キックスタンド付きの12インチタブレット!オプションのキーボードで2in1に
HP Elite x2 1012 G1 レビュー(Skylake設計・Core Mシリーズ)
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※掲載情報は2016年4月26日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。撮影風景にある周辺機器等は、HPとは関係のない市販品である。詳しくは上記HPサイトでご確認を。
Elite x2 1012 G1の概要とテクノロジー
キックスタンド付きのタブレット、Elite x2 1012 G1 をレビューする。オプションのトラベル・キーボードを導入すれば2 in 1タブレットになる。また、2048階調の筆圧を感知する高性能なWacom AESペンが標準付属しており、指先では難儀する細かい操作が快適に行えるし、手書きでのデータ入力ができる。
タブレット本体は、コンピュータ制御加工によるアルミ削りだしのユニボディ。米軍調達基準(MIL STD 810 G) のテストもクリアする堅牢性を持つ。12インチ・ディスプレイでは広視野角のIPSパネルを採用。アスペクト比 (横 × 縦の比率)が3:2であるため、一般的な16:9よりも縦のリーチが長い。ノート形態でも縦表示の領域が広いのが特長である。強化ガラスには、強度も進化したGorilla Glass 4を採用。セキュリティに指紋認証リーダー搭載。
今回はオプションのトラベル・キーボードを追加した場合で紹介する。※トラベルキーボード付きのセット販売もある。Elite x2 1012 G1 の採用テクノロジ^は、Skylake設計のCore mシリーズ。タブレットではAtom系のCeleronやPentium搭載モデルがあるが、それらよりもかなり高性能である。むろん、内蔵グラフィックもかなり強力となる。
Core
m3、m5、m7に対応し、GPUは内蔵のインテル HD グラフィックス 515。一部モデルではオンボード8GB LPDDR3 メモリ、PCIe 接続のSSDに対応している。また、DOCOMOおよびauのLTE通信モジュール(GPS機能付)モデルもある。
Elite x2 1012 G1 の搭載パーツ例
CPU |
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メモリ |
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ストレージ |
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備考 |
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2016年4月26日レビュー時点 。パーツの組み合わせはモデルによって制限されている。
アルミ削り出しのタブレット・デザイン
※この写真では1920×1280のドットバイドット表示にしてある。
12インチワイドに1920×1280の解像度で、ドットバイドット表示では領域が広い。アスペクト比 3:2のイレギュラー画面で、フルHD(1920 × 1080)よりも縦の領域が広い。そのためノート形態でもWeb閲覧に有利な比率であるが、一般的な16:9動画コンテンツでは上下スペースに無駄が出てしまう。つまり、テキスト重視であるビジネス向きのアスペクト比である。ディスプレイベゼルは左右のところで22mmあり、スリムではないが、タブレットの持ちで部分にもなるので妥当の面積かと思われる。
10.8インチ・フルHD(1920 × 1080)の、DELL Venue 11 Pro(5130)を左に置いてみた。横幅の領域は1920pxで同じだが、縦の領域ではElite x2 1012 G1 のほうが+200px分広いことが分かる。
IPSパネルを採用しているので、視野角が広い。色度変移などの色ムラはなく、快適な画面。
ディスプレイベゼルに200万画素Webカメラ内蔵。下部にはhpロゴを配置しており、タブレットではよくここにWindowsキーが配置されるが、Elite x2 1012 G1 では無し。実際、そこにWindowsキーがあると誤って触れることが多いので、これはありがたい仕様。
左上にはBang & Olufsen(バング&オルフセン)のロゴが印字されている。デンマークの老舗オーディオメーカーおよびブランドで、サウンド・チューニングのテクノロジーが採用されている。ユーティリティソフトにて、好みのイコライジングを楽しむことができる。
