8規格に対応したメモリカードリーダー搭載
デジタルカメラ等でお馴染みのメモリカードを読み書きすることができます。
ここを使用しないときは、異物や埃の侵入を防ぐために付属のダミーカードを差し込んでおきましょう。以下、メモリカードの種類を解説しておきます。
SDカード
SDカードは、最も一般的に普及しているフラッシュメモリ・カード。「松下、SanDisc、東芝」の3社で共同開発されました。著作権保護機能の「SDMI」に準拠。
ただのSDカードでは、FAT16というファイルフォーマットで最大2GBまでとなっています。そのため4GB以上の大容量SDカードは「SDHC」という規格になります。
実は極まれに、SDHC規格ではないのに4GB以上のSDカードが存在します。これに対応する機器はほとんどないので、購入は避けましょう。(4GB以上は必ずSDHCの表記を確認。もちろん使用する機器がSDHCに対応しているかも確認。古い機器は2GBのSDカードまでの可能性が高いです。)
ちなみにSDカード(SDHCやminiSDなども含む)の耐久寿命は、メーカーのTranscendによると「1万回の抜き挿しサイクル」とあります。
1日1回の使用ペースなら約27年間使えるということですね。一般家庭使用ではまったく問題ないでしょう。
▲miniSDとmicroSD
携帯電話など小型機器では通常のSDカードは大きいので、このような小型化されたものが使われます。これに対応するカードリーダーは少なく、通常のSDカードサイズのアダプタに差し込んでSDカードとして読み込むケースが多いです。
SDHCカード
上のSDカードでも紹介したSDHC規格のSDカードです。
SDHCカードは、FAT32というファイルフォーマットが使われ、最大32GBまで可能な大容量SDカードです。4GB以上のSDカードにはHC(High
Capacity)の文字が追加されています。
ビデオカメラの動画撮影は大容量が必要なので、これらの用途によく使われます。
SDカードと互換性がありますが、使用する機器がSDHCに対応している必要があります。
SDスピードクラスについて
SDカードには個々によってデータ転送速度が異なります。それは「SDスピードクラス」といいますが、使用内容によって注意しなくてはなりません。
例えばデジカメの場合、高解像度で連写するならデータ転送が高速でなくてはなりません。同様に動画撮影も転送速度が間に合わないとエラーが生じます。そこで「Class」で表示されるSDスピードクラスを参考にします。
Class 2 ⇒ データ転送速度、2MB/s以上を保証する
Class 4 ⇒ データ転送速度、4MB/s以上を保証する
Class 6 ⇒ データ転送速度、6MB/s以上を保証する
SDHCカードには、20MB/sという高速製品もあります。実際に使用する機器のマニュアルをみて、動作に必要なSDスピードクラスを調べておきましょう。
なお、 SDHCカードではSDスピードクラスが表記されていますが、通常のSDカード(2GBまでのSDカード)では表示があったりなかったりとメーカーに委ねられています。デジカメの連写やビデオ撮影においては気を付けましょう。
またSDHCにも、小型版のminiSDHCとmicroSDHCが存在します。
SDIOカード
SDIOカードはあまりなじみがありませんが、SDカード規格をベースにしたI/Oインターフェースです。BluetoothやワイヤレスLAN、ワンセグチューナーなどカード型のインターフェースとして使われます。
マルチメディアカード(MMC)
マルチメディアカード(MMC)は、SDカードに近い形状と構造で、SDカード以前からあった規格。基本的には後方互換があります。(後方互換:新しいカードは古い機器では使えないが、古いカードは新しい機器で使える場合が多いということ。)
メモリスティック(MS)
メモリスティック(MS)はソニーが開発したフラッシュメモリ。最大容量は128MBとなっています。著作権保護機能の「Magic
Gate」に準拠。一時期は最も使用されるメモリカードでしたが、後発のSDカードにシェアを抜かれました。
▲メモリスティック Duo
SDカードに対抗した製品で、メモリスティックを小型化した「メモリスティック Duo(MS-Duo)」。アダプタを使用すれば、メモリスティックとして使用可能。
メモリスティック PRO(MS-PRO)
256MB以上のメモリスティックは、「メモリスティック PRO」となります。FAT32フォーマットが使われ、最大32GBまで可能な大容量メモリスティック。
▲メモリスティック PRO Duo
メモリスティック PROを小型化した「メモリスティック PRO Duo(MS-PRO Duo)」アダプタを使用すれば、メモリスティック
PROとして使用可能。
▲メモリスティック マイクロ(M2)
「メモリスティック PRO Duo」よりさらに小型の「メモリスティック マイクロ」もあります。Memory〜MicroでMが2つなので、M2と表記されます。
アダプタを使用すれば、メモリスティック PROとして使用可能。
xD ピクチャーカード
富士フイルムとオリンパスが共同開発したデジカメ用メモリカード。従来使用されてきたスマートメディアが最大容量の限界に達したため、代わりとして登場。採用しているメーカーもこの2社だけです。速度や容量をアップさせた「type
M」「type M+」「type H」があります。
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