HP Pavilion 15-n200 レビュー × 2モデル同時
- 低価格のスタンダード15.6インチノート!Pavilion 15-n200(現在のページ)
- 格安ノートのレビュー!HP Pavilion 15-n200 のキーボード
- HP Pavilion 15-n200~インテル機とAMD機で性能比較
インテル仕様および、AMD仕様のHP Pavilion 15-n200を2機同時にレビューする。今回の実機では、インテル仕様⇒Core i7-4500U 、AMD仕様⇒A6-5200 APUの構成となっている。2014年5月時点のレビューである。
低価格のスタンダード15.6インチノート!HP Pavilion 15-n200
2014年1月、HP(ヒューレットパッカード)が15.6インチのスタンダードノートのPavilion 15-n200を発売した。
当サイト調査時点では、¥54,800 (税抜)~から販売しているインテル仕様モデルと、¥39,800 (税抜)~から販売しているAMD仕様モデルがある。
外装ボディはほとんどポリカーボネート樹脂であり、高級感を出すようなアルミ素材などは使われていない。明らかに価格重視のエントリーモデルであるが、構成次第では中堅負荷の3Dゲームが遊べるので、初心者から中級者までニーズに合わせることができる。
Pavilion 15-n200のAMDモデルとインテルモデル両機を同時に導入したので、デザインを比較してみる。まったく同じ筐体であり、パームレストに貼付してあるロゴシールで区別するしかない。
両機を重ねて比較。前面と背面に装備する端子は無い。
AMDモデルとインテルモデルの両機はプラットフォームが違うとはいえ、装備する端子は全く同じ。重ねてみても見た目が同じ。左側面では、電源コネクタ、セキュリティロック穴、100BASE-LAN端子、HDMI 出力端子×1、USB3.0×2基、SDカードスロットがある。右側面ではヘッドセット端子、USB2.0、光学ドライブを装備している。
オールUSB3.0でないところが、エントリーなのだろう。しかし、USB3.0の恩恵があるのはもっぱら外付けHDDの接続だろうから、USB2.0が1つ混じってもさほど使い勝手に影響はでない。
今回レビューする【インテル仕様】Pavilion 15-n200の構成
当レビューでは手元にあるPavilion 15-n200の実機に基づいた情報となるが、インテル仕様およびAMD仕様では以下の構成となっているので説明する。
インテルモデルではHaswell設計で、Core i7-4500U を搭載している。そしてNVIDIA GeForce GT 740M(2GB)を搭載しているので、中堅負荷のゲームぐらいなら遊ぶことができる性能である。また、切り替え可能なグラフィックスなので、自動または任意でCPUに内蔵する「HD グラフィックス 4400」が使える。(低消費電力になる)。ストレージには1TB ハイブリッド・ハードドライブが搭載されていた。
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![]() Haswell設計 |
HP Pavilion 15-n200(インテル仕様) |
Windows 8.1 Pro(64bit) | |
15.6インチワイドHDブライトビュー・ディスプレイ(1366×768) | |
Core i7-4500U (1.80GHz~3.00GHz、4MBキャッシュ) | |
4GB(4GB×1) DDR3L-1600MHz | |
インテル HD グラフィックス 4400 (↑↓切り替え可能なグラフィックス) NVIDIA GeForce GT 740M(2GB) |
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1TB ハイブリッド・ハードドライブ (8GBフラッシュメモリ内蔵 / 5400回転) |
HP Pavilion 15-n200(インテル仕様)のカスタマイズ選択例を見ると、Ivy Bridge設計のCPU(Core i3-3217U)が混じっていた。それ以外はHaswell設計である。Core i3-3217U搭載機は線引しておいたほうがいいだろう。
ストレージでは1TBがハイブリッド・ハードドライブであり、500GB だと通常タイプのようだ。
※最新状況・詳細は公式サイトで要確認
OS | Windows 8.1 (64bit) Windows 8.1 Pro(64bit) |
プロセッサ | Core i3-3217U(※Ivy BridgeのCPU) Core i5-4200U Core i7-4500U |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4000 (※Core i3-3217Uの場合) インテル HD グラフィックス 4400 NVIDIA GeForce GT 740M(2GB) |
メモリ | 4GB(4GB×1) DDR3L-1600MHz 8GB(4GB+4GB) DDR3L-1600MHz 12GB(4GB+8GB) DDR3L-1600MHz |
ストレージ | 500GB ハードドライブ 1TB ハイブリッド・ハードドライブ (8GBフラッシュメモリ内蔵 / 5400回転) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイROMドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載) |
レビューする、AMD仕様の構成
今回レビューするPavilion 15-n200(AMD仕様)実機では、AMD A6-5200 APU を搭載。単体GPUにAMD Radeon HD 8670Mを搭載させているが、切り替え可能なグラフィックスとなっているため、Radeon HD 8400(プロセッサーに内蔵)で動作することも可能。1TB HDDを搭載しているが、こちらはハイブリッドではない。
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![]() AMD A6-5200 APU搭載 |
HP Pavilion 15-n200(AMD仕様) |
Windows 8.1 Pro(64bit) | |
