八王子城の要害地区へ突入

殿の道を越え、八王子城の要害地区へ突入。「松木曲輪⇒八王子神社⇒小宮曲輪⇒ゴール地点の本丸」コースで行きます。それにしてもこの地図をみると、名もなき曲輪でいっぱいですね。

松木曲輪～中山家範が守備

展望台となっている松木曲輪に到着。ここは二の丸であり、中山家範が守備。前田利家軍を相手に奮闘しましたが、防衛に失敗したようです。

八王子城～松木曲輪～中山家範が守備松木曲輪から絶景を楽しむ。あいにく悪天候で、なんも見えん・・・。ここで昼食の弁当タイム。松木曲輪近くにはトイレが設置されています。なお、山頂は全く街灯がないので暗くなる前に下山しましょう。

八王子城の天狗
修験山なのか、天狗の石像に遭遇。

八王子神社～八王子市の由来

松木曲輪から八王子神社へ進みます。牛頭天王（スサノオ）と、8人の王子（スサノオの子？）が現れた場所なので八王子なんだそうです。八王子権現が祀られており、八王子市の地名の由来になっています。

八王子城の八王子神社それにしても、立派なご神木です。右側に写っている階段を登り切ると頂上の本丸に到着です。でも、その前に小宮曲輪へ移動します。

小宮曲輪

小宮曲輪に到着。道が茂みに隠れて非常に分かりにくいところにあります。ロープを伝ってやや高低差のある丘を登れば、たどり着けます。

八王子城小宮曲輪-上杉景勝軍との戦い
小宮曲輪の案内板をチェック。八王子城は壮大な城郭を構想しており、未完の状態で落城したそうです。壮大な城郭って・・、すでにここまで来るのに40分かかるのですが・・。
小宮曲輪は三の丸とも一庵曲輪とも呼ばれており、狩野一庵が守備に当たったよう。小田原攻めの支城攻防戦では、上杉景勝軍の奇襲に遭い、落とされたといわれている曲輪です。愛の兜で有名な直江兼続もここで多くの首級をを挙げたことでしょう。

この狛犬はいつの物なんでしょうか？江戸時代は一般人立ち入り禁止だったらしいので、参拝者はいないでしょうに。セメントで倒壊を防いでいます。この自然との調和がなんとも。

最も重要な曲輪、本丸

八王子城本丸
小宮曲輪から八王子神社まで引き返し、奥手の階段から本丸へ。帰りは殿の道を通らず、旧道から下山。

旧道からの登城を紹介

八王子城を新道から通る
一般の方は旧道か新道から登城すると思いますので、一応紹介。

八王子城自然公園
出発は鳥居をくぐっていきます。八王子神社の参道ということなんでしょうね。八王子城跡自然公園の看板、左上に「頂上まで約40分」とちらりと記載。【写真左下】すぐに分岐点があり、左は新道、右は旧道です。旧道はかなり道幅狭し。ひたすらこの調子の一本道です。みんなでのんびり登山というなら新道でしょうが、新道はまだ通ったことがないです。

八王子城の眺望
なお、旧道と新道の合流地点は絶景ポイントで八王子市街地が見渡せます。ただ、あいにくの天気。

北条氏照の墓

八王子城から少し離れたところにある八王子城主「北条氏照」の墓へ行きます。ひたすら長い階段を登ります。少し寂しげな丘の上に到着。

八王子城主北条氏照墓巡り
案内板を見る。この氏照の供養塔は百回忌追悼の際、建立したものだそうです。小田原で自殺したと書いてありますが、切腹したのは東京都日野市なので史実を誤っていますね。大丈夫か・・教育委員会。案内板では誰かが訂正の字を入れています。そして北条氏照の墓石。地元のひとがちゃんと管理しているようです。
1590年小田原城落城後の7月、氏照46歳にして切腹。