HP Pavilion 500-210jp~AMD仕様(A10シリーズ搭載)モデル
HP Pavilion 500シリーズのうち、AMDのAPU(A10シリーズ)を搭載したモデル、Pavilion 500-210jpをレビューします。インテルモデル(140jp / 240jp)とは全く異なる設計ですので、装備端子など仕様に変化があります。むろん、OSはWindowsなので操作に違いはありませんが・・。2014年6月の調査時点では、HPデスクトップ人気ランキング3位というモデルです。装備端子
外観はインテルモデル(140jp / 240jp)と同じで、前面の装備端子も同じ。(USB3.0端子 × 2基、メディアカードスロットなど)。ただ、MADE IN TOKYOのシールが貼付されておらず、世界シェアNo.1シールのみなので、このPavilion 500-210jp(AMDモデル)は昭島工場の生産ではないようです。
背面には「USB3.0×2、USB2.0×4、7.1チャンネルオーディオ対応アナログ端子、デジタル音声出力端子(光) 、ギガビットイーサーLAN端子」を装備しています。モニタ出力端子には「VGA端子、デュアルリンク DVI-D端子」を装備しています。インテルモデル(140jp / 240jp)にはない、「 デジタル音声出力端子と7.1ch対応アナログ端子」を装備しているところにメリットを感じます。
レビュー機の構成
搭載パーツ構成を選ぶことができますが、今回調査する構成は以下のとおり。 チップセットにはAMD A75 FCHが採用されています。(2014年6月時点)。今回の構成では、AMD A10-6700 APUを搭載しています。APU 【 Accelerated Processing Unit 】とは CPUとGPUを一つの半導体チップにまとめた統合型プロセッサ。CPUとGPUがプロセッサ内部で交信できるため、高性能化しやすいし、低消費電力化につながります。※現在のインテルCPUでも同様のことをしています。
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CPU性能のベンチマークテスト | |
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 レンダリング 処理時間⇒ 1分08秒 Core i3-4130搭載PCに近い性能。XPやVista時代の上位CPU搭載PCよりもかなり速くなっている。さすがに第2世代3世代のCore i5より劣る。 当サイト調べによる比較参考データ(デスクトップPC)
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本格3Dゲームのベンチマークテスト | |
負荷レベル:ライト |
2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 50.20RANK B ⇒ 快適にプレイできる環境。 HD グラフィックス 4400 とほぼ同じくらいと見られます。昔のローエンドグラフィックのRADEON HD 5450よりも性能が高いと思われる。内蔵グラフィックにしては性能が高い。 当サイト調べによる比較参考データ(過去ローエンド・デスクトップPC)
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負荷レベル:ミドル |
2009年9月に登場したShooting Game(PC版)。NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体視3D対応ゲーム。3D Vision処理でなければ、本格3Dゲームとしてはミドルクラスの負荷。グラフィック設定はデフォルトのまま。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 30.5(RANK B) |
負荷レベル:ミドル |
2009年にPC版が登場したRPG。ロールプレイングなのでアクションゲームほどFPSに左右されませんが、最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 24.08 |
負荷レベル:ややヘビー |
2013年3月22日にPC版が発売。最大2560×1600もの高解像度が設定可能。家庭ゲーム機用よりも大量の敵が登場する「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」を収録。テストではグラフィック設定をデフォルトのままで行っています。 1280×720 ウィンドウ表示 SCORE = 1477 |
AMD A10-6700 スペック
今回はグラフィックカードを搭載していないので、AMD A10-6700 に統合されている、Radeon HD 8670Dが使われます。
AMD A10-6700 は4コア実装のクアッドコアであり、現在のエントリーモデルはマルチタスクにも強いです。3Dゲームのベンチマークテスト結果を見ての通り、ゲーム用には向かないスペックですが、2Dコンテンツを楽しむなら、かなりサクサクこなせます。
2D高精細コンテンツならサクサク余裕!AMD A10-6700の搭載
通常のBDタイトルでは「等速36Mbps、最大Rate 40Mbps」で制限されていますが、さらに高画質映像の「Pioneer Visual Material Movie01」を再生してみました。この映像は「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という2Dコンテンツのなかではかなり負荷の高い映像です。
このPavilion 500-210jpでチェックしたところ、CPUの負荷率は6%あたり。かなり余裕で処理できていることがわかります。ただ、4GBメモリだと50%近くの使用になっているので、あれこれ同時起動する使い方なら8GBメモリ搭載したほうがいいでしょう。
いずれにしても本格ゲームをしないなら、Pavilion 500-210jpで十分といえます。
インテルモデル(140jp / 240jp)と同じく、300WのATX電源
ATX電源ユニットは総容量300Wであり、インテルモデル(140jp / 240jp)と仕様が同じ。(+12Vは2系統あり、それぞれ12Aと16Aの出力)。
実機の構成で消費電力を調べたところ、アイドル時で37W前後、高画質映像の「Pioneer Visual Material Movie01」再生時では54Wあたり。ゲームのベンチマーク時では70Wあたりでした。グラフィックカードなしの構成で比較するなら、Core i3-4130 プロセッサー搭載時のPavilion 500-240jpよりも若干消費電力が高め。むろん、補助電源のいるグラフィックカードを搭載しないかぎりは容量不足の心配はないでしょう。
選択できるパーツ例~AMD A10-7800 APUなど
Pavilion 500-210jpでは、比較的カスタマイズ性が低く抑えられています。 しかし、AMD A10-7800 APU(内蔵:AMD Radeon R7)のラインアップがあり、今回の実機構成よりも性能を高めることができます。
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2014年6月調査時点のものです。
マザーボード~エントリーにしてはお得感が高い
むろん、インテルモデル(140jp / 240jp)とはマザーボードが異なります。
PCI Express × 16が1スロット、PCI Express × 1が3スロットというのは同じ。側にはmSATAスロットではなく、Mini PCI Expressスロットがあります。ただ、調査時点ではこのスロットに挿すハーフサイズ無線LNAカードの選択がありませんでした。
メモリスロットはインテルモデル(140jp / 240jp)よりも多く、4基実装。ここはPavilion 500-210jpを選ぶ好条件となります。
なぜかSATAコネクタがやたらと多く、6基も実装していました。ただし大半が余ります。CPU周りのVRM(電圧レギュレータモジュール)は6フェーズもあり、エントリーモデルとしては多めの実装。
Pavilion 500-210jpの購入ポイント
インテルモデル(140jp / 240jp)にはない、「 デジタル音声出力端子と7.1ch対応アナログ端子」を装備していたり、マザーボードをみてもメモリスロットの多さなど、Pavilion 500シリーズの中でお得感の高いモデルだと思われます。インテル仕様に拘りがなければAMD仕様のPavilion 500-210jpがお勧めです。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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