HP Pavilion 500-430jp~構成例:AMD A8-7600 APU
HP Pavilion 500シリーズの冬モデルでAMD仕様の、Pavilion 500-430jpをレビューします。インテルHaswell設計のPavilion 500-440jpの対となる製品です。「インテル派ならPavilion 500-440jp、AMD派ならPavilion 500-430jp」という構造になりますが、マザーボードのインターフェース装備ではPavilion 500-430jpのほうが充実しています。
PCケースデザインはPavilion 500シリーズを通して同じです。ミニタワーですが光学ドライブは1基のみ。
またAMD仕様としてはPavilion 500-210jpの後継機になりますが、AMD A75 FCH⇒AMD A78 FCH チップセットに変更され、カスタマイズ内容の刷新があります。また海外生産からMADE IN TOKYO(東京生産)に切り替えられており、フロントパネルにそのシールが貼付されています。(従来ではAMDモデルは海外生産というのが通常だった)。Pavilion 500-430jpの前面にはUSB3.0×2基、メディアカードリーダー、マイク&ヘッドフォン端子を装備しています。
背面端子では「USB3.0×2基、USB2.0×4 基、ギガビットLAN端子」を装備。オンボードモニタ出力にVGA、DVI-D 端子を装備。今回のレビュー機ではグラフィックカードが非搭載の構成ですが、AMD Radeon R7 240搭載時はDVI-I端子、HDMI端子が実装されます。
さらにPavilion 500-440jp(インテル仕様)にはない、「デジタル音声出力端子 (光)、7.1チャンネルオーディオ対応アナログ端子」をオンボード装備しています。今回レビューしたPavilion 500-430jp実機では、AMD A8-7600 APUを搭載しており、グラフィックカードなしの構成です。ゆえに内蔵GPUのAMD Radeon R7 グラフィックスを活用しています。
|
|
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット
|
2014年12/4時点のレビューとなります。カスタマイズPCなので1例構成の紹介です。仕様変更、価格等情報はHPサイトにて。
まるわかり!Pavilion 500-430jpの購入ポイント
Pavilion 500-430jpの購入検討にあたり、選んでお得な注目ポイント、その他知っておくべきスペック、デメリットの留意点、カスタマイズ選択をまとめてみました。2014年12月調査時点のものですので、最終的にはHP公式サイトでご確認ください。
注目ポイント! |
|
その他、スペック概要 |
|
留意点 |
|
OSカスタマイズ例 |
|
CPUカスタマイズ例 |
|
グラフィック |
|
メモリ・カスタマイズ例 |
|
ストレージ・カスタマイズ例 |
|
光学ドライブ・カスタマイズ例 |
|
オプション |
|
内部構造~電源とマザーボード
PCケース自体はPavilion 500シリーズなので、ストレージベイは2基(2.5インチ用 + 3.5/2.5インチ兼用)。
ハイエンドグラフィックカードを収容できるスペースはあるので、高容量のATX電源に換装すれば改造可能な環境です。(メーカ保証されなくなりますが・・。)
ATX電源ユニットはエントリーらしく総容量300W。12V系統が2つあり、12Aと16Aです。当サイトのレポート内ではPavilion 500-440jp(インテル仕様)と同じ電源ユニットでした。また前モデルのPavilion 500-210jpも同じものでした。
前モデルと比べて、AMD A75 FCH⇒AMD A78 FCH チップセットに変更されましたが、スロットやコネクタに変更はみられません。PCI Express x16×1スロット、 PCI Express x1×3スロット、 PCI Express Mini Card×1スロット(無線LANカード用)を装備しています。
Pavilion 500-440jp(インテル仕様)よりも豊富な面は次の通り。メモリスロットを4基装備、そしてSATAコネクタが6基もある(ケースの拡張性から使い道はないが・・)。CPU周りのVRM(電圧レギュレータモジュール)は6フェーズもあり、エントリーモデルとしては多めの実装。
AMD A8-7600 APUのパフォーマンス
今回調査しているPavilion 500-430jp実機ではAMD A8-7600 APUを搭載しています。グラフィックカード非搭載なので、AMD A8-7600 APUに内蔵するAMD Radeon R7 グラフィックスが使われます。手元にある実機にてパフォーマンスを調べてみました。
※搭載されていたHDDのパフォーマンス |
AMD A8-7600 APUのスペ ック
AMD A8-7600 APUおよび、内蔵するAMD Radeon R7 グラフィックスのスペック詳細。CPUコアでは4コア実装しています。TDPは65W。
2D高精細コンテンツ~楽勝楽勝
「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートの動画コンテンツ再生では、楽勝負荷。CPU使用率は10%以下です。メモリ使用率は22%であり、8GBメモリ搭載だと非常にゆとりがあります。
ストリートファイター4 ~内蔵GPUでフルHDのプレイが快適レベル!
