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会津領の重要拠点、猪苗代城
福島県耶麻郡猪苗代町にある亀ヶ城こと、猪苗代城へ登城した（2013年4月27日）。江戸時代に鶴ヶ城の出城となったのが猪苗代城（別名：亀ヶ城）である。会津にとって重要な拠点と判断されていたため、徳川幕府が発布した「一国一城令」の例外対象となっている。会津松平家初代の保科正之が土津神社に祀られているので、その南に位置する猪苗代城は守護という役割もあった。2001年に「猪苗代城跡 附鶴峰城跡」として福島県指定史跡に指定されている。
築城については、源頼朝の奥州征伐で論功行賞を得た佐原経連（佐原義連の孫）だとされる。佐原氏の子孫は猪苗代氏を名乗るようになったが、黒川城（後の鶴ケ城）の蘆名氏とは佐原義連の流れをくむ同族である。猪苗代氏は本家である蘆名氏との間に問題を抱えており、反逆と恭順を繰り返していた。1589年、伊達政宗VS蘆名義広の「摺上原の戦い」では、当主・猪苗代盛国が伊達政宗に内応し、蘆名氏が滅ぶ要因となった。江戸時代中期の奇談集「老媼茶話～猪苗代の城化物」には、猪苗代城に住みついていた妖怪「亀姫」について書かれている。亀姫は、姫路城の天守に住んでいた妖怪「おさかべ姫」の妹とされる。
いざ、猪苗代城へ登城！
現地にあった猪苗代城の縄張り。現在の遺構は猪苗代氏時代のものではなく近世城郭に改修されたもの。現在地と書かれているのが、写真でいうとさくら祭りの看板があったところ。現在駐車場になっているところは、かつての二の丸馬場であったようだ。
比高30mほどの台地に築城された猪苗代城。まずは大手口から登城。このあたりは枡形門があったようだ。登城時期はちょうどさくら祭りの準備中であった。日露戦争の戦勝記念に桜を植えたので公園化して整備された今も花見の名所となっている。
蒲生氏時代に造営されたとされる石垣は穴太積。三本杉が目印になっている。
そして長い階段を登り本丸へと向かう。
土蔵のあたりの風景。
本丸周辺の土塁。この中央に御座の間があったようだ。
本丸より一段したに広がる帯曲輪。
東に広がる城下町の様子、および手前に帯曲輪を配置。
奥に鎮座する稲荷神社。民家のあるあたりは堀跡っぽい。
1868年の戊辰戦争で猪苗代城の建物は焼かれ、城の役割は終わっている。1905年に桜を植樹し、公園化された。
二の郭にはアメリカから寄贈された野口英世の像がある。幼少期の野口英世はこの城跡で度々遊んでいたようだが、こうして現地にいると結構危険な遊び場ではないかと思ったりする。
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出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
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