット色からも選べる。さらに輝度は100段階で調整可能。
「フュージョン」はオーバークロックや電源プランの設定。
「フュージョン」で、CPU、GPU、メモリクロックの監視。
ベンチマークテスト~ Core i9-11900KF + GeForce RTX 3090
高負荷なFINAL FANTASY XVの4K(3840 × 2160)解像度でベンチマークテスト実施。Core i9-11900KF + GeForce RTX 3090構成のALIENWARE AURORA-R12ではこのような結果となった。標準品質では「とても快適」の指標でスコアは9969。高品質ではワンランク落ちて「快適」の指標だが、スコアは8255もある。これなら申し分のない環境だろう。
FF XVの標準品質4K(3840 × 2160)における、過去PCとの比較
過去に当サイトがレビューしたミドルレンジ以上のPCと比較してみる。 当サイト・コンテンツ【FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト 4K(3840 × 2160)】より抜粋。大してハイエンド級のPCは調査してきていないが、GeForce RTX 2080 やGeForce GTX 1080 搭載のPCより遥かに高いスコアを出していた。
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト 4K(3840 × 2160) 標準品質 フルスクリーン |
SCORE | |
2021年10月論評 |
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9969 |
2019年4月論評 |
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5331 |
2018年6月論評 |
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3842 |
2019年8月論評 |
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3828 |
2019年9月論評 |
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3494 |
2019年8月論評 |
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3229 |
その他のゲームにて、ベンチマーク比較
古いやゲームや比較的負荷の軽いゲームにて、ベンチマークテストを実施。かなりのオーバースペックであるが、過去のPCとの比較のためにフルHD(1920 × 1080)で実施している。ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
2021年10月論評 Rocket Lake |
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ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン) |
22484 | |
ラストレムナント~2009年 (1920 × 1080 フルスクリーン) |
490.80 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
906.45 | |
バイオハザード6~2013年 (1920 × 1080 品質:初期設定 DirectX 9.0c フルスクリーン) |
34562 |
ゲームのベンチマークテストについて
- バッテリー駆動では著しくパフォーマンスが下がるので、ACアダプタは常時接続している。
- PCの排熱性能(冷却システム)によって、CPUやGPUのパフォーマンスに影響がでるため、純粋にそのCPUやGPUだけの性能とは言えない。(ポテンシャルを引き出していない場合もある)
- CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載するメモリによってパフォーマンスが左右されやすい。
- 3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。
Core i9-11900KFのパフォーマンス
このALIENWARE AURORA-R12で搭載した、Core i9-11900KFのパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCに搭載されていたCPUである。重複するCPUでは整頓時に最高値だったものを残している。
オレンジ色のバーが今回のCore i9-11900KFのスコアである。マルチスレッドでスコアが「2296」あり、2021年10月時点で当サイトレビューの最高値をマーク。同じく8コア実装16スレッド動作のCore i9-9900Kとはっきり差を見せつけている。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドではスコアが「248」だった。8世代、9世代の上位メインストリームだと200いくか行かないかのあたりをちょろちょろする感じだったが、それよりもはっきりとした高いスコアをみせた。
CINEBENCH R15ベンチマークテストとは
ドイツMAXON社の3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」をベースとしており、レンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるので「CPU性能指数」の目安になり、コア数が多く(スレッド数が多く)高クロックのCPUほど短時間で処理できる。主にマルチコア環境での参考になる。搭載GPUの影響はほぼ受けない。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
