業界最小の超コンパクトデスクトップ(Haswell設計モデル)
HP EliteDesk 800 G1 DM/CT レビュー!業界最小の超コンパクトデスクトップ
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レビュー項目
- HP EliteDesk 800 Gシリーズ DM 概要TOP
- HP EliteDesk 800 G1 DM レビュー(Haswell設計)
- HP EliteDesk 800 G2 DM レビュー(Skylake設計)
※2014年10月時点のレビュー。
モバイル・デスクトップという新ジャンルになりそうなEliteDesk 800 G1
業界最小の超コンパクトデスクトップPCのEliteDesk 800 G1 DM/CTをレビューします。容量約1.05L、質量約1.3kgという筐体でありながら、6基もUSB3.0ポートを装備。さらにVGA×1、DisplayPort×2基を装備しているため標準で3画面出力可能!
EliteDesk 800 G1 DM/CTはスチール製ボディでしっかりと造られており、横置き、縦置きが可能。モニタに固定するようなVESA規格のマウンタを活用した設置も可能です。80 PLUS「GOLD」認証の65W ACアダプターを使用しているところも注目です。
プラットフォームはインテル Q87 Expressチップセットを採用したHaswell設計であり、第4世代Core i3 / i5 / i7プロセッサー(低電圧版Tシリーズ)搭載できます。コスパ重視であれば、Celeron 、Pentium の選択肢もあります。ただし、EliteDesk 800 G1 DM/CTには単体GPUの採用はなく、CPUに内蔵するグラフィック(インテル HD グラフィックス)が使われるため、搭載するCPUのグレードによってグラフィックパフォーマンスが比例します。
光学ドライブ非搭載、PCI Express 拡張スロットがないというサイズ上の制限があるものの、サイズ:175mm × 177mm × 幅34mm というスーパーコンパクト。10インチクラスのミニノート並みの重量で、たったの約1.3kg。カバンに楽々入れることができ、むしろ体積ではノート以上のコンパクトさです。
すでに自前のシステム環境が整った状態のまま、デスクトップPCをを持ち運べるという特異なスタイルで活用できます。外出先にモニタとキーボート&マウスがある場所であれば問題ないわけです。クオリティはともかく内蔵スピーカを搭載しているため、ノートパソコンと同様に外部スピーカは持参しなくてもOK。
タワースタンドで縦置きが可能。スタンドを差しこむだけのセッティングですが、緩すぎずキツすぎずで、ちょうどいいフィット性があります。
もちろん、デスクトップPCなのでモバイルが前提ではありません(パソ兄さんが勝手に提案しているだけです)。このように、机上に設置してもほとんど存在感を感じません。500mlペットボトルが2本置けるスペースがあれば大丈夫です。別途、ワイヤレスキーボード&マウスを活用すれば、パソコンデスクがささっと作業テーブルになります。
ファンレスではありませんが、ネットやビジネス用途ぐらいの負荷なら、軽い風切音程度です。
臨時的に接続するリビングPCとしても活用できますが、HDMi端子を装備していないのでちょっとそこは不便ですが、そもそもEliteDesk 800 G1 DM/CTは法人モデルでありHDMIを装備しないのは必定。希少ですがDisplayPortを持つ液晶テレビもありますし、「DisplayPort → HDMI 変換コネクタ」も市販されているのでリビングPCに使えないことはありません。
なお、HPでは個人であっても法人モデルを購入できるので、家庭用として購入検討してみてはいかがでしょう。今回レビューしたHP EliteDesk 800 G1 DM/CTの構成 は以下の通り。注目ポイントやその他のスペック概要をまとめておきました。
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注目ポイント! |
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その他、スペック概要 |
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留意点 |
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チップセット | インテル Q87 Expressチップセット |
OSカスタマイズ例 |
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CPUカスタマイズ例 |
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メモリ・カスタマイズ例 |
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ストレージ・カスタマイズ例 |
