AMD A4-1200搭載 10.1インチ・タッチノート！Pavilion TouchSmart 10-e000

AMD Temash デュアルコア A4-1200 APUを搭載したHP Pavilion TouchSmart 10-e000をレビューします。約1.28kgのコンパクト軽量ボディで、 10.1インチ・タッチディスプレイを搭載。バッテリー駆動時間が約6時間30分（公称）のコンパクトノートです。
ファンレス構造で静音設計であり、AMD A4-1200による低消費電力。320GB HDDを搭載しているので、SSD搭載ノートよりも保存容量が大きいのが特長です。（2014年2月時点の調査情報）

約272mm x 193mm x 22～25mmでコンパクト。タブレットやハイブリッドノートが主流になりつつありますが、従来のミニノートを強化したような製品をお探しの方にあった仕様です。HDDにたくさん保存できるのはメリットでしょう。2014年2月時点は￥34,860 （税込）～と低価格です。

コンパクトな10.1インチ画面のｈｐ製品
Pavilion TouchSmart 10-e000は、コンパクトな10.1インチ画面に解像度1366×768を搭載。一般的な15インチノートと同じ表示領域です。10タッチポイント認識でき、Windowsタッチのフルサポートをしています。Pavilion TouchSmart 10-e000の前面と背面に、装備する端子はありません。また光学ドライブも非搭載という仕様です。

ディスプレイベゼルはあまり狭額にはなっておらず、HP TrueVision HD Webcam (約92万画素)の内蔵と、ミラー調のhpロゴが配置されています。

※2014年2月時点のレビューになります。仕様変更やカスタマイズの違いがあるため、詳しくはHPサイトをご覧ください。

Pavilion TouchSmart 10-e000のレビュー購入ガイド
このレビューに用いているPavilion TouchSmart 10-e000はシルバーカラーの天板。斑点状のパターンデザインがあり、傷のつきにくいHP Imprintで加工されています。底面に通気口がありますがファンレス構造。ラッチを2箇所スライドするとバッテリが外せます。リチウムイオンバッテリ (3セル)を搭載しています。底面側にステレオスピーカを内蔵しています。

HP Imprint（インプリント）とは成形同時加飾転写システム。最終工程で表面塗装する一般的なPCに比べ、耐久性があります。日本写真印刷株式会社（NISSHA）の技術です。

Pavilion TouchSmart 10-e000のインターフェース
左側面には、「セキュリティロックケーブル用スロット通気孔、 HDMI出力端子、 USB3.0端子 × 1基、SDカードスロット」を装備。右側面では「ヘッドセット端子、 USB2.0端子 ×2基、100BASE-LAN端子、電源コネクター」を装備しています。見ての通り、光学ドライブは搭載していません。

USB端子が計3つあり、有線LAN端子もあるため、コンパクトノートにしては使い勝手が良いほうだと思われます。それにUSB3.0 端子があり、外付けHDDなどで高速バックアップが可能です。

各左右側面から見たデザイン。ディスプレイは通常スタイルで使う分には問題のない角度まで開きます。

ACアダプタの電源プラグはL字型なので無駄にスペースをとりません。 ACアダプタはミニノートとしては大きい65W仕様であり、Pavilion TouchSmart 10-e000の筐体サイズからすればコンパクトとはいえません。据え置きエントリーノート用の流用な感じがします。

アイソレーションキーボードで、キーピッチは約17.3mmや16.3mmであり、さすがにフルサイズではありません。キーストロークも約1.5mmと浅め。半角全角、BackSpace、上下カーソルキーは小さいが、￥や右Shiftは使いやすいサイズになっています。

マークがLED点灯する電源ボタン。サウンドを楽しめる「dts Sound＋」採用。クリックボタン一体型のタッチパッドでしかも狭い。扱いやすいものではないが、タッチディスプレイがあるのでそちらをメインにしたほうがいいでしょう。

