光学ドライブのトレイが出ている状態。ツメがついているので、縦置きでもディスクが落ちることはありません。
インテリアにしっくりとなじみ、側面にはスタンドキャップが取り付けられているので、縦置きだけでなく横置きもできる柔軟さがあります。
机上におくなら、やはり縦置きがいいですね。
天井の外観。通気口から冷却ファンがみえます。
背面をチェック
背面の外観
PCI-Express×16スロット1つ、PCI-Express×1スロット1つ、PCIスロット2つの拡張スロットがあります。省スペース型のため、ロー・プロファイル型の拡張カードの搭載となります。
背面の端子
モニタアナログ出力のVGA、次世代モニタ出力のHDMI端子、IEEE1394×1、USB端子4つ(前面とあわせて6つ)、高速ネットワークのギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力、7.1ch対応のオーディオ出力を持ちます。カスタマイズなしでここまで端子が豊富なのは、かなりメリットです。ビデオカメラで撮影した動画をパソコンに取り込むなど、いろいろ活用できそうです。Studio Slim Desktopの場合Studio Desktopと違い、IEEE1394が前面にはありません。では端子の特徴を解説しましょう。
USB端子
外付けドライブやマウス、プリンターなど多くの周辺機器とつなぐことのできる端子です。単純にUSBと呼ばれていますが規格はUSB2.0で、480Mbps(1秒間に60MBの転送速度)と高速。旧規格であるUSB1.1と互換性を持ちます。
当然速度を出すには、つなぐ周辺機器がUSB2.0仕様でなければなりませんが、今売られている物はほとんどUSB2.0仕様です。
パソコンの電源が入ったまま、ケーブルを抜き差しできる「ホットプラグ」に対応しています。 昔のUSB1.1仕様の周辺機器をつなげた場合の速度は、USB1.1のままです。
(Lowスピードで1.5MB/1秒間、フルスピードで12MBの転送速度)
IEEE1394 (6ピンタイプ)
ビデオカメラとの接続はこのIEEE1394であることが多く、動画を取り込むためにパソコンとつなぐなら必要になる端子です。「IEEE1394a」と呼ばれることもありますが同じことです。(転送速度が2倍のIEEE1394bという規格があるので、区別化のためにIEEE1394aと呼ぶことがある。)
オーディオ業界で呼ばれる「DV端子」、Apple社が呼ぶ「Firewire」、ソニーが呼ぶ「i.Link」はこのIEEE1394のことです。。
転送速度は400Mbps(1秒間に50MB)で、数値上ではUSB2.0よりも若干遅くなります。しかし、USB2.0とは違いCPUに負担をかけずに転送できるため、実効速度は同じくらいといわれます。
パソコンの電源が入ったまま、ケーブルを抜き差しできる「ホットプラグ」に対応しています。搭載しているのは6ピンのIEEE1394なので、この端子からの電源供給ができます。(ちなみにノートパソコンに多い4ピンは電源供給ができません。)
もちろん、4ピンと6ピンとは互換性があります。
VGA(別名:D-Sub15ピン)
液晶モニタへ出力する端子です。これはオンボード・グラフィック(グラフィックカードの搭載なし)の場合に使用します。
アナログ接続になるため信号の経由は「デジタル信号→アナログ変換→デジタル信号」となり、もとのデジタル信号のままの出力になりません。デジタル接続のDVIやHDMI、Display Portよりも画質が劣ります。
■グラフィックカードを搭載でモニタ出力端子を追加!
