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東国における南朝方の拠点 大宝城(2023年7月登城)

大宝城

常陸国筑波山西麓(下妻市)にあった大宝城は、平安から南北朝時代にかけて活躍した城だった。貞永元年(1232年)、小山氏一族である下妻長政が大宝城(だいほうじょう)に居城したのに始まるが、すでに古城として存在していらしい。南北朝時代まで代々、下妻氏の居城として栄えた。

南北朝時代、下妻政泰は北畠親房(南朝方)に味方したので、高師冬(北朝・足利方)から二年間に渡る兵糧攻めを受ける事になる。1343年、籠城するも大宝城は落城、下妻政泰は討ち取られた。

大宝城は崖下の大宝沼に囲まれ、西・北が断崖、東はかつて湿地帯と思われるので三方断崖に面した要害地であった。東西288m、南北576mの規模で、北方の台地を本丸、南方を大手、東を搦手としている。大宝沼を挟んで関城(城主・関宗祐)が構えており、大宝城とは連携関係にあった。大宝沼は明治時代末まで存在していたという。現在の遺構では大宝八幡宮(だいほうはちまんぐう)の境内が城址として残っているが、大宝小学校や宅地化によって多くは失われている。現在、国指定史跡になっているのは、南朝方の城であったことも大きな要因だろう。

南朝方の拠点 大宝城大宝城 遠景。

東国における南朝方の拠点となる(1341年)

南北朝時代の常陸国・下総国では、北朝側に「下総結城氏・小山氏・佐竹氏・大掾氏」、南朝側に「白河結城氏・関氏・下妻氏」がついた。1338年、東国の掌握を目指し北畠親房(南朝方)が常陸国に到着し、小田城に入る。1339年に春日顕国と合流する。

1340年、高師冬(北朝・足利方)による攻撃で駒城(下妻市黒駒)が落城する。1341年に北畠親房(南朝方)が小田城から「関城」に移り、共に春日顕国が輿良親王を奉じて「大宝城」に入った。以後、関城と大宝城は東国における南朝方の拠点となる。

関城・大宝城の戦い(1342年~1343年)

1342年、高師冬(北朝・足利方)は関城を攻め、同時に寺山(大宝城の北)と長峰(大宝城の南)に陣を張り、大宝城と関城の連絡線である水路を遮断した。大宝城と関城が孤立すると、高師冬は軍を2つに分けそれぞれの城を攻め、大宝城は小笠原貞宗に攻められ激戦となった。

北畠親房は結城親朝(白河結城氏)へ書状『関城書』を送り援軍を求めるも、結城親朝はすでに北朝・足利方に寝返っていた。1343年、関城が落城し関宗祐・宗政が討ち取られる。大宝城も落城し下妻政泰は討ち取られた。落城した原因は敵方の猛攻もあるが、食糧不足と城内不和もあった。北畠親房・春日顕国は辛うじて脱出に成功した。

北畠親房は吉野へ帰還するが、春日顕国は残存する兵を集めて大宝城を足利勢から奪還する。しかし翌日にはあっけなく奪い返されてしまう。捕らえられた春日顕国は京都六条河原で梟首となった。春日顕国を失ったことで、東国における南北朝の乱は終息を迎えていった。

大宝城の城郭

大宝沼跡が国指定史跡の指定区域大宝八幡宮のあたりと、関城の連絡水路であった大宝沼跡が国指定史跡の指定区域になっている。

大宝沼跡を偲ばせる大宝沼が干拓され、糸繰川沿いに開けた田園地帯となっている。糸繰川の川筋が微かに大宝沼跡を偲ばせるといった様子。

現地に大宝城の城郭図がなかった。そこで、2.5kmほど南に位置する多賀谷城跡公園にあった城郭図に大宝城が少し載っていたのでそれを参考にした(多賀谷城は1461年の築城なので大宝城落城よりもずっと後に築城されている)。

大宝小学校が二の曲輪大宝八幡宮が本丸、大宝小学校が二の曲輪であったのだろう。東国の南朝拠点にしては規模が小さいようだが、それならば南に続くやや低い丘陵地も城郭だったのだろうか。現在、本丸と二の曲輪の間に堀跡が見られないので埋め立てのだろう。位置からすると、大宝駅から東へ進む道が堀跡かと思われる。

大宝駅大宝城の西にある、関東鉄道常総線 大宝駅。待合所だけの小さな駅舎で無人駅。当時ここはは大宝沼だったのだろう。

大宝城から北の方角を眺めると233号線が見える。このまま北に大宝沼が広がり関城につながっていたようだ。

大宝城駅から東へ大宝八幡宮の高台に上る坂道。国指定史跡大宝城跡の標柱が建てられている。ここは位置的に本丸と二の郭の間にある堀切かと思われる。※日本城郭大系では堀切とは書かれていないが、上記の城郭図にはそう見えるので仮定した

社殿に近い方の鳥居。この辺も堀切だったのだろうな。

大宝八幡宮

城趾でもある大宝八幡宮本丸跡と思われる大宝八幡宮は関東地方で最古の八幡宮。吾妻鏡には下妻宮と記されている。701年(大宝元年)、藤原時忠によって創建された宇佐神宮がそのはじまりである(大分県宇佐市にある宇佐神宮が八幡宮の総本社)。天台宗の経文奥書によれば治承三年(1179年)には八幡信仰が盛んだったようだ。平将門も戦勝祈願のために度々参拝しており、大宝八幡宮の巫女から新皇の位を授かったと伝わっている。

「大宝」という名称は、創建時の年号の「大宝」に由来している。年号では「たいほう」と読むが、大宝八幡宮は、それが訛って「だいほう」と呼ばれているとのこと。

大宝八幡宮神門。

八幡宮裏の茂みには、昭和6年(1931)5月建立の『贈正四位下妻政泰忠死之地』の碑

さらに昭和18年(1943)11月建立の『下妻政泰公碑』が建っている。

大宝城の北端には土塁などの遺構があるようだが、「あじさい神苑」になっているため確認しづらい状況である。

これがその土塁なのだろうな。城址目的だと紫陽花は邪魔でしかないのだが。

ここより東に「敵返不動尊」があり、土塁のような遺構も確認できる。「敵返」とは気になる名称だが、北朝軍を撃退するような願掛けがあったのだろう。

335線沿いの大宝八幡宮鳥居。城の南端でありここが大手虎口らしく土塁が確認できる。

大手からさらに南は低地の丘陵地になっているが、ここは城郭として成り立っていないと思われる。

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