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2014年10月時点での予算 | 最小構成¥50,000 (税抜)~から |
※2014年10月時点。HP EliteDesk 800 G1 DM/CTの実機に基づいた調査です。HP公式サイトでご確認ください。
このサイズでも、6基もUSB3.0ポートを搭載する
EliteDesk 800 G1 DM/CTでは、前後合わせて6基もUSB3.0ポートを装備しています。背面には標準でVGA×1、DisplayPort×2基を装備しているので3画面出力(トリプルモニタ)が可能!前面の左端にスピーカーを内蔵しています。(サウンド・クオリティは言及するだけ野暮です。)電源ボタンは横置きの場合、右端になります。
有線のギガビットイーサーLAN端子も完備。またオプションで無線LANも搭載できます。(インテル 7260 802.11 a/b/g/n対応M.2カードの搭載)
手回しネジなので工具なしでサイドカバーを開けられます。パドロックホール、セキュリティロックホールもしっかり装備。
EliteDesk 800 G1 DM/CTの左右側面。一般的なデスクトップPCと同じく、丈夫なスチールボディです。HPによれば一般的な省スペースデスクトップPCと比較して、1/12の体積だそうです。
VESAマウント対応で、設置面積ゼロに
底面には2列のすべり止めスタンド。そこにVESAマウント規格に則った4箇所のネジ穴があります。オプションの専用「モニターマウントキット」を利用すれば、モニターと一体化できて、EliteDesk 800 G1 DM/CTの設置面積をゼロにすることができます。
さらにオプションの「HP フラットパネルモニターQuick Release」を使用することで、テーブルの板下に取り付けることができます。
80 PLUS「GOLD」認証の電源!
メーカーPCとしては珍しく、80 PLUS「GOLD」認証の65W ACアダプターを標準付属しています。変換効率87%以上ということもあり、SSD選択時は通常消費電力8W以下の驚異的な省電力性。
変換効率とは
家庭用コンセントの交流(AC)を直流(DC)に変換して電源供給をしています。しかし、このAC/DC変換において電力が100%変換されているわけではありません。電源ユニットの駆動で電力消費され、変換できなかった電力は熱となって逃げてしまいます。 「家庭用コンセントの電力から何%分がパソコンに供給できたのか?」 これが変換効率です。 80 PLUSの認証は変換効率80%以上が証明されたものであり、さらに「GOLD」認証」では87%以上という高性能な電源です。コスト面からメーカーPCで採用するのは稀です。
EliteDesk 800 G1 DM/CTの内部を覗いてみる
背面の手回しネジを緩めて、スチール製のサイドカバーを前面にスライドすれば内部にアクセスできます。PCI Express拡張カードの搭載はできないので、主にストレージやメモリの換装で開けることになるでしょう。
左端のハンチング穴のところに小型スピーカが見えます。
今回は2.5インチHDDを搭載した状態です。CPU周りにはヒートシンクとファンが一体化したようなユニットが装着されています。
そのユニットの端にUEFI設定保存用のボタン電池を搭載。
2.5インチ・ストレージベイと、メモリスロット
EliteDesk 800 G1 DM/CTのような独特なモデルは、オンボード対応だったり固有の構造だったりするものですが、EliteDesk 800 G1 DM/CTでは汎用性のある規格が採用されています。2.5インチベイよび、204Pin DDR3 SDRAM S.O.DIMMスロットの採用です。
HDDに接続されているSATAケーブルとSATA電源ケーブルの一体型。コネクタ部分は共通規格ですが、独自のケーブルですね。
この通り拡張性はないです。CMOSスイッチが見えますね。
レバーを押さえてロック解除すると、工具なしで2.5インチHDDを取り外せます。HDDではワッシャーの間に緩衝ゴムがかませてあります。
HDDの下には、204Pin DDR3 SDRAM S.O.DIMMスロットを2基装備。ありがたいことに、オンボードメモリではないんですよね。カスタマイズでは8GB(4GB×2)までですが、最大16GBまで認識するようなので、将来的な拡張性として重宝できます。まず、8GBメモリで足らないということはありえないですけどね。
東京生産の安心性および、カスタマイズでも納期が早い
EliteDesk 800 G1 DM/CTは昭島工場の生産です。MADE IN TOKYO(東京生産)のシールが貼付されています。
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット
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EliteDesk 800 G1 DM/CTのパフォーマンスチェック
今回の構成でのパフォーマンスを紹介します。カスタマイズ選択できるなかで最高グレードであるCore i5-4570T プロセッサーを搭載。TDP35Wの低電圧版のTシリーズ。内蔵グラフィックもエントリーCPUよりも上で、インテル HD グラフィックス 4600を内蔵しています。Core i5-4570T プロセッサーは2コア実装の4スレッド動作CPU。
