米軍調達基準をクリアする耐久性、13.3インチビジネスノート。コスパもGOOD
HP ProBook 430 G3レビュー (Skylake設計)
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※掲載情報は2016年4月22日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。撮影風景にある周辺機器等は、HPとは関係のない市販品である。詳しくは上記HPサイトでご確認を。
ProBook 430 G3の概要とデザイン
米軍調達基準 (MIL-STD-810G)をクリアしたタフなビジネスノート、ProBook 430 G3をレビューする。115,000時間に及ぶ厳しい品質テストをクリアしているという。HPサイトでは「もしも大勢のOLさんがHPのビジネスノート踏んだらどうなる?」という検証動画がアップされている。天板にはシリコン・コーティング、また、ビジネスシーンに合うモダンなデザインを取り入れている。
ユーザーテストを実施し、キーボード配列やタイピング時の使いやすさに工夫がされている。ACアダプタの電源ケーブルでは日本の環境に合わせてあり、取り回しの良い2pin形状のケーブルを採用している。「ノイズキャンセル機能」を搭載しており、Skype等のWeb会議でも快適な音声を実現。
グラビティブラックとアステロイドシルバーの2トーンカラーでまとめられている。天板ではシリコン・コーティングが施してあり、滑らかな手触りとなっている。中央にはhpロゴを配置。指紋や汚れが付きにくい多重コート塗装を施しているようだが、むろん全然つかないわけではない。
21mmの極薄筐体。モダンデザインで薄型のモバイルに仕上がっている。サイズは、326mm × 234mm × 21mm(最厚部、突起部含まず)
実機では1.517Kgでほぼ公称値通り。ACアダプタとケーブルは241gだった。モバイルとしては無理のない重量だろう。
45WのACアダプタが付属。電源ケーブルは日本の市場に合わせた2pinタイプで、アース線がない分、ケーブルが細めで取り回しが良い。コネクタ先はL字型で横幅を取らない工夫がされているが、排気口のために配置スペースを考慮しないといけないので、これはあまり意味が無いかも。
ProBook 430 G3の搭載パーツ例
ProBook 430 G3ではSkylake設計となっている。今回レビューする実機では、第6世代インテル Core i7-6500Uプロセッサーの搭載だが、選べるCPUのバリエーションは多い。エントリーのCeleronおよびCore i3 / i5 / i7のUシリーズが搭載可能。通常版よりも低処理能力のUシリーズだが、その分、低消費電力がメリット。ストレージではHDDの他、M.2のSSDが搭載可能。メモリは最大16GBで、これはビジネスノートではオーバースペックかもしれない。光学ドライブ非搭載。
CPU |
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メモリ |
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ストレージ |
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備考 |
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2016年4月22日レビュー時点
装備インターフェース
前面および背面には装備端子なし。背面はバッテリー部分で占める。
右側面では、USB3.0端子×2基、HDMI端子、VGA端子、ギガビットイーサーLAN端子、セキュリティロック・スロット。
モニタ出力にHDMI端子、VGA端子の両方あるので汎用性は高い。
左側面では、電源コネクタ、排気口、USB2.0端子(PowerShare対応:PC起動なしでUSB充電用に使える)、ヘッドセット端子、SDカードスロットを配置。
SDカードスロットに挿入した様子。
13.3インチ ディスプレイ
13.3インチワイドディスプレイ搭載。非光沢ディスプレイ位なので、長時間作業でも目に優しい。基本はモバイル用途だが、自宅の据え置きでも比較的無理のない画面サイズ。解像度1366×768ドットで、15インチくらいまでは標準的な表示領域。広領域ではないが、文字やアイコンも小さすぎないので無難なスペック。
視野角をチェックすると、どうやらエントリー的なTNパネルだと思われる。左右からだと少々の角度くらいでは問題なく視聴できるが、上下の視野角は狭い。基本的には正面で向き合う使い方となる。これまでのレビュー機種と比較して、下からの視野角は若干見やすいような印象を受けたが、微々たるものだ。非光沢なので反射のストレスはほぼない。
ProBook 430 G3は昭島工場の組み立て製品なので、ディスプレイベゼル左上にMade in Tokyoのシールを貼付。そして中央にWebカメラとデュアルマイクを内蔵。デジタルプロセッシング技術により「ノイズキャンセル機能」を搭載。※HPサイトでノイズキャンセル機能のデモンストレーション動画あり。
MADE IN TOKYO(東京生産)のメリット
東京都昭島市のHP昭島工場で生産されている製品が、東京生産(MADE IN TOKYO)。HP製品のすべてではないが、多くのモデルが対象でありラベルで判断できる。 組み立てでは徹底したバーコード管理がされている。異なる部品の搭載、または搭載もれがあると、バーコード読み取りでエラーメッセージが表示され、次の工程に進めない。つまり、人為的生産ミスはほぼ無いという。 (写真はパソ兄さんが工場見学したときのもの)
- その1: カスタマイズ注文でも「5営業日納品」という早さ。※場合による
- その2: 輸送距離が短く、輸送リスクを削減=故障発生率を低減(1/4に低減させた実績あり)
- その3: 生産拠点が東京なので要望のフィードバックが早い。
- その4: 国内生産なので、雇用・税金など経済面で日本に大きく貢献。
ヒンジと角度調整
2箇所のヒンジ(蝶番)。
ディスプレイ最大角度の様子。大きく開くタイプではないが、通常用途では十分。
底面
ProBook 430 G3の底面では中央に吸気スリット、左側面には排気スリットが配置されている。