Elite x2 1012 G1 の背面
アルミ削り出しの堅固なユニボディ。表面はアルマイト加工で梨地の手触り。低消費電力、低発熱のスペックのため、通気口はなく動作音も無音。ノイズ音もほとんど聞こえない。
500万画素のアウトカメラ内蔵。指紋認証リーダー搭載。中央にミラー調のhpロゴを配置。
Elite x2 1012 G1 レビュー実機における重量
手元のElite x2 1012 G1 実機における重量を測ってみた。タブレット本体は820g、オプションのトラベルキーボードは378g、ACアダプタは210g、Wacom AESペン(電池含)は18g。ノート形態なら約1.2kgの12インチノートである。全部持参しても1.5kg未満。構成により若干の誤差はあるのであしからず。
キックスタンド
アルミ製で折りたたみ式のキックスタンドが本体に付いているため、タブレットスタンド持参の手間が省ける。タブレットユーザーなら痛感することだが、タブレットを常に持ち抱えて使うばかりでないので、スタンドの存在は大きい。
HPサイトによると、キックスタンドの開閉(1万回、5年利用相当)、91cm 落下(キックスタンド開時、閉時)の検証テスト済みのようだ。テスト風景の写真が掲載されている。
キックスタンドのヒンジ部分と、格納する溝の様子。
Elite x2 1012 G1 の装備インターフェース
厚みはたったの8.05mm。右側面では、USB Type-C端子(Thunderbolt、3.1)、Micro SDカードスロット(ピンを挿してカードマウンタを取り出すタイプ)、USB3.0端子、ヘッドセット端子を配置。USB Type-C端子ではACアダプタの接続用に使われる。
左側面に、電源ボタン、.ボリュームコントロールボタン、セキュリティロックケーブルスロットを配置。
このElite x2 1012 G1 実機では非搭載モデルだが、LTE搭載モデルではmicro SIMカードスロットが装備される。
上部の左右にステレオスピーカを配置。中央にマイク内蔵。スピーカの規模で分かる通り、低音サウンドは弱いがタブレットとしては良好な音質。HPサイトによると、「ノイズキャンセリング機能搭載 自動的に認識された環境音とクリック音が除去され、人間の声のみを増幅。 外出先での音声コミュニケーションも快適に実現できます。」とのこと。
底面では、トラベルキーボードとジョイントするピンコネクタを配置。
Wacom AESペンが標準付属
2048階調の筆圧を感知する高性能なWacom AESペンが標準付属しており、指先では難儀する細かい操作が快適に行えるし、手書きでのデータ、イラスト入力ができる。ペンには上側ボタン、ペン横ボタン × 2があり、ラジアルメニューから機能をカスタマイズできる。「筆圧感知に対応したアプリでは繊細な表現も読み取り可能」とのこと。
ペンボタンのカスタマイズ項目。
ペンのサイズはZEBRAマッキーより若干小さいくらい。アルミ製なのでちょっとした高級感がある。AAAA電池(単6電池)が使われている(1本付属)。日本メーカーでは扱っていないアメリカANSI規格の乾電池で、店頭ではなかなか目にしないタイプ。タブレットペンではよく使われる電池で、ネットなら普通に買える。1日1時間、フルに利用して7.5ヶ月使用できるとのこと。
ペン先は細く細部のタッチ操作が可能(0.38のボールペン・ペン先と比較)。反対側にはクリップ付き(キャップではない)。
搭載解像度1920×1280のドットバイドット表示による、”コンピュータの管理”のテキストサイズ。
もはや指先では操作難航だが、Wacom AESペンのペン先なら難なく操作できる。
非接触でもペン先のターゲットがアクティブ(マウスのカーソルを合わせた状態)になるので、的確な操作が可能。このペンはBluetoothで無線接続されている。
キーボード入力では、ペン入力のモードがあるので単語程度なら手書きでささっと。スクロールバーなども確実に操作が行える。ペン先は軽く凹むため、タッチ感が伝わる。
ACアダプタ
45WのACアダプタが付属。上面は正方形なのでわりと持ち運びやすい形状。折りたたみ式のプラグで、コンセントにアダプタを直挿しするタイプ。
Elite x2 1012 G1 本体にはUSB Type-Cコネクタで接続。コネクタに表裏はないのでどちら向きでも接続できる。L字型コネクタなので、Elite x2 1012 G1 の幅を取らないメリットがあるが、挿す方向によって電源ライトかMicro SDカードスロットのどちらかが塞がってしまうデメリットもある。
Elite x2 1012 G1 のオプション!トラベルキーボード
