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放熱対策に乗り出したハイエンド機!BTXミドルタワー!
DELL XPS 420 レビュー(回顧録版)
2007年11月発売のミドルタワー、XPS 420の回顧録レビュー。当時レビューしたXPS 420の記事では写真を削除しており、過去のDELL製品資料として使えないため、回顧録的に再執筆することにした。XPS 420はCore 2 Quadやハイエンドグラフィックカードの搭載が可能で、放熱性を高めるBTXシャーシ採用。本体上部にカラーLCD画面「ミニ・ビュー」を搭載。クアッドコアマシンが比較的安く購入でき、人気の機種だった。2008年12月にはXPS 430としてリニューアルモデルが発売された。※このページは2018年にまとめ直したものである。
初回:2008年12月 回顧:2018年11月 Coreマイクロ・・設計 |
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Windows 基本スコア:5.4 |
プラットフォームはCoreマイクロアーキテクチャで、2007年1月に登場したKentsfield (ケンツフィールド)である。レビューしたXPS420ではCore 2 Quad Q6600を搭載。プロセスルールは65nmなので、前期のCore 2 Quadシリーズ(Q6000番台 )である。Core 2 Quad Q6600が2007年末に大幅値下げされた経緯があり、一般ユーザーがクアッドコアを普通に導入するようになった。いわゆる「クアッドコア・ブーム」の火付け役。
このXPS 420並びに同デザインのXPS 430は、上位機種であるXPS 630、720、730ほど過剰スペックでもなく、コストパフォーマンスもそこそこ良かったため、かなり人気モデルであったと記憶している。クアッドコアマシンと言うとXPS 420を思い出すくらいだが、厳密には「デュアルコア×2」だったため、ネイティブな4コアではなかった。
【基礎知識:Coreマイクロアーキテクチャ(LGA 775版)】
XPS 420は、幻のBTXシャーシマシン
XPS 420(同デザイン後継機XPS 430も含む)では、BTX(Balanced Technology Extended)シャーシを採用している。BTX規格は2003年に発表され、2006年ごろちょっとしたブームになり、DELLのDimension9200などにも採用されていた。2008年のXPS 420で久々にBTXの登場であったが、パソ兄さんの記憶では、XPS 420とXPS 430がDELL最後のBTXモデルとなった。それもそのはずで、2007年には規格が廃止されている。BTXはATXの後釜として登場したが、主流のデスクトップパソコンでは再びATXに戻され、2018年時点でも続いている。
BTXについて(2007年に廃止)
BTXは2003年にインテルが提唱したフォームファクタ。後に小型化したmicroBTXやpicoBTXを発表。ATXとの互換性が無くなる代わりに冷却システムを強化したフォームファクタです。2003年ごろからCPUの高クロック化による発熱問題が課題となり、ATXからBTXへの移行が想定されていました。しかし、高クロック化からマルチコア化へ、そして低消費電力化が進み、BTXの重要性がなくなったので2007年には廃止されています。
BTXのエアーフローを解説します。パソコン本体の前面にCPUクーラーが取り付けられており、前面から吸気されます。(CPUクーラーと吸気ファンの一体化)。このファンは大口径なので、少ない回転数で済み、騒音が抑えられます。BTXのデザイン的特徴として、パソコンの前面に空気を取り込むダクトがあります。
- 1:CPUクーラーが取り込んだ空気は一直線に突き進みます。
- 2:それに沿って冷却すべきパーツが並べられているため、効率よく熱を奪っていきます。
- 3:背面に到達した空気のほとんどは外へ排出されます。(排気ファンはない)
背面で一部跳ね返った空気がメモリや拡張カードに当たり冷却します。
BTXの特徴的なデザイン
フロントは光沢ブラック、側面はシルバーの2トーンデザイン。左右側面にクロム調のXPSロゴが入っている。
BTXのパソコンは前面から空気を取り込むため、通常、デザイン的特徴として前面に大規模な吸気ダクトと大型ファンが存在する。XPS420の場合は、前方両サイドに溝があり、そこから吸気する。前面に大きなダクトを取り入れたデザインにしたくなかったと思われる。廃止されたとはいえ、優れた冷却システムのBTXシャーシ設計なので、高性能で発熱性の高いパーツを搭載しても安定した動作が期待できる。しかし、廃止となれば修理のための部品調達は困難になるだろう。
横から大口径冷却ファンを覗かせる。当然、両サイドを塞ぐような隙間への設置はNGである。XPS 420の装備端子やインターフェース
XPS 420のフロントパネルはピアノブラックで光沢。付いてしまった指紋が目立ちやすい。5.25インチ光学ドライブベイが2基、3.5インチフロントベイが2基。3.5インチのカードスロットのユニットは確かオプション搭載だったと思う。前面端子に、マイク端子、ヘッドフォン端子、USB2.0端子×2基、IEEE1394端子を配置。その下、中央に電源ボタンと、XPS420ロゴプリント、DELLロゴが並ぶ。
背面最上部に電源ユニットを搭載。BTXなので背面排気口のファンは搭載されない。背面にはUSB端子×6(XPS 430では5つ)、 IEEE1394端子、eSATA、光デジタル音声出力、ギガビットイーサーLAN端子を装備。アナログだが 7.1chスピーカーに対応したオーディオ端子も装備。
拡張スロットは6基。
カラーLCD画面:ミニ・ビュー
XPS 420では本体上部にカラーLCD画面「ミニ・ビュー」を搭載している。これはWindows Vistaで導入されたSide Showガジェットと、DELLの独自システムであるDELL Media Managerガジェットが採用されている。インターネット経由で新しいガジェットを手に入れることができたが、サポート体制が十分でないままの展開であり大失敗に終わっている。同デザイン後継機のXPS 430では搭載が廃止された。2018年において、デスクトップ機のミニ・ビュー搭載はこれが最初で最後となった。
メニューリストから「メールの確認」「音楽の再生」「ゲーム」などを選択する。ちなみにミニゲームの「ソリティア」などがあった。横のメディアコントロールを使用することで、キーボードやモニタ等なしに直接操作することが可能。操作パネルはブルーLEDライトがあるので暗闇でも操作できる。
チャージ・ステーション
天井にくぼみがあり、滑り止めのラバーシートが敷かれている。これは「チャージ・ステーション」といい、USB経由で充電する機器を置くスペースである。根本的な欠点として天井にUSB端子がなく、これチャージと呼んでいいものなか微妙なところだ。背面か前面の端子ではそこそこのリーチがある。それに天井前方にはミニ・ビューがあり、後方にはサイドパネル開閉レバーがあるので、チャージ・ステーションのエリアは結構狭い。とりあえず、付加価値を足そうとする企業努力は感じる。
チャージ・ステーション奥にあるレバーは、サイドパネル開閉レバー。工具レスでのパネル開放が可能。
なお、同デザイン後継機のXPS 430になってからの大きな変化は、64bit版のWindows Vista(64bit Vista)のサポートがされたこと。そのため最大8GBメモリの搭載が可能になった。そして、メモリの規格がDDR2-SDRAMからDDR3-SDRAMになった。CPUは引き続きクアッドコアのCore 2 Quadを搭載。ATI Radeon HD4850など高性能なグラフィックカードの搭載が可能なので、高度なゲームやグラフィックワークに対応。一部、XPS 420から削減された機能や端子数などがあるが、あまりニーズがなかった箇所だと思われる。
以上、XPS 420回顧録レビュー。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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