エントリーミニタワーなのに上位CPUのCore i7-4790が選択できる!
HP Pavilion 550-040jpレビュー
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※掲載情報はレビュー時点のものです。供給状況により仕様変更の場合があるので、詳しくはHPサイトをご覧ください。
Pavilion 550-040jpの装備インターフェース
2015年夏モデルよりデザインを一新したエントリーデスクトップの、Pavilion 550-040jpをレビューします。プラットフォームはHaswell設計で、チップセットはH87が採用されています。なお、Pavilion 550シリーズとしてのPCケースデザインは「Pavilion 550シリーズのレビュー項目TOP」にてご確認ください。
今回のPavilion 550-040jp実機では最高カスタマイズのCore i7-4790を搭載しており、製品ポジションはエントリーでありながらCPUはハイエンド。この構成なら、CPUパフォーマンスではハイエンドモデルに匹敵します。ただ、電源ユニットが300Wと控えめなため、ローエンド・グラフィックカードしか搭載できません。グラフィック面がエントリーなんですね。なお、実機ではグラフィックカードなしの構成なので、Core i7-4790に内蔵(統合)されているインテル HD グラフィックス 4600が使われます。
Pavilion 550-040jpの前面に、ウルトラスリムの光学ドライブを搭載。サポートされているのは、「DVDスーパーマルチドライブ、ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)」。そして、ヘッドセット端子、SDカードスロット、USB3.0端子×2を配置しています。
一番下にはBang & Olufsenのロゴ。バング&オルフセンとはデンマークの老舗オーディオメーカーおよびブランド。Pavilion 550-040jpでは、サウンドシステムで採用しているようです。
背面のオンボード端子では、USB3.0×2基、USB2.0×2 基、HDMI端子、VGA端子、ギガビットイーサーLAN端子、ライン入力×1、ライン出力×1、マイク入力を装備。
近いとはいいことだ!東京生産
Pavilion 550-040jpは、東京都のHP昭島工場で生産されています。
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット 東京都昭島市のHP昭島工場で生産されている製品が、東京生産(MADE IN TOKYO)。HP製品のすべてではないが、多くのモデルが対象でありラベルで判断できる。 組み立てでは徹底したバーコード管理がされている。異なる部品の搭載、または搭載もれがあると、バーコード読み取りでエラーメッセージが表示され、次の工程に進めない。つまり、人為的生産ミスはほぼ無いらしい。
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エントリーらしく、300WのATX電源ユニット
背面の上部に電源ユニットが配置されています。これは自作PCでもおなじみのATX規格の電源であるため、メーカー保証対象外ですが市販のATX電源と換装が物理的に可能です。
Pavilion 550-040jpではエントリーらしく、一般的な総容量300WのATX電源を搭載しています。この時点で補助電源のいらないローエンド・グラフィックカードまでのカスタマイズだと分かります。主力となる+12V出力は、2系統。+12Vaが最大12A、+12Vbが16Aです。ちなみにこのPavilion 550-040jp実機では、デルタ・エレクトロニクス製でした。台湾の企業デルタ電子の子会社。
ストレージ・パフォーマンス(1TB HDDと512GB SSD)
今回のPavilion 550-040jp実機では、下段のベイに1TB HDD(3.5インチ)、そして上段ベイに512GB SSD(2.5インチ)を搭載している状態です。
今回の実機では、512GB SSDがサンディスク製(画像左)。1TB HDDがシーゲート製(画像右)でした。サプライヤは供給時期によって異なると思いますが、現状にてアクセス速度を調べてみました。さすがにSSDは速く、アプリの起動がずば抜けて速いのがうなずけます。また、HDDも昔と比べて随分速くなったものですね。(6Gbps のHDDでもシーケンシャル130MB/sあたりだと認識していたが・・、230MB/sとは随分速いな。)
内部構造チェック~マザーボードの構成をみる
マザーボードが逆倒立の設置です。マザーボードをみれば概ねそのPCの性格が分かるってもんです。この奥行をみると、仮にATX電源を換装したところで、ハイエンド・グラフィックカードを置くスペースはなさそうですね。光学ドライブにぶつかりそうです。
グラフィックカード用のPCI Express x16スロット、そしてPCI Express x1スロットが1基あります。元々のマザーボード設計ではPCI Express x1が3基あったのでしょうが、2基分省略されています。今回はグラフィックカードなしの状態なので、PCI Express x16スロットが空いています。そのため、CPUに内蔵(統合)されているグラフィックが使われます。(Core i7-4790 だと、インテル HD グラフィックス 4600)
メモリスロット(DDR3 SDRAM)が2基あり、今回のは8GB PC3-12800 (1600MHz)を1枚搭載。その左隣にPCI Express Mini Card×1スロットがあり、オプションである無線LANカードが搭載されている状況です。60%以上のユーザーが選択する人気オプションらしいです。
SATAコネクタが3基あります。マザーの設計では4基なんでしょうけど、Pavilion 550シリーズの筐体は3ドライブ分までなので、その数の通りになっています。
自作ユーザーならご存知のCOOLER MASTERのCPUファン。CPU周りにはVRMが3フェーズなのでやはりエントリーモデルですね。オーバークロックをする機種ではないので問題はないし、エントリーモデルなら標準的な構成です。
VRM(電圧レギュレータモジュール)とは VRM (Voltage Regulator Module)というのは、電圧レギュレータモジュールのことであり、CPU用の電源安定化回路である。VRMは電源ユニットから供給された電圧を「CPUに供給する電圧」に生成する装置である。マザーボードへ供給された+12Vや+5V電流の一部が、VRMによってCPUの駆動電圧へと生成される。 このVRMの装置数をフェーズ数といい、複数の位相(フェーズ)のマルチフェーズ方式が採用されている。フェーズ数が多いほどコンデンサの負担が減り、安定した電流供給ができるが、多フェーズになるほどコストが上がってしまう。目安として3~4フェーズあれば標準。ミドルレンジ以上では8フェーズ以上がよく見られる。 |
Pavilion 550-040jp ベンチマークテスト(Core i7-4790 / グラボなし)
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CINEBENCH R10 とストリートファイター4 ベンチマークテストにて、過去レビューモデルと比較してみます。
