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パソ兄さんの日本HP(ヒューレットパッカード)本社見学!

2013年11月に、東京都江東区大島にある日本HP(ヒューレットパッカード)の本社ビルを見学してきた。HP Executive Briefing Center(EBC)、Imaging & Printing ソリューションセンター、サーバーシステム ソリューション、そして半沢直樹のロケ地になった社員食堂をレポート!※2013年11月時点の情報である。

吹き抜け構造!最先端テクノロジーの日本HP本社ビル

日本HP
猿江恩賜公園の向かい、横十間川を挟んだところに日本HPの本社ビルがある。東京都内で分散していた事業所や営業所のほとんどが集約されて、2011年5月ここに移転した。日本にあるPCメーカーで自社ビルを持つのはHPだけだという。

市ヶ谷の日本HP
こちらは2010年10月に「HPプリンタ新商品のタッチ&トライ」で訪れた市ヶ谷の日本HPだが、ここも江東区大島の本社ビルに集約された。なお、以前見学した日本HPの東京・昭島工場は現状のままである。
とくに日本HPのエライとことは、生産拠点など海外に逃げないところであり、雇用・税金など経済面で日本に大きく貢献している。

HPの社長さんは、須賀川出身
今回見学する日本HP自社ビルは、ワンフロアーの面積が都内最大級らしい。エアーフローが考慮されており、吹き抜け構造となっている。「安土城と同じ吹き抜け構造だから」という理由では決してないと思うが、日本家屋を彷彿とさせるデザインにしたようだ。敷地は浸透性の舗装、社内照明をLEDライトにするなどエコロジーな最先端ビルとなっている。

日本HPの社長さんは、須賀川市出身

2013年のレポート時点で、日本HP代表取締役社長は小出伸一氏。経済誌等でコメントされているのを見かけるが、この方はうちの嫁様と同じ「福島県須賀川市」のご出身である。(パソ兄さんの義弟と同じ須高を卒業)。
須賀川市はパソ兄さんの第2の故郷みたいなもので、土地勘もあるし、年に2~3回は訪れる。須賀川は戦国時代、伊達政宗によって滅ぼされた二階堂氏の城下町であり、当サイトの旅行記では須賀川市歴史探訪記というマニアックな記事を公開している。また、今年は日本三大火祭の松明あかしにも参加してきた。

小出伸一
こちらは、2009年10月14日、HP新商品発表会に参加したときに撮影した写真。左が小出伸一氏で、右が元・日本HP社長で現・マイクロソフト社長の樋口泰行氏。イベントに参加するたび、つくづく思うが日本HPのブランド力はスゴイ。

HPエントランス・エリア

HP自社ビルエントランス
日本HP自社ビル内部から吹き抜け構造が確認できる。各フロアのエアーフローがこの中央を通る構造になっている。太陽光の明かりを利用することで、照明の電気代を節約できそうだ。なお、エントランス・エリアでは自社製品の展示が見られる。

HP Japan 50th anniversary
吹き抜け部の真下ではHP Japan 50th anniversaryの垂れ幕。そして活躍した社員たちが巨大なポスターとして掲げられている。これは環境にやさしいHP Latexインクで印刷したとのこと。ちなみにHPのスローガンは「invent」、社風は「HP WAY」。

HPはDELLよりはるかに老舗メーカー!HP Japan 50th anniversary

日本HPが今年(2013年)で50周年記念ということだが、1963年に横河電機と米国HPの合弁会社として「横河HP」が誕生してから50年目である。PC分野の参入は1969年、米国HPの100%子会社(日本法人)になったのは1999年、現在の日本ヒューレット・パッカードという社名になったのは1995年のことである。
2002年にCOMPAQを吸収合併したことは、大きなインパクトであった。

HPのブランド力を知る!会議室へ向かう道中でみかけたもの

hpスポンサー契約のクルム伊達公子
スポンサー契約している女子プロテニスプレーヤー、クルム伊達公子 のユニホームとラケットの展示。そして所属契約の女子プロゴルファー 、有村智恵のゴルフクラブなどが展示されている。

パロアルトで創業したのがHP
1939年、ウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードが米国カリフォルニア州パロアルトで創業したのがHPの始まり。創業時のガレージで使われていた釘と板が展示されている。

IT戦略、企業向けのソリューション!HP Executive Briefing Center(EBC)

企業向けのソリューション
HP Executive Briefing Center(EBC)にて説明を受ける。EBCは課題解決の検討、包括的にサポートするための総合的施設となっており、企業向けのソリューション。簡単に言うと、HPのIT戦略をリアル空間で説明し理解してもらう場所。9面ディスプレイ、製品展示、プレゼンテーションルーム、ワークショップなどがある。

HPサイトでは「お客様に最適なITの実現による、ビジネス競争力向上を実現するための「レシピ」をお作りする空間です。」と述べている。

プリンタにめっぽう強いHP!Imaging & Printing ソリューションセンター

HPプリンタを導入
Imaging & Printing ソリューションセンターでは、「デジタルデータを形に」を体感するがコンセプト。大型プリンタなど企業向けの製品が一堂に設置されている。今まで業者に印刷注文していたが、HPプリンタを導入することでコストダウン化した企業もあるのだとか。奥に大型プリンタがあるが、さらに巨大のプリンタもあるのだとか。

