Pavilion Slimline 400-220jp~構成例:Pentium G3220 + HDグラフィックス
Pavilion Slimline 400シリーズのうち、Haswell設計でH87 Express チップセットを採用したモデル、Pavilion Slimline 400-220jpをレビュー紹介します。Pavilion Slimline 400-220jpでは第4世代Core i3、i5、i7が搭載できますが、手元のレビュー実機ではカスタマイズ最下位であるPentium G3220を搭載しています。ローエンドのグラフィックカードが搭載できますが、今回は非搭載の状況です。
よってグラフィック機能にはPentium G3220に内蔵する「インテル HD グラフィックス」が使われます。
Pavilion Slimline 400-220jpが装備する前面端子は、「ヘッドフォン端子、USB3.0端子 × 2基、メディアカードスロット」です。メディアカードスロットでは「SD 、SDHC、SDXC 、MS、MSセレクト、MSプロ、MSマジックゲート」に対応しています。
「世界シェアNo.1!MADE IN TOKYO 」のシールが貼付されており、Pavilion Slimline 400-220jpは東京・昭島工場による組み立て製品です。東京生産のメリットは、次の3点。 その1: カスタマイズ注文でも5営業日で納品! その2: 輸送リスク削減で、故障発生率を低減。その3: 生産拠点が東京なので要望のフィードバックが早い 。また、今回はPentium G3220搭載なので、Pentiumのブランドシールが右下に貼付されています。
背面のI/Oパネル(バックパネル)には、USB2.0端子×4基、USB3.0端子×2基、ギガビットイーサーLAN端子、オーディオ端子を装備しています。モニタ出力ではVGA端子とシングルリンクDVI-D 端子を装備しており、今回はグラフィックカードを搭載していないので、ここを使います。
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Pavilion Slimline 400-220jpの構成と、ベンチマークテスト
Pentium G3220とそれに内蔵する インテル HD グラフィックスでは、 ストリートファイター4をHD解像度でプレイできるほどではないレベルです。 娯楽用であれば2D高精細コンテンツがメインとなるでしょう。CINEBENCH R10では、昔のCPU(Core 2 Duo)より速いものの同世代のCore i3よりも遅い結果となりました。CPU性能のベンチマークテスト | |
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 レンダリング 処理時間⇒ 1分27秒 Pentium G620マシン(2011年)よりもやや速くなった様子。第1世代のCore i3-530マシン(2010年)よりは少々速くなったと思われます。 当サイト調べによる比較参考データ(過去デスクトップPC)
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本格3Dゲームのベンチマークテスト | |
負荷レベル:ライト |
2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 39.23RANK D ⇒ プレイできるが、処理が重くなることがある。 いずれも内蔵グラフィックでのCore i3-4130マシン、A10-6700マシンに劣る。Core i3-530 + RADEON HD 5450搭載マシンと同じ性能。 当サイト調べによる比較参考データ(過去ローエンド・デスクトップPC)
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負荷レベル:ミドル |
2009年9月に登場したShooting Game(PC版)。NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体視3D対応ゲーム。3D Vision処理でなければ、本格3Dゲームとしてはミドルクラスの負荷。グラフィック設定はデフォルトのまま。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 25.2(RANK C ) |
負荷レベル:ミドル |
2009年にPC版が登場したRPG。ロールプレイングなのでアクションゲームほどFPSに左右されませんが、最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。DirectX 10で実施。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 18.32 |
搭載パーツのカスタマイズ
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2014年6月11日調査時点におけるカスタマイズ例。搭載できるグラフィックカードはNVIDIA GeForce GT 635(2GB)のみであり、極端なグラフィックパフォーマンスアップは期待できないでしょう。
Core i5-4440、Core i7-4770 であれば、内蔵するグラフィックが「インテル HD グラフィックス 4600」であり、エントリークラスのグラフィックカードに匹敵します。ですから、Pentium G3220+GeForce GT 635の組み合わせより、「Core i7-4770+グラフィックカードなし」の方が費用対効果が高いと思われます。また、Core i7-4770 は上位CPUなので、エンコード作業が中心であれば強力なマシンとなるでしょう。
内部構造~スリム型にしては拡張スロットが豊富
光学ドライブとHDDが各1台搭載できる筐体。前面に吸気ファンを搭載しています。
電源ユニットは総出力270Wであり、エントリーレベル。主要な+12Vは2系統ありそれぞれ9A,16Aが最大。
パッシブダクトの付いたCPUファン。ちなみにCooler Masterでした。CPU周りのVRM(電圧レギュレータモジュール)は3フェーズであり、エントリー機であることが確認できます。
VRMは電源ユニットから供給された電圧を「CPUに供給する電圧」に生成する装置。マザーボードへ供給された+12Vや+5V電流の一部が、VRMによってCPUの駆動電圧へと生成されます。 VRMの装置数をフェーズ数といい、複数の位相(フェーズ)のマルチフェーズ方式が採用されています。目安として3~4フェーズあれば標準。
拡張スロットでは、PCI Express x16が1つ、PCI Express x1が3つ装備。PCI Expressスロットの側にはmSATAスロットを装備しています。
メモリスロットは2基。光学ドライブとメモリの間にケーブルが挟まらないように、いじるときは注意が必要です。
メモリスロットの隣にMini PCI Expressスロットがあり、オプションでハーフサイズの無線LNAカードが搭載されます。
Pavilion Slimline 400-220jpの購入ポイント
設置しやすいスリム型ですが、拡張スロットが4基もありいろいろと機能が追加できます。(ただし、ロー・プロファイルに限られる)。ローエンドのグラフィックカードしか搭載できず、電源容量も少ないため、本格ゲーム用には向きません。
搭載パーツのポイントとしては、Pentium G3220よりも上位のCore i5-4440、Core i7-4770を選び、内蔵するグラフィック性能を高くしたほうがいいでしょう(HD グラフィックス 4600)。それに上位のCPUを選んでおけばエンコード作業が速くなり、エントリーモデルとはいえ侮れないPCになります。
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