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12.1インチワイド光沢液晶のミニノート、Inspiron Mini 12
DELLのミニノートで、第2弾となるモデルが登場しました。8.9インチワイドのInspiron Mini9に対し、今回は12.1インチワイドのInspiron Mini 12です。
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画面サイズ &解像度が大きくなり、見やすいサイズとなりました。そのほか、キーボードの拡大化、SSDではなくハードディスク搭載で大容量化などInspiron Mini9のデメリット面を解決した上での登場です。
「究極の携帯用途は魅力だが、、使いにくさと保存容量の少なさからInspiron Mini9を見送った」という人には、再度、検討の余地があるかもしれません。
Inspiron Mini9やInspiron Mini12のようなミニノートとは、一般的なモバイルノート以上に携帯用途を特化させたノートです。特徴として、極めて低消費電力のインテル
Atomプロセッサーを搭載し、光学ドライブを省くなど軽量小型化されています。屋外に携帯し、インターネット使用がメインとなります。
単体のグラフィックコントローラが搭載できるモバイルノートであれば、携帯用と自宅用の併用もありかと思いますが、Inspiron Mini12はちょっと厳しいですね。オンボードグラフィックのうえにシングルコアなので、ネット使用以外に期待してはいけません。
デスクトップなり自宅にメインマシンがあり、セカンド機としてInspiron Mini12があるといいのではないでしょうか。
私が考えるに、ミニノートはあくまでPDA(携帯情報端末機)の延長だと思っています。PDAユーザーの、「モバイルノートぐらいに自由にネットが見られて、ソフトウエアやファイルに完全な互換性があればなあ」という願いを叶えた存在です。ですから普通のモバイルノートと線引きをしています。
PDAのように手のひらサイズではありませんが、Windowsパソコンとまったく同じOSを搭載し、フリーソフトや過去に作成したデータがそのまま使えるのは大変魅力です。
スペックからして、動画を扱うようなエンタテインメント用には不向きですが、インターネットやビジネスソフト用なら充分な性能があります。ネット動画の再生もスムーズです。
最小重量1.24kgという軽さで、「旅行先に気軽にもって行く、特に使う予定はないが念のため持っていく」など、気軽に携帯できるのが最大のメリットです。そして価格が通常のノートより安いのでうれしい限りです。
キーボードのサイズもミニノートとしては大きめで操作しやすい。
また、ハードディスク搭載なので、SSDのように容量の少なさを心配することがありません。(SSDにはSSDのメリットがありますが。)
画面サイズは12.1インチワイドの光沢液晶。解像度では1280×800あるので、一般的な15インチクラスと同じです。ですから、Web閲覧やエクセル画面でスクロールの多さに悩まされることは少ないでしょう。
左:Inspiron Mini9 右:Inspiron Mini12
Inspiron Mini12は、ミニノートだけあってかなり薄型です。最小重量が1.24kgということもあり、通常のモバイルノートより50〜65%ほどの重量といったところです。
ちなみに少し厚めのA4パソコン誌(Win PC)2冊分と同じ重量です。これならバッグに入れて気軽に持って行けます。
Inspiron Mini 12 構造的特徴とは?
Inspiron Mini12の画面サイズは12.1インチワイド、解像度は1280×800です。ここまでは一般的なモバイルノートと違いはありません。薄型で軽量とはいえ、天板が占める面積は大して違いはありません。
しかし、一般的なモバイルノートとの境界は構造による違いで、それは徹底した携帯用途のための特徴があります。
1.Atomプロセッサーの採用
ミニノート用に開発されたといってもいいAtomプロセッサーを搭載しています。
省エネで好評のCore 2 Duoより、さらに1/10の消費電力といわれます。
2.光学ドライブの省略
光学ドライブは搭載していません。よって、電力の節約と小型化が可能になりました。
光ディスクを扱う場合、外付けドライブが必要となりその点は不便かもしれません。
しかし、最近は大容量のUSBメモリがあるのでバックアップに使えますし、ソフトウエアもUSBメモリに入った状態で売られている場合があります。昔ほど、光学ドライブの重要性はなくなっていると思います。
3.ファンレス構造
パソコンの騒音といえば冷却ファンの回転音ですが、Inspiron Mini12はファンレスなのでほとんど無音に近いです。一般のモバイルノートでは発熱の問題で、ファンレス構造は無理です。
さてファンレスだと本体の発熱が気になるところですが、日中、電源が入ったままの展示品に触れてみましたがほとんど気になりませんでした。さすがに省エネに徹底した構造であると実感します。
4.チップセットの統合
インテル プロセッサーを搭載したパソコンは、通常、ノースブリッジとサウスブリッジというチップセットが搭載されています。初心者にはなじみがないでしょうが、簡単に説明するとCPUやメモリといった転送速度の速いパーツはノースブリッジが制御し、ハードディスクなど比較的低速なパーツはサウスブリッジが制御しています。
普通のパソコンはこの2つが存在しますが、Inspiron Mini12では統合されたチップセットになっています。そのことによりミニサイズ設計が可能になったわけです。
Inspiron Mini 12のカラーバリエーション
2008年11月時点では「パールホワイト」と「オブシディアン・ブラック」の2色でしたが、12月にレッドとピンクが追加されました。
まずパール・ホワイト。バッテリーが天板までむき出しになっており、そのためその箇所はブラックのままです。パールホワイトといってもパールのような光沢感はなく、正直ただの純白。
▲ちなみにInspiron Mini9では、バッテリーは見えないので天板すべてがホワイト。
ただし、Inspiron Mini12より若干厚めになっています。
こちらは、Inspiron Mini12のオブシディアン・ブラック。
オブシディアンとは聞き慣れない言葉ですが、黒曜石のことです。石器時代に矢尻などにした黒っぽいガラスのような光沢のある石です。個人的にはブラックがお気に入りです。天板は光沢ですが、バッテリーのところはマット調。
ホワイトもブラックも指紋がつきやすいところはありますが、不特定多数で使わなければ自分の指紋で気になる人はいないでしょう。
天板のDELLロゴはクロムメッキ仕上げで、触っても凹凸はなくツルッとしています。
ACアダプタも小型
モバイル用途に使うにしても、電源コンセントがある場所ならACアダプタも持参したいところですよね。
しかし、一般的なモバイルPCでは荷物になるので敬遠しがち。そこで、Inspiron Mini 12ならACアダプタも小型化されているので、たいした荷物にはなりません。この辺は結構ポイントです。
差込プラグの位置が横にあり、アダプタ本体で他のコンセント差込口をふさがない工夫がされています。
しかし、プラグ部分は折りたためません。できたら尚よかったのですが。 |