従来機よりもコンパクト化した、上品カラーの15.6インチ・スタンダードノート

HP Pavilion 15-AU000 レビュー

今回レビューした、Pavilion 15-AU000の構成 （Skylake設計Uシリーズ） Windows 10 （64bit） 15.6インチワイド・非光沢・ディスプレイ （1920 × 1080） Core i3-6100U プロセッサー （2.30GHz、キャッシュ 3MB) 4GB （4GB × 1）DDR4-2133MHz インテル HD グラフィックス 520 500GB HDD （SATA、5400回転）

※掲載情報は2016年9月30日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。詳しくは上記HPサイトでご確認を。

Pavilion 15-AU000の概要とテクノロジー

Pavilion 15-AU000はSkylake設計で、低消費電力のUシリーズを採用している。Core i3-6100U、Core i5-6200Uを選択した場合は、内蔵グラフィックのインテル HD グラフィックス 520 が使われる。Core i7-6500U を搭載するパフォーマンスモデルでは、「128GB SSD （SATA M.2接続） + 1TB HDD 」かつ、単体GPUのNVIDIA GeForce 940MX が搭載される仕様のようだ。

アーキテクチャ	Skylake設計（低消費電力 Uシリーズ）
ディスプレイ	15.6インチワイド・非光沢・ディスプレイ （1920 × 1080）
CPU	Core i3-6100U プロセッサー （2.30GHz、キャッシュ 3MB) Core i5-6200U プロセッサー （2.30GHz-2.80GHz、キャッシュ 3MB） Core i7-6500U プロセッサー （2.50GHz-3.10GHz、キャッシュ 4MB）
グラフィック	インテル HD グラフィックス 520 （Core i3-6100U、Core i5-6200Uに内蔵） NVIDIA GeForce 940MX 4GB DDR3　（Core i7-6500U 選択時）
メモリ	4GB （4GB × 1）DDR4-2133MHz 8GB （8GB × 1）DDR4-2133MHz 16GB （8GB × 2）DDR4-2133MHz
ストレージ	500GB HDD （SATA、5400回転） 1TB HDD （SATA、5400回転） 128GB SSD （SATA M.2接続） + 1TB HDD （SATA、5400回転）
装備する主要端子	USB3.0端子 × 2基、USB2.0端子 × 1基、HDMI端子、100BASE-LAN端子、 SDカードリーダ（SD、SDHC、SDXC）
サイズ（公称値）	【幅】 約 384mm ／ 【厚み】 約22.5～24.5mm／ 【奥行き】 約 250mm ／ 【質量】 約 2.14kg
カラー バリエーション	モダンゴールド ブリザードホワイト
備考	DVDスーパーマルチドライブ 無線：IEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth4.2、 外付AC アダプター ： 45W（内蔵グラフィック） / 65W（NVIDIA GeForce 940MX 搭載時） リチウムイオンバッテリ（2セル）：約7時間 駆動 主要キーのキーピッチ ： 約18.6 × 18.6mm、キーストローク ： 約1.8mm

パーツの組み合わせはモデルによって制限されている。供給時期により変更あり。

今回レビューした、Pavilion 15-AU000のデザイン

今回レビューしたPavilion 15-AU000は、Core i3-6100Uと4GBメモリ搭載で、モダンゴールドのPavilion 15--AU001TU。 性能としては最小構成となる。

カラーバリエーションは2色あり、今回レビューしているPavilion 15-AU000ではモダンゴールド。他にはブリザードホワイトもある。スタンダードモデルなので、質感はポリカーボネート（工業プラスチック）であるが、ペイントカラーでリッチ風のデザインに仕上げてある。中央にはミラー調のhpロゴを配置している。

【幅】 約 384mm ／ 【厚み】 約22.5～24.5mm／ 【奥行き】 約 250mm。パーツを極力少なくし、剛性を重視したユニボディ構造となっている。前モデル（Pavilion 15-ab000）よりも、11mm奥行きが短くなっており、最厚部では3.5mmほど薄くなっている。