2009年に登場したストリートファイター4(PC版)。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でした。しかし今回のPavilion 500-430jpは、グラフィックカードなしでもフルHD解像度 (1920 × 1080)が快適レベルに達しました。70.09 FPSを記録!!
※ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。
ドラゴンクエストX ベンチマークテスト ver.1.10
Windows版が2013年9月に発売した「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」のベンチマークテスト。
HD解像度設定では、スコア:6799で評価が快適。
東京生産 『ドラゴンクエストⅩ』推奨パソコン HP Pavilion 500-430jp/CT (AMD) が¥42,800 (税抜)~ で販売されており、そのモデルはAMD A6-7400K APU(内蔵:AMD Radeon R5 グラフィックス )が搭載されています(スライムナイト級の認定を取得)。今回のレビュー機では十分性能をクリアしていることが分かります。
ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア
2013年8月に正式サービス開始したオンラインゲームMMORPG。不評だった旧版ファイナルファンタジーXIVを根本的に開発しなおし、大幅な変更が加えられた新バージョン。 今回のPavilion 500-430jpでは⇒1280×720 標準品質(デスクトップPC)ウィンドウ:スコア5194(とても快適)
負荷レベル:ミドル |
2009年9月に登場したShooting Game(PC版)。NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体視3D対応ゲーム。3D Vision処理でなければ、本格3Dゲームとしてはミドルクラスの負荷。グラフィック設定はデフォルトのまま。DirectX 10で実施。 1280×720 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 68.8 |
負荷レベル:ミドル |
2009年にPC版が登場したRPG。ロールプレイングなのでアクションゲームほどFPSに左右されませんが、最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 51.02 |
負荷レベル:ややヘビー |
2013年3月22日にPC版が発売。最大2560×1600もの高解像度が設定可能。家庭ゲーム機用よりも大量の敵が登場する「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」を収録。テストではグラフィック設定をデフォルトのままで行っています。 1280×720 フルスクリーン表示 SCORE = 2767 |
消費電力は変動を繰り返しますが、平均的なワット数を独断でチェックした場合
|
バイオハザード5ほどのゲームでも、HD解像度であれば「 快適に動作する」とのこと。バイオハザード6になるとさすがに厳しい。内蔵グラフィックとはいえ、数年前のゲームであればHD解像度で結構遊べる場合があると思われます。
ベンチマーク比較~Pavilion 500 / Slimline 400シリーズにて
CINEBENCH R10 とストリートファイター4(1280×720 ウィンドウ表示)のベンチマークテストにて、過去のレビューPCと比較してみます。CINEBENCH R10では、レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。
またストリートファイター4ではゲームパフォーマンスとしてチェックします。
AMD A8-7600 APUを搭載した今回のPavilion 500-430jpでは、CINEBENCH R10 が処理時間1分25秒、ストリートファイター4(1280×720 ウィンドウ表示)が108.75 FPSでした。これまでレビューしたPavilion 500シリーズとPavilion Slimline 400シリーズとで比較してみましょう。
