従来の定番を覆し、スタイリッシなデザインとなった!人気エントリーミニタワー
Pavilion 550シリーズのレビューTOP
Pavilion 550シリーズは、コストパフォーマンスおよび、スリムPCよりも拡張性を持つエントリーミニタワー。フロントパネルのセンターラインにインターフェースを集約した、スタイリッシュデザイン。メタルコーティングのカラーが綺麗でインテリアにマッチする。光学ドライブにはスリム型を採用。3.5インチHDDベイを2基、標準サイズのグラボが搭載できる拡張性を持つ。 |
※掲載情報はレビュー時点。供給状況により仕様変更の場合があるので、詳しくはHPサイトをご覧ください。設置風景にある周辺機器はHPとは関係のない市販品である。
Pavilion 550シリーズのパーツ構成概要
シリーズを通してPCケース・デザインは同じだが、カスタマイズ更新したり、新たなテクノロジーを採用してリニューアルモデルが登場する。テクノロジーの違いはよく確認すべきだが、デザインに関してはシリーズ共通と理解してよい。
Pavilion 550-040jp (2015年夏モデル)
Windows 8.1 モデルであり、第4世代Coreプロセッサーを搭載している(Haswell設計のインテル H87 チップセット採用)。カラーはブリザードホワイト。
Pavilion 550-020jp (2015年夏モデル)
AMD仕様であり、A10-7800 APUを搭載している。Windows 8.1 搭載モデル。インテル仕様よりもややコスパに優れている。
Pavilion 550-140jp (2015年秋冬モデル)
単なるPavilion 550-040jpのカスタマイズ・リニューアルで、ベースは共通(Haswell設計、インテル H87 採用)。新たにWindows 10モデルになっている。カラーではサンセットレッドが追加された。
Pavilion 550-240jp (2016年春モデル)
Windows 10 モデルであり、第6世代Coreプロセッサーを搭載している(Skylake設計のインテル H110 Express チップセット採用)。グラフィックカードにNVIDIA GeForce GTX 960 2GB (GDDR5)が選べるようになり、従来のモデルよりもグラフィック強化が可能となった。ゲームPCなど中級~上級者にも対応できる仕様となっている。メインメモリはDDR3L (PC3L-12800 )であり、Skylakeから対応可能となった次世代のDDR4規格ではない。
Pavilion 550-230jp (2016年春モデル)
ハードはPavilion 550-240jp と同じで、Windows 7 Professional モデル。(Windows 10 Pro からのダウングレード権を利用)
Pavilion 550シリーズのパーツ構成例
モデル | |
チップセット |
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OS |
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CPU |
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GPU |
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メモリ |
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ストレージ |
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光学ドライブ |
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※供給時期により、構成が更新される場合もあり。
モデル | |
チップセット |
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OS |
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CPU |
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GPU |
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他の固定構成 |
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※供給時期により、構成が更新される場合もあり。
モデル | |
チップセット |
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OS |
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CPU |
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GPU |
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備考 |
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※供給時期により、構成が更新される場合もあり。
モデル | |
チップセット |
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OS | ※HP Pavilion 550-240jp
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CPU |