公称の質量は約 2.14kg であるが、Core i3-6100Uを搭載したこのレビュー実機では2.075kgであった。45W ACアダプタは電源ケーブルを含め288g。据え置き用メインであるが、モバイルにしてもさほど無理のない重量であろう。

前モデル（Pavilion 15-ab000）よりも、11mm奥行きが短いということだが、キーボードの型が共通だったのでそれを基準に画像加工で比較してみた。ヒンジの形状でその分、短くできたようだ。

メタル風ヒンジ

スタンダード機でもラグジュアリー感を演出させているのか、ヒンジに蒸着を施してありメタル風にしている。机の色の反射でゴールドっぽく写っているが、実際はシルバーメタリックである。ヒンジをこのような形状にしたことで、奥行きを短くできたのだと思われる。

ACアダプタ

このレビュー実機では、45W ACアダプターを付属。仕様書にはNVIDIA GeForce 940MX 搭載時は65Wとある。電源ケーブルはアース付きということもあり、太く取り回しは良くない。なお、ウォールマウントコネクタが付属しているので、電源ケーブルを省略できる。PC側へのコネクタはL字型になっている。

Core i3-6100U 搭載時のベンチマークテスト

今回レビューした、Pavilion 15-AU000の構成 （Skylake設計Uシリーズ） Windows 10 （64bit） 15.6インチワイド・非光沢・ディスプレイ （1920 × 1080） Core i3-6100U プロセッサー （2.30GHz、キャッシュ 3MB) 4GB （4GB × 1）DDR4-2133MHz インテル HD グラフィックス 520 500GB HDD （SATA、5400回転）

Core i3-6100Uのスペックと、内蔵グラフィック

Core i3-6100Uは、UシリーズでありTDP15Wの低消費電力。2コア実装、HTテクノロジーによって4スレッド動作する。統合しているグラフィックはインテル HD グラフィックス520。

レンダリング・パフォーマンス

CPUパフォーマンスがメインとなるCINEBENCH R15のレンダリングでは、Core i3-6100U搭載時で「247」のスコア。

過去にレビューした他のPCの結果ではあるが、Core i5-6200Uでは「291」、Core i7-6500Uでは「323」。ネットやビジネス用途ではこの差は体感できないであろう。エンコード作業などがあるなら、せいぜいCore i5-6200Uあたりがコスパ的に妥当か。

本格ゲームとしては、ライトなゲーム

ゲームパフォーマンスでは、ストリートファイター4やドラゴンクエストXが「デフォルト画質、1280×720 ウィンドウ表示」で快適に遊べる性能である。

ストレージ・パフォーマンス

このPavilion 15-AU000実機では、ウエスタンデジタル製のWD5000LPCXの500GB HDDを搭載していた。7mm厚の2.5インチHDDってことですな。パフォーマンスはこの通り。

消費電力

満充電で、ディスプレイ輝度最大時の消費電力をチェックした。アイドル時では9W程度、CINEBENCH R15のレンダリングでは20Wあたり、ドラクエでは20W前後、ストリートファイター4では27Wあたり。

見やすい非光沢・広領域フルHDの15.6インチ・ディスプレイ

Pavilion 15-AU000では15.6インチ画面に広領域のフルHD（1920 × 1080）解像度を搭載。非光沢ディスプレイなので、映り込みが少なく長時間使用にも向いている。

文字やアイコンは小さめの表示になるが、表示領域は広い。

WEBカメラとデュアルマイクをディスプレイベゼルに内蔵している。下部のディスプレイベゼルではｈｐロゴのプリントを配置。

おそらく廉価なTNパネルだと思うが、視野角度はわりと好印象。これくらいの角度ならストレスを感じない。

さすがにこれくらいの角度になると、青白く飛んだりと色度変移が顕著に現れる。ただし、イレギュラーな角度なので、これは気にしなくていいだろう。

Pavilion 15-AU000の装備インターフェース

前面には端子はなし。些細なところだが、ちょっとだけビス穴が気になる。

左側面では、セキュリティロック・スロット、USB2.0端子、USB3.0端子、ヘッドセット端子、DVDスーパーマルチドライブを配置している。最近は、光学ドライブを淘汰したモデルが多いので、必要としてるユーザーにはありがたい搭載だろう。

