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他社PCの調査 ~ Pavilion 15-eh1000シリーズ

DELLユーザーが、DELLのライバル企業であるHP(ヒューレット・パッカード)のPC製品を突撃レビュー。気になったモデルのみをピックアップ導入して調査するコンテンツである。

HP Pavilion 15-eh(AMD Ryzen 7 5700U 搭載) レビュー

Pavilion 15-eh1000シリーズをレビューするAMD 第4世代のRyzen 5000シリーズを搭載した 15.6インチノート、Pavilion 15-eh1000シリーズをレビューする。基本スペックを備えたスタンダードノートで、コストパフォーマンスにも優れている。薄型でスタイリッシュ、そして天板とパームレストにはアルミ素材を採用しており、わりとプレミアムなデザインに仕上がっている。実装するType-C端子ではUSB 3.2-Gen2(10Gbps)に対応しているので、高速アクセスも可能。

AMDのRyzen 7 5700Uを搭載している重量が約 1.7 kgほどなので、持ち運びにさほど苦にはならない。それに厚みは18~20mmのくさび形なので、カバンに収まりやすい。

今回レビュー対象としているのは、セラミック・ホワイトの「15-eh1079AU」というモデル。シリーズの中では性能が高い「パフォーマンスモデルG2」に分類され、Windows 11 Pro およびAMDのRyzen 7 5700Uを搭載している。グラフィック処理にはRyzen 7 5700Uが統合している「Radeon グラフィックス」が使われる。

ちなみに下位構成(ベーシックモデルG2、 スタンダードモデルG2)では、それぞれRyzen 3 5300U、Ryzen 5 5500Uの搭載となっている。

Pavilion 15-eh1000
2022年3月論評
AMD Ryzen 7

今回レビューした、Pavilion 15-eh1000(15-eh1079AU)の構成

  • Windows 11 Home (64bit)
  • 15.6インチ 光沢 IPSタッチディスプレイ 【広視野角】 (解像度1920 × 1080)
  • AMD Ryzen 7 5700U
  • 16GB DDR4 メモリ (3200MHz)
  • AMD Radeon グラフィックス
  • 1TB NVMe SSD (M.2 / PCI Express)

※レビューはあくまで実機の一例であるため、モデルの選択により異なる。

【寸法・重量】
  • 幅: 約 360 mm × 奥行き: 234 mm × 高さ: 17.9~20mm
  • HP公称の重量:約 1.71 kg ※レビュー実機の測量では 1.718 Kg

HP公式サイト詳細

メーカー直販 : HP Pavilion 15(AMD)の詳細 / ラインナップと価格

※2022年3月20日時点のレビュー。

レビュー機のスペックと、ベンチマークテスト

AMDのRyzen 7 5700Uを搭載。8コア実装で16スレッド動作する。ベースクロックは1.8GHzだが最大4.3GHzまでクロックアップする。TDP(熱設計電力)が15Wで、ワットパフォーマンスに優れているモバイル向け。内蔵GPUとしてRadeonグラフィックスを統合している。

メインメモリ ” においてHPサイトによれば2スロット (SO-DIMM) 実装とのことだが、このスペック表を見るかぎりメモリモジュールの確認ができない。つまりオンボード・メモリに見えるのだが、分解して確認していないので詳細不明。自分としては換装できないものと捉えておく。

この実機では、16GB DDR4メモリ-3200MHzを搭載。スペックを見るとデュアルチャンネル構成になっている。16GBあるので重めのアプリを使う場合でも十分な容量だ。なお、下位構成では8GBなので、ここは大きな判断材料となるだろう。液晶パネルはBOE0947。“ 液晶パネルのメーカー ” はBOEテクノロジー(BOE)だった。

