Sandy Bridge仕様のXPS 8300
【パソ兄さんのDELLレビュー】Sandy Bridge仕様のDELL XPS 8300が発売されました。XPS 8300ではH67 Expressのチップセットを採用しており、第2世代のCore i7 / Core i5が搭載可能。Sandy Bridgeの基本設計を解説しつつ、DELL XPS 8300の特長を分かりやすく解説します。
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第2世代Core i5 / i7搭載ミニタワー!XPS 8300レビュー
「2011年、パソコンは次世代テクノロジーへ!」 ってことで、2011年1月、Sandy Bridge仕様のミドルレンジ機としてDELLからはXPS 8300が発売されました。拡張性がそれなりにありながら設置しやすいミニタワー型で、通年人気のある筐体タイプです。
XPS 8300ではH67 Expressのチップセットを採用しており、第2世代のCore i7 / Core i5が搭載可能です。CPUソケットは前世代ではLGA 1156でしたが、このSandy Bridge仕様では新たにLGA 1155となりました。基本設計が異なるため第1世代のCore i7 / Core i5との互換性がありません。つまりパソコン市場が次世代に突入したということです。
これから紹介するXPS 8300の情報は2011年4月レビュー時点および、手元にあるXPS 8300についてになります。購入の際、最新情報はDELLサイトにてご確認してください。
OS | Windows 7 Home Premium 64bit | Win7 スコア |
プロセッサ | インテル Core i7-2600 (3.4GHz , 8MB キャッシュ) ※クロック数最大3.8GHz |
7.6 |
メモリ | 8GB (2GBx4) DDR3-SDRAMメモリ | 7.6 |
グラフィックス | ATI Radeon HD 5770 1GB | 7.4 |
ゲーム用 グラフィックス |
7.5 | |
プライマリ ハードディスク |
1TB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
今回レビュー紹介するXPS 8300の構成。
パソコン市場では、2011年1月にSandy Bridgeマイクロアーキテクチャ(基本設計)のパソコンが登場しました。登場当初、インテルのチップセットに不備が見つかり、市場から各メーカーPCの回収騒ぎがありましたが、3月頃には再販開始となったようです。今回のレビュー機XPS 8300では、修正済みチップセットを搭載しています。CPU-ZでチェックするとB3ステッピングになっています。
Sandy Bridgeの基本設計を理解しよう
XPS 8300のプラットフォームであるSandy Bridgeの基本設計を解説します。
PCI ExpressコントローラとメモリコントローラをCPUに内蔵してあります。つまり、CPUが「グラフィックカードとメモリに直接アクセス」することで高速化が図られています。
ただし、このスタイルは前世代の設計であるNehalemマイクロアーキテクチャ(LGA 1156版・Clarkdale)のときから採用されています。
新ポイント1/DMIバス帯域が2倍
ここからがSandy Bridgeの進化ポイント。Sandy BridgeではCPUとチップセットをつなぐDMIバス帯域が2倍に拡張されています。第2世代DMIとなっており、転送速度が前世代の2倍で20Gbpsあります。単純に2倍速いとはいいませんが、高速アクセスにおいて有利であることはいうまでもありません。
新ポイント2/SATA 3.0 規格(6Gbps)のネイティブ・サポート
市場ではSSDなど6Gbps(600MB/s)の高速ストレージが登場しています。いわゆるSATA 3.0規格です。しかし、前世代のプラットフォームではネイティブ対応していなかったため、SATA 2.0(3Gbps)までの頭打ちがありました。これまでの特殊な例では、PCI-Eブリッジと外部コントローラの追加でSATA 3.0に対応するケースが見られましたが、Sandy Bridgeからはチップセットレベルでのネイティブ対応です。
XPS 8300のSATAコネクタを見ると、SATA 3.0規格(6Gbps)が2ポート、従来のSATA2.0(黒いコネクタ)が2ポートあります。なお、SATA 3.0が2ポートというのはチップセットの仕様通り。
