DELLにないラインアップを求めるなら、HP(ヒューレット・パッカード)のパソコンがお勧めです。特にミニタワーの分野ではDELLよりもハイスペック製品が選べる傾向にあり、DELL購入の前に是非検討したいのがHPパソコンです。

納得パソコン購入術!パソ兄さんは、DELL(デル)購入ガイド

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日本HPの昭島工場見学、PC生産ラインをレポート

いよいよ、東京生産こと、日本HP昭島工場のPC生産ラインを見学します。大型エレベータで組み立てパーツが運ばれてくるところから始まります。
PC生産ラインの工程は、「アッセンブリー⇒プリテスト⇒ラン イン⇒ソフトウェアインストール⇒梱包⇒抜き取り検査」。これを2シフト体制で昼夜切れ目なく生産。
「専門用語でよう分からん!」でしょうが、追って紹介するので心配なく。

日本HP昭島工場のPC生産ライン
1台あたりの生産時間は、デスクトップPCで3~4時間、ノートで6時間ほど。ワークステーションになると最大8時間になることもあるそうです。生産能力は1日約6000台。東京生産なので、カスタマイズ注文でも基本5営業日で製品をユーザーにお届けできるそうです。ちなみに海外生産だと10営業日というのが相場。

工程1:アッセンブリー(組み立て)

1分でPC1台を組み立てています。
アッセンブリー、つまり組み立ては6mラインの流れ作業。作業員は7~10人ほどで、約1分でPC1台を組み立てています。

LoginStation
アッセンブリーのスタート地点とも言うべき、LoginStationです。オーダーらしき紙があり、バーコードの読取作業が多々見られました。

カスタマイズPCなので、生産ミス
1台1台構成の異なるカスタマイズPCなので、生産ミスが懸念されますよね。しかし、徹底したバーコード管理のため、人為的な生産ミスは無いそうです。搭載される部品に貼付しているシールには、番号とバーコードが印字されています。読み取りの際、異なる部品や搭載もれがあるとエラーメッセージが表示されて先に進めないシステムです。いわゆる「ヒューマン・エラー」が回避されています。

生産指示書ではなくバーコード管理されているので、正確な生産だけでなくペーパーレスで環境に優しいとのこと。

PCが1台づつ載せられ
黒いトレイにPCが1台ずつ載せられ、流れ作業です。ちゃんと静電気防止の手袋をしていますね。


アッセンブリー作業のスナップ写真。

工程2:プリテスト(初期動作試験)

後方に続くプリテスト(初期動作試験)へ。
組み立てが終わったら、後方に続くプリテスト(初期動作試験)へ。

自動検査と対話式テストで行われます
プリテストでは、ネットワーク経由で専用ソフトがダウンロードされ、ハードウェア構成の検査が行われます。CPUクロック、メモリ容量、HDD容量などのチェックが自動検査対話式テストで行われます。この工程にかかる時間は約15~20分ほど。

PC自身がネットワークを通じて生産用サーバーと対話
今回の生産ラインはノートパソコンですが、デスクトップPC用に作業台上段にはモニタとキーボード類が配置されています。PC自身がネットワークを通じて生産用サーバーと対話。作業員がオーダーID入力とバーコードスキャンをすると、サーバーから必要なシステムをダウンロードします。その後、自動検査対話式テストでチェックが行われます。
オーダーと違う構成だと作業が進行されないので、生産ミスがスルーすることはないそうです。

自動検査:
診断プログラムが電気的に比較と認識を行い、オーダー構成との一致をチェック。

対話式テスト:
作業員は一台一台の構成を知っておく必要はなく、モニタやスピーカから発する指示に従ってテストするだけ。


プリテストの様子。


プリテストが終われば、次の工程へ。

工程3:ランイン(連続動作試験)と、ソフトウェア インストール

ランイン(連続動作試験)
プリテスト後、高負荷テストなどのランイン(連続動作試験)が行われます。
ランインの後はソフトウェアインストールで、これらの作業時間は約2.5~8時間。ワークステーションが一番時間がかかるそうです。

高負荷などの連続動作試験
赤くてゴニョゴニョうごめいているのが、高負荷などの連続動作試験だそうです。サーバーを介して行われています。これは抜き取りテストではないんですね。つまり、お手元に届いたPCはすでに耐久性テストにパスしたという事です。

それをロングランテストと言うらしい
プリテスト後でも、人手を介さない機能検査が行われるようです。ロングランテストと言うものらしい。ロングランテスト後、正常であればOSやアプリケーションがインストールされます。インストールでは、サーバーから必要なソフトを自動ダウンロードします。


前工程のプリテストで、HDDにソフトウエア構成情報が記録されています。ですから自動的に必要なファイルをダウンロードします。作業員が判断して行う工程ではないので、人為的ミスは無いそうです。作業員がすることは、正常終了を確認するだけ。
そして製品の梱包作業へと進みます。

抜き取り検査

抜き取り検査
ソフトウエアインストールの後は梱包作業です。しかし、「抜き取り検査」のエリアが梱包作業場よりも手前にあるので、そちらを先に紹介します。

抜き取り検査は、梱包された製品から一部抜き出して検査が行われます。抜き出す製品はコンピュータによって選ばれるそうです。抜き出されるのは全体の4%が決まりらしいのですが、実際は10%ぐらいやっているそうです。足元には開封した箱が見えます。

ユーザーの使用環境に近いこと
抜き取り検査は、ユーザーの使用環境に近いことを行います。プリンタ出力や、DVD再生、光学ディスクへの書き込み、マイクとスピーカを接続し録音再生などです。地デジチューナーの接続などもあるそうです。

