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パソ兄さんのPCレビュー(2008年~2018年)
Atom系プロセッサ搭載のノート・タブレット・2-in-1
2008年以降に登場したインテルのAtom系CPUは、「最も低消費電力」のコンセプトで作られています。かつてネットブックと呼ばれたジャンルで人気を博し、極めて低発熱、低コストという特長があります。初期ではネット用途が限界の性能でしたが、世代を重ねるごとに高性能化しています。【Atomプロセッサのアーキテクチャ解説】
タブレットPC、2-in-1ノートなど特に小型筐体モデルを初め、現在では最低価格帯の一体型PCや、エントリーデスクトップPCでも採用されてます(Atom系プロセッサ搭載デスクトップPC)。コストが安い分、同世代のCPUと比べると最下位の処理性能と理解しておけばいいでしょう。
2013年に登場したSilvermont(シルバーモント)マイクロアーキテクチャ(第3世代Atomシリーズ)以降では、CeleronやPentiumブランドが使われてきたので、当方ではアーキテクチャが理解しやすいように「Atom系」とつけるようにしています。
Goldmont Plus~第6世代Atom系 (2018年)
2017年12月ごろ登場~。 第6世代のAtomとなるGoldmont Plus マイクロアーキテクチャ。CeleronとPentium ブランドが使われる。Kaby Lake世代のインテル HD グラフィックスを内蔵。プロセスルールは14nm。
開発コード名: Gemini Lake
Pentiumの5000番台と、Celeronの4000番台で、ノート向けがNシリーズ、デスクトップ向けがJシリーズ。TDP(熱設計電力)は10Wと6Wのものがある。
2018年9月論評 Goldmont Plus (Gemini Lake) |
Pentium Silver N5000またはCeleron N4000が搭載可能となっており、いわゆる第6世代Atom系プロセッサを搭載する15.6インチ・エントリーノート。低消費電力で、4万円台あたりから検討できる低価格帯がメリット。テンキー付きキーボードや光学ドライブ搭載。「有線LAN端子が無い」こと以外は、基本的な端子を搭載。ポリカーボネート(工業プラスチック)の質感ベースで高級感はない。天板とパームレストには立体のテクスチャ・デザインが施されている。 Atom系が高性能化してきたとは言え、まだネット主体のニーズとなる。 レビュー機はCeleron N4000 + 内蔵グラフィックの構成 |
2018年9月論評 Goldmont Plus (Gemini Lake) |
いわゆる「第6世代Atom系プロセッサ」を搭載する15.6インチ・エントリーノート。グラフィックは内蔵仕様。とにかく低消費電力で4万円台あたりから検討できる低価格帯というのがメリット。テンキー付きキーボードや光学ドライブ、基本的な端子を搭載している。筐体はポリカーボネート(工業プラスチック)の質感ベースでむろん高級感はない。天板とパームレストには立体のテクスチャ・デザインが施されている。 Atom系が高性能化してきたとは言え、本格な動画編集やゲームような負荷にはまだ厳しい。 レビュー機はPentium Silver N5000 + 内蔵グラフィックの構成 |
Airmont~第4世代Atom系 (2016年)
2015年3月ごろ登場~。 第4世代のAtomとなるAirmontマイクロアーキテクチャ。Broadwell 世代のインテル HD グラフィックスを内蔵。プロセスルールは14nm。
開発コード名: Braswell(ブラスウェル)
2015年4月ごろ登場。デスクトップ・ノートPC向けの共通で登場。頭にNがつく、CeleronとPentium ブランドが使われる。後に「やっぱりデスクトップ向けに・・」とJシリーズが追加された。
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360度回転ヒンジでタブレットにもなる、11.6インチの2-in-1ノート。「高解像度、広視野角、高級ボディ」といった面にコストをかけないことで低価格を実現している。最小構成なら4万円台から購入可能。有線LAN端子や光学ドライブはないが、USB端子が3基、HDMI端子があり使い勝手は良い。HDDライトなどインジケーターがなく通気口のないボディのため、酷使するならストレージはSSDかeMMCを選ぶほうがいいだろう。 プラットフォームは2通りある。Inspiron 3168がAirmont設計で「CeleronおよびPentium搭載」のコスパ・モデル。そして、Inspiron 3169が性能重視のSkylake設計(Core M3シリーズ)モデルである。価格と性能のバランスを考慮すると、Pentium+SSDの構成が良いと思われる。カラーバリエーションがあり、レビュー時点では、レッドとホワイトの2色。 Inspiron 3168レビュー機はPentium N3710 + 内蔵グラフィックの構成 |
2016年2月論評 Airmont (Braswell) |
