2011年の目立ったパソコン市場の動向

2011年1月には待望の新プラットフォーム「SandyBridge」の登場でしたが、2月ごろにはインテル チップセットの不具合により、パソコン市場全般で回収騒ぎとなりました。むろん、DELLも巻き込まれています。よって4月頃に再び普及し始めるといった感じでした。3.11の東北大地震もあり、PC市場も少なかれ悪影響はあったでしょう。そして2011年7月にアナログ放送終了で、地上デジタル放送の本格化。地デジパソコンにやや注目があったと思います。

性能面ではエントリーモデルの底上げが顕著でした。SandyBridge CPUに統合されたグラフィックコア「2世代目のHDグラフィックス」がフルHDコンテンツに充分な性能であり、本格ゲームをやらないなら、ローエンド機で問題なしという印象。
また、DELL XPS 15や17のようなミドルノートが、かつてのゲームノート並の性能を持つようになり、中堅レベルの本格ゲームなら最小構成でも遊べてしまうパフォーマンスでした。
OSではWindows 7 64bitが主流で、デスクトップ機では4GBメモリ搭載が事実上の標準。なかには8GBや12GBメモリ搭載もざらに登場。

7月以降から発生したタイの洪水被害により、HDD製品が全般的に供給困難となり価格が高騰化しました。

2011年、人気のDELLデスクトップパソコン

DELLの売れ筋デスクトップでは、ミニタワーに集中。とくにミドル機であるXPS 8300がInspiron 620を抑えて圧倒的です。エントリー～ミドルの性能が著しく向上しているため、ハイエンド機のニーズが弱体化している模様。

2011年、人気のDELLノートパソコン

ノートパソコンでは15.6インチのエントリー機が圧倒的で、Inspiron 15R（N5110）が定番の売れ筋。追従するようにミドルノートのXPS 15もやや人気です。本格ゲームをやらないユーザー（地デジやブルーレイまでのニーズ）なら、低価格のエントリーモデルで充分なので、以前よりミドル機以上を求めるユーザーが減った模様。

2011年、人気のDELLパソコン・ランキング

• 2010年、Core i3/ i5 /i7（Nehalemプラットフォーム）が全般普及
• 2009年、人気ランキング（Core 2 Quadモデルが人気でした）
• 2008年、Core 2 Duoの完全普及！年末にはCore 2 Quadブームも
• 2007年、Core 2 Duoの一般普及となった年でした