Pavilion Slimline 400-320jp!構成例: Core i7-4790 + GeForce GT 635
スリムタワーのPavilion Slimline 400-320jpをレビューします。前モデル400-220jpと同様に、Haswell設計でH87 Express チップセットを採用しています。Windows 8.1 Update (64bit) 対応や、Core i5-4460 、 Core i7-4790 が搭載可能になるなど、カスタマイズ内容の更新がみられます。マザーボードにも違いがみられないため、単なるカスタマイズリニューアルとみていいでしょう。PCケースのデザインはコンテンツTOPで詳しく解説しています。
Pavilion Slimline 400-320jpの前面端子は、「ヘッドフォン端子、USB3.0端子 × 2基、メディアカードスロット」です。前モデル400-220jpと同様です。「MADE IN TOKYO 」のシールが貼付されており、東京・昭島工場による組み立てられたことが分かります。
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MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット
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2014年7/28レビュー時点では¥49,800 (税抜)~から提供。最新情報は上記リンクにて。
背面装備端子
背面のI/Oパネル(バックパネル)に装備する端子もPavilion Slimline 400-220jpと同じ。USB2.0端子×4基、USB3.0端子×2基、ギガビットイーサーLAN端子、2chオーディオ端子を装備。
Pavilion Slimline 400-320jpレビュー機には、GeForce GT 635を搭載した状態です。そのためオンボード端子のモニタ出力(シングルリンクDVI-D 端子+VGA端子)が封印されており、搭載しているグラフィックカード「GeForce GT 635」のデュアルリンク DVI-I 端子、HDMI 端子から出力します。
内蔵GPUではモニタ出力が最大1920×1200ドット(DVI-D)までですが、GeForce GT 635を搭載すれば最大2560×1600ドット(DVI-I)まで出力できます。将来、フルHDを超えるモニタと接続する予定があるなら、考慮してもいいでしょう。
HP Pavilion Slimline 400-320jpのカスタマイズ例
以下、2014年7/28日における、Pavilion Slimline 400-320jpのカスタマイズ例。Core i7-4790 プロセッサーが搭載できるので、エンコード処理などではハイエンド機に迫るパフォーマンスが期待できます。ただ、搭載できるグラフィックカードは、かなりローエンドなNVIDIA GeForce GT 635(2GB)となっているので、内蔵GPUが高性能化している現在においては搭載する価値は低くなっています。(むろん、内蔵GPUよりはパフォーマンスアップしますが。)
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内部構造
ドライブの換装ギミックなどはコンテンツトップで紹介済み。マザーボードに前モデルと違いはみられません。
パッシブダクトの付いたCPUファン。メモリスロットは2基。メモリスロットの隣にMini PCI Expressスロットがあり、オプションでハーフサイズの無線LNAカードが搭載されます。SATAコネクタは4基ありますが、Pavilion Slimline 400-320jpの拡張性では使うのは2基まで。
今回、ロー・プロファイルのグラフィック「NVIDIA GeForce GT 635」を搭載しており、PCI Express x1があと3基使えます。
グラフィックカードの側(PCI Express x16のすぐ隣)にmSATAスロットがありますが、Pavilion Slimline 400-320jpでサポートされているカスタマイズ内では使われません。自作経験者なら自前でSSDを搭載して、楽しめると思います。
搭載電源は最大出力270W。+12Vは2系統で9A,16Aの出力。ローエンド機相応といったところで、ハイエンドグラフィックの搭載やOCするようなPCではないので、普通に使う分には問題ないでしょう。ストリートファイター4ベンチマーク中でも消費電力は45Wあたりでしたし。
ベンチマークテスト(Core i7-4790 + GeForce GT 635搭載時)
今回レビューしたHP Pavilion Slimline 400-320jpの構成は以下のとおりです。 むろん、同製品でもカスタマイズ次第でパフォーマンスが異なります。
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Core i7-4790 プロセッサーは4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作するCPUです。エントリーモデルはメーカーのブランドイメージ戦略で上位のCPUを搭載させない風潮があるものですが、遠慮無くCore i7-4790 を搭載可能にしているところはいいですね。上級者でも、CPUパフォーマンスと設置性重視であればチョイスできるモデルです。
NVIDIA GeForce GT 635はスペックをみての通り、バス幅64bit、シェーダー数384基などローエンドです。とりあえず、ベンチマークテストでどれくらいの性能を発揮するのかみてみましょう。
CPU性能のベンチマークテスト | |
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 レンダリング 処理時間⇒ 29秒 今回のPavilion Slimline 400-320jpにはCore i7-4790 プロセッサーを搭載しているので、同世代のハイエンドモデルと肩を並べるパフォーマンスです。Pentium G3220より圧倒的に速い。 当サイト調べによる比較参考データ(過去ハイエンドデスクトップPC)
当サイト調べによる比較参考データ(デスクトップPC)
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本格3Dゲームのベンチマークテスト | |
負荷レベル:ライト |
2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 113.59RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 1280×720 ウィンドウ表示
1920×1080 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 70.56 |
負荷レベル:ミドル |
2009年9月に登場したShooting Game(PC版)。NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体視3D対応ゲーム。3D Vision処理でなければ、本格3Dゲームとしてはミドルクラスの負荷。グラフィック設定はデフォルトのまま。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 76.9 1920×1080 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 40.2 |
負荷レベル:ミドル |
2009年にPC版が登場したRPG。ロールプレイングなのでアクションゲームほどFPSに左右されませんが、最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。DirectX 10で実施。 1280×720 フルスクリーン表示 AVERAGE FPS 55.82 |
負荷レベル:ややヘビー |
2013年3月22日にPC版が発売。最大2560×1600もの高解像度が設定可能。家庭ゲーム機用よりも大量の敵が登場する「ザ・マーセナリーズ アンリミテッド」を収録。テストではグラフィック設定をデフォルトのままで行っています。 1280×720 フルスクリーン表示 SCORE = 3190 |
2013年8月に正式サービス開始したオンラインゲームMMORPG。不評だった旧版ファイナルファンタジーXIVを根本的に開発しなおし、大幅な変更が加えられた新バージョン。
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消費電力 | |
消費電力は変動を繰り返しますが、平均的なワット数を独断でチェックした場合
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ストリートファイター4なら、フルHDで快適。バイオハザード5 ではHD解像度はよしとしてフルHDでのプレイは快適ではありません。NVIDIA GeForce GT 635ではゲーム用に心もとないですが、HD解像度の設定であれば多々遊べるゲームがあると思われます。消費電力は少ないし、大した騒音もでないため、ライトにゲームを楽しむということでは「あり」なのかもしれません。
Pavilion Slimline 400-320jpの購入ポイント
設置しやすいスリム型ですが、拡張スロットが4基もありいろいろと機能が追加できます。(ただし、ロー・プロファイルに限られる)。ローエンドモデルでありながら、Core i7-4790 プロセッサーが選べるのはGOODです。グラフィックパフォーマンスはともかく、CPUの得意とする処理ではハイエンドに迫るものがあります。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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