Sandy Bridge仕様のパソコン購入ガイド

Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャは2011年1月に登場した新プラットフォーム。CPUとグラフィックの真の統合化がされ、2世代目グラフィックとなるHDグラフィックス 3000/2000をCPUコアと統合。Core i7 / i5 / i3ブランドを続行し、ターボ・ブースト 2.0へバージョンアップ。

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Sandy Bridgeの基礎知識

Sandy Bridgeは、2010年に全盛期を迎えたNehalemマイクロアーキテクチャの次世代にあたるプラットフォーム。製造プロセスは32nmで2011年の最新技術。益々の低消費電力化がされています。CPUソケットはLGA 1156からLGA 1155へ変わっており、Nehalemとは規格上の互換性は無くなっています。メモリは前世代に引き続き、DDR3-1333を採用。

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内蔵グラフィック、インテル HD グラフィックスのグレードアップ

CPUに内蔵するのグラフィック機能(GPU)はインテル HD グラフィックスと呼ばれ、Nehalemプラットフォームから始まりました。これにより、グラフィックカードを搭載しなくても、ブルーレイなどのフルHDコンテンツを再生するグラフィック性能を持ちました。しかし、Core i7では非搭載で下位であるCore i5/i3に内蔵していました。後継であるSandy BridgeではCore i7を含め、すべてのシリーズにHD グラフィックスを内蔵。機能も強化され、HDグラフィックス 3000および、HDグラフィックス 2000が新たに登場。
実行ユニット数は、HDグラフィックス 3000が12基,2000は6基。
インテル サイトでは「前世代のインテル HD グラフィックスよりも最大3倍以上のパフォーマンス」と公称しています。

また、前世代との大きな違いは、CPUコアとの完全統合化です。CPUとHD グラフィックスが緊密関係にあるため、性能が向上しています。※前世代はCPU製品内部で同梱しただけで、構造的に分離していました。キャッシュメモリには新たにLLC(Last Level Cache)が採用され、CPUとHD グラフィックスが共有して処理を高速化しています。
LLCは従来の3次キャッシュに相当するものです。

Direct 10.1に対応。HDMI1.4にも対応したので3D映像の出力も可能。現行のローエンド・グラフィックカードに近い性能があり、フルHDコンテンツでは益々安定した動作が期待できます。(HDグラフィックス 3000なら、RADEON HD 5450のグラフィックカードとほぼ同等らしい。)
これまで初心者でも「念のためローエンドグラフィックカードでも搭載してけば安心」という風潮がありましたが、それも無くなりそうです。

ただし、ハイレベルな3Dゲームが遊べるほどではないので、ゲームユーザーならび中級~上級者はグラフィックカードの搭載が必須。その点、グラフィックカードを搭載するつもりがないエントリーユーザーにはかなり恩恵がかなりありますね。

ハードウエアによるデコード・エンコード処理機能/intel Quick Sync Video

HD グラフィックスでは、動画編集では要であるデコードとエンコードの処理が機能強化されています。処理エンジンである「マルチフォーマットコーデック」を大幅強化。ブルーレイ映画を観るユーザーなら、動画再生支援にQuick Sync Videoが備わっていると思えばいいでしょう。

Quick Sync Videoでは、次のフォーマットに対しハードウエア処理が可能です。
MPEG-2、H.264、MPEG-4、AVC、VC1のデコードをハードウェア処理。
MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVCのエンコードをハードウェア処理。

Quick Sync Videoが利用できるのはHDグラフィックが有効時の時のみ。グラフィックカードを使用しているときは、意味をなしません。

CPUとグラフィック機能の真の統合化

従来(Nehalem)のHD グラフィックスは、CPUに内蔵していると言ってもただのパッケージ化。CPU内部では別居中みたいなものです。CPUで1ダイ、HDグラフィックスで1ダイという構成です。そこでSandy Bridgeからは合わせて1ダイとなり、同一化されました。そのことにより、キャッシュメモリ(LLC)をCPUとHDグラフィックスが共有して使えます。
CPUはキャッシュメモリ(LLC)を3次キャッシュとして使い、残った分をHdグラフィックスが2次キャッシュとして使います。 Sandy Bridgeにおいて、CPUとグラフィックが真の統合化したです。

ターボ・ブースト 2.0により、自動クロックアップが強化

各コアを自動クロックアップ
Nehalem時代のCPUから「ターボ・ブースト・テクノロジー」があり、必要に応じて各コアを自動クロックアップしました。定格よりクロック数を上げることで、マルチコア対応していないソフトでも高速処理が可能でした。そしてSandy Bridgeからはターボ・ブースト 2.0とバージョンアップ。※ただし、Core i3では下位のために省かれています。

