アルミ削りだし成型の高級＆高耐久ボディ！13.3インチ2 in 1モバイル

HP Spectre 13-4100 x360 Limited Edition レビュー

13.3インチ2 in 1モバイルノート！Spectre 13 x360をレビューする。（実機のモデルは、Spectre 13-4100 x360 Limited Editionとなっている）。360度回転するヒンジ構造により、折り返してノートブックからタブレット形態に変更できるギミックをもつ。削りだし成型によるアルミボディで高級感があり、さらに高耐久性を持つプレミアムモデル。アルミボディに、アクセントとしてカッパー（銅色）の蒸着を施してあり、高級オーディオを彷彿させるデザインとなっている。（ちなみに、Bang & Olufsenの創業90周年を祝した限定モデル）。いつでも脇に置いておきたい、所有欲を満たす高級モデルと言える。

IPSパネルを採用しており、見る角度に左右されない広視野角ディスプレイ。フルHD（1920 × 1080）解像度搭載なので、広領域。キーボードにはバックライト搭載で、暗い場所でも操作ができる。またSPECTREの文字が刻まれた、専用のスリーブケースが標準付属している。

カッパーのアクセントと360度回転のヒンジ。ノート以外に3つのモードに変形。

レビューした構成は以下の通り。Skylake設計の超低電圧版Uシリーズの採用となっており、レビュー時点においては固定構成となっている。メモリは換装できないオンボードメモリだが8GBもあり、ハイエンド機と張り合えるほどの大容量だ。M.2のSSDを搭載しており起動が速い。バッテリ駆動時間は約12 時間45分と公称されており、長時間駆動モバイル。重量約1.45 kg。

レビューしたHP Spectre 13-4100 x360の構成 Windows 10 Home (64bit) 13.3インチ・IPS タッチディスプレイ （1920×1080） インテル Core i5-6200U プロセッサー (2.30GHz～2.80GHz） 8GB LPDDR3 SDRAMメモリ- 1600MHz 　※オンボード インテル HD グラフィックス 520 256GB SSD (SATA, M.2接続) 2016年3月5日調査 予算参考：調査時点の最小構成価格：￥129,800 （税抜）～

※2016年3月5日時点のレビュー。Spectre 13-4100 x360本機の現状レポートなので、購入された場合との一致性は保証していない。 構成やカスタマイズ性、採用ベンターは供給状況により異なる。

ヒンジと側面にカッパー彩色！Spectre 13 x360のデザイン

アルミから削りだされた薄いボディそのものにも高級感があるが、カッパー色の蒸着がアクセントになっており、他社のPCにはなかなか見られない個性とプレミアム感が目を惹く。CNC機械加工による削り出しだが、CNC (Computer Numerical Control ) とは、機械工作において、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いること。同一の繰り返し手順の加工や、複雑な形状の加工に優れている。

Bang & Olufsenの創業90周年を祝した限定モデルらしく、「ダークトーンのボディにカッパーがアクセントの、高級オーディオを彷彿させるカラーリング」が、デザインコンセプト。最薄部では15.5mmというスタイリッシュ。HPサイトによると、「天面加圧試験300kgfをクリアしており、満員電車の移動も安心して持ち運べる耐圧性」とのこと。

Spectre 13 x360の天板デザイン。アッシュシルバー という、黒すぎないブラックカラー。半立体のHEWLETT PACKARDロゴは、ダイヤモンドカッターによる金属の加工。プリントではないところにプレミアム感。

4パターン！Spectre 13 x360の変形モード

360度回転するギミックにより、Spectre 13 x360は4つの変形が可能。1つはノートパソコンモードだが、残りの3つを紹介。

完全に反対側に折り返して、タブレットモードへ。

テントモード。少しの奥行で設置ができるモード。

スタンドモード。手前にスペースを空けたい時の設置モード。ディスプレイの角度調整も楽。

実機の重量を測ってみたが、1.489gだった。寸法：約326×219×15.5 （最薄部） － 17.0 （最厚部）mm
「片手で手軽に持ち抱えるタブレット」というわけにはいかないが、アルミボディで堅牢性に安心感を覚える。とことん軽量にこだわるなら、単なるタブレットPCを選ぶべきだが、Spectre 13 x360のメリットはノートパソコンとして普通に使えることだ。テントモードやスタンドモードなど、卓上に置くスタイルがメインとなりそうだ。