AMD A4-1200のパフォーマンスは如何ほどか！

このPavilion TouchSmart 10-e000には、AMD A4-1200 APUを搭載しています。APU 【 Accelerated Processing Unit 】とは CPUとGPUをまとめた統合型プロセッサ。統合なので高性能化しやすく低消費電力化につながります。

AMD A4-1200のパフォーマンス-AMD Radeon HD 8180
AMD A4-1200のスペックをチェック。統合されているグラフィックスはAMD Radeon HD 8180です。AMD A4-1200は2コア実装でTDPがたった3Wしかない超低消費電力。AMD Radeon HD 8180についてはUnkownばかりでこれといった情報は得られませんでした。

Pavilion TouchSmart 10-e000でベンチマークテスト

レビューしたPavilion TouchSmart 10-e000の構成

Windows 8.1 （64bit）
10.1インチワイドHDブライトビュー・タッチディスプレイ（1366×768）
AMD A4-1200 APU （1.0GHz、1MB L2キャッシュ）
2GB (2GB×1) (1066MHz,DDR3L SDRAM) オンボード
AMD Radeon HD 8180 グラフィックス（CPUに統合）
320GB SATA HDD (5400回転)

CPU性能のベンチマークテスト
	CINEBENCH R10　 3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU（グラフィックス）性能の影響はごく僅かしかありません。レンダリング処理時間⇒ 8分36秒 2009～2010年あたりの同ジャンルPCと比較すると、まあまあ速くなっていますが、Atom Z3000シリーズやCore i5-Yシリーズよりも劣るという結果でした。当サイト調べによる比較参考データ（CULVノート・タブレットなど） Atom Z3740D + HDグラフィックス ⇒ 4分24秒 Core i5-4210Y + HDグラフィックス4200⇒ 2分10秒 AMD デュアルコア E-350 + Radeon HD 6310⇒6分49秒 Core 2 Solo SU3500 + GMA 4500MHD ⇒ 12分28秒 Celeron 743 + GMA 4500MHD⇒10分12秒 Atom N270 + GMA 950 ⇒ 18分06秒比較参考データ（古いデスクトップパソコン）（2006年）XP 32bit + Pentium D 915 + RADEON HD 3650 ⇒ 5分28秒（2003年）XP 32bit + Pentium 4 /3GHz + GeForce 6600 ⇒ 7分36秒
本格3Dゲームのベンチマークテスト
負荷レベル：ライト	ストリートファイター4 2009年に登場した対戦型格闘ゲーム（PC版）。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 1280×720 ウィンドウ表示 AVERAGE FPS　24.85 RANK E ⇒ プレイをするにはスペックが不足している。プレイできるほどのグラフィック性能ではありませんが、2007年のミドルノート並みのパフォーマンスはありました。2010年のCore i5-430M搭載エントリーノートよりも一回り上といった様子です。A4-1200 APUについて、CPU性能はそこそこで、グラフィックが割りといいと感じました。当サイト調べによる比較参考データ（過去ノートPC）（2013年）Win8.1 32bit + Atom Z3740D + HD グラフィックス ⇒ 24.57 （2013年）Win8.1 Pro 32bit + Atom Z3770 + HD グラフィックス ⇒ 25.09 （2013年）Win8.1 64bit + A4-1200 + Radeon HD 8180 ⇒ 24.85 （2012年）Win7 64bit + Core i7-2637M + HDグラフィックス3000 ⇒ 28.69 （2011年）Win7 64bit + Core i3-2310M + HDグラフィックス 3000 ⇒ 24.62 （2010年）Win7 64bit + Core i5-430M + HDグラフィックス ⇒ 16.33 （2007年）Vista 32bit + Core 2 Duo T7100 + GeForce 8600M GT ⇒ 24.62
消費電力
	消費電力は変動を繰り返しますが、多く表示されるワット数を確認 CINEBENCH R10ベンチマーク実施中　⇒　10Wあたり CINEBENCH R10ベンチマークでは100％のCPU負荷がかかるが、消費電力はたったの10W前後しか無い。