2009年2/28日時点でT-Zoneの価格を見ると、省電力タイプは従来品と比べて1万円ほどの差があります。確かに省エネのほうがいいですが、実際の体感速度が変わらないとなるとなかなか出資しにくい価格差ですね。
Core 2 Quad Q9550s \38,304
Core 2 Quad Q9550 \28,140
Core 2 Quad Q9400s \33,054
Core 2 Quad Q9400 \23,079
Core 2 Quad Q8200s \24,654
Core 2 Quad Q8200 \17,640
省電力版はノートパソコンならバッテリー時間が延びるといったメリットはありますが、デスクトップではあまりお得感はありません。2009年2/28日時点ではデルパソコンのカスタマイズにも組まれていないCPUですが、採用するとしてメリットがあるとすれば、クアッドコア搭載モデルのStudio Slim Desktopくらいでしょうか?
Studio Slim Desktopは電源出力が250Wとデスクトップとしては少なめで、グラフィックカードがあまり高電力なものは搭載できません。仮にこの省電力版のCore 2 Quadが搭載できれば、グラフィックカードにも電源を回せて、もう少し高スペックなカスタマイズができるかもしれません。TDP95Wから65Wへ下がったとしてもたかが知れた容量ではありますが、今後、省電力版が普及したほうがありがたいのは確かですね。
Studio Slim Desktop
クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。電源出力は低いですが、通常の省スペース型よりも高いカスタマイズが可能。動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります。
詳しくはデルのサイトで→Studio Slim Desktop
クアッドコアCPUのCore 2 Quadとは
一応、あまり当サイトをご覧になっていない方のために、クアッドコアについて解説しておきましょう。
「Core 2 Quad」はクアッドコアCPUです。1つのCPUに4つのCPU(コア)を搭載したCPUで、本格的なゲームや高度なグラフィック処理で効果を発揮します。
Core 2 Quadは、着々と一般化へ
たとえば、3Dソフトのレンダリング処理を待っている間に、写真加工の作業をするといった使い方に最適。無論、デュアルコアでも可能ですがクアッドコアはもっと快適です。
対応したソフトでは圧倒的な処理速度
クアッドコアに対応したソフトでは圧倒的に処理速度が増しますが、有名なゲームタイトルも続々とクアッドコアに対応しはじめ、画像加工のPhotoshop
CS3、ビジネスソフトの「2007 Microsoft Office」も対応しています。
複数同時作業に強い
デジタルオーディオの変換作業中にWEB閲覧したり、ウィルス・スキャンしながらデジカメ写真の編集をしたりと、複数同時作業に対して非常に安定した動作が可能です。何も上級者でなくてもクアッドコアは活用できます。(せっかちな「ながら人間」には、まさに救世主。)
クアッドコアで、OSの高速化
実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動しています。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でクアッドコアの恩恵があります。
いまやクアッドコア搭載PCは、価格的にも「高嶺の花」ではなくなったので買い時でもあります。
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