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1Kg未満を実現!マグネシウム合金の13.3インチノート・レビュー第二弾
Core i7-10510U + GeForce MX250構成の、Inspiron 7391
- 第一弾:Core i5-10210U(単体GPUなし/インテル UHD グラフィックス)の、Inspiron 7391
- 第二弾:Core i7-10510U+GeForce MX250構成の、Inspiron 7391
Comet Lake設計のInspiron 13 7000こと、Inspiron 7391のレビュー第二弾!マグネシウム合金を用いた超軽量1kg未満の13.3インチモバイルノート。ここでは第一弾レビューを読まれている前提での追加レビューとなる。
第二弾 Inspiron 7391レビュー(Core i7-10510U / GeForce MX250)
第二弾ではCore i7-10510U + GeForce MX250という構成で、Inspiron 7391を紹介する。この実機の重量を測ったところ988g。前回の981gから+7gアップ。これはグラフィックチップ(GeForce MX250)の重さだろうか。
この手元にある実機を基にした限定的な情報であり、購入者の選択により様々な違いがある(標準搭載の範囲を不明とする)。また、カスタマイズ更新や仕様変更によりレビューと異なる場合があり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 それに購入アドバイスはただの個人的意見である。
2020年1月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
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※2020年1月26日時点のレビュー。本製品Inspiron 7391の発売日は2019年9月3日である。
実機のスペックとベンダー詳細
スペック詳細はこの通り。今回のレビューでは、この構成の限定的な情報となっているのでご理解を。また採用されているベンダーは時期により異なると思われるので、あくまで一例と理解してほしい。
増設や換装不可のオンボードメモリとなっており、この実機では8GB LPDDR3メモリ-2133MHzを搭載している。マニュアルによれば最大で8GBとのこと。LPDDR3(Low Power DDR3 )規格なので低消費電力タイプのメモリ。
液晶パネルのベンダーが前回レビュー(第一弾)と違っており、このレビュー実機では、液晶パネルにLG Philips(LGエレクトロニクス製)の【LGD05DD】を採用。 このベンダーは2014年に液晶パネル世界シェア1位となった経歴がある。LGとは前身であった金星社(Lucky-Goldstar)の略。
LGD05DD で、検索してみると「Display: 13.3 inch 16:9, 1920 x 1080 pixel 166 PPI, LG Philips LGD05DD / Dell 133WF4, IPS, glossy: yes」とある。どうやら広視野角IPSパネルと判断して良さそうだ。当サイトのレビューにおいてはInspiron 13 (7380)、 Inspiron 13 (5390)などで採用例を確認している。
Core i7-10510Uのスペック。Core i5-10210Uと比べると、クロック数の向上とキャッシュメモリの増加のみのスペックアップである。コア数およびスレッド数は変わらないので、劇的に性能アップするわけではない。内蔵グラフィックのUHDグラフィックスを統合しており、単体GPUとの切り替えが可能。
GeForce MX250 2GB GDDR5の搭載。上の写真左はNVIDIAコントロールパネルの設定画面。「グローバル設定」は全体的に総括したグラフィック設定。グローバル設定で意図したグラフィックで動作しない場合は、「プログラム設定」でアプリごとに任意の指定をする。
切り替え可能グラフィックとは
単体GPUを搭載したノートパソコンに登場したのが、切替可能なグラフィックである。2Dコンテンツやネットなど低負荷の動作では「内蔵グラフィック」を使い、消費電力を抑える。一方、本格ゲームなど高負荷な動作では「単体GPU」を使い、消費電力は高くなるが処理能力を優先させる。つまり、常ではなく ” 必要なときだけ単体GPUが動いてくれればいい ” というもの。特にバッテリー駆動のモバイル用途には重宝できる機能。
NVIDIA Optimus テクノロジーにより、単体GPU(NVIDIA GeForce シリーズ)とCPUに統合されている内蔵グラフィックをシームレスに切り替えることができる。この機能はグラフィックをソフトウェア的に切り替えており、基本的には負荷に応じた自動切り替えである。
ところが自動切り替えでは実のところ、その判別はあまり賢くない。そのため単体GPUで確実に動かしたい場合は、NVIDIAコントロールパネルの「プログラム設定」から高パフォーマンス指定で、アプリごとに手動で指定したほうがいい。これを知らないユーザーは「想定していた性能が出ていない」とパニックになるようだ。確かに、バッテリー駆動がメインでない据え置きのノートPCでは、ありがた迷惑な機能ではある。
【もっと、切替可能グラフィックの解説~NVIDIA Optimus と、AMD Enduro 電力管理テクノロジー】GeForce MX250の性能は?ベンチマークテスト
GeForce MX250 でちゃんと動くように自動切り替えではなく、NVIDIAコントロールパネルから任意指定した。(自動認識が信用できないのがNVIDIA Optimusの面倒くさいところ)。
GeForce MX250 を搭載するだけでも、グラフィックパフォーマンスはぐんと上がる。バイオハザード6 (2013年)ほどの負荷でも1280×720であれば十分プレイできる。ただ構造上、長時間の高負荷には不得意かと懸念されるため、気晴らし程度のプレイヤー向けだろう。ただ、現在かなり高負荷なFINAL FANTASY XVでは「1280×720 軽量品質」でも厳しい。ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質 DirectX 11)ではややもっさりしているので、設定をさげるべきだろう。
バイオハザード5 なら1920 × 1080で十分プレイできる。過去のデータを見ると、2011年頃のミドルレンジ・デスクトップ DELL XPS 8300 (Core i7-2600+ATI Radeon HD 5770)に匹敵している。
2020年1月論評 |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