ストレージではM.2スロットに、1TB NVMe SSD(ウエスタンデジタルのPC SN530)を搭載。PCI Express接続のNVMe SSDなので、かなり高速なストレージである。ただ、シーケンシャルリードが3000MB/sを超えることはなかったので、NVMe SSDとしてはぼちぼち。これらの採用ベンダーは供給時期によって異なると思われる。あくまで手元の実機による検証である。

ネットワーク アダプターをチェック。無線LANにはRealtek(カニさん)のRTL8852AEを搭載。Wi-Fi 6(第6世代の無線LAN規格)なので、IEEE802.11axに対応する。Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)から通信速度が向上し「複数端末環境における通信の安定性、接続する端末の省電力性」で向上している。また、 Bluetooth 5.2 にも対応。

なお、有線LANを搭載していないのでネット接続には無線環境が必須となる。または市販されているUSB接続の「有線LANアダプタ」を導入すれば対応可能。

Ryzen 7 5700U ベンチマークテスト

CINEBENCH R15によるRyzen 7 5700U CINEBENCH R15によるレンダリングで、オレンジ色のバーが今回のRyzen 7 5700Uのスコアで、結果「1520」だった。当方の調査内では、Core i7-8700Kや9700Kに匹敵する性能であった。

当サイトのCINEBENCH R15ベンチマークテスト比較について

当サイトで掲載されている各CPUのスコアは、パソ兄さんが過去にレビューしたPCに搭載されていたCPUの結果である。重複するCPUでは整頓時に最高値だったものを残している。スコアに関しては、単にCPU自体のスペックだけでなく、冷却システムなどPCの環境にも影響を受けている。またはバックグラウンドの動作とブッキングして、本来の成果がでていない可能性も否定できない(何度も繰り返しテストする余力がないので申し訳ない)。

CINEBENCH R15とは

ドイツMAXON社の3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」をベースとしており、レンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるので「CPU性能指数」の目安になり、コア数が多く(スレッド数が多く)高クロックのCPUほど短時間で処理できる。主にマルチコア環境での参考になる。搭載GPUの影響はほぼ受けない。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。当サイトにおける「CINEBENCH R15ベンチマークテスト~過去レビューPCとの比較」も合わせて参考にどうぞ。

CINEBENCH R23ちなみに、CINEBENCH R23ではスコア「7932」であった。

Pavilion 15-eh1000の装備端子

15-eh1000の前面と背面Pavilion 15-eh1000の前面と背面には装備端子は無い。右側面では、セキュリティロック・スロット、Type-A端子【USB 3.2-Gen1(5Gbps)対応】、電源コネクタを配置。

USB 3.2-Gen2(10Gbps)左側面では、HDMI 2.0端子、Type-A端子【USB 3.2-Gen1(5Gbps)に対応】、Type-C端子【USB 3.2-Gen2(10Gbps)、Display Port 1.4、Power Delivery、電源オフUSBチャージ機能に対応】、microSDカード・スロットを配置。

電源オフUSBチャージ機能とは PCの起動なしでUSB端子が充電用に使える機能。PCメーカーによって呼び方は様々で、DELLでいうPowerShare。HPでは稲妻マークになっており、Thunderbolt 4とマークが似ており紛らわしい。むろん、Thunderbolt 4には対応していない。microSDカード・スロット実装というのは、サイズが限定的で少々扱いにくい。

補足コンテンツ : インターフェース

近年、接続端子に関わるインターフェースが複雑化しており、ここで情報を整理しておく。

USB 3.2への改称について

2017年に「USB 3.2」が発表された。これまでのUSB 3.0 および USB 3.1は伝送路が「1レーン」であるが、これを「2レーン」に束ねることで高速化した。ここで面倒くさい事に、従来(1レーン)のUSB 3.0、USB 3.1を取り込む形で改称がされ、すべて名称は「USB 3.2」で統一された。つまり、「1レーンのUSB 3.2」と、「2レーンのUSB 3.2」が存在する。現在では1レーンが多いので、ややこしくなったら旧称に置き換えるとよい。