ターボ・ブースト 2.0の進化ポイントは、CPUとHDグラフィックスの統合により、両方がクロックアップすることです。(以前では、クロックアップするならCPUかHDグラフィックスのどちらかでした。)

ターボ・ブースト2.0
クロックアップの仕組みは各CPUに定められた倍率を変えることです。ターボ・ブースト機能は電流や電力はもちろん、温度を監視した上で倍率を変化させています。電流の量が基準を超えた場合、上昇させた倍率を下げて熱暴走を回避させます。これが従来からあるターボ・ブーストです。しかし、電流量が基準を超えてもすぐに熱が上昇するわけではありません。ターボ・ブースト 2.0ではそのタイムラグを利用し、すぐには倍率を下げません。これが倍率上限を少しでも長く持たせる仕組みで、いわゆる「踏ん張り機能」が追加されています。

SATA 3.0 (6Gbps)のサポート

SSDなど6Gbps(600MB/s)の高速ストレージが登場しています。(いわゆるSATA 3.0規格です。) 従来のプラットフォームではネイティブ対応していなかったため、転送速度3Gbps(300MB/s)のボトルネックがありました。Sandy Bridgeからはネイティブ対応です。

PCI Express 2.0の5Gbps(500MB/s)転送対応

PCI Express×1スロットにUSB3.0拡張カードを搭載することが増えました。USB3.0は5Gbpsのため、従来のプラットフォーム(チップセットP55,H57,H55)では最大2.5Gbps(250MB/s)までのボトルネックがありました。Sandy Bridgeからは5Gbps(500MB/s)転送に対応です。

拡張命令が一新、Intel AVXへ

これまで拡張命令にSSEが採用されていましたが、Sandy BridgeからはAVXを新たにサポート。OSではWindows 7 SP1からサポートされます。ソフトウエアも対応しないとAVXの拡張命令は実行されないので、現状では保留事項。

2世代 Core i7 / i5 / i3

Sandy BridgeにおいてもNehalem同様、Core i7 / i5 / i3ブランドを続行。2世代目とい扱いになります。製造プロセスは32nm。CPUソケットはLGA 1156からLGA 1155へ変わっており、Nehalemとは規格上の互換性は無くなっています。

HTテクノロジー(ハイパースレッディング・テクノロジー)

一部モデルは除き、HTテクノロジー( Hyper-Threading Technology)も健在です。HTテクノロジーは1コアに対し2スレッド動作させる技術。4コア実装であれば8スレッド動作し、擬似的に8コアとして認識されます。マルチコア対応ソフトであれば有効的な機能です。

末尾に「K、S、T」がつくモデルの意味

末尾のKはオーバークロック向け倍率ロックフリー、末尾のSは低消費電力版、末尾のTは超低電力版。

2011年1~2月登場、Sandy Bridge(デスクパソコン用)

2世代 Core i7 (デスクパソコン用)

2世代のCore i7は、4コア実装のクアッドコア。HTテクノロジーで8スレッド動作。
3次キャッシュ(LLC)は8MBです。ターボ・ブースト2.0(略:TB)搭載で、自動クロックアップします。

ファミリー コア数とスレッド数 クロック
(TB最大時)
3次
キャッシュ
内蔵GPU
(最大時)
Core i7 2600K 4コア/8スレッド 3.4GHz
(3.8GHz)
8MB HDグラフィックス 3000
(1,350MHz)
Core i7 2600 4コア/8スレッド 3.4GHz
(3.8GHz)
8MB HDグラフィックス 2000
(1,350MHz)
Core i7 2600s 4コア/8スレッド 2.8GHz
(3.8GHz)
8MB HDグラフィックス 2000
(1,350MHz)

2世代 Core i5 (デスクパソコン用)

2世代のCore i5は、一部を除き4コア実装のクアッドコア。HTテクノロジー非搭載なのでコア数と同じスレッド動作。3次キャッシュ(LLC)は6MBです。ターボ・ブースト2.0(略:TB)搭載で、自動クロックアップします。

Core i5 2500K 4コア/4スレッド 3.3GHz
(3.7GHz)
6MB HDグラフィックス 3000
(1,100MHz)
Core i5 2500 4コア/4スレッド 3.3GHz
(3.7GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2500S 4コア/4スレッド 2.7GHz
(3.7GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2500T 4コア/4スレッド 2.3GHz
(3.3GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,250MHz)
Core i5 2400 4コア/4スレッド 3.1GHz
(3.4GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2400S 4コア/4スレッド 2.5GHz
(3.3GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2390T 2コア/4スレッド 2.7GHz
(3.5GHz)
3MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2300 4コア/4スレッド 2.8GHz
(3.1GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i5 2310 4コア/4スレッド 2.9GHz
(3.2GHz)
6MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)

