HP 15-af000 ベンチマークテスト(AMD E1-6015 APUの性能チェック)
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※2015年7月10日時点のレビューになります。供給状況による情報相違にはご注意を。詳しくはHPサイトをご覧ください
AMD E1-6015 APU搭載の実力はいかに?パフォーマンスチェック
先述の通り、筐体面ではスタンダードをクリアしていても、気になるのは処理能力。多少予算が上がっても「現在のメインストリームがいいよ」という声も聞こえますが、ライトユーザーにとっては「メインストリームだと過剰スペック」という場合もあります。実際、どれくらいのパフォーマンスか、比較しながらチェックしてみましょう。
AMD E1-6015 APUと、それに内蔵するAMD Radeon R2 グラフィックスのスペック。TDP15Wとかなり低消費電力です。2コア実装2スレッド動作のため、現在においてはさほどマルチスレッドに強くないですね。
APU 【 Accelerated Processing Unit 】とは・・・・ CPU(汎用性頭脳)とGPU(グラフィック系頭脳)を一つの半導体チップにまとめた統合型プロセッサ。内蔵と表現される場合があるが、実際には統合されている。CPUとGPUがプロセッサ内部で交信できるため、高性能化しやすいし、低消費電力化につながる。インテルでも同様のことをやっているが、AMDではこれらのプロセッサをAPU、またはFusion APUと呼んでいる。 |
2D高精細コンテンツでは
通常のBDタイトルの場合は最大Rate 40Mbpsで制限されていますが、「最大転送レート70Mbps/VBR」である動画コンテンツ「Pioneer Visual Material Movie01」を再生してみます。読み込みが完了して安定したときに、処理時のCPU使用率を確かめます。
使用率は50%前後なので、能力としては対応できています。ただし余裕ではないですね。だいたいメインストリームのPCであれば10%ぐらいで対処できるのでこの差は大きいです。メモリは4GBあるので40%ほどの使用率で済んでいます。
ベンチマーク比較~AMD E1-6015 APU
CINEBENCH R10および、ストリートファイター4のベンチマークテストの結果で性能を比較しています。レビュー実機 HP 15-af000とその他のPCと比較してみましょう。
3DソフトのCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフト。レンダリングの処理時間で主にCPUのパフォーマンスをチェックできます。クロック数の高さだけでなくマルチコアの能力も発揮されます。なお、GPU(グラフィックス)性能の影響はごく僅かしかありません。 |
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2009年に登場した対戦型格闘ゲーム(PC版)。3D描写ですが操作自体は2Dとなっています。登場当時はミドルスペック以上のパソコンが必須でしたが、現在、本格ゲームとしてはかなりライトな負荷になっています。ベンチマークテストでは、グラフィック設定をデフォルトのままで、ディスプレイ垂直同期をOFFにしています。 主に、搭載するグラフィックのパフォーマンスに影響されます。ただし、CPUの影響もわりと受けるため、「グラフィックとCPUの組み合わせ」でパフォーマンスチェックしたほうがいいでしょう。なお、ここでは1280 × 720ウィンドウ表示におけるFPSで比較しています。 |
CPU性能とGPU性能のギャップが大きい、AMD E1-6015 APU
レビュー実機 HP 15-af000では、 CINEBENCH R10 ベンチマークテストで6分14秒 、ストリートファイター4 で38.17 FPSでした。CPU性能のわりには比例を無視してグラフィックパフォーマンスが高めという結果でした。(プレイには性能不足ですが)
比較してみると、AMD E1-6010 APU (1.35GHz)よりも少しばかり性能アップという印象です。
過去のAMD APU搭載モデルと比較
2011年のAMD E-350 と比べても、大して速くはなっていない模様。ただし、グラフィック性能はまずまず向上。
2015年7月10日調査 |
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6分14秒 |
38.17 |
2014年11月調査 |
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6分38秒 | 34.85 |
2014年11月調査 |
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3分32秒 | 35.96 |
DELL Inspiron M102z(1122) ※2011年 |
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6分49秒 | 23.61 |
メインストリーム製品と比較
やはりPavilion 15シリーズのようなメインストリーム製品と比べると、CPU処理能力の低さにがっくりきます。2015年7月10日調査 |
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6分14秒 |
38.17 |
2014年5月調査 |
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1分19秒 | 101.60 |
2014年5月調査 |
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2分14秒 | 69.77 |
2015年2月調査 |
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1分39秒 | 51.63 |
2014年11月調査 |
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1分47秒 | 47.00 |
2014年12月調査 |
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2分30秒 | 49.19 |
Celeron N2840との比較
HPサイトによると、AMD E1-6015 APUは、 Celeron N2840 の「CPU性能133%」、「グラフィック性能189% 」とあります。Celeron N2840搭載の HP Stream 11-d000と比べたら、「だいたいあっているのかな」という印象。
2015年7月10日調査 |
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6分14秒 |
38.17 |
2015年6月調査 |
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8分44秒 | 23.79 |
その他比較
2014年12月調査 |
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4分23秒 | 25.05 |
DELL Inspiron 1520 ※2007年 |
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4分18秒 | 24.77 |
DELL Venue 8 Pro(5830)※2013年 |
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4分24秒 | 24.57 |
2014年2月調査 |
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2分52秒 | 23.49 |
2015年7月10日調査 |
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5分02秒 | 11.05 |
AMD E1-6015 APU よりも遅いCPUは?
2008年ごろ、ネットブックブームの火付け役となった「Atom N270」では18分06秒だったので、AMD E1-6015 APUはこれよりは大分速いですね。Atom Z2760 やCore 2 Solo SU3500 よりも速いとみていいでしょう。
2015年7月10日調査 |
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6分14秒 |
38.17 |
DELL Inspiron Mini 10v ※2009年 |
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18分06秒 | - |
2014年2月調査 |
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8分36秒 | 24.85 |
DELL Inspiron 11z(1110) ※2009年 |
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10分12秒 | |
DELL Latitude 10 ※2013年 |
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12分09秒 | - |
DELL Inspiron 13z(1370) ※2009年 |
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12分28秒 | - |
HP 15-af000の購入のツボ
スタンダードな15.6インチ画面にHD解像度、基本を押さたインターフェースで、光学ドライブもあり、メインPCとして十分使えますが、同世代のノートパソコンのなかでは低性能が気になってしまうモデルです。しかし、これは比較してしまうからであって、「自分のやりたいことが、ストレスなくできる」のであれば結果オーライです。
メインストリームのPCと比べて明らかに差が出るのはマルチスレッドなので、セキュリティソフトのスキャンがバックグランドで動作していると、場合によりもっさりすることがありました。ですから、複数同時作業があまりないのであれば、検討してもいいモデルです。質感はポリカーボネート(工業プラスチック)の廉価モデルですが、ダイヤモンドパターンの天板やパームレストのプリント柄などデザイン性はよいです。
性能面ではメインストリーム製品をオススメしますが、しかしHP 15-af000はスタンダード型ノートとしてかなりの格安。予算が限られているユーザーの場合、購入ポイントをはっきり押さえておけばニーズに合ったモデルです。詳しくはHP公式サイトへ。
レビュー項目
- HP 15-afXXXシリーズ(af000、af100)レビューTOP
- HP 15-af000 エントリーモデル レビュー
- HP 15-af000 ベンチマークテスト(AMD E1-6015 APUの性能チェック)
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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