天板サイズの違い
nspiron Mini 9とInspiron Mini 12の比較をしてみましょう。
Inspiron Mini 12の上にInspiron Mini 9を乗せてみます。随分、サイズ比があることがわかります。
当然Inspiron Mini 12がひと回り大きめになりますが、なぜかInspiron Mini 9よりやや薄型になっています。
Inspiron Mini 9では天板面からバッテリーは見えませんが、Inspiron Mini 12ではバッテリーの一部が見えます。ACアダプタは共通の30Wアダプタです。
なお、Inspiron Mini12は、「13.3インチワイドのInspiron13」や「15インチワイドのStudio15」と天板サイズを比較してもさほど大差ありませんが、軽量と薄型の面では大差があります。
液晶画面の違い
左:Inspiron Mini9 右:Inspiron Mini12
モニタ画面は、Inspiron Mini9が8.9インチワイドで、Inspiron Mini12が12.1インチワイド。
Inspiron Mini 12は約136%アップになります。
解像度では、Inspiron Mini9が1024×600、Inspiron Mini12が1280×800。
Inspiron Mini12の解像度は一般的な15インチクラスと同じです。これならミニノートだから見づらいということはありません。
キーボードの違い
上の写真はInspiron Mini12。キーのサイズがInspiron Mini9より大きくなり操作しやすくなっています。キーピッチ(キーとキーの間隔)も17.5mmと一般的な19mmに近づいています。ファンクションキーも入っています。タッチパッドの面積も大きめです。
こちらはInspiron Mini9。ファンクションキーは省略され、キーも小さい。
まあ、Inspiron Mini12より軽量で小さいから仕方ありませんが・・。
OSの違い
2008年11月時点で、Inspiron Mini 12ではWindows Vista Home Basicの搭載です。
おそらくHome Premium搭載ではスペック不足でしょう。現時点ではXPの搭載がありませんが、様子見というところ。
※追記:2008年12月にXP搭載可能になりました。
Inspiron Mini 9ではWindows XP、もしくはDELL版リナックスになります。
ストレージの違い。Inspiron Mini 12はHDD搭載。
Inspiron Mini 9ではSSD搭載ですが、Inspiron Mini 12ではハードディスク(HDD)を搭載となります。
SSDでは容量が4〜16GBの選択となり容量の少なさが気になりますが、、Inspiron Mini 12ではハードディスクなので、60GBや80GBといった大容量となります。
そのかわり、SSDのようなメリットはありません。
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)とは
SSDは、SDカードやUSBメモリキー同様、半導体メモリです。SSDはHDDのようにディスク盤や回転モーターがないので、ぶつけたときの衝撃に強い特長があります。データのアクセス中でも安心して移動ができます。SSDはHDDに比べてデータの読み書きが高速です。OSの立ち上がる時間も短縮されます。
通気口の違い
Inspiron Mini 9では右側面に通気口がひとつと、
底面に2箇所、通気口が施してあります。
一方、Inspiron Mini 12では底面のわずかなスペースに施されているだけです。
そのほかのところには見当たりません。チップセットを統合することで、Inspiron Mini 9より発熱が抑えられたと推測できます。
その他の違い
Inspiron Mini 9では130万画素ウェブカメラやBluetoothが有料オプションとなっていますが、Inspiron Mini 12では標準搭載になっています。ここはメリットが大きいですね。
なお、端子やカードリーダーなどの装備に違いはありません。
どちらのミニノートを買うか?
「Inspiron Mini 9とInspiron Mini 12のどちらにするか?」というテーマなら、私はInspiron Mini 9(以下Mini9)を選びます。
Inspiron Mini 12はMini9の使いにくさを克服した面がありますが、ミニノートならではのメリットを半減させたと思います。
Mini12の具体的な改善例は「8.9インチワイド⇒12.1インチワイド」「SSD⇒HDD」あとはキーボードの拡大化ですが、そのため、一般的なモバイルノートと外見上の大きな変化はなくなってしまいました。
他モデルの天板サイズ比
左から、8.9インチワイドのInspiron mini 9
12.1インチワイドのInspiron mini 12
13.3インチワイドのInspiron 13(XPS M1330も同様)
15.4インチワイドのStudio 15
物理的に当たり前の話ですよね。しかもキーボードはフルサイズではなく、またストレージもHDDなのでSSDのような転送時の耐久性がありません。まさに中途半端な感じです。
すでに見た目ではミニノートではなく、Inspiron Mini 9のように「こんなコンパクトなのがパソコンなのか!」という驚きはありません。Mini9が操作しにくいから操作しやすくというのはおかしな話で、小さいから操作しにくいのは当たり前です。
Mini9ならポーチにすっぽり入りますが、Mini12はそういうわけにはいきません。そういうわけで私なら操作性より携帯性を重視してMini9を選びます。
Mini12は一般的なモバイルノートより軽量、薄型、ファンレスなどで勝っていますが、スペックと光学ドライブ搭載を犠牲にしています。だったら私は普通にモバイルノートを選びます。気になる重量ですが、動画などエンタテインメント使用もできる高性能で2キロ以下のモデルはあります。
たとえばXPS M1330。マグネシウム合金の剛性ボディで、しかも約1.8キロ程度なのでMini12の2台分より全然軽いですよね。これがMini12の3台分となれば話は別ですが約600グラム程度の増量ぐらいなんのその。私はある程度の軽量と高性能を選びます。
Mini12の公称バッテリー持続時間は約3時間半。ずば抜けて長いわけではありません。
一方、モバイルノートではカスタマイズで大容量バッテリーを選べるので、その分重くなりますが、持続時間を延ばすことが可能です。
XPS M1330ならマグネシウム合金ボディの剛性と高級感。パームレスト部分はアルミ素材で、これまた類のない高級感。単体のグラフィックコントローラを搭載すれば動画編集などもバリバリこなせます。またXPSシリーズならではの手厚い標準サポートも魅力ですなので、検討してみてください。
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