10271 | |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質 DirectX 11 フルスクリーン) |
3051 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
155.78 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
198.26 | |
バイオハザード6 ~2013年 (1280×720 品質:初期設定 DirectX 9.0c フルスクリーン) |
5841 | |
バイオハザード5~2009年 (1920 × 1080 DirectX 10 フルスクリーン) |
86.9 | |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト (1280×720 軽量品質 フルスクリーン) |
2877 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
※ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1920 × 1080 最高品質)のときの消費電力は35~40Wが多く、ピーク時では50Wほどまで達した。GeForce MX250を搭載してもまずまず低消費電力なほう。ACアダプタは65W仕様のものが付属する。
※比較用に、第一弾レビューを再度掲載
2020年1月論評 |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
4606 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
61.30 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
83.88 |
第10世代 Core i7-10510Uのパフォーマンス
CINEBENCH R15のベンチマークテストでは、CPUを100%稼働させるので「CPU性能指数」の目安になる。コア数が多く(スレッド数が多く)、高クロックのCPUほど短時間で処理できスコアが高くなるが、アーキテクチャの新旧にもよる。ちなみに、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
第10世代 Core i7-10510Uを搭載したInspiron 7391の結果。Core i5-10210U より「僅差のパフォーマンスアップ」というのはスペックの数値からも予測できる。少なくてもCINEBENCH R15ベンチマークテストでは体感速度で比べても違いはわからない。 【CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および、過去PCと比較 】
ストレージ(SN520)のベンチマーク
ストレージには512GBのNVMe SSD(PCI Express接続 / M.2スロット)を搭載しており、インターフェースとしてはSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。前回と同じくウエスタンデジタル(サンディスク買収)のSN520だが大容量の512GB版。
狭額・広視野角・光沢・1920 × 1080の、13.3インチ画面
13.3インチ 光沢 ディスプレイ(解像度1920 × 1080)。「広視野角」とアナウンスしており、この実機の例ではIPSパネルが搭載されていたことを確認している。6mmの狭額でスタイリッシュなフレームレス・デザイン。狭額ベゼルに小型Webカメラ搭載。ディスプレイはかなり薄く、ツイストの圧力にはだいぶ脆い印象がある。取り扱いには注意したいところだ。
LG Philips(LGエレクトロニクス製)の液晶パネル:LGD05DDの視野角。
パネルの反射光をカットした状況(つまり暗闇環境)での視野角。
マグネシウム合金の軽量ボディ
天板および底面、パームレストまでマグネシウム合金のボディ。アルミ合金よりも剛性でやや劣るが、なんと言っても超軽量というメリットがある。キーボードはInspiron 13 5000(5390)Wi-Fiモデルのキーボードパーツと同じ。バックライトキーボードを装備している。
マグネシウム合金とは
マグネシウム合金とは、マグネシウムをメインとしたアルミニウム・亜鉛との合金で、アルミニウム合金と同じく「軽合金」に分類される。アルミニウム合金と比較すると剛性で劣るものの、軽量面では優勢。振動吸収性に優れるため、モーター駆動系の振動にシビアな機器にも使われる。電磁波シールド性も高い。工業部材製造においては切削性が良く加工しやすいが、切粉が燃焼しやすいデメリットがある。(近年は難燃性マグネシウム合金も開発されている)。右側面の外観。光学ドライブは搭載していない。こちらの面ではヘッドセット端子、USB3.1-Gen1 端子を配置。
左側面のデザイン。電源コネクタ(横にバッテリーライト)、HDMI端子、USB Type-C端子(USB3.1-Gen1 、Display Port 、Power Delivery対応)、MicroSDカードスロットを配置。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
Comet LakeのInspiron 13-7000こと、Inspiron 7391の第2弾レビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
2020年1月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
天板・底面、パームレストに至るまでマグネシウム合金を用いた超軽量な13.3インチモバイルノート。1kg未満というコンセプトであり、レビュー実機では981gという軽さ。広視野角・光沢画面・フルHD解像度のディスプレイを搭載!約6mmという狭額ベゼル。USB Type-C端子を実装しており、USB3.1-Gen1 、Display Port 、Power Deliveryに対応する。装備端子はやや少なめ。有線LAN端子はないので無線環境は必須。光学ドライブは搭載していない。マグネシウム合金はアルミ合金よりも剛性がやや劣るが、過剰に神経質になる必要はない。オンボードメモリなので換装は不可。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- 第一弾:Core i5-10210U(単体GPUなし/インテル UHD グラフィックス)の、Inspiron 7391
- 第二弾:Core i7-10510U+GeForce MX250構成の、Inspiron 7391