世界最薄の削りだし高級ボディに、デュアルファンの安定パフォーマンス!
シリンダーヒンジ採用の、13.3インチ・ラグジュアリー ・モバイルノート
HP Spectre 13-vシリーズ レビュー
CNC(コンピュータ数値制御)による削り出し加工のアルミニウムのボディに、底面では軽量&剛性のカーボンファイバー素材を用いている。剛性では天面加圧試験300kgf をクリアしているという。世界最薄の10.4mm(最薄部)および約1.11kgの軽量さで、カバンからの出し入れがしやすい。しかもデュアルファンを内蔵しており、一般的なモバイルノートよりも安定した冷却パフォーマンスが期待できる。
カラーリングはダークグレーが基調。後方は着色アルマイトのブロンズゴールドで、研磨(ポリッシュ)加工がアクセントとなっている。高級家具からインスピレーションを得てデザインされたヒンジ(ディスプレイの蝶番)が最も特徴的。 「筐体の外側からヒンジが見えない」という奇抜なシリンダーヒンジとなっている。
USB Type-C端子 × 3基搭載しており、新インターフェースの仕様となっている。USB Aコネクタの古い周辺機器では変換する必要があるが、USB A変換コネクタが標準付属しているので、ひとまず安心。キーボード・バックライト搭載なので暗い場所でも操作できる。1.3mmのキーストローク。
HPのプレミアムブランドとしてSPECTRE(スペクトル)の製品名がつけられている。ラテン語の「specto (スペクト) = 見る」 を語源としているらしい。HP個人向けパソコンでは最上位シリーズである。SPECTREシリーズを選んだユーザーは、「Appleやソニーと比較してデザイン性で選んだ」というケースが多いようだ。
※掲載写真および、レビュー内容はSpectre 13-v000シリーズのもの。
シリーズ概要
Spectre 13-v000シリーズ
Spectre 13-v000 シリーズはSkylake設計であり、第6世代Core i5 / i7のUシリーズを採用。この極薄筐体だと、Atom系のPentium/Celeronか、Skylake設計でもCore Mシリーズと思われがちだが、これらよりも高性能な仕様となっている。HPの資料によるとCore i5-6200Uの場合、Core M5-6Y54の125%増しの処理能力(CINEBENCH R15のcb数値にて)。
ストレージには、M.2スロットのSSDを搭載しており、SATA接続よりも高速なPCI Express接続となっている。メモリは換装のできないオンボード仕様だが8GBメモリなので十分だ。構成では以下のように、下位のv006TUと上位のv007TUがあり、CPUおよびSSDの容量が異なる。グラフィックは内蔵型で、どちらもインテル HDグラフィックス 520 となっている。
Spectre 13-v006TU |
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Spectre 13-v007TU |
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共通スペック |
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備考(共通) |
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2016年7月5日レビュー時点 。パーツの組み合わせはモデルによって制限されている。
Spectre 13-v100シリーズ
v000シリーズのリニューアル。設計がSkylake-UシリーズからKabyLake-Uシリーズに刷新。
Spectre 13-v107TU |
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Spectre 13-v108TU |
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共通スペック |
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Spectre 13-v000レビュー
2016年5月24日に発表された世界最薄ラグジュアリー・モバイルの、Spectre 13-v000 シリーズをレビューする。13.3インチ画面にフルHD(1920 × 1080)搭載で、広視野角のIPSパネルを採用している。ディスプレイには強化ガラスのGorillaガラス4を用いたプレミアムモデル。ここでは贅沢という意味合いで「ラグジュアリーモデル」といっておくか・・。
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※掲載情報は2016年7月5日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。詳しくは上記HPサイトでご確認を。
SSDは、PCI Express接続で高速アクセス!
