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高根城と金杉城!船橋市の史跡
米ヶ崎城(意富比神社)の北に位置する、高根城と金杉城を登城してきた。高根城は高城氏にゆかりがあるということは概ね事実のようだが、金杉城は詳細不明。しかし金杉城も何かしら高城氏と関係があったと推測される。(2014年2月実施)
なお、船橋市の城郭では「花輪城 、船橋城 、船橋御殿、飯山満城、 夏見城、 米ケ崎城 、八木ケ谷城、小野田城、 金堀城、 楠ケ山城 、小穴城、 坪井城 、洒山城 、高根城、 金杉城 、小栗原城 」 があるという。
高根城
千葉県船橋市高根町の曹洞宗高根寺(こうごんじ)が、高根城の西南城郭だったということで探索にやってきた。松戸市の小金城を拠点としている高城氏一族が、高根城の城主だったとされている。かつてこの付近に「堀の内、亀小路、馬場、辺田曲輪」の地名があったという。
高根寺:こうごんじ
高根寺は、高城氏の開いた広徳寺の末寺であり、高城氏より庇護を受けてきた。小山寺⇒高源寺⇒高根寺と寺名を変えたようだ。
高根寺境内の様子。立派な神木、本堂、鐘楼、慰霊碑が見られる。
裏手にある墓地の背後にはっきりとした切岸が残っていた。
高根寺周辺にも城郭らしき雰囲気があり、一部石垣が見られるがこれは後世による建造だと思われる。崖を登ると開けた場所に出るが、小径などは城郭らしい遺構だった。
秋葉神社
高根寺の60mほど離れたところに秋葉神社があり、ここにも城郭らしい遺構が残る。
秋葉神社の遠景。もともとは円墳だったのだろうか?という地形。
秋葉神社はちょっとした高台になっており、曲輪がはっきりと分かる。
高根城から北に進み金杉城へと向かうが、すぐに8号線へ出ず、小径を通りながら北へ進んだ。秋葉神社から150m先にも小高い丘があり、城マニアが喜ぶ蛇行した道や蛇行した坂道に出くわすが、ここは出城ではないかと思った。
丘(出城?)を登ると農家直売場があったので、ここで今夜のおかず用として新鮮な野菜を買い込んだ。
野菜をかつぎ込んだまま金杉城へ向かう。
8号線にでたが、ここらは平地に所々丘が見られる地形である。車道を下っては上るというコースで悪路であり排気ガスで空気はまずく、チャリ旅としては快適ではない。
金杉城
秋葉神社から900mほど北に進むと金杉十字路の交差点があり、そこから西60mに神明社がある。ここが金杉城の一部だという。境内には盛り土が見られ、高台に位置することが確認できた。住宅地開発で見晴らしはよくないが、神明社の北はそこそこの崖下が広がっていたことが伺える。
神明社。金杉城の定番シンボルになっている。城主は定かではないが、近隣に高根城があることから高城氏と関係があると容易に推測できる。
写真上:神明社が建つ土塁。写真下:神明社の北、坂道を降りた当たりでみられた城郭の一部?(推測)。
事前に調べたところ金杉城城郭の規模は50m×50mであり、城というより砦らしい。現在は畑として使われているおかげで土塁などの遺構が残されているらしいのだが、・・・ここより先は私有地であり、「私道につき進入禁止」の看板が立てられていた。城マニアの度々の訪問で飽き飽きしているのであろう。「城郭は国民の遺産だ。すけずけと住むんじゃない!」と言いたいところだが、仕方がないここで引き返す。ちなみに金杉城の見どころはこんなところではない。
神明社のやや西南側、288号線を挟んだ先には船橋市指定樹林が806平方メートル広がっており、空堀と思われる小径を楽しむことができる。自動車で通ることはお勧めできないコースだ。
船橋市指定樹林になっている以上、ここの遺構は保護されそうだ。
南に進むに連れ、断崖の規模が大きくなってくる。ここが城郭なのか定かではないが、無関係とは言い難い地形であった。しかし通説である「金山城が小規模な領主の居館」が本当ならば、この空堀は堅固すぎる防衛構造だ。やはり城跡ではないのだろうか・・。
金杉城遠景。赤矢印のところが神明社の場所。西に向かって竹やぶが続いており、帯曲輪といった印象。あくまで素人の推測であるが。