Atom系統の11.6インチ・モバイルノート。非光沢(1366 × 768)。ネットやビジネスソフト、高精細2Dコンテンツ再生といったライトな用途向け。レビュー時点では、Celeron N3050およびPentium N3700を搭載。公称では最長10.25時間のバッテリ持続時間。光学ドライブは搭載していない。お手軽な低価格でセカンド用ノートにもいい。ファンレス構造なので、音を出しなくない場所でも使える。 エントリー・プラス機は Pentium N3700 + 内蔵グラフィックの構成エントリー機は Celeron N3050 + 内蔵グラフィックの構成 |
Silvermont~第3世代Atom系 (2014年~2015年)
2013年から登場~。第3世代のAtomとなるSilvermontマイクロアーキテクチャ。以前のAtomから機能を強化しているのが特長。従来、低電力のためにイン・オーダーを採用していたが、アウト・オブ・オーダーへ変更。HTテクノロジーが無くなったため、スレッドはコア数と同じで4コアなら4スレッド、2コアなら2スレッド。Atomブランドではなく、Celeron や Pentium ブランドも使われるようになった。(そのため当サイトではAtom系としている)。プロセスルールは22nm。
※イン・オーダーは古くからある「順序通り実行する方式」で低電力化しやすいが遅い。アウト・オブ・オーダーは順序に従わない実行で次々と処理をこなす方式だが電力に課題が出る。
開発コード名: Bay Trail-T
2013年9月に登場。Windows 8.1 タブレットなどで使われる。Atomブランド(頭にはZがつく)で、TDP 2W~2.2Wのラインナップ。Ivy Bridge 世代のインテル HD グラフィックスを内蔵している。
2015年1月論評 Silvermont (Bay Trail-T) |
Atom Z3735を搭載。ストレージは少なく32GB eMMCであるため、不足であればオンラインストレージかMicroSDカードを活用する必要がある。また、メモリは1GBと少ないので、アプリの多重起動にはあまり向かない。5000シリーズと比べるとだいぶスペックダウンしているが、Office Personal が標準搭載されて 24,980円 (税抜・配送料込)という格安なのが最大のメリット! レビュー機はAtom Z3735 + 内蔵グラフィックの構成(追記:Atom Z3735搭載機では、Windows 8ベースからのバージョンアップができない不具合が報告された。サーマル ・ フレームワーク(DPTF)ドライバーのバグが原因。) |
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Venue 11 Pro(モデル名:5130)はSilvermont設計機で、Silvermont設計。(開発コード名:Bay Trail-T )。モデル7130よりもスペック面で劣るが、薄型になっている。64GB eMMCを搭載。eMMCはSSDよりも転送速度が遅いが、消費電力は低くかなりの小型。スマートフォンでもよく採用されるストレージである。 レビュー機はAtom Z3770 + 内蔵グラフィックの構成 |
2014年2月論評 Silvermont (Bay Trail-T) |
2013年12月発売。Silvermont設計の8インチタブレットPC。解像度1280 × 800、10点マルチタッチに対応する。視野角の広いIPSパネル採用。120万画素Webカメラのほかに、500万画素アウトカメラを内蔵する。最小重量: 395 gと非常に軽く気軽に携帯できる。 Micro USB端子 x 1(電源供給用にも使う)、SDXC対応microSDメモリーカードスロットなどを装備。 CPUに内蔵するグラフィックは、インテルHDグラフィックス。小型タブレットだから言って性能の低さを懸念する必要はない。 【レビュー機は3G SIMフリー、非3G SIMモデルの2機】2機とも構成は同じ: Atom Z3740D + 内蔵グラフィック |
Bay Trail-M
2013年9月に登場。2-in-1ノートなどで使われる。Atomではなく、2コアのCeleronと4コアのPentium ブランドが使われる(頭にはNがつく)。TDP 7.5Wが多く、一部TDP 4.3W~4.5Wのものもある。インテル HD グラフィックスを内蔵している。
2014年8月論評 Silvermont (Bay Trail-M) |
360度回転するヒンジ構造により、「タブレット、スタンドモード、テントモード」の3モードに変形できるノートパソコン。11.6 インチ画面にIPSパネルを使用しており広視野角。光学ドライブは非搭載。レビュー実機では、Pentium N3530を搭載しており、内蔵するGPUはインテル HD グラフィックス。HDDを搭載しているので、一般的なタブレットと違ってたっぷり保存できる。また低価格なので気軽に買えるコストパフォーマンスが良い! レビュー機はPentium N3530 + 内蔵グラフィックの構成 |
Moorefield(ムーアフィールド)
2014年2ごろ登場。スマートフォンやタブレット向け。4コア実装し、内蔵グラフィックはPowerVR G6430。プロセスルールは22nm。Z3500番台がMoorefieldと呼ばれ、Z3400番台がMerrifieldと呼ばれる。
2015年3月論評 Silvermont (Moorefield) |
