Skylake設計のエントリーミニタワー!幅広いスペック対応で、ミドルユーザーも検討余地あり
HP Pavilion 550-240jpレビュー
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※掲載情報は2016年4月15日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。詳しくはHPサイトでご確認を。
Pavilion 550-040jpの構成例
2015年夏モデルよりデザインを一新したエントリーデスクトップのPavilion 550シリーズで、2016年の春モデルとなるPavilion 550-240jpをレビューする。プラットフォームはSkylake設計で、チップセットは H110 Expressが採用されている。Pavilion 550シリーズのPCケースデザインはPavilion 550シリーズのレビュー項目TOPにて詳しく紹介している。ちなみに550-230jpはハードが同じのWindows 7 Professional モデルである。
前面・背面の装備端子
Pavilion 550-240jpの前面インターフェースでは、縦配置にスリム型光学ドライブを搭載している。前面端子にヘッドセット端子、SDカードスロット、USB3.0端子×2基を配置している。
背面のオンボード端子では、5.1 チャンネルオーディオ対応のアナログ・オーディオ端子、USB3.0端子×2基、USB2.0端子×2基、ギガビットイーサーLAN端子を配置。このPavilion 550-240jpレビュー実機ではグラフィックカードなし(内蔵GPU)構成であるため、オンボードのモニタ出力を使うが、HDMI端子 × 2基を搭載している。グラフィックカード搭載時は使用しない。
Pavilion 550-240jpの搭載パーツ例
今回レビューする実機ではCore i5-6400搭載だが、上位のCore i7-6700および、下位にはCore i3-6100が搭載できる。グラフィックでは、内蔵仕様のインテル HD グラフィックス 530を始め、エントリーのGeForce GT 730、メインストリームのGeForce GTX 960があり、エントリーモデルにしては、ユーザーのニーズに合わせて幅広くカバーされている。
CPU |
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GPU |
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メモリ |
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ストレージ |
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光学ドライブ |
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備考 |
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80PLUS BRONZEの、300W ATX電源ユニットを搭載
上部後方に電源ユニットが配置されている。ATX規格であるため市販の電源と換装できるが、メーカー保証対象外の改造となるのであしからず。奥行きが14cmのATX電源ユニットであれば搭載できる。
グラフィックカードの補助電源用に、PCI Express電源コネクタ6ピン が2コネクタ付いていた。これはGeForce GTX 960搭載時用のものだろう。今回はグラフィックカード無しの構成なので、使わない。
総容量は300W。メインとなる+12Vは2系統あり、最大はそれぞれ12A,16A。(144W、192W)。
この実機ではLITE-ON製であり、80PLUS BRONZE認証の電源ユニットである。
80PLUSの電源ユニットとは・・・・
電源ユニットは言うまでもなく電力を供給するパーツだ。それ以前にAC/DC変換器でもある。家庭用コンセントには100Vの交流電流(AC)が流れており、電源ユニットがパソコンで使う直流電流(DC)に変換する。ACからDCに変換するとき、「どれだけ無駄なく変換できたか」の指標が変換効率である。変換できなかった電力は熱となって消えるため、いくら大容量の電源ユニットでも、変換効率が悪いとDCで使える電力が減るため、大容量の意味が無い。
変換効率で優秀とされる基準は80%だが、研究機関の認証プログラムに申請してクリアした電源が「80PLUSの認証」を得られる。Standardを始め、優秀ランク順に~BRONZE ~SILVER ~GOLD ~PLATINUM とグレードがある。負荷率50%のときに電源ユニットはベストパフォーマンスを出すが、BRONZEの場合、負荷率50%時で変換効率85%をクリアしている。
グレード | 負荷率20%(クリアすべく変換効率) | 負荷率50% | 負荷率100% |
80PLUS Standard | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
Pavilion 550-240jp内部~マザーボード
PC3L-12800 (DDR3L-1600MHz) のメモリスロットが2基。Skylake設計で可能となったDDR4ではない。
拡張スロットでは「PCI Express × 16、PCI Express × 1」が、各1スロット実装。ミニタワーとしては拡張性が低く、そのへんはエントリーデスクトップと言わざるをえない。
PCI Express × 1スロットの後ろにM.2 スロットがあり、オプションの無線LANカード(IEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.0)を搭載している。
SATAコネクタが3基あり、SATAケーブルはロック機構付きになっていた。
今回の実機ではサムスン製の512GB SSDを搭載している。パフォーマンスでは、シーケンシャルリードでは500MB/s以上あり、SATA接続でもなかなか高速。シーケンシャルライトでも450~500MB/sと速い。
ベンチマークテスト(Core i5-6400搭載時 / グラボなし)
Core i5-6400搭載(インテル HD グラフィックス 530内蔵)にて、Pavilion 550-240jpのベンチマークテストを実施した。構成は以下のとおりだが、選択するパーツによってパフォーマンスはだいぶ違ってくる。構成の一例として参考に。
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Core i5-6400のスペックをチェック
Core i5-6400のスペック。プロセス14nmのSkylake設計。TDP65Wの通常版。4コアを実装しており、HTテクノロジーはないので4スレッドのまま。内蔵(統合)しているのは、インテル HD グラフィックス 530。
CINEBENCH R15で、CPUパフォーマンス比較
CINEBENCH R15のレンダリングでは、Core i5-6400のスコアが503。
Pavilion 550-240jpでは他に、Core i7-6700、Core i3-6100が搭載できるが、過去にそれらを搭載したPCをレビューしているので参考に比較しておこう。Core i7-6700は754、Core i3-6100は377。Core i7-6700だと、格段にパフォーマンスアップすることが推測できる。
グラフィックパフォーマンス
ドラゴンクエストX およびストリートファイター4のベンチマークテスト結果。1280×720 ウィンドウ表示で快適に遊べるパフォーマンスである。(グラフィックは標準品質/デフォルト)
ちなみに、姉妹サイトでは「Core i5-6400 + NVIDIA GeForce GT730 構成」のPCで、ベンチマークテストをしているが、ストリートファイター4のFPS(同条件)は105.67だった。GeForce GT730がなくても、このように84.19 FPSまで行っているので、あまりGeForce GT730を搭載するメリットはないと思われる。恩恵はモニタ出力の端子が追加されるくらいだろう。
NVIDIA GeForce GTX 960 を搭載すれば、飛躍的にグラフィックパフォーマンスが向上するため、ミドルユーザーやゲームユーザーにも選択の余地がある。
消費電力
今回の構成における消費電力をチェック。アイドル時(待機時)では13W、CINEBENCH R15のレンダリングでは47W、ゲームのベンチマークテスト中では30W前後。グラフィックカードを搭載していないと、高負荷時でもかなりの低消費電力。300W電源に対して16%程度の使用率。Pavilion 550-240jpのレビューは以上。
レビュー項目
- HP Pavilion 550シリーズTOP~PCケースデザイン
- Pavilion 550-040jp レビュー(Haswell設計モデル / インテル H87)
- Pavilion 550-240jp レビュー(Skylake設計モデル / インテル H110 )
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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