ゲームパフォーマンスでは「Core i3-4160 +NVIDIA GeForce GT 720 」のPCに近く、同世代のローエンド・グラフィックカードに匹敵すると思われます。内蔵グラフィックで比べると、インテル HD グラフィックス 4600よりもやや高いと思われます。ただし、CPUパフォーマンスではPentium G3220に近く、第4世代Core i3シリーズよりも低いと考えられます。
|
1分25秒 | 108.75 | |
|
40秒 | 135.90 | |
|
29秒 | 113.59 | |
|
58秒 | 109.40 | |
|
40秒 | 93.34 | |
|
40秒 | 82.94 | |
|
1分08秒 | 50.20 | |
|
1分03秒 | 48.60 | |
|
1分27秒 | 39.23 |
備考:CINEBENCH R10ベンチ/ 当サイト調査の比較参考データ(デスクトップPC)
- (2014年)Win8.1 64bit + Pentium G3220 + HD グラフィックス ⇒ 1分27秒
- (2014年)Win8.1 64bit + Core i3-4130 + HD グラフィックス 4400 ⇒ 1分03秒
- (2010年)Win7 64bit + Core i3-530 + HDグラフィックス ⇒1分40秒
- (2008年)Vista 32bit + Core 2 Duo E8400 + RADEON HD 4650⇒ 2分31秒
- (2006年)XP 32bit + Pentium D 915 + RADEON HD 3650 ⇒ 5分28秒
- (2003年)XP 32bit + Pentium 4 /3GHz + GeForce 6600 ⇒ 7分36秒
ストリートファイター4 ベンチ/ 1280×720 ウィンドウ表示
当サイト調べによる比較参考データ(当時において、ローエンドGPU構成のデスクトップPC)
- (2012年)Win7 64bit + Core i7-3770 + HD グラフィックス 4000 ⇒ 83.28 FPS
- (2012年)Win7 64bit + Core i5-3450s + HDグラフィックス 2500 ⇒ 46.84
- (2011年)Win7 64bit + Core i7-2600 + HD グラフィックス 2000 ⇒ 32.53
- (2010年)Win7 64bit + Core i3-530 + HDグラフィックス ⇒ 17.44
- (2010年)Win7 64bit + Core i3-530 + RADEON HD 5450 ⇒ 39.82
- (2009年)Win7 64bit + Core i7-870 + GeForce GT220⇒ 42.41
Pavilion 500-430jpのレビュー調査 まとめ
メモリスロットが4基ある、オンボードで光音声端子や7.1ch対応アナログ端子を持つなど、インテル仕様のPavilion 500シリーズよりもインターフェース面で有利です。AMD仕様ではこれまでほとんどが海外生産でしたが、Pavilion 500-430jpでは東京生産になっているところも注目できます。
Pavilion 500-430jpにはいくつかのカスタマイズとパーツの組み合わせがあるため、総括して結論を出せませんが、AMD A8-7600 APUを搭載した例でまとめます。CPUパフォーマンスでいうとインテル(4世代Core i3以上)に劣るようで、エンコード処理などがメインであればインテル仕様を選んだほうがいいでしょう。ただし、内蔵グラフィックではこちら(AMD Radeon R7 グラフィックス)のほうが強力みたいです。グラフィックカードを搭載するほどでもないけど、ちょっと負荷のあるゲームをやってみたいというなら選択の余地があります。
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報
インテル仕様 Haswell設計モデル(H87 Express チップセット)
- HP Pavilion 500シリーズの概要レビュー(PCケースデザイン)
- Pavilion 500-440jp~構成例:Core i5-4460
- Pavilion 500-340jp~構成例:Core i5-4460 + GeForce GT 640
- Pavilion 500-240jp~構成例:Core i3-4130 (Windows 8.1搭載モデル)
- Pavilion 500-140jp~構成例:Core i5-4440 (Windows 8搭載モデル)
AMD仕様モデル
【 HPデスクトップPC 製品レビュー 】