ラッピング印刷
展示を見る限り、ラッピング印刷もできるみたいだ。


景観はまるで印刷屋。

安心の免震構造!サーバーシステム ソリューション


次はサーバールームを見学。ここはセキュリティ厳重のため、HP社員でも限られた者しか入室できないらしい。


免震構造になっており、強化ガラス越しにスプリングなどの免震構造を確認することができる。ボールベアリング型床免震システムが採用されており、実物のベアリングの展示もある。

ポスターを見る限り、「支承部:ボールベアリング、減衰機構:オイルダンパ、復元力機構:コイルバネ」の本格2次元免震というものらしい。非常用自家発電機も備えてある。


免震構造であるが、揺れた場合に床の一部が自動的に浮きあがることで力を逃がすことができる。実際にスタッフが床の一枚を持ち上げていた。HP本社ビルの開所が2011年5月16日なので、3月11日の東日本大震災でその機能が試されることはなかった。

半沢直樹のロケ地になった社員食堂

このツアーの目玉でもある社員食堂の見学。2013年7~9月まで放送された人気ドラマ「半沢直樹」のロケ地になったことでも知られる。関東では最終話42%という高視聴率だった。食堂は8Fなので、EBC見学ツアー専用エレベータで上がっていく。

「半沢直樹」のロケ地
最上階である8Fから吹き抜け構造を見下ろしてみる。各フロアーがオープンなので、まるで百貨店の建物かと思うくらいだ。

半沢直樹の食堂写真
カフェ、ビュッフェ、丼、ラーメン、グリル、和食、エスニックなど~数が多すぎるので小さい写真でまとめて紹介。
社員食堂というかテーマパークにありそうな壮大なフードコートという印象。500円のワンコインメニューや、低カロリー・野菜120g以上・脂質/塩分控えめのヘルシーメニューなどがある。グルメサイト主催で社員食堂の見学会があるくらいなので、生半可な場所ではない。

残念ながらセキュリティ面により、一般には開放されてない。それに見学会では味見もできなかったのでグルメレポートができない。自腹でも食べてみたかったぞ。

半沢直樹が座ったという案内札
カウンター席ならびにテーブル席(カフェテリア)に、半沢直樹が座ったという案内札が置かれている。2013年8/25放送の第6話のシーンであり、同行したブロガーさん達は「おお~!」っと声を上げ、こぞって撮影していた。
とても感動的な様子だったが、・・・・パソ兄さんは観ていないんですよね、半沢直樹。

よく知りもしないが、「倍返しだ!」っと悔し紛れに叫んでおく。

とにかく堺雅人が座ったということで納得しておこう。堺雅人といえば大河ドラマの「篤姫」で徳川家定の印象が強いので、個人的には半沢直樹ではなく徳川将軍がお座りになられたと思えば、なんだか楽しめた。
ちなみに100名ほどのエキストラはHP社員の方々だったらしい。銀行という設定のため黒髪の社員が選ばれたとのこと。

オープンテラス
スカイツリーの眺望が楽しめるオープンテラスがある。夏にはバーベキューやビアガーデンか。見ていないが、水景施設、庭園もあり、屋上緑化までされている。

猿江恩賜公園の紅葉
向かいの猿江恩賜公園の紅葉が綺麗だった。ビルに囲まれてはげんなりするが、こう四季折々を楽しめるのは社員のモチベーションとなるであろう。ちなみに猿江恩賜公園はもともと江戸幕府の貯木場で、明治時代では政府の貯木場だった。貯木場が廃止されたのは1972年。これはどうでもいいか・・・。

nanacoカードで精算
食事はセルフキャッシュができる。食器の裏側にICチップが埋め込んであるため、トレーごと指定の場所に置くと計算され、nanacoカードで精算する仕組みだ。しかも料金だけでなく、カロリーや栄養価まで表示される。

食堂
高級料理が食べられる食堂もある。接客時に使うことがほとんどで、通常の昼食で利用する社員はほとんどいないらしい。


お座敷まである。予約制で接客で使われることがほとんどらしい。


食堂エリアはまだまだある。敷地面積がサッカー場(5600平米)の広さ、約900席もあるらしい。ここのエリアでは食事しながらプレゼンをするのか、天井にプロジェクタが設置されている。

レポートは以上。企業向けのソリューションなど個人ユーザーに役立つ情報ではなかったが、日本HPという企業を知る良い機会であったと思う。

HPパソコンのメリット

なかなか他社との差別化の難しいPC製品であるが、最後にHPパソコンのメリットを解説してもらった。「運送リスクの少ない東京生産、最大3兆6千通りのカスタマイズ、納期のお約束、ならびに最短5営業日で納品」

東京生産かつては日本HPも海外生産中心であったが、輸送時の不良が多かったとのこと。東京生産にしてからは輸送距離が短い、税関の時間がかからない、日本人が組み立てていることから、納期がお約束できるようになった。

中国で生産するメリットは安い人件費だけであり、輸送費やその期間、その他諸々のチャイナ・リスクが付きまとってくる。日本での生産は人件費が高くなってしまうが、納期のメリットや不良対応のコストダウンがあり、プラスに転じた。結果的にシェアを高めたHPは先見の明がある。

Leap Motion
先進機能としてLeap Motionがお披露目された。Leap Motionとは米ベンチャー企業が開発したモーション・コントロールデバイスで、PC本体に触れること無く直感的に立体操作が可能となる。2つの赤外線3Dカメラで映像を捉えて認識するシステム。キネクトの200倍の感度があるという。薄さ約3.5mmにすることで内蔵が可能となった。2013年4月にHPとパートナー契約を発表。外付けUSBデバイスでは同年7月に出荷開始。

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