IPSパネル採用の広視野角ディスプレイ

Spectre 13 x360では、13.3インチ・IPS タッチディスプレイを搭載。13.3インチ画面にフルHD（1920 × 1080）解像度は、かなり広領域で文字やアイコンがわりと小さい。そのためか初期設定では150％の拡大表示となっている。上記写真ではドットバイドット表示（100％）に戻したときの表示領域。（本来のフルHD表示）。

IPSパネル採用なので、視野角が広い。光沢ディスプレイなので、照明や日光のあたる角度により背景の映り込みや反射を生じる。場合に応じて角度の調整が必要だが、コントラストが高く黒の引き締まった画質を楽しめる。

ディスプレイベゼルに、webカメラ内蔵と内蔵マイク×2。下にはヒューレット・パッカードのロゴ。

Spectre 13 x360の装備インターフェース

Spectre 13 x360の右側面。カッパー色とヘアライン加工が綺麗。
Windowsボタン、音量ボタン、Mini Display Port 端子、HDMI端子、USB3.0端子×2基、ヘッドセット端子を配置。USB3.0端子ではPowerShare対応のため、PC起動なしでUSB充電用に使える。

左側面では、電源コネクタ、排気口、USB3.0端子（PowerShare対応）、電源ボタン、SDカードスロット（SD／SDHC／SDXC対応）を配置。電源ボタンはマークが点灯する。

本体の薄さ

ディスプレイを開いた時の、本体部分の薄さ。USB端子では2.0を廃して、すべてUSB3.0というのは好印象。

前面

前面には端子はなし。中央にディスプレイを開けやすくするための窪み。左右側面から続くカッパーがゴージャス。

背面

背面には端子はなし。ヒンジのカッパーがゴージャス。HPサイトによれば、2万5,000回以上ものテストをクリアした 専用のヒンジとのこと。

底面のスピーカ

底面では左右の傾斜部分にステレオスピーカを内蔵。丸いスタンドゴムが4箇所配置されている。スピーカーサウンドは、卓上に反射して響く設計がされているようだ。このスピーカサイズによりニーズの限界があるが、音量MAXにしないかぎりは、安定したサウンドと思われる。

Spectre 13 x360のACアダプタ

45WのACアダプタを付属。コネクタ先はL字で極力幅を取らない工夫がされている。ACアダプタに接続する電源ケーブルは太いので取り回しはよくない。

Spectre 13 x360のキーボードとパームレスト

Spectre 13 x360のキー配列をチェック。部分的に小さいキーがあるが、主要キーではフルサイズ。Enterキーは大きめで扱いやすい。カーソルキーの上下キーが小さいので、ここはやや難点。ファンクションキーの印字はもう少し大きくして欲しいところだ。2in1ということを忘れて、モバイルノートの意識でいると電源ボタンがなくて焦るが、左側面に配置されている。（タブレット形態時でも電源ボタンを押せるため。）

キートップはほぼフラット。キーストロークはやや浅めであるが、最近の平均的なモバイルノートという印象。

キータッチおよびタッチパッドの様子。

Spectre 13 x360は、キーボードバックライトを搭載しており、会議室や寝室など暗い場所でも操作ができる。調光機能はなく、F5 ボタンでライトのオン・オフのみ。F5キーのライトは常時点灯しているので、いきなり暗い場所に入ってもバックライトをオンできる。

ヒンジの様子。右のヒンジの下にBang & Olufsenのロゴ。バング&オルフセンとはデンマークの老舗オーディオメーカーおよびブランド。Spectre 13 x360では、Bang & Olufsenのサウンドシステムを採用している。