▲グラフィックカードを搭載したパソコンの例左の写真のようなグラフィックカードを搭載することで、グラフィック処理の性能が上がるだけでなく、液晶モニタへ接続する端子が追加されます。たとえば、DVI端子やHDMI端子、デュアルモニタ用にDVI端子が2つ付いたものもあります。端子の装備はグラフィックカードによって異なります。ただ、現在のグラフィックカードには必ずといっていいほど、デジタル出力のDVI端子は装備しています。
DVI端子 【Digital Visual Interface】
そのままデジタル信号を出力できるのでデータに劣化がありません。
HDMI端子
デジタル端子の「DVI」をベースに設計された規格。液晶モニタへのデジタル出力できます。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。
ギガビットイーサーLAN端子
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。このモデルは高速の規格「1000BASE-T」です。
Gigabit Ethernetとも呼ばれます。通信速度が1000Mbps(1秒間に125MB) で、カテゴリ5というLANケーブルが必要です。(推奨されているのがエンハンストカテゴリ5です)また100BASE-TXと互換性があります。
インターネット利用では必要以上の速度ですが、パソコン間で直結してデータ転送するなど動画データなどの大容量を扱うのに利用価値があります。
多チャンネル対応のオーディオ端子
7.1chスピーカーに対応したオーディオ端子があります。端子の数は多いですが、分かりやすく色分けされています。
サイド・スピーカー用
リア・スピーカー用
センター/サブウーハー用
フロント・スピーカー用
※通常のステレオ・スピーカーと接続する場合は、緑の端子のみを使う。
※5.1chスピーカーと接続する場合は、白い端子(サイド・スピーカ用)以外の3本と接続。 ライン入力
※ミニコンポなどオーディオ家電と接続。
背面端子の上に、studio 540sの文字があります。海外ではこれが正式名称なのでしょうか?Inspiron 530sの上位機種という意味合いがあるのかもしれませんね。
高い基本性能
Core 2 Quadプロセッサー標準搭載ということ以外にも、基本性能が高い理由があります。それは最新チップセットのG45 Expressの搭載です。G45 Expressは内蔵のグラフィック機能でフルハイビジョン画質の動画再生が可能です。つまり、グラフィックカードの搭載なしでブルーレイ・ディスク等のフルハイビジョン映像が再生できます。
それ以前のチップセットは、CPUやグラフィックカードに依存していたので、G45 Expressの搭載で高い基本性能が期待できます。また次世代規格のPCI-Express2.0に対応したため、今後続々と登場してくる高性能グラフィックカードの搭載が可能となります。
G45 Expressの恩恵は他にもあります。基本性能の向上で「フルハイビジョンのデジタル・コンテンツを楽しむのに、拡張型パソコンでなくても大丈夫」ということです。つまり、このモデルのような省スペース型でも楽しめるようになったことです。
高いカスタマイズが可能
通常の省スペース型よりも高いカスタマイズが可能で、HDDを2台搭載し最大2TBまでの高容量を可能にしています。グラフィックカードもワンランク上になるので、動画編集やゲーム用にもいいでしょう。
ただし、電源出力が250Wとデスクトップでは少な目で、高スペック用にはいささか心配があります。安定性のことを考えて、DELLが提供する以外のカスタマイズは避けた方がいいでしょう。(もちろん、勝手な独自カスタマイズは保証対象外です。)
高度な3Dゲームには、それなりに高出力のグラフィックカードが必要になります。
そのため、上級者向けには少しアンバランスなモデルかもしれません。
Core 2 Quadシリーズの選択
Core 2 Quadには「前世代65nmプロセスのQ6000シリーズ」と「最新45nmプロセスのQ9000シリーズ」があります。コストパフォーマンスを取るか最新版をとるか悩みどころですが、Q9000シリーズは消費電力が低く、性能にたいしての価格も悪くありません。予算が許すなら最新版がお勧めです。
Core 2 Quadは、着々と一般化へ
たとえば、3Dソフトのレンダリング処理を待っている間に、写真加工の作業をするといった使い方に最適。無論、デュアルコアでも可能ですがクアッドコアはもっと快適です。
クアッドコアに対応したソフトでは圧倒的に処理速度が増しますが、有名なゲームタイトルも続々とクアッドコアに対応しはじめ、画像加工のPhotoshop
CS3、ビジネスソフトの「2007 Microsoft Office」も対応しています。
実はWindows Vistaもバックグラウンドで複数のプログラムが起動しており、何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でクアッドコアの恩恵があります。
いまやクアッドコア搭載PCは、価格的にも「高嶺の花」ではなくなったので買い時でもあります。
クアッドコア搭載のStudioシリーズ、2機種
拡張性あるStudio Desktopと、省スペース型のStudio Slim Desktop。
この2機種は同時発売となったクアッドコア搭載パソコンです。Studio Slim Desktopはスリム型ですっきり設置できるのがメリットですが、Studio Desktopよりも電源出力が低く、あまり高度なグラフィックカードは搭載できません。また、ロー・プロファイルのグラフィックカードの搭載となるので選択できるグラフィックカードが限られてしまいます。
せっかくハイスペックなクアッドコアを搭載しているので、拡張性も重視したほうがいいと思います。どちらかというとStudio Desktopをお勧めします。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
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