SATA 3.0規格が生かせるのは、なんといってもSSD。しかし残念なことに、このレビュー時ではXPS 8300にはSSD搭載カスタマイズがありません。保証対象外を覚悟で、独自にSSDと交換する手もあります。ただ、システムの引越しが必要で、別途ソフトが必要です。ビギナーにはちょっとハードルが高いかもしれません。
なお、XPS 8300のBIOSをチェックしたところ、インターフェースはちゃんとAHCIに対応。
AHCI【Advanced Host Controller Interface】とは、SATAの潜在力を引き出すホストコントローラーです。SATA規格のSSDやHDDの様々な機能が有効化されます。例えば効率のいいアクセスをするNCQ(ネイティブコマンドキューイング)が有効になるので、速度アップにつながります。さらにeSATA接続において、パソコンの電源が入ったまま抜き差しできるホットプラグに対応します。ちなみにBIOSレベルでRAIDに対応。
新ポイント3/PCI Express 2.0×1が、5Gbps(500MB/s)転送
XPS 8300の拡張スロットをチェック。グラフィックカード用にPCI Express 2.0×16が1スロット、拡張カード用にPCI Express 2.0×1が3スロット装備されています。昔からあった低速レガシーバスのPCIスロットが割愛されていますが、これはチップセットの仕様通り。もはや、市場からはPCIカード排除の動向にあります。
前世代プラットフォームでは、PCI Express 2.0×1が2.5Gbps(250MB/s)転送でしたが、SandyBridgeでは5Gbps(500MB/s)に底上げされました。「何がメリットか」というと、USB3.0拡張カードの追加です。
USB3.0は5Gbpsの転送速度があるため、従来のプラットフォーム(チップセットP55,H57,H55)では最大2.5Gbps(250MB/s)までのボトルネックがありました。しかしSandy BridgeのPCI Express 2.0×1は、5Gbps転送なのでフル対応です。
まだインテルのチップセットにはUSB3.0コントローラがないため、USB3.0拡張カードを搭載するユーザーは多いでしょう。
SandyBridge仕様のCPUについて
CPUとGPU(グラフィック・コア)との結合
SandyBridge仕様のCPUについて解説します。(図はクアッドコアの場合)。
もっとも大きな特徴としては、内蔵GPU(グラフィック)とCPUコアの完全統合化です。前世代(Nehalemマイクロアーキテクチャ・Clarkdale)でも内蔵GPUはありました。しかし、CPUパッケージ内に同梱されているだけで、CPUコアとは分離していました。
SandyBridgeでは統合化された上、内蔵GPUである「インテルHDグラフィックス」も2世代目となり、グラフィック性能が向上しています。ただ、XPS 8300では中級ユーザー以上が対象なので、グラフィックカードの搭載が通常となります。そのため、インテルHDグラフィックスは活用されません。ゆえに、ここでは内蔵GPUの解説を割愛します。
キャッシュメモリの新構築、LLC(Last Level Cashe)
CPUのキャッシュメモリにも新構築が見られます。前世代では各コアが共有する3次キャッシュでしたが、新たにLLC(Last Level Cashe)を採用し、リングバスによるキャッシュの接続を行っています。ゆえに高速なデータ帯域を実現。ショートカットが可能なため、一般的なリングバスよりもムダのない構造です。
このLLCは、CPUコアと内蔵GPUが共有して使うことができます。 CPUは3次キャッシュとして使い、残った分を内蔵GPUが2次キャッシュとして使います。内蔵GPUはグラフィックカードを搭載するユーザーとっては関係の無い話しです。SandyBridgeでは、グラフィックカードを使わないエントリーユーザーがもっとも恩恵を受けられるのかもしれません。
拡張命令が一新、Intel AVXへ
これまで拡張命令にSSEが採用されていましたが、Sandy BridgeからはAVXを新たにサポート。OSではWindows 7 SP1からサポートされます。AVXではベクトル幅を256bitに拡張。(SSEでは128bit)。今後、ソフトウエアがAVXの拡張命令に対応することで、益々の高速化が期待できます。なお、従来の命令でもパフォーマンスアップがみられ、浮動小数点演算で約23%アップというレポートがあります。 また、Sandy Bridgeでは暗号処理高速化命令(AES-NI)も導入。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より