【CINEBENCH R15ベンチマークテスト ~ 過去レビューPCとの、マルチスレッド比較 】前面と背面の装備端子(オンボード端子)
まずはALIENWARE AURORA-R12の前面と背面に実装している端子の紹介。
前面ではエイリアンヘッドの電源ボタンより下に、装備端子が配列している。AコネクタのUSB 3.2-Gen1(5Gbps)が3基あり、ひとつはPowerShare対応。デザイン性を損なわないよう配慮したのか、推奨されている青い端子にはなっていない。そしてUSB Type-C端子(USB 3.2-Gen1)が1基ありPowerShareにも対応している。その下にヘッドセット端子、マイク端子が続く。
ALIENWARE AURORA-R12の前面に実装している端子(付属のクイックスタートガイドより)。意見するなら、前面にUSB 3.2-Gen2(10Gbps)が無いのは少々残念なところ。また、光学ドライブやSDカードスロットも無い。
なお、PowerShare対応の端子では、パソコン電源がOFF中でもデバイス等を充電できる。対応であればUSBマークの横に「稲妻」やら「バッテリー」やらのマークが印字されている。ただし、USBから給電する外付けHDDとの接続ではPC電源を切ってもドライブが動いたままになるので要注意。なお、Power Share USBが不要であれば、BIOS(UEFI)にて休止設定をすればよい。また、機能しないならBIOS設定で機能オフになっている可能性がある。他社では「電源オフUSBチャージ機能」と呼んでおり呼称に決まりはない。
ALIENWARE AURORA-R12の背面に実装する端子。このクイックスタートガイドを参照。USB2.0端子×6基、USB 3.2-Gen1(5Gbps)×3基実装。USB 3.2-Gen2(10Gbps)は2基実装しており、そのうちの1基はUSB Type-C端子。
またUSB Type-C端子の補足事項には、「Power Delivery対応で15W(5V・3A)出力」、「ディスプレイへの4K出力」が可能と書かれている。しかしALIENWARE AURORA-R12に搭載できるのは内蔵グラフィック無しのFシリーズなので、USB Type-Cからのディスプレイ出力は不可能である。Fシリーズ搭載が前提のため、オンボードでのHDMI端子やDisplay Port 端子もなく、グラフィックカードの搭載は必須の設計となっている。
サウンド端子では、光デジタルおよび同軸デジタルのS/P DIF端子を装備。そして7.1chに対応したアナログ・オーディオ端子(6本のジャック)を装備している。有線LAN端子では、 Killer E3100の2.5ギガビットイーサーを装備。なお、シリアルバスの端子(インターフェース)が複雑かつ難解化してきたので、以下に概要をまとめている。
USB 3.2への改称について
2017年に「USB 3.2」が発表された。これまでのUSB 3.0 および USB 3.1は伝送路が「1レーン」であるが、これを「2レーン」に束ねることで高速化した。ここで面倒くさい事に、従来(1レーン)のUSB 3.0、USB 3.1を取り込む形で改称がされ、すべて名称は「USB 3.2」で統一された。つまり、「1レーンのUSB 3.2」と、「2レーンのUSB 3.2」が存在する。現在では1レーンが多いので、ややこしくなったら旧称に置き換えるとよい。
- USB 3.2 Gen1 (1レーン・5Gbps) = 旧称 : USB 3.0 / USB 3.1-Gen1
- USB 3.2 Gen2 (1レーン・10Gbps) = 旧称 : USB 3.1-Gen2
- USB 3.2 Gen 2x2 (2レーンで20Gbps) ※コネクタはUSB Type-Cのみ
※ALIENWARE AURORA-R12にUSB 3.2-Gen2x2(2レーンで20Gbps)は無い。
※2019年2月、策定団体のUSB Implementers Forum 【USB-IF】 によって「USB 3.2」と名称変更。※過去にアップしたレビュー記事では修正を入れないのでご留意を。※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
インターフェースの基礎知識
- 周辺機器とつなぐ端子の知識 : 接続端子(シリアルバス規格)の解説
- ディスプレイと接続する端子の知識 : ディスプレイ端子の解説
- アナログ音声端子の色分けなどの基礎知識 : サウンドデバイスの解説
ALIENWARE AURORA-R12の筐体デザイン
今回紹介しているALIENWARE AURORA-R12のカラーバリエーションは、ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)となっている。他にはルナライト(シルバーホワイト)がラインナップされている。
ALIENWARE AURORA-R12のデザインは、ALIENWARE AURORA-R9をそのまま踏襲している。正面はちょっとダイソンの扇風機を彷彿とさせる楕円形のデザイン。外周部は光沢で中央の吸気口に向かってカーブ面になっている。カーブ面の右下の方にはインテルCPUのブランドシールが貼付されている。縦長の中央部は盛り上がっており、エイリアンヘッドの電源ボタンや装備端子が並ぶ。光学ドライブは内蔵していない。