15.6インチワイドHDブライトビュー・ディスプレイ(1366×768) | |
AMD A6-5200 APU (2.0GHz, 2MB L2キャッシュ) | |
4GB(4GB×1) DDR3L-1600MHz | |
Radeon HD 8400(プロセッサーに内蔵) (↑↓切り替え可能なグラフィックス) AMD Radeon HD 8670M |
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1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転) |
HP Pavilion 15-n200(AMD仕様)のカスタマイズ選択例を見ると、AMD A4-5000 APU 搭載時は、そのまま統合されているRadeon HD 8330が使われる。AMD A6-5200 APU搭載時なら、単体GPUであるAMD Radeon HD 8670Mが選べるようだ。単体GPUを搭載してもAMD A6-5200 APU側のグラフィック(Radeon HD 8400)と切り替えて使うことができる。なお、ハイブリッドHDDの選択はないみたい。
※最新状況・詳細は公式サイトで要確認
OS | Windows 8.1 (64bit) Windows 8.1 Pro(64bit) |
プロセッサ | AMD A4-5000 APU (1.50GHz, 2MB L2キャッシュ) AMD A6-5200 APU (2.0GHz, 2MB L2キャッシュ) |
グラフィックス | AMD Radeon HD 8330 (A4-5000に内蔵) AMD Radeon HD 8670M |
メモリ | 4GB(4GB×1) DDR3L-1600MHz 8GB(4GB+4GB) DDR3L-1600MHz 12GB(4GB+8GB) DDR3L-1600MHz |
ストレージ1 | 500GB ハードドライブ (SATA, 5400回転) 1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
APU 【 Accelerated Processing Unit 】とは
CPUとGPUを一つの半導体チップにまとめた統合型プロセッサ。CPUとGPUがプロセッサ内部で交信できるため、高性能化しやすいし、低消費電力化につながる。インテルでも同様のことをやっているが、AMDではこれらのプロセッサをAPU、またはFusion APUと呼んでいる。PlayStation 4では専用カスタマイズしたAMD製APU(Jaguar 8コア)を搭載するなど、この技術で評価が高い。
HP Pavilion 15-n200のデザインとインターフェース
Pavilion 15-n200のインテル仕様とAMD仕様では、デザインがまったく同じであることを踏まえて、以下デザイン解説ではインテル仕様モデルを被写体にしている。
全般的にポリカーボネート樹脂(工業プラスチック)なので、質感としてはいかにもエントリーなのだが、天板やパームレストには金属風の塗装が施されている。ミネラルブラックというカラーリングで、ヘアライン加工がされており、中央にはミラー調のhpロゴを配置。じっくり触ったり、軽く叩くとENVYシリーズよりも劣る質感が伝わってくるが、見た目では安っぽい印象を受けない。
重量はインテル仕様が約2.4kg、AMDが約2.3kgと微妙に違う。サイズは共通で、約385×260×23~25(最厚部) mm。側面はシルバーカラーとなっている。
ヒンジは2箇所。バッテリーを外すと、ヒンジ内部のバネなどギミックが確認できる。ディスプレイは180度全開しないものの、そこそこ開く。(写真にあるのがディスプレイを最大オープンした様子)
ディスプレイの付け根位置にバッテリーを装着しているが、バッテリーの突起を不自然にさせないように、自然な盛り上がりでうまくまとめたデザインである。
ディスプレイを開いた状態での、左側面端子の様子。基本的にモバイルノートで通用するパーツで構成されているため、本体が非常に薄いデザインである。
排気口はこちらの面にあり、USB3.0×2、HDMI端子×1、SDカードスロットがある。
LAN端子がギガビットイーサーではなく100BASEというのはエントリーっぽい。家庭内サーバーを構築しているユーザーだと低速であるが、光回線でインターネットをする分には問題のない速度。※ネットワークコントローラに内蔵LAN(10/100)と記載されている。
右側面に電源ライトとHDDライトが装備されている。USB2.0×1とヘッドセット端子を装備。
光学ドライブはトレイ式。
15.6インチワイドHDブライトビュー・ディスプレイ(1366×768)
Pavilion 15-n200は据え置きノートとして定番の15.6インチワイド光沢画面。解像度は1366×768で、エントリーとしては一般的な表示領域。ドットバイドット表示でも、アイコンや文字サイズが見やすいサイズなので、年配者やエントリーユーザーにちょうどいい。選択できる解像度は1366×768だけなので、「細かくてもフルHD解像度 (1920 × 1080)または1600 × 900がいい」という上級者の希望には応えられないようだ。
タッチパネル仕様ではない。少し段差のあるベゼル。
ディスプレイベゼルの上部に92万画素Webカメラを内蔵、下部にはhpロゴ。
やや角度をつけた位置からPavilion 15-n200の画面を見ると、この様子ではTNパネルと思われる。視野角、角度によって色合いが変化してしまう「色度変移」がはっきりと現れている。とくに上からの視認では白く飛びやすい。
色度変移の様子。当サイトで使っている紺色の見出しバーであるが、上にあるのと下にあるのとでは、ずいぶん色が変わっている。(下方ほど色が浅くなる)
Pavilion 15-n200の視野角は決して広くはないが、正面から見る使い方ならさほど気にしなくても大丈夫。ただ、色にシビアな使い方をする、斜めから見る機会が多いのなら要検討である。
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HP Pavilion 15-n200レビュー ~2014年5月時点
(実機1号:インテル仕様 Haswell / 実機2号:AMD仕様 Aシリーズ APU搭載)