Spectre 13-v000ではストレージにSSDを搭載しているが、SATA接続よりも高速なPCI Express接続となっている。レビューしたSpectre 13-v000実機では、このような結果となった。
シーケンシャルリードでは1537MB/sと驚異的に速い。最近のSATA接続SSDでも550MB/sくらいなので、その3倍。ライトの速度では目立った差はない。このSpectre 13-v000実機ではサムスン製MZVLV256のSSDだったので、採用されるベンダーパーツによって個体差はあるだろう。
シリンダーヒンジ!Spectre 13-v000のデザイン
Spectre 13-v000のサイズは、幅325mm × 奥行229mm。厚みは最薄部で10.4mm、最厚部でも11.2mmという極薄デザイン。キーボードは着脱式2-in-1ノートに匹敵する薄さ。重量は公称値 約 1.11kgであり、このSpectre 13-v000実機では1.107kg。13.3インチノートとしてはかなり軽量級。底面に軽量で剛性のあるカーボン素材を用いていることも、起因しているのだろう。筐体はアルミの削りだしで堅牢性と高級感がある。
この世界最薄の基準は次の通り。「全世界での出荷台数が100万台以上のベンダーによる、WindowsまたはOSXを搭載した、 価格が400USドル以上のクラムシェル型PCを対象(2016年5月時点)。
装備する端子はUSB Type-C端子 × 3基とヘッドセット端子が背面にあるのみ。 前面、左右側面にはインターフェースを装備していない。この薄さなら、USB Type-C端子以外は物理的に装備できないであろう。言うまでもなく、光学ドライブは搭載しない。
Spectre 13-v000の後方は、着色アルマイトのブロンズゴールドで研磨加工。メッキだと金属膜を表面に付着させるだけだが、これはアルマイト加工なので物が異なる。アルマイト加工は、溶かした表面のアルミを皮膜に変化させたものであり、耐食性、耐摩耗性の高さでメッキとは違う。これもラグジュアリーモデルとしてのこだわりだろう。
USB Type-C端子 × 3基搭載。右端にヘッドセット端子がある。2つ並んでいるUSB Type-C端子では、Thunderbolt™ 3 に対応している。(矢印のイナズママークが目印)
ダークグレーの天板にブロンズゴールドのhpロゴを配置。このHPロゴでは、新デザインのスラッシュ・ロゴとなっており、このSpectre ブランドから今後使っていくらしい。知っていればhpと分かるが、知らないと「電波の強弱を示すマーク」に見えなくもない。
光の当たり具合では、若干、赤みの含んだダークグレー。ブロンズゴールドは研磨仕上げなので、指紋がつきやすい。
美的デザインのシリンダーヒンジ
Spectre 13-v000の特徴的なデザインとして、ヒンジ(ディスプレイをつなぐ蝶番)がある。シリンダーヒンジと言って、高級家具からインスピレーションを得てデザインされたという。閉じている状態では、 「筐体の外側からヒンジが見えない」という奇抜なデザイン。
半円状のヒンジが、ディスプレイを閉じた時には内部に格納される機構になっている。このヒンジにディスプレイケーブルが収められていると思うと、大変な加工だと感心する。
ディスプレイが開く範囲はここまで。あまり開く方ではないが、通常の使い方では支障はない。
広視野角IPSパネルと、Gorillaガラス4のディスプレイ
Spectre 13-v000では、13.3インチ画面にフルHD(1920 × 1080)を搭載。広視野角のIPSパネルを使っているので、どの角度からでも色度変移がなく、色ムラが気にならない。しかも、Gorillaガラス4の強化ガラスなので傷に強い耐久性。
光沢パネルなので背景の映り込みや反射があり、角度調整の対策が必要。※当環境では、撮影のためにかなりの照明を設置しており、一般的な利用環境よりも映り込みが顕著になっている。
ディスプレイベゼルにはWEBカメラとhpロゴを配置。
底面はカーボン素材、安定した冷却のデュアルファンを内蔵
見た目では分からないが、底面では高い剛性でありながら軽量のカーボン素材を用いている。そして空冷システムにデュアルファンを内蔵しているため、吸気口が2つ配置されている。
ブロンズゴールドのところに排気口があるが、1つはデザイン上のダミーとなっている。この写真でいう左側のスリットが排気口である。吸気口と排気口の間には横一本のゴム足が配置されており、排気熱を吸気しないように防波堤となっている。デュアルファンなのでさすがに静音とはいかず、ゲームのベンチマークテスト中ではそれなりに風切音が発生する。ライトな用途では特に気にならない。
バックライト搭載のキーボード
手にしたSpectre 13-v000実機では英語キーボードだが、無論、日本語キーボードもある。1.3mmのキーストローク。
左右にスピーカーを配置。タッチパッドは一体型。電源ボタンはマークがLED点灯する。
サウンド・クオリティはボリュームを最大にしなければ、まずまずであり、この薄い筐体からすれば十分といえる。
右下にはBang & Olufsen(バング&オルフセン)のロゴが印字されている。デンマークの老舗オーディオメーカーおよびブランドで、サウンド・チューニングのテクノロジーが採用されている。ユーティリティソフトにて、好みのイコライジングを楽しむことができる。※ユーティリティソフトのデザインは変更されている場合もある。
キーボードバックライトは、Spectre 13-v000のカラーリングに合わせてか、薄いオレンジ色。
ベンチマークテスト(Core i7-6500U搭載時)
