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定番人気ミニタワー!Inspiron 620をレビュー
2011年5月に発売したDELLのミニタワー、Inspiron 620をレビューいたします。
Inspiron 620は低価格でそれなりに拡張性もあり、このようなエントリー向けミニタワーは通年、人気のタイプです。Inspiron 580の後継機ですが、基本的なPCケース・デザインはそのまま踏襲しています。
Sandy Bridge設計で第2世代Core i3/i5の搭載が可能。カスタマイズでローエンド・グラフィックカードの搭載も可能ですが、グラフィックカード非搭載でもブルーレイ動画やHD動画のエンコード作業などに充分活用できるスペックです。
なお、グラフィックカード非搭載の場合は、CPUに内蔵されたグラフィックの「インテルHDグラフィックス 2000 」が機能します。※Core i3/i5搭載の場合
レビューしているInspiron 620の情報は2011年7月時点および、レビュー実機についてです。DELLパソコンはカスタマイズPCという特性上、購入時期によって仕様や構成の変更もありえます。購入の際はDELLサイトにて最新情報をご確認ください。
姉妹機のInspiron 620sとデバイスシステムが同じで、オンボード端子の位置まで同じです。そのため、Inspiron 620/620s両機ともマザーボードが同じだと推測できます。
2世代目の、インテルHDグラフィックス
CPUに内蔵するグラフィック機能の「HDグラフィックス」は第2世代目へ。一部、HDグラフィックス3000というのがありますが、ほとんどはHDグラフィックス 2000で占めます。 インテル サイトでは「前世代のインテル HD グラフィックスよりも最大3倍以上のパフォーマンス」と公称しています。 前世代との大きな違いは、CPUコアとの完全統合化です。CPUとHD グラフィックスが緊密関係にあるため、性能が向上しています。※前世代はCPU製品内部で同梱しただけで、構造的に分離していました。
キャッシュメモリには新たにLLC(Last Level Cache)が採用され、CPUとHD グラフィックスが共有して処理を高速化しています。 LLCは従来の3次キャッシュに相当するものです。 Direct 10.1に対応。HDMI1.4にも対応したので3D映像の出力も可能。現行のローエンド・グラフィックカードに近い性能があり、フルHDコンテンツでは益々安定した動作が期待できます。
ハードウエアによるデコード・エンコード処理機能/
intel Quick Sync Video
HD グラフィックス2000では、動画編集では要であるデコードとエンコードの処理が機能強化されています。処理エンジンである「マルチフォーマットコーデック」を大幅強化。ブルーレイ映画を観るユーザーなら、動画再生支援にQuick Sync Videoが備わっていると思えばいいでしょう。 Quick Sync Videoでは、次のフォーマットに対しハードウエア処理が可能です。
MPEG-2、H.264、MPEG-4、AVC、VC1のデコードをハードウェア処理。
MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVCのエンコードをハードウェア処理。
Quick Sync Videoが利用できるのはHDグラフィックが有効時の時のみ。(CPUはCore i7/i5/i3)。グラフィックカードを使用しているときは、意味をなしません。 また、SandyBridge設計のpentium GシリーズではQuick Sync Videoが省略されているようです。
Inspiron 620ではチップセットに、H61を採用
同タイプ(ミニタワー)のなかで、Inspiron 620はXPS 8300の下位ポジションにありますが、チップセットにおいてもXPS 8300の下位版が採用されています。チップセットに、2011年3月解禁のインテルH61 Expressを採用。
H61はH67の下位版で、いくつかの機能が省かれています。なお、H67はXPS 8300が採用しています。
H61ではSATA 3.0(6Gbps)に非対応で、SATA2.0(3Gbps)まで。RAID機能も省かれています。購入後、SSDやHDD増設など自分なりのカスタマイズを加えたいユーザーなら、H67を採用しているXPS 8300のほうが適しています。
H61はH67よりも後発ですが、相変わらずUSB3.0コントローラは内蔵されていません。引き続き、USB3.0拡張カードの搭載で対応するほかありません。また、同じくPCIバスのコントローラもないのでPCIスロットは装備されません。※PCIカードは旧規格なので現在では淘汰されつつあります。
また、メモリ搭載においても下位らしい制限があります。H61は2スロットまでのデュアルチャンネル対応で、Inspiron 620では装備するメモリスロットが2基だけです。そして、チップセット仕様では最大8GBメモリまでの搭載となります。(上位のH67なら最大16GBメモリ。XPS 8300は4基のメモリスロット装備)。
現在のニーズではあれば、4GBメモリ搭載でメモリ不足に陥る例はほとんど無いと思われますが、3~5年先のニーズはどうなるか分かりません。少しでも先々の拡張性を考えるなら、やや検討の余地があります。
製品画像 | Inspiron 620終了 |
|
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | Win7 スコア |
プロセッサ | インテル Pentiumデュアルコア G620 (2.6GHz, 3MB L3キャッシュ) |
6.4 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス ※インテル HDグラフィックス2000からQuick Sync Videoを省略 |
5.0 |
ゲーム用 グラフィックス |
5.8 | |
プライマリ ハードディスク |
500GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
今回、レビューで紹介するInspiron 620の構成は上記の通り。かなり最小構成での紹介ですが、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを見る限り、ブルーレイなどのフルHDコンテンツを楽しめるスペックです。
ただし、本格的なゲームPCとしてはスペック不足。本格ゲームとしては比較的ライトな「ストリートファイター4」ですら厳しい結果です。ローエンドでもグラフィックカードを搭載すればある程度の対応は可能ですが、バイオハザード5などの中堅クラスになるとほぼ対象外の性能です。本格ゲームに挑戦したいならXPS 8300がお勧めです。
Inspiron 620は
低価格の初心者向けというわけですが、ゲームをやらないユーザーであれば概ね満足できる性能です。
今回Inspiron 620に、Core i3よりも下位のPentiumデュアルコアGシリーズを搭載していますが、2011年7月17日時点でDELLサイトをみたところ、構成から外されているようです。実際、Core i3かi5が主軸となるでしょう。チェック時点ではCore i3-2100やCore i5-2310の搭載が見られます。カスタマイズ内容は時期で変更されるので、購入の際はご自身でご確認ください。
ファミリー | コア数と スレッド数 |
クロック (TB最大時) |
3次 キャッシュ |
内蔵GPU (最大時) |
Core i5 2310 | 4コア/4スレッド | 2.9GHz (3.2GHz) |
6MB | HDグラフィックス 2000 (1,100MHz) |
Core i3 2100 | 2コア/4スレッド | 3.1GHz (-GHz) |
3MB | HDグラフィックス 2000 (1,100MHz) |
Pentiumデュアルコア G 620 |
2コア/2スレッド | 3.1GHz (-GHz) |
3MB | HDグラフィックス ※HDグラフィックス2000より機能を省略 |
Core i5の多くは4コア実装4スレッド、Core i3の多くは2コア実装ですがHTテクノロジーによって擬似4コア(4スレッド)となります。Pentiumデュアルコアでは2コア実装2スレッド。Core i5には自動クロックアップ機能である「ターボブーストテクノロジー2.0」がありますが、Core i3やPentiumデュアルコアにはありません。HD動画を編集したいなら、Core i5にしておくべきでしょう。
Pentiumデュアルコアの内蔵グラフィックはHDグラフィックス2000ではないので、Quick Sync Videoが利用できません。いくら廉価でもPentiumデュアルコアは将来的にやや難色です。
▲Pentiumデュアルコア G 620のHDグラフィックスのスペックをチェック。グラフィック性能はHDグラフィックス2000と遜色なさそうです。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より