6mmという世界最薄を誇る8.4インチタブレット。有機ELパネル、2,560 x 1,600の解像度を搭載した美しいディスプレイを採用。削り出しアルミ素材のボディで、堅牢性を兼ね備えたスタイリッシュなデザイン。前面ステレオスピーカの臨場感はなかなかのクオリティ。3台のカメラを使って撮影する、インテルRealSense Snapshotデプスカメラを内蔵している。 レビュー機はAtom Z3580 + 内蔵グラフィックの構成 |
Saltwell~第2世代Atom (2013年)
2011年9月ごろから登場。Saltwell マイクロアーキテクチャはBonnell(45nm)から32nmプロセスルールへ縮小したもの。第2世代のAtomプロセッサ。その第一弾となるのが開発コード名:Cedar Trail で、ネットブックと小型デスクトップPC向け。
開発コード名:Clover Trail(クローバートレイル)
Clover Trail は2012年9月ごろに登場。主にWindows 8タブレットで使われる。CPUのラインナップが少ない。Atom Z2760では2コア実装、HTテクノロジーによって4スレッド動作する。グラフィックにPowerVR SGX 545 を内蔵する。TDP 1.7W。
2013年3月論評Saltwell (Clover Trail ) |
2013年1月発売。700g未満という軽量の10.1インチタブレットPC。Atom Z2000シリーズ搭載。マルチタッチでは5点認識のタッチ機能搭載。広視野角のIPSパネルを採用(解像度1366 × 768)。強化ガラスのGorilla Glassやマグネシウム合金のフレーム採用で、低価格とは思えないほど堅固な構造。200万画素Webカメラ以外にも、800万画素カメラ+フラッシュ機能搭載する。 |
Bonnell~初代Atomシリーズ (2008年~2009年)
Bonnellアーキテクチャが、第1世代のAtomプロセッサとなり新規に開発された構造。Core 2 Duoと互換性のある命令セットを使用している。「順序通りの命令実行をする」という古い形式(イン・オーダー)を採用することで、低消費電力化を図っている。トランジスタ数が少なく、当時はインテル史上で最も低電力で動作する設計だった。最大でも2コアしかない。プロセスルールは45nm。
開発コード名:Menlow(メンロー)
2008年4月ごろに発表されたMenlowは小型サイズがターゲットで、主にタブレットPC向けに開発。頭にZ がつくAtomシリーズで、TDP 2W~2.5Wあたりのラインナップ。
2008年11月論評 回顧:2018年11月 Bonnell (Menlow) |
Inspiron Mini9と比べ、画面サイズ&解像度が大きくなり、キーボードの拡大化。SSDではなくハードディスク搭載で大容量化。当時のSSDはシステムでほぼ容量を占めてしまう低容量だったため、HDDの採用だったわけだが、耐衝撃性やランダムアクセスの速度ではSSDに劣ってしまうデメリットもある。OSの起動時間がややかかるのが気になる。光学ドライブはむろん搭載していない。約1.24kg程度の軽量で持ち運びやすい。 開発コード名Menlow のプラットフォームで、ドライバ関係の問題によりWindowsXPの提供が遅れた経緯がある。 構成:Atom Z530 + オンボード・グラフィック(GMA 500) |
Diamondville(ダイアモンドビル)
2008年3月ごろに発表されたDiamondvilleはBonnellの第1弾で、ネットブック向けAtomプロセッサ。頭にN がつくAtomシリーズがネットブック向けだが、小型デスクトップPCでも採用された。Atom N270やN280ではTDP 2.5W。プロセスルールは45nm。グラフィックはCPUに内蔵しておらず、チップセットのオンボード・グラフィックが使われる。
2009年8月論評 Bonnell (Diamondville) |
10.1インチワイド光沢液晶のミニノート。 キーボードもフルサイズキーボードに近いサイズで操作しやすく、携帯サイズや重量もミニノートならでは特長。インテル Atomプロセッサー搭載。HDD搭載で充分な保存容量があります。標準で130万画素Webカメラ標準搭載しています。 レビュー機は Atom N270 + オンボード・グラフィック(GMA 950)の構成 |
2009年4月論評 Bonnell (Diamondville) |
10.1インチワイド光沢液晶のミニノート。 キーボードもフルサイズキーボードに近いサイズで操作しやすい。HDMI端子搭載にカスタマイズでGPS機能やワンセグ機能を内蔵できるなど、通常のミニノートより娯楽性が高い。 インテル Atomプロセッサー搭載。HDD搭載で充分な保存容量があります。 レビュー機は展示品 |
2008年9月論評 回顧:2018年11月 Bonnell (Diamondville) |
8.9インチ光沢液晶(1,024×600)のミニノート(ネットブック)。大人の両手を広げたくらいのコンパクトサイズ。重量はバッテリー込みでも約1Kgと軽量。ネットサーフィンやネット動画視聴する程度の低性能だが、かなり低価格だったこともあり人気を博した。構成にもよるがInspiron Mini 9の予算目安は5万円前後だったと記憶している。このサイズの制約で仕方がないとはいえ、キーボードの配列がトリッキーだったのが難色を示すところ。 レビュー機は展示品 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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