Inspiron 15の端子を解説
随分、接続端子を省略したものだと感じました。せっかくグラフィック機能が向上したというのに、HDMI端子やIEEE1394まで省略されているのはちょっとデメリットですね。
あまり低価格帯ノートにエンタテインメント要素を盛りこむと、Studioシリーズとの差別化ができないための対策なのでしょうか?
据え置きにして周辺機器を複数つなげる場合にはUSBハブを使うか、Bluetoothの無線環境を導入するしかなさそうです。Bluetoothなら、レシーバー1つで複数の対応周辺機器を併用でき、障害物があっても電波を通します。
では端子の特徴を解説します。転送速度は公称されている理論値なので、動作環境によって実測値は変わります。
USB端子(USB2.0)
外付けドライブやマウス、プリンターなど多くの周辺機器とつなぐことのできる端子です。単純にUSBと呼ばれていますが規格はUSB2.0で、480Mbps(1秒間に60MBの転送速度)と高速。旧規格であるUSB1.1と互換性を持ちます。
当然速度を出すには、つなぐ周辺機器がUSB2.0仕様でなければなりませんが、今売られている物はほとんどUSB2.0仕様です。
パソコンの電源が入ったまま、ケーブルを抜き差しできる「ホットプラグ」に対応しています。
昔のUSB1.1仕様の周辺機器をつなげた場合の速度は、USB1.1のままです。
(Lowスピードで1.5MB/1秒間、フルスピードで12MBの転送速度)
LAN端子(100BASE-TX)
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。
このモデルは「100BASE-TX」で、Fast Ethernetと呼ばれる有線LANです。
通信速度が100Mbps(1秒間に12.5MB)で、カテゴリ5というLANケーブルが必要です。
インターネット使用では充分な通信速度ですが、PC間やサーバー間での転送には低速です。
VGA(別名:D-Sub15ピン、外部アナログ・モニタ出力)
外部の液晶モニタへ出力できます。画面サイズの小さいノートでも大画面で表示することが可能になります。アナログ接続になるため信号の経由は「デジタル信号→アナログ変換→デジタル信号」となり、もとのデジタル信号のままの出力になりません。デジタル接続のDVIやHDMI、Display Portよりも画質が劣ります。
Express Card/34 カードスロット
サイズ幅34ミリのExpress Card/34規格に対応しています。サイズ幅54ミリのタイプは使用できません。Express Card/34タイプの増設カードを使えば、端子等の追加が可能です。 |