気になる地デジパソコンの録画予約をチェック
家電のレコーダーならタイマーセットで時間がくれば電源が入りますが、パソコンの場合は録画予約したなら電源が切れません。シャットダウンするとプログラムが終了してしまうからです。
さすがに「録画時間が来たら、自動的にWindowsを立ち上げて、地デジに必要なプログラムが自動で起動し録画を開始」なんてことは無理です。
ですから、設定したらそのままにする必要があります。そのままといっても、省エネのためスリープや休止状態で待機します。スリープや休止状態とは、稼動に必要なプログラムや作業中のファイルなどを一時的に保管することで、復帰時にはすぐに操作可能な状態になります。
スリープは、メモリとハードディスクに設定データを残します。メモリにデータを残しているので復帰が早く、もし電源トラブルでメモリのデータが消えても、ハードディスクにも残してあるので、トラブルを回避できます。
ちなみに休止状態なら、HDDのみに設定データを残します。そのため復帰がスリープより若干遅くなります。地デジ録画予約にはスリープが基本です。
気になる地デジパソコンの消費電力
パソ兄さんはパソコンで地デジを導入する前、抵抗を感じていたのは録画予約したときの消費電力です。「パソコンの場合、スリープでずっと待機なので電気代が結構するのでは?」と思っていました。
しかし、実際に消費電力を測ったら、すっきり解決です。これはますます、地デジにはパソコンが一番と思いました。
まず、地デジ・レコーダーのサンプル測定
パイオニア製地デジ・レコーダー DVR-DT70を家電レコーダーのサンプルにします。
予約待機(電源オフ)⇒3W
ノートパソコンのサンプル測定
Inspiron1520。地デジチューナーはUSB接続の外付けタイプの
I/O DATA製「GV-MVP/HZ」。
Windows Vista Home Premium 正規版
インテル Core 2 Duo プロセッサー T7100
2GB(1GBx2) メモリ
120GB SATA HDD(5400回転)
NVIDIA GeForce 8600M GT 256MB DDR2
DVD+/-RWドライブ(DVD+R 2層書込み対応)
モニタ 15.4インチ TFT WXGA 液晶ディスプレイ(1280x800)
予約待機(スリープ)⇒0W(1W以下の測定不可)
デスクトップ代表として、自作Windows Vistaマシンのサンプル測定
Windows Vista Home Basic
Core 2 Duo E8400(3GHz)
500GB SATA HDD(7200回転)×2台
4GBメモリ(PC6400)
RADEON HD3650 512MB グラフィックカード
スーパーマルチドライブ×2台
電源 400W
予約待機(スリープ)⇒5W
ちなみにシャットダウン時⇒4W
余興にどんなものか、その他の待機電力を調べてみました
1999年に購入した当時、スーパーコンピュータとも呼ばれたマック。
CPUはシングルコアで、クロック数はたった350MHzしかない。
シャットダウン時⇒3W
1000円で購入した、どうでもいいアンプ内蔵スピーカー。
電源オフ⇒2W
BenQの24インチワイドモニタ(フルHD)
コンセントに差しただけ⇒2W
パソコン画面表示時⇒18W
パソコンで録画予約しても、消費電力は気にすることなし!
以上、パソコンで録画待機の消費電力は、気に留めることなし。
家電レコーダーで3Wなのに対し、ノートでは1W以下、デスクトップですら5W程度です。
ただ、録画再生時では、パソコンのほうが消費電力が高かったことを補足して置きます。
パイオニア製地デジ・レコーダー DVR-DT70⇒40W
Inspiron1520・地デジノート⇒54W
Windows Vistaのスリープ機能は優秀ですね。ただ、気を使わなくてはならないのは、スリープ復帰時の設定です。スクリーンセイバー設定、復帰パスワードの解除などをしておかないと録画予約に失敗します。復帰してパスワード入力画面になってしまったら、自動でログインはできません。そういった設定の詳細は地デジチューナーの取り扱い説明書に書かれています。 |