2009年1月27日、Studio XPS 16新発売
16インチワイドの、Studio XPS 16
2009年1月27日に、16インチワイド液晶のStudio XPS 16が発売になりました。
上位クラスのCore 2 Duoプロセッサー搭載可能で、ゲームや動画編集など高度な使用が可能。アスペクト比が液晶テレビと同じ16:9で、地デジ放送などを観ても上下に黒い帯が入ることはありません。
今となっては高画質でないDVD映像でも、高画質にアップコンバージョンし再生する機能を持ち、5.1chドルビーサウンド対応、サブウーファースピーカー付きで、映像コンテンツに最適な高性能ノート。Webカメラ搭載でビデオチャットだけでなく、顔認証ソフトウェアによってセキュリティ管理が出来ます。
Studio XPS 13との違い
同日に13.3インチワイドの「Studio XPS 13」も発売されましたが、外見デザインはほぼ同じです。しかし、Studio XPS 16とは単に画面サイズの違いだけではありません。
採用されているチップセットが異なるので、ある意味、別物です。また、Studio XPS 16は5.1chドルビーサウンド対応、サブウーファースピーカー付きなので、Studio XPS 13より映像エンタテインメント向けに設計されています。
チップセット
Studio XPS 16は、インテル「PM45」を採用(インテル Centorino 2対応)
Studio XPS 13は、NVIDIA「MCP79MX」を採用(Hybrid SLI対応)
アスペクト比
Studio XPS 13は、従来通りの16:10
Studio XPS 16は、液晶テレビと同じ16:9
13.3インチワイドの、Studio XPS 13
Studio XPS 13は、XPS M1330の後継機となる高性能モバイルノートです。
Hybrid SLI対応で、オンボードグラフィックと単体のグラフィック(GPU)を連動させるという、久々に面白いモバイルノートの登場です。⇒Studio XPS 13の解説をご参考にどうぞ
Studio XPS 16は、高性能構成
Studio XPS 16は、インテル「PM45」を採用。これはオンボードグラフィック機能がないので、単体のグラフィックチップ(GPU)の搭載が必須となります。つまり、基本的に上級者向けの構成となっています。そしてインテル Centorino 2対応になります。
Studio XPS 16は、Centrino 2対応
Centrino2とは、「インテル製CPU、インテル製チップセット、インテル製ワイヤレスLAN」の3つが組合わさったノートに認証されるプラットフォーム・ブランド。
Centrio 2は5世代目のプラットフォーム・ブランドになりますが、Centrio 2の条件は以下の3つを搭載する必要があります。
45nmプロセスのCore 2 Duo (FSB 1066/800MHz)
インテル製チップセット:GM45 ExpressおよびPM45 Express
インテル WiFi Link 5000 シリーズの無線LAN。
Studio XPS 16は、16:9のアスペクト比
Studio XPS 16のアスペクト比は16:9です。
アスペクト比とは液晶画面の「横と縦の比率」です。2009年2月時点では、パソコン用モニタでは16:10、液晶テレビでは16:9が主流です。地デジ放送などは16:9なので、Studio XPS 16なら上下に黒い帯が入らずにフル表示されます。
液晶テレビを外部モニタとして接続すれば、比率が同じなので歪まずに表示されるメリットもあります。
▲従来ではパソコン用は16:10。液晶テレビが16:9。
最近、パソコンをテレビに接続したり、パソコンでテレビを観る機会が増えたため、パソコンも16:9に移行しつつあります。
▲16:10のパソコンで地デジテレビを観ると、このように上下に黒帯が入ります。
しかし、Studio XPS 16は16:9なので、画面いっぱいにフル表示できます。(正直、それ以外のメリットはありません。どうやら、テレビと同じ比率にすれば製造コストが下げられるとのことで、16:9への移行が始まったらしいです。)
Studio XPS 16は、豊富な端子を装備
USB端子(USB端子のひとつはeSATA共有)、IEEE1394、モニタアナログ出力のVGA、HDMI端子、Display port端子、ギガビットイーサLAN端子、8規格対応メディアカードリーダー、Express Cardスロットを標準装備。
eSATA端子(USB共有)
eSATAは外付けHDDとつなぐのに重宝されます。外付けHDDはUSB端子を使うケースが多いですが、その場合、USB2.0で60MB/s、IEEE1394で50MB/sの転送速度です。eSATAは内蔵ハードディスクの転送速度と同じ300MB/s。USBの5倍の速度で快適なインターフェースです。
Power Share USB
携帯電話やオーディオプレイヤーなどUSB経由で充電をするケースが増えました。このモデルはPower Share USBなのでパソコンに電源が入っていなくても、USB経由の充電が可能です。
HDMI端子、Display port端子
ノートパソコンから外部の液晶モニタへデジタル出力できます。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。
パソコンに保存してある動画やデジカメ写真をリビングのテレビに映したりと活用できます。
ギガビットイーサーLAN端子
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。このモデルは高速の規格「1000BASE-T」。通信速度が1000Mbps(1秒間に125MB) と高速。
インターネット利用では必要以上の速度ですが、パソコン間で直結してデータ転送するなど動画データなどの大容量を扱うのに利用価値があります。
Studio XPS 16は、DDR3メモリ搭載
メモリには、次世代規格のDDR3-SDRAMを採用。
DDR3は、理論上DDR2の2倍のデータ転送速度を持ち、より一層の省エネ&低発熱となっています。CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能(プリフェッチ機能)を備えています。
Studio XPS 16は、選べる32bit OSと、64bit OS
Windows Vistaの32bit版か64bit版が選べます。
32bit版は現在の主流ですが、4GBメモリを搭載しても3.5GB以下の認識となります。これはシステム上の問題なので、どのメーカーも同じ現象が起きます。
一方、64bit版なら大容量の8GBメモリを搭載できますが、まだ、64bit版のソフトが少ないのがデメリット。
32bit版ソフトも使用できますが、エミュレーション動作のため32bitOSで動かすより低速になります。
Studio XPS 16の付加機能
マルチメディア・コントロール機能
タッチセンサー式のマルチメディアボタンで、音量調整や再生、停止、スキップなどの操作をワンタッチで行えます。
カスタマイズで、自分好みに
LEDバックライトで液晶を快適に
液晶画面のカスタマイズでWLED、RGB LEDを選ぶことができます。
WLEDとは「白色発光ダイオード」で、液晶パネルのバックライト光源のことです。WLEDは、高輝度で視野角が広く、省エネという特徴があります。また、通常のバックライトより長寿命といわれます。なお、RGB LEDはカラーガンマ値100%の色再現性を実現させます。
そのほか、ハードディスクの代わりに衝撃に強いSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を搭載したり、無線規格のBluetoothなど追加カスタマイズが可能です。
【詳しくはデルのサイトで⇒Studio XPS 16販売終了 】
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