ネットしか使わないライトユーザー向けの、11.6インチ・ネットブック！

HP Stream 11 シリーズ（d000、r000）レビュー

タブレットPCのパーツ技術を転用した、超格安11.6インチノート HP Stream 11-d000 レビュー

第3世代Atomシリーズの設計（Bay Trail-M ）であるCeleronを搭載した11.6インチ・ネットブック。性能は一般的なタブレットPCと同等とみていいだろう。（※当方調べでは2007年ごろのミドル機ほどの性能はある。ブルーレイ動画の再生負荷くらいなら対応できるレベル）。
2GBメモリ、32GB eMMCと容量が控えめであるが、ネットやメール、動画サイト視聴目的のライトユーザーであれば何ら支障はない。ファンレス構造で静か、振動に強い、約1.2kgほどで軽量、バッテリ駆動時間が長い、何といっても最安値レベルのコスパが魅力のノート。

Stream 11シリーズ（d000、r000）のパーツ構成概要

Stream 11シリーズのうち、Stream 11-d000および後続機のStream 11-r000とでは、ボディ・デザインが共通。カラーはコバルトブルー。また、基本的なハードウエア構成も同じである。ただし、装備端子の変更や、パームレストのプリントデザインなど細かいところに変更がみられる。では、各モデルの概要をチェックしてみよう。

Stream 11-d000 （2015年夏モデル）

Windows 8.1 モデル。Celeron N2840 を搭載しており、これは第3世代Atomシリーズの設計（Bay Trail-M ）である。グラフィックはCeleron N2840が内蔵する「インテル HDグラフィックス」が使われる。2GB オンボードメモリとストレージには32GB （eMMC）を搭載。パーツのカスタマイズ選択がない固定構成モデルとなっている。

eMMCとはNANDフラッシュメモリと制御回路をまとめたもので、メモリカード規格であるMMCがインターフェースとなっている。eMMCはSSDよりも転送速度が遅いが、消費電力は低くかなりの小型。スマートフォンでもよく採用されるストレージである。

ストレージが32GBと少ないが、16GBはシステムに使われており、16GBはフリースペースとのこと。動画保存をしないなら、これで充分なユーザーは多いはず。クラウドを活用することで利用幅が広がり、Microsoft One Drive 100GBが2年間無料で使える。

Stream 11-r000 （2015年秋冬モデル）

Windows 10 モデル。ハード構成に関しては概ねStream 11-d000と変わっていない。ただし、SDカードスロットがMicroSDに変更され、HDMI 、USB3.0、USB2.0の配置も変更されている。無線ＬＡＮでは、次世代高速WiFi規格のIEEE802.11 acに対応した。つまりマザーボード自体は一新しているようだ。Stream 11-d000よりも若干軽量化、公称バッテリ駆動時間が2時間ほど伸びている。また、パームレストのプリントが木目調のグラデーションに変更された。

パーツ構成例

構成	HP Stream 11-d000 の構成（2015年夏モデル） Windows 8.1 Update （64bit） 11.6インチワイドHD非光沢・ディスプレイ (1366×768/最大1677万色) Celeron プロセッサー N2840 (2.16GHz-2.58GHz, L2キャッシュ 1MB) 2GB オンボードメモリ (1333MHz,DDR3L SDRAM) インテル HDグラフィックス 32GB （eMMC）
主要な装備端子	HDMI 出力端子×1、USB3.0×1、USB2.0×1、SDカードスロット
公称バッテリ駆動	約8時間15分
重量	約1.26kg

※2015年6月調査時点。

構成	HP Stream 11-r000 の構成（2015年秋冬モデル） Windows 10 Home （64bit） 11.6インチワイドHD非光沢・ディスプレイ (1366×768/最大1677万色) Celeron プロセッサー N2840 (2.16GHz-2.58GHz, L2キャッシュ 1MB) 2GB オンボードメモリ (1333MHz,DDR3L SDRAM) インテル HDグラフィックス 32GB （eMMC）
主要な装備端子	HDMI 出力端子×1、USB3.0×1、USB2.0×1、MicroSDカードスロット
公称バッテリ駆動	約10時間 30分
重量	約1.18kg