Spectre 13 x360のスペックとパフォーマンス

今回のSpectre 13 x360で搭載しているCore i5-6200U プロセッサーのスペック。TDP15Wの低消費電力であるSkylake設計のUシリーズ。これに内蔵するGPUはインテル HD グラフィックス 520。

ゲームパフォーマンス

ストリートファイター4のベンチマークテスト（1280×720 ウィンドウ表示）では、104.50 FPSをマーク。フルHDフルスクリーンの場合、65.24。いずれもRank Aなので快適にプレイができる性能。6世代インテルCoreともなると、内蔵グラフィックの性能向上が著しい。過去のレビューから近いパフォーマンスのPCをピックアップすると、単体GPUのGeForce GT 720、GeForce GT 740Mを搭載したPCが挙げられる。以下参照。

	HP Spectre 13-4100 x360の構成 Windows 10 Home (64bit) 13.3インチ・IPS （1920×1080） インテル Core i5-6200U 8GB LPDDR3 SDRAMメモリ- 1600MHz インテル HD グラフィックス 520 256GB SSD (SATA, M.2接続)	104.50
以下、比較参照	スペック	1280×720 ウィンドウ表示の FPS
2014年11月時点の調査	HP Pavilion Slimline 400-420jp Windows 8.1 Update （64bit） Core i3-4160 プロセッサー　 4GB(4GB×1) メモリ　PC3-12800 (1600MHz) NVIDIA GeForce GT 720 ： 2GB(DDR3) 1TB SATA HDD(7200回転)	109.40
2014年12月調査	HP Pavilion 500-430jp Windows 8.1 （64bit） AMD A8-7600 APU (3.10GHｚ-3.80GHz,) 8GB(4GB×2) DDR3 SDRAM メモリ AMD Radeon R7 グラフィックス 500GB SATA HDD(7200回転)	108.75
2014年5月調査	HP Pavilion 15-n200 Windows 8.1 Pro（64bit） 15.6インチワイド（1366×768） Core i7-4500U （1.80GHz） 4GB(4GB×1)　DDR3L-1600MHz NVIDIA GeForce GT 740M（2GB） 1TB ハイブリッド・HDD	101.60

CPUパフォーマンス（CINEBENCH R15のベンチマークテスト）

CINEBENCH R15のレンダリングでは、スコアが284。当方が測定したPC内では、第１世代Core i7-740QM（2010年のハイエンドモデル・DELL XPS 17（L701x））に迫る性能であることがわかる。Core i5-6200U のようなUシリーズは低消費電力だが、通常版よりも性能が劣るデメリットがあるものの、このパフォーマンスなら、モバイルノートとして悪くない。

ストレージパフォーマンス

Spectre 13 x360実機では、ADATA製のAXNS381E -256GB SSD (SATA, M.2接続)が搭載されていた。シーケンスリードでは406MB/sほどあり、HDDよりもかなり速い。無線LANは、 AC 7265（IEEE11ac/2x2） による 高速通信。

付属品や梱包の様子

SPECTREのロゴが施された専用スリーブケースが付属。クッション性のある素材で、Spectre 13 x360本体を保護する。

梱包の様子。2重に梱包されているところもプレミアムか。内箱では箔押しのSpectre 13 x360ロゴ。速効！HPパソコンナビ特別版、コネクターがL型になっているウォールマウントプラグなどを同梱している。

詳しくはHPサイトにて！

HP Spectre 13 x360のまとめ アルミ削りだし高級＆高耐久ボディ！13.3インチ2 in 1モバイル 360度回転するヒンジ構造により、折り返してノートブックからタブレット形態に変更できる13.3インチ2 in 1モバイル。アクセントとしてカッパー（銅色）の蒸着を施してあり、高級オーディオを彷彿させるデザイン。IPSパネルを採用で広視野角のディスプレイ。 キーボード・バックライト搭載。専用のスリーブケースが標準付属。Skylake設計の超低電圧版Uシリーズの採用で、約12 時間45分と長時間バッテリ駆動。M.2のSSD搭載で高速起動。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

【 HPノートPC 製品レビュー 】

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