  • USB 3.2 Gen1 (1レーン・5Gbps) = 旧称 : USB 3.0 / USB 3.1-Gen1
  • USB 3.2 Gen2 (1レーン・10Gbps) = 旧称 : USB 3.1-Gen2
  • USB 3.2 Gen 2x2 (2レーンで20Gbps) ※コネクタはUSB Type-Cのみ

※2019年2月、策定団体のUSB Implementers Forum 【USB-IF】 によって「USB 3.2」と名称変更。※過去にアップしたレビュー記事では修正を入れないのでご留意を。※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。

Power Delivery

Power Delivery(USB PD)とは「USB電力拡張規格」のこと。大きなメリットとして、容量さえクリアできれば市販のPower Delivery対応(USB Type-C)のACアダプターを使うことができる。これでメーカー専用ACアダプタの縛りから解放される(むろん、他社製ACアダプタは保証対象外)。また策定された規格としては、ホスト側から電力を得て“ 数珠つなぎ式 ” で次々に対応周辺機器へ電源供給ができる。さらに詳しくは、“ Power Deliveryについて ” のコンテンツで解説している。

アルミの天板とパームレストで、質感の高いデザイン

今回レビューしているPavilion 15-eh1000は、エレガントなセラミックホワイト。他には「フォグブルー」というカラーバリエーションがラインナップされている。セラミックホワイトは非光沢の純白で陶器のような印象。指紋の付着や引っかき傷に強いAED加工(アニオン電着塗装)がされている。ただしホワイトなので付いてしまった汚れは目立つことになる。

天板にはアルミ素材を用いておりワングレード高い筐体。塗装のためアルミの質感は伝わらないが、金属の冷たい感じは伝わる。

天板には鏡面仕上げのhpロゴが配置されている。

前面の様子。

背面の様子。横に長いヒンジで中央にはPavilionのロゴが印字されている。ヒンジの両端には、後述のリフト アップのためのスタンドゴムが設置されている。

左側面のデザイン。ディスプレイはここまでの可動域で、通常の用途であれば問題なしと思われる。ディスプレイを開くと、キーボード面に勾配がつく機構(リフト アップ ヒンジ)。チルトスタンドの効果があり、傾斜面になったキーボードで打ちやすくなる。さらに底面側に空間が生まれるので、吸気スペースも拡張されるというもの。DELLでは、リフト・ ヒンジとか「ラバー ドロップ ヒンジ」と呼んでいる機構。ただ、大きな傾斜にはならないので気持ち程度。

右側面のデザイン。

ヒンジの隙間、ディスプレイのつなぎ目位置に排気口が配置されている。理想的な場所とは言えないが、内蔵GPU仕様で低消費電力・低発熱のモデルなのでまず問題ないだろう。

3辺狭額でスタイリッシュなフレームレス・デザイン。15.6インチ画面に1920 × 1080は高解像度で細かい表示になるため、初期設定および推奨設定では125%拡大になっているが、基本を示すため、掲載写真では拡大なしのドットバイドット表示(100%)に設定し直している。見え方や感じ方には個人差はあるだろうが、人によってはこれは許容範囲であろう。長時間のテキスト読みで疲れるようなら、適宜に拡大設定をすればいい。タッチディスプレイだが、タッチ操作は補助的なものとなろう。

非光沢ディスプレイで、HPサイトでも公称されているが、IPSディスプレイを採用しており広視野角。広視野角だと、極端な角度から視聴しても、色ムラや色調反転などの色度変移が起きにくい。複数人で観るようなシチュエーション、つまり様々な角度から視聴する場合にも好都合。

ディスプレイベゼルは少し段差になっている。天板が少し被さるデザイン。最も狭額な左右ベゼルでは、6mmほどの幅。

ディスプレイベゼルの下部中央にはhpロゴのプリント。

上部ベゼルも狭額ながら小型のWebカメラ(HP Wide Vision HD Webcam 約92万画素)を内蔵している。カメラの左右にはデュアル・マイクを内蔵している。カメラの右隣は動作ライト。