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GPU |
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メモリ |
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ストレージ |
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光学ドライブ |
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備考 |
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※供給時期により、構成が更新される場合もあり。
HP Pavilion 550シリーズのPCケースデザイン
まず、Pavilion 550のPCケース・デザインをチェックする。HPでは時期によってリニューアル・モデルが登場するが、シリーズを通して筐体デザイン(PCケース)自体は共通である。ここで掲載している写真はPavilion 550-040jpのモデルとなるが、デザイン自体の参考にしてほしい。なお、PCケースに搭載されるパーツやインターフェース、マザーボードの仕様などはモデルごとによって異なる場合があるので確認が必須である。
前シリーズであるPavilion 500から大幅にデザインが変わった。永らくピアノブラックが定番だったが、2015年夏モデルよりPavilion 550が新登場となり、ホワイトとセンターラインが印象的なスタイリッシュ・デザインへと変更している。※2015秋冬モデルよりレッドが追加された。
このセンターラインに光学ドライブや端子などのインターフェースが集約されているので、見た目が非常にスッキリしている。インテリアとマッチするので、女性にも購入しやすくなったデザインだと言える。
Pavilion 550シリーズのケースサイズ
幅:約 165mm 、高さ:約 364mm 、奥行き: 約 378mm 。 重量は構成にもよるが、目安として 6.2kg ほど。
一般的なエントリーミニタワーと比べると拡張性が低い分、奥行が短めであり設置しやすいのが特長。メーカー推奨ではないが、排気口のない左パネルを地面に接すれば、Pavilion 550の横置きが可能だろう。
Pavilion 550-040jpの梱包風景。付属品は時期や注文により異なる。
スタイリッシュになった、フロントパネルデザイン
ドットパターンの窪みが綺麗に並んだ前面パネルで、メタルコーティングにより、パール・ホワイトのような輝きがある。半光沢といった印象で、ツヤツヤ過ぎないところがナイス。比較的、指紋が付きにくい感じだ。前面パネルの上部中央にミラー調のhpロゴが配置されている。
なお、Pavilion 550-140jp (2015年秋冬モデル) から、フロントパネルにサンセットレッドが追加された。
赤と黒のツートンがシャアザクっぽい。
前面の装備インターフェース
中央よりやや上の位置に光学ドライブのイジェクトボタンがある。ミニタワーとしては珍しく、ノートパソコンで使われるスリム型ドライブが採用されている。ドライブが縦配置になっており、「これ、ディスク落ちないの?」と心配になりそうだが、軸にカチッとはまっていれば大丈夫だ。ただ、はまる前に手を放したら落ちるので注意が必要。(そもそもスリムドライブは縦置き用ではないのが普通)
中央より下方には、ヘッドセット端子、SDカードスロット、USB3.0端子×2基を装備。SDカードを挿入すると少し出っ張り気味になる。インターフェースがセンターラインに同化しているので見た目はスッキリしたものの、視認性が犠牲になっており、薄暗い場所だとちょっと目を凝らさなければいけない(かも)。なお、このセンターラインにはヘアライン加工がされておりメタル風のデザインだ。このラインの一番下には、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)のロゴが印字されている。
デンマークの老舗オーディオメーカーおよびブランドで、サウンド・チューニングのテクノロジーが採用されている。ユーティリティソフトにて、好みのイコライジングを楽しむことができる。※ユーティリティソフトのデザインは変更されている場合もある。
側面デザイン
前面パネルの天井面、右端に電源ボタンが配置されている。起動するとLEDでマークが点灯。
底面側では手前2箇所にゴム足が配置されている。見える場所ではないが、センターラインは底面まで伸びている。
側面にMade in Tokyoのあるモデルは、東京都のHP昭島工場で生産されている。これはPavilion 550-040jpのものだが、その他のモデルではHPサイトで確認するといいだろう。
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット
東京都昭島市のHP昭島工場で生産されている製品が、東京生産(MADE IN TOKYO)。HP製品のすべてではないが、多くのモデルが対象でありラベルで判断できる。 組み立てでは徹底したバーコード管理がされている。異なる部品の搭載、または搭載もれがあると、バーコード読み取りでエラーメッセージが表示され、次の工程に進めない。つまり、人為的生産ミスはほぼ無いという。 (写真はパソ兄さんが工場見学したときのもの)
- その1: カスタマイズ注文でも「5営業日納品」という早さ。
- その2: 輸送距離が短く、輸送リスクを削減=故障発生率を低減(1/4に低減させた実績あり)
- その3: 生産拠点が東京なので要望のフィードバックが早い。