Core i5-4570T プロセッサーおよび、内蔵するインテル HD グラフィックス 4600のスペック詳細。
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3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 レンダリング 処理時間⇒ 1分02秒 以下、当サイト(姉妹サイトも含む)が過去レビュー機を通して調査したデータと比較してみます。Core i5-4570Tは低電圧版CPUということもあり、やはり通常版の第1~第4世代Core i7よりも性能が劣るは明らか。しかし、調査データ上では、第4世代Core i3-4130に近い性能がでていました。 当サイト調査の比較参考データ(デスクトップPC)
当サイト調査の比較参考データ(スタンダードノートPC)
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負荷レベル:ライト |
2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS 52.01RANK B ⇒ 快適にプレイできる環境 内蔵グラフィック(インテル HD グラフィックス 4600)および低電圧版のTシリーズの組み合わせでここまでFPSが出ているのはなかなかのものです。 以下、当サイトが過去レビュー機を通して調査したデータと比較してみます。 当サイト調べによる比較参考データ
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エントリー構成HPデスクトップ内で比較
当サイト「パソ兄さんの人気パソコン調査」でレビューしてきた HPデスクトップと比較。 パフォーマンスとしてはCore i3-4130 を搭載したHP Pavilion 500-240jp とほぼ同じとみてよさそうですね。
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1分02秒 | 52.01 | |
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29秒 | 113.59 | |
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40秒 | 82.94 | |
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48秒 | 53.34 | |
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1分08秒 | 50.20 | |
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1分03秒 | 48.60 | |
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1分27秒 | 39.23 |
EliteDesk 800 G1 DM/CTのイチオシ購入ポイント
- 業界最小の超コンパクトデスクトップPC。容量約1.05L、質量約1.3kg
- このサイズでも、6基もUSB3.0ポートを搭載する。標準で3画面出力可能!(VGA×1、DisplayPort×2基を装備)
- 80 PLUS「GOLD」認証の、65W ACアダプター(変換効率87%以上)標準付属
- クオリティはともかく、内蔵スピーカを搭載している
- SSD選択時は、通常消費電力8W以下の驚異的な省電力性
- 横置き、また付属のタワースタンドで縦置きが可能。スチール製の筐体で堅固。
- 汎用性のある2.5インチベイ、204Pin DDR3 SDRAM S.O.DIMMスロットを採用
- VESAマウンタ対応モニタにくっつけて一体型設置が可能(別途、オプションの専用「モニターマウントキットが必要)
EliteDesk 800 G1 DM/CTの留意点は筐体サイズによる制限であり、光学ドライブ非搭載および拡張がないことです。また法人向けということでHDMI端子はないので、リビングPCにはやや不向きなところでしょうか。
最小構成¥50,000 (税抜)~からと安価であり、場所も取らないのでセカンドPCとしても最適。またパソ兄さんが勝手に提案する「モバイル・デスクトップ」として興味をそそる機種です。法人販売ですが、家庭の個人ユーザーでも販売してくれるのでチェックしてみてください。
レビュー項目
- HP EliteDesk 800 Gシリーズ DM 概要TOP
- HP EliteDesk 800 G1 DM レビュー(Haswell設計)
- HP EliteDesk 800 G2 DM レビュー(Skylake設計)
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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