セレブのノートパソコン、DELL Adamoをレビュー

13.4インチワイド液晶の高級モバイルノート。
DELLの高級セレブノート、Adamoのサンプル製品を見ることができたので、外観を中心にレビュー紹介してみたいと思います。※2009年に販売された製品です。

DELL Adamoのレビュー内容

• セレブのノートパソコン、DELL Adamoをレビュー
• DELL Adamoの性能チェック
• DELL Adamoの液晶画面をレビュー
• DELL Adamoの側面をレビュー
• DELL Adamoの背面をレビュー
• DELL Adamoのキーボードをレビュー
• DELL Adamoの底面＆ACアダプタをレビュー

大きな特徴はアルミ素材を削りだした高級ボディで、13.4インチワイド液晶のモバイルノート。僅差ですがMacBook Airを抜いて世界最薄を実現したモデルです。重量は約1.8kgほどでモバイル用にはまずまずのところ。抱えてみた感想は、ノートパソコンというより軽い金属板を抱えているという感じ。

貧乏人には買えません・・・DELL Adamoはセレブなノート。

はっきりいってスペックは大したことないのに、DELL製品で比較するとムチャクチャ高価です。たぶん、他メーカーならもっと高くなるのでしょう。すべては外観のためにコストが偏っており、高性能なパソコンを活用して楽しむというより「所有していて楽しい、見てもらって嬉しい」という要素が非常に強い存在です。腕時計に例えると、時間を知るという実用性では1000円の時計でも充分なのに、そこを30万円の時計にするようなものです。道具を使う喜びよりも、所有する喜びが最優先されています。

利便性よりもデザイン。
ほかのノートと比べると使用勝手や利便性に難があります。ざっと例を挙げると、「光学ドライブがない、端子は背面に装備されており使い勝手が悪い、バッテリー交換は修理扱いになる、ゆえにスペアバッテリーの所有が不可、構造上ユーザーがパソコン内部にアクセスできない」などがあります。利便性よりも、見た目重視・素材重視のまさにセレブ・ノートです。

Adamoは、DELLのブランド・イメージ戦略か？

どう見ても「MacBook Air」の対抗モデルだと思います。DELLは「他社よりも高性能スペックで低価格」のイメージが強いのですが、このAdamoはそれとは反しています。
コストパフォーマンス・イメージからの脱却や、デザイン力のアピールを感じます。今度は新たなユーザー層（セレブ層？）を開拓するためにブランドイメージを強化しているのでしょう。たぶん。

セレブではないパソ兄さんは絶対購入しません。しかし、どういうわけか、DELLサイトをチェックすると発売早々、好評のために納期が延長していました。意外や意外、世の中には結構セレブな方々が多いのですね。

Adamoとは
Adamoとは、ラテン語で「新しい愛の始まり」だそうです。正直、この製品とどういう関係があるのかさっぱり分かりません。ちなみに、このモデルは13.4インチワイドなのでAdamo 13とも呼ばれています。

贅沢な梱包材
梱包材であるクリアケースは立派な作りなので、Adamoを収容して自宅で飾ることもできます。まさか飾るユーザーはいないと思いますが、クリアケースは捨てられないですね。

今回のレビュー機のカラーはパール・ホワイト。ほかにもオニキス・ブラックがあります。
Adamoに限っては構成カスタマイズが不可で、標準構成の「ADMIRE」、スペックアップした「DESIRE」のどちらかを選びます。

超省電力版SUシリーズ
Core 2 Duoの超省電力版SUシリーズを搭載しており、これが薄型ボディに貢献しています。ちなみにCore 2 Duoの Tシリーズは35W、省エネ版のPシリーズで25W、SUシリーズに至っては10Wと驚くべき低電力。ただし、その分、クロック数が低いなどの面はあります。

DDR3メモリ
次世代規格のDDR3を採用。DDR3は、理論上DDR2の2倍のデータ転送速度を持ち、より一層の省エネ＆低発熱となっています。CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能（プリフェッチ機能）を備えています。

モバイル インテル GS45 Express チップセット
チップセットにモバイル インテル GS45 Expressを採用していますが、オンボードグラフィックのGMA 4500MHDを内蔵しており、ブルーレイなどのHDコンテンツ再生にも対応できるグラフィック性能です。オンボードグラフィックだけでいえばそうなりますが、製品をトータル的に見ればあまりHDコンテンツ用には向かない製品です。

ストレージは、SSDを採用
ハードディスクではなく、SSD（ソリッド・ステート・ドライブ）を採用。
SSDは半導体メモリを用いた記録媒体です。半導体メモリはフラッシュ・メモリとも呼ばれますが、USBメモリやSDカードなどの仲間です。構造は単に電子基板なので、Adamoのような超薄型には必須なパーツです。SSDのメリットは次の通り。

●軽量・薄型・小型化が容易。
●極めて低消費電力・低発熱のため、高温な環境下の使用であっても安定動作。
●ソフトウェアの立ち上がりやファイル検索が速い。
●HDDに比べて、散在したデータの読み込み（ランダムアクセス）性能に優れる。
●アクセス中の物理的衝撃に強い。HDDのようなヘッド・クラッシュがない。
ただし、HDDより容量が少ないのがデメリット。

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