Core i7-4790搭載なら、CPUパフォーマンスではハイエンド機なみ
Pavilion 550-040jpのようなエントリー機に、上位CPUであるCore i7-4790がチョイスできるのがなんともHPの素晴らしいところです。これであればCPUパフォーマンスで言えば、ハイエンド機と肩を並べることができます。ただし、マザーがオーバークロックに耐えうる設計ではないので、そこに線引がありますけどね。(だいたい上位機種には倍率ロックフリーであるKシリーズが搭載できる)
Core i7-4790のスペック
Core i7-4790のスペックと、内蔵するインテル HD グラフィックス 4600。Core i7-4790は4コア実装でHTテクノロジーによって8スレッド動作するCPUです。マルチスレッド対応ソフトでは圧倒的に速い!CINEBENCH R10 ベンチマークテストでは30秒。CPUの担当である汎用性処理では、ハイエンド機同等のお仕事ができるでしょう。近々レビューしたハイエンドとくらべてみます。
ベンチマークテスト結果
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 |
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2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 主に、搭載するグラフィックのパフォーマンスに影響されます。ただし、CPUの影響もわりと受けるため、「グラフィックとCPUの組み合わせ」でパフォーマンスチェックしたほうがいいでしょう。なお、ここでは1280 × 720ウィンドウ表示におけるFPSで比較しています。 |
2015年7月調査 |
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30秒 | 66.99 |
2015年2月の調査 |
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28秒 | 621.45 |
2014年5月調査 |
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30秒 | 571.09 |
ゲームパフォーマンス比較
ストリートファイター4 ベンチマークテストでは、1280 × 720ウィンドウ表示/グラフィック:デフォルト設定では、66.99 fpsでした。インテル HD グラフィックス 4600の前例をみると、環境次第で80 fpsぐらいは行くはずだと思います。今回の要因は分かりませんが・・。
過去のレビュー機でAMD Radeon(TM) R7 240 2GB を搭載した例があったので、もしPavilion 550-040jpに搭載すれば、140以上は行きそうですね。とりあえずローエンドグラフィックカードを搭載しておけば、比較的ライトなゲームなら遊べるでしょう。ストリートファイター4ならフルHD(1920 × 1080)でも快適です。ちなみに今回、アイドル時で20W、CINEBENCHでは101Wほどでした。CPU動作においては300W電源で充分だと納得できます。
2015年7月調査 |
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30秒 | 66.99 |
※2015年2月調査 |
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58秒 | 141.03 |
2014年5月調査 |
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30秒 | 136.23 |
2014年7月調査 |
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40秒 | 135.90 |
2014年7月調査 |
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29秒 | 113.59 |
2014年11月時点の調査 |
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58秒 | 109.40 |
2014年12月調査 |
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1分25秒 | 108.75 |
2014年2月調査 |
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40秒 | 82.94 |
2014年6月調査 |
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1分08秒 | 50.20 |
2014年6月調査 |
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1分27秒 | 39.23 |
Pavilion 550-040jpの購入ポイント
Pavilion 550シリーズの筐体に関する言及は、レビュー項目TOPで述べているので省略します。Pavilion 550-040jpについていうと、CPUのバリエーション幅(インテル Core i3-4170 / Core i5-4590 / Core i7-4790)が広いので感心しました。Core i7-4790を選択すれば、汎用処理ならびにエンコードなんかはハイエンド機なみです。
どこがエントリーかというと、「電源容量300Wと控えめなので補助電源のいるグラフィックカードが搭載できない、オーバークロックには向かないマザー」という面でしょう。どちらにしてもゲーミングPCには向かないということです。ただ、ローエンドグラフィックカードでも搭載しておけば、比較的ライトな本格ゲームなら遊べます。
Pavilion 550-040jpの懸念点は、PCI Expressスロットの拡張性が少ないことです。PCI Express x1がひとつしか無いので幅広い機能拡張はできません。地デジチェーナーカードを搭載したらそれで拡張は終わりです。メモリスロットも2基と少ないのですが、現在はメモリが大容量化しているのでは、これは懸念しなくてもいいでしょう。エントリーデスクトップでもストレージのカスタマイズが豊富であり、絶対に2基搭載したいのであればPavilion 550-040jpのチョイスとなります。
詳しくはHP公式サイトにて要チェック!キャンペーン時期なども狙ってみてください。
レビュー項目
- HP Pavilion 550シリーズTOP~PCケースデザイン
- Pavilion 550-040jp レビュー(Haswell設計モデル / インテル H87)
- Pavilion 550-240jp レビュー(Skylake設計モデル / インテル H110 )
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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