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上記の構成におけるSpectre 13-v000のベンチマークテストを行った。Spectre 13-v000の極薄デザインでは、タブレットPCで採用されるAtom系のPentiumか、Skylake設計のCoreMシリーズあたりだろうと思われがちだが、これらよりも処理能力が高いSkylake設計CoreのUシリーズを採用している。装備インターフェースはともかく、デザイン偏重というわけではないようだ。
Core i7-6500Uのスペック
このSpectre 13-v000ではCore i7-6500Uを搭載しており、グラフィックにはインテル HD グラフィックス 520を統合している。Uシリーズなので、TDP15Wと低消費電力だ。
ドラゴンクエストX ベンチマークテスト
内蔵グラフィックなので、あまり高負荷なゲームは厳しいが、ドラゴンクエストXくらいなら、快適にプレイできる。(標準品質・1280×720 にて)
Spectre 13-v000の付属品とオプション品を紹介
Spectre 13-v000の梱包は2重の箱となっており、ちょっとした高待遇となっている。標準付属品は「専用ケース、専用クロス、USB Type-C to USB A変換アダプター、速効!HPパソコンナビ特別版、ACアダプター、電源コード、保証書等」となっている。その一部を紹介しよう。
ACアダプタ(標準)
45WのACアダプタが付属しており、持ち運びやすいコンパクトな正方形になっている。コネクタ先はUSB Type-Cとなっており、このコネクタは表裏がないので、向きに気にせず差し込める。Spectre 13-v000の背面右端にあるUSB Type-C端子を使い、横にはバッテリーランプが付いている。
電源ケーブルはアダプタ本体から外せる。電源ケーブルはアース付きであり太いケーブル。Spectre 13-v000はスリムさとは対照的に取り回しは良くない。USB Type-C端子のケーブルは、若干太めな印象だが、さほど気にはならない程度。
USB Type-C to USB A変換アダプターが1本標準付属しているので、とりあえず周辺機器がUSB Type-C端子でなくても対応できる。HDMIやVGA端子によるモニタ出力が必要な場合は、別売りのUSB Type-C 変換ケーブルが必要。 装備がUSB Type-Cのみであるため、従来の周辺機器の扱いにはコストや手間がかかるのがデメリット。ただAコネクタを装備すると、このようなスリムデザインは不可能なので、利便性よりもデザイン性を優先したと思われる。今後、USB Type-C対応機器が普及すれば問題無いだろう。
メインPCとしてSpectre 13-v000を使うなら、別売りの「USB Type-C 変換トラベルドック」があったほうがいいだろう。USB Type-C端子1本から、まとめて「HDMI端子、VGA、LAN端子、USB端子×2基」へ変換できる。個別に変換するよりも低予算で済む。
Spectre 13-v000は背面にインターフェースが集中しているため、特に変換ケーブルを使うと、わりと奥のスペースを使う。コネクタ先をL字型にすれば緩和できるのだが、この辺はデメリットか。
専用ケース(標準)
専用ケースも標準付属。PUレザー(ポリウレタンの合成皮革)の素材でできている。スリーブ型のシンプルなケース。ジッパー付きの専用ケース「Spectre レザークラッチバッグ」はオプション販売である。
Spectre レザークラッチバッグ(オプション)
こちらは有料オプション販売の、Spectre レザークラッチバッグ。表面は細かい角シボの型押し。そしてhpロゴなどの型押しがある。こちらも合成皮革だと思われる。
内側はマイクロスエードで滑らかな手触り。ジッパーはSpectre 13-v000に合わせてブロンズゴールドのメッキ加工。
HP Z5000 Bluetoothマウス(オプション)
こちらはSpectre 13-v000のデザインにマッチさせたワイヤレスマウス。Bluetooth接続なので、USB Type-C端子を使うことなく、Spectre 13-v000に内蔵の無線で繋がる。有料オプション販売であるが、3ボタンマウスのため多機能マウスではなく、機能だけで言うと割高感は否めない。いずれにしても、Spectre 13-v000と合わせた、デザイン重視で選ぶオプションだろう。
背丈の低い流線型ボディで、持ち運びに適したスリム型になっている。ただ、包みこむような持ち方をするユーザーにとっては、低空飛行みたいな感じでやや馴染めない。クリック音は一般的なカチッという音ではなく、ポコポコと鳴る。何となく一体型タッチパッドをクリックする感じに似ている。
トップは1枚板で磁石でくっ付く機構である。底部のブロンズゴールドはペイントなので、Spectre 13-v000本体のようなリッチさはない。機能はさておき、もう少し見た目のプレミアム感がほしいところだ。隠れるので関係ないが、プラスチックのベースカラーが肌色で、医療の装着器具を彷彿とする。
個人では”手のひらフィット”しているMX620と並べてみた様子。HP Z5000 Bluetoothマウスの高さはその半分くらい。個人的には平べったいマウスが馴染めないが、これは個人差があるので賛否は様々だろう。
Spectre 13-v000レビューは以上。
HP Spectre 13-v000 まとめ
Skylake設計のCore i5 / i7 Uシリーズ搭載で、世界最薄のこの筐体PCからすると高性能。13.3インチモバイルでは軽量の約1.11kg。後方は着色アルマイトのブロンズゴールドで、研磨加工。高級家具からインスピレーションを得てデザインされたシリンダーヒンジで 「筐体の外側からヒンジが見えない」 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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