振動試験機
そして、HP昭島工場の伝家の宝刀!振動試験機が登場。トラック輸送時の振動耐久をチェックする装置です。時速100kmで1000km走行した状態を20分で再現します。
1000kmなので「東京から北海道へ輸送したときの振動」と理解すればいいです。
この装置はHP昭島工場だけのもので、同じHPでも海外生産では行われていないそうです。

マークXっていくらぐらいだ
振動試験機について工場長がひとこと。「見た目は大したことないが、トヨタ・マークXが買えるほどのお値段!!」と。
その場では「お~!」と驚いたパソ兄さんですが、内心「マークXっていくらぐらいだ?」と思っていました。帰宅後、価格.comで調べたら238~380万円でした。

振動試験以外には、漬物石を載せた耐圧検査があるそうです。横置きデスクトップPCにCRTモニタを載せた場合の耐圧チェックです。まあ、今は軽量の液晶モニタが主流ですけどね。

梱包・出荷

梱包・出荷
最後に、「梱包・出荷」の様子。箱詰めの前に「製品のクリーニング、外観検査、バーコード管理による付属品員数検査」がありますが、その現場は今回見ていません。
見学したのは、「ラベル貼り」と「テープで梱包箱を封する作業」です。

貼り間違いのミスはあり得ない
赤いラベルが貼られると、レーンによって手前の作業員ところへ運ばれて来ます。あとはパレットに置くだけ。レーンの中間では、機械よって自動的にテープで封がされます。(写真では赤い装置が行っています。)
ラベルは一枚ずつ発行されるので、貼り間違いのミスはあり得ないそうです。一箱ずつ確実に作業が行われています。

ダンボール・パレット
そして、これがHPオリジナルのダンボール・パレット。(※パレットとは、輸送のために使う荷役台。リフターで運ぶため、パレットに荷物が載せられます。)

一般的に流通で使われるパレットは木製なんですが、このダンボール・パレットは、HPが段ボールメーカーと協力開発したオリジナル。廃棄の際はダンボールとして扱えるので、100%のリサイクルを実現。

ダンボール・パレットに製品が積み上げられ
ダンボール・パレットに製品が積み上げられている様子。「尖ったものには耐久性がありませんが、耐圧には問題なし」だそうです。2003年秋から段ボールパレットに切り替えています。

Merge in Transitというシステム
そして出荷。輸送業者配達店を経由し、ユーザーの元へと届けられます。注文から基本5営業日納品が厳守。さて、今日見た製品はどんなユーザーの元へ届くのか?

なお、Merge in Transitというシステムがあり、「モニタやプリンタなどの既製品」とPCを組み合わせて購入しても1回で届けられます。ちゃんとグルーピングして、別々に配達されないようにしているんですね。

グルーピング
このラッピングもグルーピングなんでしょうかね?企業向けかな。あくまで推測・・・。

東京生産(東京・昭島)であることのメリット

東京でつくって国内輸送。だから高品質のまますぐ届く。
PCの初期トラブルは、輸送中の振動や衝撃などが原因になることが意外と多い。そこでHP は1999年から日本生産を決断。 ISO9001の認定を受けた東京・昭島市の拠点で生産することにより、海外からの遠距離輸送に較べ、トラブルを劇的に低減しました。また効率的な生産ライン、熟練の技術者、厳格な品質テストにより、確定納期、高品質、コストパフォーマンスを安定的に実現。 ビジネスで求められる信頼性にお応えし続けています。

※HPのサイトより引用

パソ兄さん、HP昭島工場見学の感想

、東京生産。東京の昭島市で生産
40~50分ほどの工場見学でしたが、なかなか有意義な時間を過ごせました。
一台一台異なる構成のPCを「どのような生産ラインで製造しているのか?」と疑問に思っていましたが、理解できました。
まさか「作業員ひとりが生産指示書を見ながら1台を組み上げる」なんてことはしませんよね。なるほど、バーコードで徹底管理していましたか。システムはサーバーを介して自動インストールです。生産ミスがあれば次の工程へ進めないので、ヒューマン・エラーのない生産でした。

シビアな意見を言うと、「東京生産といっても、組み立て作業が基本」です。マザーボード、HDD、メモリなどの部品は、各ベンダーから供給されているものであり、これらは海外生産です。これに対しての回答は次の通り。(工場見学のパンフより抜粋および要約)

~世界中の部品ベンダーから「なぜ日本だけ問題に」などと言われます。そのたびに私たちはベンダーに日本のお客様の厳しいレベルを説明し、問題への理解と改善への取り組みを行っています。~世界一厳しい品質要求は昭島工場を通してワールドワイドのHPの品質を高め、HPが世界No1の原動力のひとつになっています。~
以上。

野菜ではありませんが、生産者がみえると安心するものです。パソ兄さんもHPパソコンを所有していますが、今回改めて愛着感を覚えました。パソ兄さんは「日本生産だから安心、海外生産は危険」という偏見を持っていません。しかし、日本生産ならば「届くのが早い、輸送による振動リスクが軽減される」ということは、紛れも無い事実です。

HPの工場を見学できる機会はそうそう無いと思いますが、このページを読んで何となく見学したイメージを持っていただければ幸いです。「DELLレビューなら、パソ兄さん」がモットーの当サイトですが、DELLをゴリ押しする機はありません。ユーザーが悩んだ末、納得のできるパソコンが購入できればOKです。HPはパソ兄さんお勧めNo.2のメーカーですので、DELLが購入検討にない場合は、HPを検討してみてはいかがでしょう。

次は、Made in Tokyoとなった日本HP法人ノート、ProBook 6560b


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