RGB LEDによるイルミネーション演出が可能。ダークサイド オブ ザ ムーンのモデルでは、エイリアンヘッドの電源ボタン、中央外周部(フロント・リング)のラインにて配色できる。RGBの各カラー256色での混色が可能なので、24bit フルカラー(1677万色)の配色に対応している。ダークサイド オブ ザ ムーンではイルミネーションゾーンが2箇所しかなく控えめだが、ルナライトのモデルでは、もっと豊かなイルミネーション演出が可能な仕様になっている。
右側面 ~ ALIENWAREロゴ
全般的な外装はポリカーボネート(工業プラスチック)であるが、内部の躯体はスチールなので強度に問題はない。サンドブラストによる梨地加工で、非光沢のプラスチック筐体に仕上がっている。ただ、外装がアルミ筐体のPCと比べると手触り等で質感が劣る点が否めない。
右側面のデザイン。マザーボードの設置側であり通気孔はない。ダークサイド オブ ザ ムーンでは縦位置に配置されたALIENWAREロゴは光沢処理されている。
ALIENWAREロゴの拡大アップ。(レイアウトの便宜上、横配置で掲載)。なお、ルナライト(シルバーホワイト)のモデルでは、このALIENWAREロゴがLED配色可能なゾーンとなっている。
天井の排気口 ~ 水冷の場合はファンとラジエーターを配置
天井面はかまぼこ型のドーム状デザイン。天井のやや後方に排気口があり、水冷構成を選んだ場合、水冷式クーラーのラジエーターおよび、それを冷やす「大型12センチ角ファン」が内部で配置されている。
天井排気口のスリット部分は丸い六角形になっている。
左側面、内部アクセスのための開閉パネル
左側面は内部アクセスのための開閉パネルになっており、2つの吸気口が配置されている。
吸気口はそれぞれ、ATX電源ユニットの吸気口、グラフィックカードの位置に配置されている。
背面にあるリリース・ラッチのレバーを引くとロックが解除され、左側面の開閉パネルが取り外せる機構。
開閉パネルの外装はプラスチックだが、裏側はスチール製である。
ALIENWARE AURORA-R12の背面
背面では外装が張り出している形状になっている。
背面の上部では持ち運びやすいよう取っ手のデザインになっており、手を差し入れるリフトポイントが存在する。
底面側も取っ手になっており、これもリフトポイントなのだろう。
左側面のサイドパネルをロックしている、リリース・ラッチのレバー。このレバーを引くとロック解除となるが、ビス止めで引けないようにすることも可能。またセキュリティロック・スロットにもなっている。
背面のインターフェース部分。実装するオンボード端子ならびに拡張スロット。そして縦位置に配置されたATX電源が確認できる。青い矢印の2つのレバーは、スイングアームのリリース・ラッチ(後述)。
拡張スロットのパネルは5基分あるが、実装しているのは4基。上からPCI Express x16、x4、x4、x16の順でスロットが配置されている。なお、PCI Express x16スロットはx8で動作する仕様になっている点に留意すべし。
グラフィックカード(GeForce RTX 3090)のモニタ出力端子
グラフィックカード(GeForce RTX 3090 24GB GDDR6X)で実装しているモニタ出力端子。HDMI端子×1基、Display Port 端子×3基を配置。グラフィックカードの厚みで2スロット分を占有している。なお、ALIENWARE AURORA-R12では内蔵グラフィックのない第11世代CoreのFシリーズが搭載されるため、グラフィックカードの搭載は必須となっている。
付属の電源ケーブル
付属している電源ケーブル。ケーブルが太く硬いので取り回しはよくない。3ピンになっているので、2ピンの変換コネクタが付属している。このへんはグローバル仕様の雰囲気。よく市販されている「IECコネクタ」なので、ケーブルの太さやコネクタ変換が気に食わないのなら、買い替えてしまうのもあり。
内部アクセス(ALIENWARE AURORA-R12 水冷システムの場合)
先述の工程によりサイドパネルを外し、ALIENWARE AURORA-R12の内部をチェックする。DELLサイトによれば、エアフローの改良で、Alienware Aurora R9よりも電圧レギュレーターのヒートシンクの温度を最大8%も下げることに成功したのだとか。
サイドパネルを外したときの左側面。
ATX電源ユニットが縦の位置に配置されているため、電源ユニットの吸気口はダイレクトにサイドパネル側に位置する。つまり、電源ユニットの吸気排気はPCケース内に関与せず、単独でエアーフローが完結している。
ドライブベイ(2.5インチ×2基、3.5インチ×1基)
底部に2.5インチ・ドライブベイを2基実装している。ドライブの固定は専用のプラスチック・マウンタを使っており、ネジフリー式で緩衝用のクッションゴムも付いている。この専用マウンタでドライブを挟み込み、そのままドライブベイに挿入する機構。今回、レビューしているALIENWARE AURORA-R12の構成では2.5インチドライブは無いが、マウンタは取り付けられて付属していた。
上部右側には3.5インチ・ドライブベイを1基実装している。これも2.5インチ・ドライブベイと同様で専用マウンタにより工具レスで着脱できる機構。今回の構成では3.5インチドライブは無いが、マウンタは取り付けられて付属していた。
スイングアームを動かし、マザーボードにアクセス
ALIENWARE AURORA-R12は「スイングアーム式」の内部アクセスとなっており、電源ユニットを載せたアームをスイングすることでマザーボードにアクセスできる。なお、ドライブベイへのアクセスでは動かす必要はない。
スイングアームを動かすには、背面のリリース・ラッチのレバーを2箇所解除する。電源ユニットのところに窪みがあるので指を差し入れる。