2世代 Core i3 (デスクパソコン用)

2世代のCore i3は、2コア実装のデュアルコア。HTテクノロジーで4スレッド動作。
3次キャッシュ(LLC)は上位ブランドより大幅ダウンの3MBです。
ターボ・ブースト2.0(略:TB)は搭載しないので、自動クロックアップはしません。

ファミリー コア数とスレッド数 クロック
(TB最大時)
3次
キャッシュ
内蔵GPU
(最大時)
Core i3 2120 2コア/4スレッド 3.3GHz
(-GHz)
3MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i3 2100 2コア/4スレッド 3.1GHz
(-GHz)
3MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)
Core i3 2100T 2コア/4スレッド 2.5GHz
(-GHz)
3MB HDグラフィックス 2000
(1,100MHz)

末尾の数字の意味(ノート用)

「×××0が通常電圧版、 ×××9が低電圧版、 ×××7が超低電圧版」

2011年1~2月登場、Sandy Bridge(ノートパソコン用)

2世代 Core i7 (ノートパソコン用)

2世代のCore i7(ノートパソコン用)は、4コア実装のクアッドコアと、2コア実装のデュアルコアがあります。(末尾のQMとMで判断できます)。いずれもHTテクノロジー搭載なので「コア数×2」のスレッド動作。ターボ・ブースト2.0(略:TB)搭載で、自動クロックアップします。3次キャッシュ(LLC)は4MB~8MBで、クアッドコアの方が多めです。

ファミリー コア数と
スレッド数
クロック
(TB最大時)
3次
キャッシュ
内蔵GPU
(最大時)
Core i7 2820QM 4コア/8スレッド 2.3GHz
(3.4GHz)
8MB HDグラフィックス 3000
(1,300MHz)
Core i7 2720QM 4コア/8スレッド 2.2GHz
(3.3GHz)
6MB HDグラフィックス 3000
(1,300MHz)
Core i7 2635QM 4コア/8スレッド 2.0GHz
(2.9GHz)
6MB HDグラフィックス 3000
(1,200MHz)
Core i7 2630QM 4コア/8スレッド 2.0GHz
(2.9GHz)
6MB HDグラフィックス 3000
(1,100MHz)
Core i7 2620M 2コア/4スレッド 2.7GHz
(3.4GHz)
4MB HDグラフィックス 3000
(1,300MHz)
Core i7 2649M 2コア/4スレッド 2.3GHz
(3.2GHz)
4MB HDグラフィックス 3000
(1,100MHz)
Core i7 2629M 2コア/4スレッド 2.1GHz
(3.0GHz)
4MB HDグラフィックス 3000
(1,100MHz)
Core i7 2657M 2コア/4スレッド 1.6GHz
(2.7GHz)
4MB HDグラフィックス 3000
(1,000MHz)
Core i7 2617M 2コア/4スレッド 1.5GHz
(2.6GHz)
4MB HDグラフィックス 3000
(950MHz)

2世代 Core i5 (ノートパソコン用)

2世代のCore i5(ノートパソコン用)は、2コア実装のクアッドコア。HTテクノロジー搭載なので4スレッド動作。3次キャッシュ(LLC)はCore i7より少なくて3MBです。ターボ・ブースト2.0(略:TB)搭載なので、自動クロックアップします。

ファミリー コア数と
スレッド数
クロック
(TB最大時)
3次
キャッシュ
内蔵GPU
(最大時)
Core i5 2540M 2コア/4スレッド 2.6GHz
(3.3GHz)
3MB HDグラフィックス 3000
(1,300MHz)
Core i5 2520M 2コア/4スレッド 2.5GHz
(3.2GHz)
3MB HDグラフィックス 3000
(1,300MHz)
Core i5 2410M 2コア/4スレッド 2.3GHz
(2.9GHz)
3MB HDグラフィックス 3000
(1,200MHz)
Core i5 2537M 2コア/4スレッド 1.4GHz
(2.3GHz)
3MB HDグラフィックス 3000
(900MHz)

2世代 Core i3 (ノートパソコン用)

2世代のCore i3 (ノートパソコン用)は、2コア実装のデュアルコア。HTテクノロジー搭載なので4スレッド動作。3次キャッシュ(LLC)はCore i7より少なくて3MBです。
ターボ・ブースト2.0(略:TB)は搭載しないので、自動クロックアップはしません。

ファミリー コア数と
スレッド数
クロック
(TB最大時)
3次
キャッシュ
内蔵GPU
(最大時)
Core i3 2310M 2コア/4スレッド 2.1GHz
(-GHz)
3MB HDグラフィックス 3000
(1,100MHz)
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