底面カバーは見たところプラスチック素材。2本の長いスタンドゴムが平行して配置され、その間にパンチングメッシュの吸気口が配置されている。

3セルのリチウムイオンバッテリを内蔵。「カスタマイズ(注文仕様)モデル CTO スペック表」によればバッテリー駆動時間は最大8時間30分。45分の充電で50%まで回復できる急速充電機能を搭載している。

斜めからみた底面。底面に向かって傾斜面のデザイン。

左右それぞれの傾斜面に「B&O Play デュアルスピーカー」を搭載。スピーカー孔は三角形に沿って配列されたデザイン。

B&O PLAYとは、デンマークの老舗オーディオメーカー「Bang & Olufsen」のカジュアルブランドである。この規模にしてはサウンドクオリティはわりと良い。さすがに大勢に向けた大音量は厳しいが、プライベートの娯楽ではこれで十分かと思われる。サウンドチューニングに「B&OAudio Control」がインストールされている。オーディオレベルの調整、ノイズキャンセル、イコライザーの設定が可能。

HPサイトによれば、本体の一部に使用されているプラスチック素材は「オーシャンバウンド・プラスチック」であり、海に流入する前に回収されたプラスチックごみを再生させたものとのこと。

45WのACアダプタ付属

付属しているのは45WのACアダプタ(コネクタ先はDCプラグ)。Type-Cコネクタでないのは、むしろありがたい(充電中にUSB Type-C端子が塞がらないので)。

ACアダプタからPC側へつなぐケーブルは比較的細めで柔軟性があるので、取り回しは良い。L字型のコネクタのため幅を取らないのも良い。ジョイントするAC電源ケーブルはやや太めだが、DELLでよく付属されるものよりは少しばかり取り回しがいい。また、ケーブルの他、コネクタだけのウォールマウント式プラグも付属している。

メガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)を採用。IECコネクターなので市販のケーブルでも対応できる。実物を測量したところ、アダプタ本体は158g、AC電源ケーブルは123gだった。

搭載キーボードとアルミ素材のパームレスト

パームレストは高級感あるアルミ素材。

広い一体型タッチパッド。クリックの硬さは丁度いい感じ。

パームレストの右下に、Windows Hello対応の指紋認証センサーを内蔵。

テンキー付きのキーボードを搭載。

キートップは極僅かに湾曲しているが、ほぼフラットというレベル。滑らすようなタイピングに向く。なお、HPサイトでは「滑らかな3Dメタル仕上げのキーボード面」というが詳細は不明。

家庭レベルだがキーストロークを測ったところ1.3~1.4mmほどはあり、現在のトレンドとしてはそこそこの深さがある。後にHPサイトで確認したところ、キーストロークは約1.3mmとのこと。メインキーのキーピッチは約18.7×18.7mmなので、概ね基本を維持している。

キーの押下圧は原始的に分銅を乗せて目安程度に測った。荷重をチェックしたところ、多くのキーは60gに耐えたが一部は沈んだ。概ね平均的といえよう。

キー配列の確認。まず右側から。電源ボタンの位置がトリッキーで、最初は戸惑うかも。カーソルキーは小さいが独立配置しているので、誤接触は避けられる。BackSpaceと左隣の3つのキーはやや小さいが、許容範囲のサイズ。

キーボード左側をチェック。半角全角キーが小さいので気になるが、一番端にあるので操作において不具合はなさそう。ファンクションキーに印字されている数字が小さすぎるので、これは見えにくい。

バックライト・キーボード機能を搭載している。(f11を繰り返し押すことで、ライトのオンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも室内照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。しばらく操作をしないと自然に消灯する。

最新情報など、詳しくはHPサイトへ

Pavilion 15-eh1000のレビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。

HP公式サイト詳細

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