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小田原北条氏に備えた、宇都宮氏の山城

多気城(下野国)

栃木県宇都宮市田下町の多気城(たげじょう)を登城した(訪問日:2023年5月)。多気山(標高377m)に築かれた宇都宮氏の山城であり、別名を多気山城という。

戦国時代末期、小田原北条氏が南から下野に侵攻してきた。北からは日光山衆徒の侵攻に晒され、平城の宇都宮城では防衛に不備であった。1584年5月から8月にかけて宇都宮氏・佐竹氏の連合軍と小田原北条氏との合戦が行われている(沼尻の合戦、岩船山の戦い)。

そこで宇都宮国綱(宇都宮氏最後の当主)が平城の宇都宮城から拠点を変え、山城の多気城を本城とした。1585年のことだという。多気城の城下には宇都宮城の城下と同じ地名が小字として残っているので、一時的ではなく恒久的な拠点変えだったようだ。壬生氏に睨みをきかせるため鹿沼城の近くに本拠地を置く必要性もあったのだろう。

宇都宮氏が本拠を変える10年前の1575年頃、小山城が小田原北条氏の手に落ち、北関東攻略の拠点になってしまった。その驚異もあってか多気城は1576~1577年にかけて改修され、高根沢氏ら家臣団が入城している。1576年12月2日に着手し同月25日に落成したという記録(多気山城構築出陣人名)があるが、これは築城ではなく修復に費やした期間と考えられる。築城時期や築城者は明らかでないが、1063年に藤原宗円(宇都宮氏 初代当主)が築いたという伝承や、1472年には多気兵庫守が居城していたという記録(宇都宮家臣記)があるので出城としてすでに存在していたようだ。

1590年の小田原征伐では豊臣秀吉に従い、領土は安堵された。小田原北条氏が滅んだこともあり、これを機に政治経済に適した宇都宮城に本拠を戻している。しかし1597年、豊臣秀吉の怒りを買い宇都宮氏が改易されてしまう。そして多気城は廃城となった。

多気城遠景
東からの多気城遠景。この城が築かれている多気山は栃木百名山、大谷七名山に選定されている。別名では御殿山。

多気山の山名は「岳・タケ」、高山を指すタケルが語源と言われる。そのためか多気城という同名の城が、常陸国(茨城県つくば市北条)、伊勢国(三重県津市美杉町下多気)にもある。

山腹の多気山不動尊まではやや緩やかな勾配だが、それより上は急峻な斜面となっている(ただし登山道はジグザクの七曲りコースなので比較的緩やか)。山全体に多くの堀や土塁、曲輪がみられるが、メジャーな登山ルートからでは本丸以外あまり遺構を見ることができない。

山頂部の本丸(御殿平)を中心多気城縄張り。山頂部の本丸(御殿平)を中心に、南北・南西・南東斜面に堀や土塁をめぐらせ曲輪を幾重にも配置するという堅牢な造りである。南麓には鹿沼に通じる道があり、敵方の鹿沼城に備えて特に土塁が多いのが特徴。

西から南の麓にかけて赤川(姿川の支流)に開析された低地が広がる。東の麓では凝灰岩の露頭が多く見られ起伏も激しい。周囲には高橋城、田中城、堀ノ内城、大堀城、岩原城、羽下城といった支城が配置されていたが、遺構が残っていないものが多い。

また大規模宅地開発によって消失しているが、割田遺跡(わったいせき-宇都宮市田野町596)には多気城跡の外郭とみられる堀・土塁が調査により確認されている。古墳跡を活用したようだ。主な遺物は寛永通宝、内耳鍋、人骨。城の総構えとしてはそれほど大規模であったようだ。

登山ルート今回はメジャーな登山ルートにて登城。駐車場近くの茶屋から七曲り登山道に入り、山頂部の本丸(御殿平)を目指す。本丸の規模は東西約140 m × 南北約120 mほど。帰りは多気山不動尊(持宝院)へのルートを通る。

本丸に向かって登城開始

資料館入口のバス停まず資料館入口のバス停を降り、多気山参道まで歩く。

多気山参道まで歩く多気山参道入り口。この金属製の鳥居まではバス停から徒歩8分くらい。割田遺跡から内側にいるのでもうすでに多気城の外郭にいるわけだ。現在ではこの東麓が参道口だが、かつては南麓側が参道口であった。

多気山参道は、山腹より上と比べやや緩やかな坂である。駐車場の隣には茶屋があり、その近くに登山口がある。

多気山頂(本丸)の登山口舗装の道を進めば多気不動尊だが、多気山頂(本丸)の登山口に入る。

横堀ライン

すぐに電波塔のある曲輪に出てくるが、ここは長城ラインの端。ここより南麓にて囲むようにして約2kmほどの横堀ラインが設けられている。

縄張り図でいうと送電線鉄塔のある曲輪が赤丸のところ。多気山不動尊のHPに多気城想像図があるが、それを見るとここが「搦手」とある。山裾の長城ラインと呼ばれ、その下に約2kmもの横堀が続く。

山頂部(本丸の御殿平)へ向かう


すぐに一旦、林道東多気城線の舗装道路に出るが、また登山口から登る。


この山腹より上、山自体は急峻な坂であるが登山コースは蛇行しているので比較的緩やかである。

削平地に出たが、ここも城の名残であろう。

御殿平(本丸)

本丸の御殿平山頂部の本丸に到着。ここは御殿平と呼ばれている。ほとんどのハイカーは登城というよりも宇都宮市(東側)を展望するために登山しているようだ。


多気城の標柱。

多気城の東には前の本拠である宇都宮城、そして勝山城飛山城といった支城が配置されている。

御殿平の様子ならびに東方面の眺望。多気山不動までは緩やかな斜面で、そこから上は急斜面の山城である様子が山頂からうかがえる。

本丸の遺構

御殿平の規模は約0.7haで不整な台形状。中央にはL字状の堀と土塁があり、それにより南東部と北西部に区分けされている。北端の最頂部(標高377m)は櫓台と思われる。北東および南西に虎口がみられる。

ピンポイントで遺構をチェック。ただし樹木が茂っておりわかりにくい。

①L字状の土塁。樹木でわかりにくい。ヤシオツツジの群生で開花時期は花見で賑わうのだとか。

②土塁と土塁の間

③土塁と土塁の間


④南西の虎口。

⑤北東の虎口。

櫓台とされる山頂(標高377m)

帯曲輪。

帰りは多気山不動尊方面へ向かって下山する。

多気山不動尊(持宝院)

多気山不動尊まで下山してきた。ちなみに多気山不動尊からの登城コースがこれ。

822年に馬頭観音を本尊とし創建された。1335年に宇都宮城主の藤原公綱が、勝山城にあった不動明王像(源頼光が949年に造らせたもの)を本尊し遷座。

本堂までの参道。

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