パソコンのメモリについて解説!

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パソコン買ったらメモリをチェック

パソコンを買った後、どんなメモリが搭載されているかチェックしてみるのもいいでしょう。
パソコンに興味のある方ならちょっとした余興にどうぞ。記述してある内容はパソコン注文時には全く関与しないことなので、疲れている方は読まないでください。

データを記録するメモリチップ

メモリチップ上の写真のパーツを一般的に「メモリ」と呼んでいますが、メモリにはキャッシュメモリやフラッシュメモリなどいくつか種類があるので、区別するため「メインメモリ」と呼ばれる場合があります。
メインメモリで実際データを記録するパーツはICチップ(メモリチップ)で、これを取り付けた基板を含む全体を「メモリモジュール」といいます。

例えば、2GBメモリでメモリチップが両面合わせて16個ある場合、「2GB(2048MB)÷16」で1個につき128MBのメモリチップであることが分かります。
メモリチップは専門的に言うとDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)。電源供給が断たれると記録情報も消える一時的な記憶媒体です。

メモリチップと、メモリモジュールのメーカー
メモリチップとメモリモジュールのメーカーは別であることが多く、サムスンのような大手メーカーからメモリチップの供給を受けて、他社がメモリモジュールを製造するスタイルもあります。バッファローなどはメモリモジュールのメーカーになります。もちろん、メモリチップメーカーによる一貫生産もあります。

シングルサイドとダブルサイド

シングルサイド
片面にはメモリチップを搭載していないメモリを「シングルサイド」といいます。
ダブルサイド
両面にメモリチップを搭載しているメモリを「ダブルサイド」といいます。
「シングルサイド」も「ダブルサイド」も優劣があるものではありません。1つあたりのメモリチップの容量による都合でしょう。

メモリのスタブ抵抗

スタブ抵抗
メモリは電圧レベルの変化によって読み書きを行っています。動作周波数が高くなると電圧の規定値が安定しなくなるので、スタブ抵抗チップで電流を制御しています。
これによりメモリのエラーを低減させています。

SPD(Serial Presence Detect)

SPD
メモリの仕様が記録されたROMチップ。メモリの種類から、動作周波数、信号のタイミングなどが記録されており、マザーボードのBIOSが起動時に読み込みます。ただしそのBIOSがSPDに対応している必要があります。
対応していれば自動的に最適な設定がされます。
DDR3のメモリの場合はSPDが拡張した「XMP」で、オーバークロックや動作電圧などの情報まで記録されています。

ブランド・メモリとノーブランド・メモリ

自作ユーザーにはおなじみですが、ブランド・メモリとノーブランド・メモリがあります。
ブランドメモリはサムスンやHynixといった大手メーカーが製造したメモリで、ノーブランドは製造元が不明で流通代理店の刻印や無印のメモリをいいます。

高い品質のブランドメモリ
ブランドメモリは定格動作環境より厳しい動作チェックがされ、オーバークロックなどの耐久性があります。また多くのパソコンと相性がいい特徴があります。コストは高めですが、設計や品質を高めているので、可能な限り相性問題を回避しています。
サムスンのメモリ
▲ブランドメモリの一例
メモリチップ(DRAM)生産で世界シェアNo1のサムスン(SAMSUNG)。
そのほかHynix、Nanya、Micron、Qimondaなどが有名です。

品質がまばらなノーブランドメモリ
ノーブランドは低価格ですが動作チェックが最低限で、パソコンによっては相性が合わなかったり、オーバークロック時には不安定だったりする可能性が高いです。
「では、ノーブランドは粗悪品なのか」と言われると一概にそうともいえず、中には低価格でありながらブランドメモリなみの品質のものがあります。ですから、ノーブランドの品質は当たりはずれがあるといっておきましょう。
パソ兄さんは何度もノーブランドを買ったことがありますが、トラブルにあったことはありません。オーバークロックせず、定格で使う分にはまったく問題ないと思います。

しかし、メーカー製のパソコンを購入してノーブランドメモリが搭載されていたら、ちょっとそのメーカーは信用できないですね。パソ兄さんがチェックしたパソコンは、すべてブランドメモリが搭載されていました。
まあ、ノーブランドを使ってトラブル起こすくらいなら、はじめからブランドにしておいたほうがいいので、パソコンメーカーはどこもブランド品を搭載していると思います。(たぶん。)
自作パソコンではブランドメモリを購入すると長期保証や永久保証があり、サポートが手厚いのでおそらくパソコンメーカーも例外ではないのでしょう。

JEDEC規格
JEDEC規格準拠
メモリの単体販売においては、「JEDEC規格準拠」をアピールしている製品があります。
JEDECとは半導体などの標準化団体で、関連企業が参加し標準規格を議論しながら作っています。つまりJEDEC規格準拠なら、相性問題にも強いことが分かります。

ただ、JEDEC規格は皆で足並みを揃えようというので、革新的技術進歩の足かせになっていることは否めません。インテルなどイライラしている企業が存在しているようです。

冷却用のヒート・スプレッダ

メモリのヒートスプレッダ
メモリ製品によっては、メモリチップを冷却するヒート・スプレッダが取り付けられているものがあります。金属板で空気に触れる面積を広げ、放熱します。実際、どれだけの効果があるかは不明です。

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