右側面では、「HDDライト、SDカードスロット、USB3.0端子、HDMI端子、LAN端子、電源コネクタ」を配置している。
SDカードを挿入すると、わりと奥まで格納される。取り出すときは一度押して戻す。ネットワークコントローラーは100BASEなので、サーバー構築している環境では低速だが、光インターネットだけの家庭であれば速度は十分である。

背面には端子はなし。左端に排気口を配置しており、従来機のように左手に排熱がかかることがない。風切音はあるが、ウルトラブックでおなじみのUシリーズのCPU搭載ということもあり、比較的静かなほうである。

底面

底面もモダンゴールドのペイント。上品カラーに抜かりはないようだ。排気口を後背部に配置することで、熱風をユーザーから遠ざけた設計になっている。ただ、低消費電力の第6世代Core-Uシリーズ搭載機であるため、もともと大掛かりな冷却システムを必要としていない。

底面の隅に吸気口を設けている。

パームレストと、バックライト・キーボード（テンキー付き）

テンキー付きのアイソレーション・キーボードを搭載。小さいキーもみられるが、主要キーのキーピッチでは約18.6 mmとなっている。

テンキー付きなので、ホームポジションはやや左寄りになる。タッチパッドは一体型でクリックはやや固め。

デジタルスレッドラインと呼ばれる、デザインのプリントがパームレストに施されている。製品を象徴するのような、ちょっとしたアクセントになっている。

左上に電源ボタンを配置しており、電源マークはLED点灯する。キーボードの上部にスピーカグリルが横長に延びており、パンチングの穴でランダムにパターンを演出している。BANG & OLUFSENのそのカジュアルブランドである B & O Play のオーディオテクノロジーを採用しており、よほど音質に拘らない限りは娯楽用に十分なクオリティだと思う。

キー配列

テンキーの左側の部分。テンキーをつけたため、一部に小さいキーが生じているが、概ね良好。ただ、カーソルキーの上下キーは指先を立てないといけないので、ややチマチマ感がある。ファンクションキーの印字が小さいでちょっと読みにくい。

テンキー側の部分。

キーストローク ： 約1.8mm。最近のノートとして一般的な底打ち感。キートップはフラットなので、フィットというより滑らすタイピングに適している。

バックライト・キーボード

調光はできないが、キーボードにバックライトを装備しており、暗い場所でも操作ができる。F5でオンオフできる。

Pavilion 15-AU000のレビューは以上。最小構成では、これだけの機能を備えて6万円台からラインナップされている。コストパフォーマンスの高いモデルといえる。

詳しくはHPサイトにて

従来機よりもコンパクト化、上品カラーなどのプレミアム感！ 15.6インチ・スタンダードノート！HP Pavilion 15-AU000 従来モデル（Pavilion 15-ab000）よりも3.5mm薄型化、奥行きを11mm短くしてコンパクトにした15.6インチ・スタンダードノート。上質カラーにこだわっており、選べる色はモダンゴールドとブリザードホワイト。メタル調のヒンジ、デジタルスレッドラインのパームレスト・デザイン。パーツを極力少なくし剛性を高めたユニボディ。 ディスプレイはフルHD解像度。バックライトキーボード+テンキー付き、DVDスーパーマルチドライブも搭載。排気口を背面部に配置することで、ユーザーが排気熱にさらされないよう改良されている。プラットフォームはSkylake設計Uシリーズ。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より

レビュー項目

• HP Pavilion 15-AUxxxシリーズ 概要
• HP Pavilion 15-AU000 レビュー（Skylake設計モデル・Core i3-6100U搭載）

【 HPノートPC 製品レビュー 】

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