クアッドコアのCore i7 / i5が搭載可能な中級者向けモデル、Studio XPS 8000。ゲーム専用やHD映像の動画編集など高度な使用が可能でありながら、購入しやすいコスト。今回はGeForce GTX 260の高パフォーマンスもレビューします。
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CrystalDiskMark 3.0にてディスク速度をチェック
引き続き、Studio XPS 8000(後継8100)にUSB 3.0インターフェースカードを搭載したときのレポートです。外付けHDDを「USB2.0接続、USB3.0接続、eSATA接続」したときのディスク速度を、CrystalDiskMark 3.0を使ってチェックしてみます。各インターフェースでの実測値をチェックするので、使用するHDDは同じものです。【仕様HDD:ウエスタンデジタル製WD20EARS (2TB SATA300/ 64MBキャッシュ)】
事のいきさつを最初からご覧になる方は、こちらからどうぞ。
スコアの見方(初心者ガイド)
CrystalDiskMark は、ディスク(HDD, SSD, USBメモリ等)の速度を測定するベンチマークソフトです。 ここでは初心者向けにスコアの見方を紹介するので、ご存知の方は読み飛ばして下まで行ってください。
- 測定回数:回数が多いほど誤差は少ない。測定した回でベストスコアが表示。
- 測定に使うデータのサイズ:容量が大きいほど正確に測れる
- 測定対象のドライブ:測定するストレージ(HDD, SSD, USBメモリ等)
- シーケンシャルアクセス:連続している領域への読み書き
- ランダムアクセス(512KB単位):分散している領域への読み書き
- ランダムアクセス(4KB単位):分散している領域への読み書き
- ランダムアクセスNCQによる性能向上(4KB単位):分散している領域への読み書きで、NCQ機能による効率化処理でどれだけ速くなったかを比較。1段上の「ランダムアクセス(4KB単位)」と比較して変化が無ければ、機能は無効である
- 読み込み速度 / 書き込み速度:1秒における速度を、MB/sで表示
シーケンシャルアクセスと、ランダムアクセスについて
シーケンシャルアクセスは連続している領域への読み書きで、作成したファイルの保存や読み出しに影響します。ランダムアクセスは分散している領域への読み書きで、特にプログラム起動に影響します。
USB2.0、USB3.0、eSATA接続でのスコア
今回のUSB3.0検証で、実際のデータバックアップでは理論値から受けた期待を裏切ったUSB3.0ですが、今度はCrystalDiskMark 3.0にてスコアをチェックします。
ウエスタンデジタル製WD20EARS (2TB SATA300/ 64MBキャッシュ)のHDDを、それぞれ外付けHDDとしてUSB2.0、USB3.0、eSATA接続した場合でテストしました。
OS | Windows 7 Professional 正規版 64bit |
CPU | インテル Core i7-860 (2.8GHz , 8MB L3キャッシュ) ※クロック数最大3.46GHz |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ |
グラフィック | GeForce GTX 260 1792MB |
HDD | ウエスタンデジタル製WD20EARS (2TB SATA300/ 64MBキャッシュ)を、対応インターフェースの外付けHDDケースに格納 |
テスト環境は上記構成のStudio XPS 8000(後継Studio XPS 8100終了)
今回は外付けHDDのデータバックアップが主体ですので、書込み時間に注目します。同じHDDを使っていますので、純粋にインターフェースでの比較ができます。
USB2.0とeSATA書込み比較
eSATAがUSB2.0より圧倒的に速いです。シーケンシャルアクセスでは3.8倍。ランダムアクセス(512KB単位)では2.1倍です。
参考:理論値の最大速度 | USB2.0 | 480Mbps(60MB/秒) |
eSATA | 3Gbps(300MB/秒) |
※理論値ではeSATAが5倍速い
USB2.0とUSB3.0書込み比較
USB3.0はUSB2.0より速いですが、「USB2.0の約10倍速い」というセールストークはオーバーです。今回はPCI Express x1の250MB/s帯域のボトルネックが原因で理論値が半減していることを考慮しておきます。シーケンシャルアクセスでは約3.2倍。ランダムアクセス(512KB単位)では約1.9倍です。
参考:理論値の最大速度 | USB2.0 | 480Mbps(60MB/秒) |
USB3.0 | 本来は、5Gbps(500MB/秒) ※今回はPCI Express x1の250MB/s帯域ボトルネックが原因で 2.5Gbps(250MB/秒) |
※理論値ではUSB3.0が(bps換算では)10倍近く速い。帯域のボトルネックがある場合は5.2倍となります。
eSATAとUSB3.0書込み比較
eSATAとUSB3.0書込み比較では、本来なら、理論値でUSB3.0が速いのですが、250MB/s帯域ボトルネックが原因でスペックが半減しています。
eSATAのほうが速く、シーケンシャルアクセスでは約1.2倍。ランダムアクセス(512KB単位)では約1.15倍です。
参考:理論値の最大速度 | eSATA | 3Gbps(300MB/秒) |
USB3.0 | 本来は、5Gbps(500MB/秒) ※今回はPCI Express x1の250MB/s帯域ボトルネックが原因で 2.5Gbps(250MB/秒) |
※理論値ではUSB3.0がフルスペックなら1.6倍近く速い。帯域ボトルネックでは0.83倍。
USB3.0インターフェースカードを取り付けるのは、PCI Express x1の250MB/s帯域ボトルネックがまず考え物。フルスペックだとしても、SATA規格のHDDならeSATAで充分。ストレージがSSDになるとUSB3.0はいいかもしれませんが、個人的には「USB3.0が標準装備になるまで待つ」のが賢明かと思います。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
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