- その4: 国内生産なので、雇用・税金など経済面で日本に大きく貢献。
逆倒立設計により、一般的なミニタワーとは逆の構造
Pavilion 550シリーズでは、HPの考えるエアーフローによってマザーボードの逆倒立設計が採用されている。そのため、拡張カードスロット(PCI Express スロット)が中央あたりに位置し、PCケースファンが下部に配置される。逆倒立設計のため、開閉するサイドパネルは右側面側となっている。下部にマザーボード直付のオンボード端子が配置されているが、これは各モデルごとで紹介する。
左サイドパネルには通気口はなく、右サイドパネルに3箇所の通気口。ストレージ2基分とCPU側の1基だ。エントリー構成のためかPCI Express スロット側には通気口はない。CPU側の通気口で充分なのでしょう。
サイドパネルは1枚板の端を折り返して強度を上げた簡易なもの。特別な剛性はないが、エントリーモデルであればだいたいこんなものだ。ペラペラした様子もないので特に気にはならない。
HPのマザーボード逆倒立設計(配置)とは・・・・
HPの逆倒立設計では、Micro ATX仕様のマザーボードを「天地逆」に配置している。一般的にはCPUはPCの中央辺りに配置されるが、逆倒立によって底部に配置される。これにより、CPUや電源ユニットなどが発する熱をPC内部にこもらせる事なく、 その発生源から排熱までのエアフローを最適化しているという。
HPパソコンでは逆倒立設計のため、開閉するサイドパネルが右側面パネルとなり、一般とは反対側のパネルとなる。また、一般的なパソコンではPCI Expressスロット(グラフィックカード等)が一番下にくるが、逆倒立では中央に配置される。マザーボード配置例
Pavilion 550-040jpのマザーボード配置例。逆倒立でどれほどの効果がでるのか不明だ。が、少なくても電源ユニットとCPUの距離を離すことができる点はメリットかも。※マザーボードは、Pavilion 550シリーズであってもモデルごとによって異なる。写真はPavilion 550-040jpの場合。
下部に配置されているPCケースファン(排気ファン)
拡張スロット
拡張カードスロット(PCI Express スロット)。PCケースの見た目は4スロット分だが、マザーボード側で省略されている場合があるので、使えるスロット数はマザーボード次第だ。これは各モデルごとで紹介する。固定金具とビス1本でまとめて拡張カードやブラケットが固定される構造となっている。
Pavilion 550シリーズのストレージベイ
サイドパネルを開けたときの筐体。Pavilion 550シリーズのPCケースでは、前面側の縦一列にストレージベイ2基がある。
まずは下段側のストレージベイで、3.5インチHDDが立てた状態で固定される。
その上段側のストレージベイは、2.5インチ/3.5インチ兼用ベイとなっている。この写真の例では2.5インチのSSDが搭載されている。前モデルPavilion 500シリーズでは、3.5インチHDDが2台搭載でない構造だったので、これはよい改善点だ。。
光学ドライブベイ(スリム)を1基装備
スリム型(ノート用)の光学ドライブが縦の位置で設置されている。本来であればデスクトップ用の光学ドライブのほうが読み込み速度が速くて高スペックだ。が、Pavilion 550シリーズではデザイン性を重視したようだ。。若干省エネという面ではメリットでしょう。
ATX電源ユニット
背面の上部に電源ユニットが配置されている。これは自作PCでもおなじみのATX規格の電源であるため、メーカー保証対象外だが市販のATX電源と換装が可能だ。奥行きが14cmであれば収まる。搭載されている電源ユニットの詳細は各モデルごとのレビューページで紹介する。
Pavilion 550シリーズのPCケースにおける総評
構成やスペックにおける評価は各モデルごとで解説するが、ここではPavilion 550シリーズのPCケースにおける総評を述べる。まず大きな評価点としては、センターラインにインターフェースを集約してスタイリッシュデザインに仕上げたことが挙げられる。メタルコーティングのホワイトが爽やかなので、女性陣のユーザーも取り込めるのではないだろうか。
ミニタワーなので標準サイズのグラフィックカードが搭載でき、3.5インチHDDが2台まで搭載できる拡張性がメリットだ。ATX電源というのも換装という手段を選べる。しかし、光学ドライブはスタイリッシュを優先したためスリム型であり、デスクトップ用の内蔵光学ドライブよりもスペックがダウンする点がデメリット。(主に高速読み取りの面なので、普段使いには関係ない)
ミニタワーのメリットとしては、拡張スロット数が挙げられるが、近年ではマザーボード側で削られてしまう構造がみられ、ミニタワーの筐体サイズが無駄になっている傾向がある。つまり、昔ほどのメリットはないようだ。エントリーモデルなら、「いっその事、スリム型パソコンにしたほうが設置性でよかった」なんてことにならないように留意したい。ひとつフォローを入れるなら、内部がスカスカなのでパーツの密集がなく、排熱面では有効的なのは確か。
レビュー項目
- HP Pavilion 550シリーズTOP~PCケースデザイン(現在のページ)
- Pavilion 550-040jp レビュー(Haswell設計モデル / インテル H87)
- Pavilion 550-240jp レビュー(Skylake設計モデル / インテル H110 )
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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