そして電源ユニットを載せたスイングアームを左回りへ動かす。
ちなみにスイングアームは、グラフィックカードなど拡張カードのロック機構にもなっており、拡張カードの取り付けではネジを使用しないネジフリーとなっている。閉じれば自動的にロックされるというわけだ。
スイングアームをオープンにすれば、マザーボードへのアクセスが可能。
PCケース・ファン~ ALIENWARE AURORA-R12のエアーフロー
ALIENWARE AURORA-R12は、前面吸気、天井排気というエアーフローになっている。ハイエンド機らしく、大口径の12センチ角ファンを採用している。天井排気は煙突効果(熱気は上方へ移動する性質)が期待できる。
前面吸気~12センチ角ファン
ALIENWARE AURORA-R12の前面下部に、大口径12センチ角ファンが取り付けられており、前面吸気となっている。位置的にほとんど「グラフィックカードのため」という感じ。
天井排気~12センチ角ファンおよび、ラジエーター(放熱器)
天井排気となっており、大口径12センチ角ファンが天井側に取り付けられている。この実機例ではCPUクーラーが水冷式なので、このファンの上にはクーラント(冷却液)を放熱するラジエータが付いている。このファンはPCケースの排気ファンでもあると同時に、ラジエーターの冷却用でもある。スイングアームがPCケース内エアーフローの干渉になりやすい構造なので、ラジエーターの冷却がメインなのだろう。
天井排気ファンの様子。奥にラジエーターのヒダヒダ(放熱フィン)が見える。
電源ユニット(1000W ATX電源の場合)
電源ユニットは構成により異なり、マニュアルによれば550Wと1000Wの2通りある。今回の構成では80 PLUS Gold認定の1000W電源で、奥行き190mmのATX電源ユニットが搭載されている。もし自己席んで換装する場合は190mm以下に抑えたほうがよさそうだ。またケーブルの干渉スペースを考慮すると、ケーブルが本体から着脱できる「プラグイン型」のほうが安心だ。ケーブルのところにはステンレスのカバーが取り付けられているが、これはケーブルがはみ出さないためのものだろうか。
採用されているのはプラグイン型。この1000W電源ユニットのメイン出力となる+12V系統は3つあり、最大「42A、52A、16A」の内訳となる。
ALIENWARE AURORA-R12のマザーボード
まずはマザーボード全容。マザーボードはネジ位置からしてMicro-ATXと思われる。
マザーボードへの電源供給には24ピン ATXメインコネクタを接続。CPUにはハイエンドらしくEPS12Vコネクタを接続している(コネクタは8ピンだが、コードで繋がれているのは6ピン)。自作でおなじみのATX電源に準拠しているので、市販品との換装は可能と思われる。ただし自己責任となる。
簡易水冷式CPUクーラー
このALIENWARE AURORA-R12実機例では、簡易水冷式CPUクーラーを搭載。水冷ヘッドにはエイリアンヘッドのマークがプリントされている。本格的な組立てタイプと違い、メンテナンス不要という理由から水冷式では一般化しているタイプ。クーラント(冷却液)はラジエータによって放熱されるが、ラジエーターは空冷ファンで冷却されるため、水冷でもファンレスではない。
なお、簡易水冷式の消費電力は「空冷式と比べてどうか」というと、ポンプ動作の分、アイドル時では若干大きくなる傾向にある。しかし、高負荷時では高速回転せざるを得ない空冷式と違い、動作が安定しているため「消費電力が比較的小さくて済む」というのが通説。いずれも若干レベルなので気にする必要はないだろう。
メモリスロット×4基
メモリスロットは4基あり、今回は2枚のDDR4メモリを搭載。
ワイヤレスカード用 M.2スロット
今回の実機例では、無線LANカードにKiller Wi-Fi 6 AX1650i 160MHzを搭載している。
ストレージ用 M.2スロット
グラフィックカードの下にM.2スロットがあり、NVMe SSDを搭載。実機例ではウエスタン・デジタル(買収されたSanDisk製)のPC SN730を搭載。ストレージ用のM.2スロットは1基のみで、オンライン・マニュアル「セットアップと仕様」によれば、Type 2230 / 2280 両対応、PCIe/SATA両対応になっている。
グラフィックカードと拡張スロット
この実機ではグラフィックカード(GeForce RTX 3090 24GB GDDR6X)の搭載。
補助電源コネクタ
グラフィックカードの補助電源に8ピン(6+2ピン)を2基使用している。この搭載電源ユニットでは、あと8ピン(6+2ピン)が2基余っている状態。
PCI Express拡張スロット
PCI Express拡張スロットは上から順に、PCI Express x16(Gen4のx8 )、PCI Express x4、PCI Express x4、PCI Express x16(Gen4のx8 )の配置になっている。合計4スロット。
今回、GeForce RTX 3090のグラフィックカードで2スロット分を占有しているが、さらに厚みもあり3スロット目のPCI Express x4スロットも干渉を受けている。そのため残りの空きはPCI Express x16が1基。(動作はx8まで。プリント基板には8、4、1【x8 x4 x1】・・と対応しているレーンの記載がある)
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
ALIENWARE AURORA-R12レビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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