4セルバッテリーは着脱式で、2箇所のラッチでロックされている。hpの公称によると、バッテリー駆動時間は約9時間(MobileMark 2014)/約5.4時間(JEITA2.0測定法)。充電時間は約3時間(電源オフ時 / オン時)
ProBook 430 G3のキーボードとパームレスト
パームレストはアルミ素材のメタル風になっており、ヘアライン加工のデザイン。キーボードはアイソレーションタイプ。
多くの時間をかけてユーザーテストを実施し、快適性を向上させたという。タイピング時の静寂性の向上と、反発力の心地よさが売りのようだ。劇的な体感はないが、チープさは確かにない。たわみもほとんどなくタイピングできる。
キーピッチでは主要部分でフルサイズをキープしている。エンターキーは大きめで扱いやすいが、配置が2列なのでやや慣れが必要か。カーソルキーは小さいが、独立配置なので誤操作はほぼない。個人的な好みではあるが、キートップの印字が細かったり小さかったりするので、もう少しくっきりしてほしい。特にファンクションキーの番号印字はかなり読みにくい。
キーボードの上部にスピーカを内蔵。
キーボード上部に配置された電源ボタンと、ワンタッチキー(ワイヤレスオン・オフ-スイッチとミュートボタン)。それぞれマークがLED点灯し、色の変化で状態が把握しやすい。モバイル用途では、ワイヤレスとミュートのボタンはとっさのタイミングで使う場合が多いので、このような隔離した配置は使いやすい。※ワンタッチキーの搭載は、無線搭載モデルに限る
タッチパッドのクリックボタンは独立ボタンなので、一体型ボタンよりも手応えのある操作ができる。パームレストの右下には指紋認証リーダーを搭載。
キータッチの様子。
ProBook 430 G3のベンチマークテスト(Core i7-6500U搭載時)
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今回レビューした、HP ProBook 430 G3では、Core i7-6500Uプロセッサーを搭載している。これに内蔵するGPUはインテル HD グラフィックス 520。上記の構成にて、ベンチマークテストを実施した。
スペックと消費電力
Core i7-6500Uプロセッサーのスペック。2コア実装でHTテクノロジーによって4スレッド動作する。通常版よりも性能が劣るが、TDP 15Wという低消費電力のCPUだ。
輝度最大、バッテリー無しのアダプタ接続時にて消費電力を測った。アイドル時では7W。高負荷時では次の通り。CINEBENCH R15のレンダリング時では30W、ストリートファイター4ベンチマークテスト中では35Wあたりだった。
CPUパフォーマンス(Core i7-6500Uのポジション)
CINEBENCH R15におけるレンダリングのスコア。過去にレビューしたPCと比較してみる。
このProBook 430 G3に搭載されたCore i7-6500Uではスコア320。参考比較としてCore i5-6200Uが286。Core i5-6300Uが313なので、その性能差は僅差といえる。2010年ごろの上位CPUであったCore i7-740QMよりはスコアが高く、ビジネス用途であればUシリーズでも十分満足できると思われる。
ゲームのベンチマークテスト
ドラゴンクエストX とストリートファイター4におけるベンチマークテスト。1280×720 ウィンドウ表示の場合。この解像度であればストレスなくプレイできる性能だ。
ストレージ・パフォーマンス(LITEON製SSD、L8H-256V2G採用時)
今回のProBook 430 G3実機では、ストレージに256GB M.2 2280 SSD(SATA III)を搭載しているが、パーツはLITEON製のL8H-256V2Gが採用されていた。(供給時期によりベンダーは異なる)。シーケンスQ32T1のリードでは555MB/sと速い。ライトではリードほどではないが288MB/sあり、SSDとしてまずまずの速度。
パフォーマンス比較
CINEBENCH R10とストリートファイター4における、過去PCとの比較。Skylake設計になって目を引くのは、内蔵グラフィックの強化であり、当サイトの調査では、NVIDIA GeForce GT 740M搭載の過去PCに迫るパフォーマンスを見せている。2016年4月調査 |
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1分01秒 | 120.12 |
2014年8月調査 |
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35秒 | 124.36 |
2016年3月調査 |
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未測定 | 104.50 |
2014年5月調査 |
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1分19秒 | 101.60 |
2014年10月調査 |
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1分02秒 | 52.01 |
2015年7月31日調査 |
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1分34秒 | 50.94 |
2015年8月13日調査 |
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1分17秒 | 49.05 |
2014年11月調査 |
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1分47秒 | 47.00 |
ProBook 430 G3のレビューは以上。米軍調達基準をクリアする耐久性を持つクオリティでありながら、コストパフォーマンスに優れたモデル。Skylake設計では内蔵グラフィックの機能も高いので、おすすめ。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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