オプションとなっているトラベルキーボードで、セット販売のモデルもある。アイソレーションキーボードでバックライト機能を装備している。アルミのパームレストでチープさはない。かなり薄型だがたわみもほとんどなく、わりと頑丈なので耐久性に心配はない。
HPとしては、大きめで見やすい印字となっている。
キーボードがかなり薄いが、1.5mmのストロークを確保。これでもキーストロークは浅いが、そこそこの反発力があり、わりと心地よい打鍵感はある。カーソルキーは小さいが、独立配置なので誤操作の心配はない。
一体型のタッチパッド。左上の点をタップすることで機能のオン・オフが可能。オレンジ点灯時ではオフになっている。
トラベルキーボードの裏側は、厚手の不織布のような生地となっている。アクティブペン用のタブは任意で取り付けできる(シールで貼付)
タブレット本体とジョイントした様子。接触面ではマグネットで引っ付く機構になっている。キーボードの接続で、Windows10のタブレットモードからデスクトップモードへ自動切り替えとなるので、手間いらず。
ディスプレイはキックスタンドで角度を調整する。
ノート形態として折りたたんだ様子。厚みはたったの13.45mm。キーボードが非常に薄いため、この状態でもモバイルノートというよりはタブレット感覚で、持ち運べる。
ストレージ・パフォーマンス
今回のElite x2 1012 G1 ではサムスン製のM.2規格SSDを搭載している。SATA接続だがHDDよりもかなり速く、シーケンスQ32T1では545MB/s。ライトではさほど速くなく155MB/sで、HDD並くらいか。Elite x2 1012 G1 では256GB M.2 2280 SSD(PCIe接続)の高速仕様もあるので、検討の余地あり。なお、ストレージ・パフォーマンスは採用ベンダーよって異なる。
ベンチマークテスト(Core M3-6Y30搭載時)
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今回レビューした、HP Elite x2 1012 G1 の構成にてベンチマークテストを実施。
Core M3-6Y30のスペック詳細。TDPがたったの4.5Wという低消費電力版CPU。2コア実装でHTテクノロジーによって4スレッド動作する。Core M3-6Y30に内蔵するGPUはインテル HD グラフィックス 515。
CINEBENCH R15のレンダリングにおける、CPUパフォーマンス
CINEBENCH R15のレンダリングでは、Core M3-6Y30のスコアが219。当サイト調査ではCore i5-3317Uに近いスコアであり、消費電力で比較すると、 Core M3-6Y30のほうがワットパフォーマンス(少ない電力でも効率のよい処理能力)に優れていることが分かる。タブレットでは第4世代Atom(Celeron N3050、Pentium N3700)搭載の製品があるが、表を見ての通り、Core M3-6Y30のほうが断トツに高性能。
ストリートファイター4における、グラフィックパフォーマンス
Core M3-6Y30に内蔵するGPUはインテル HD グラフィックス 515だが、これもなかなかのパフォーマンス。搭載解像度1920 × 1280(フルスクリーン)でも60FPSを超えており、快適にプレイできる性能だ(RANK A)。1280×720 ウィンドウ表示では100.82FPS。これは現役のローエンドグラフィックカード搭載機に匹敵する。
パフォーマンス比較
CINEBENCH R10とストリートファイター4(1280×720 ウィンドウ表示)における、ベンチマークテスト比較。2014年の「Core i7-4500U + NVIDIA GeForce GT 740M」に匹敵している。Skylake設計のCore Mシリーズは、タブレットや2-in-1ノート向けだが、スタンダードノートの性能と見てもよいだろう。TDP4.5WのCPUでグラフィックも内蔵しているわけだから、ワットパフォーマンスはかなり優秀。
2016年4月調査 |
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1分31秒 | 100.82 |
2014年5月調査 |
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1分19秒 | 101.60 |
2015年7月31日調査 |
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1分34秒 | 50.94 |
2014年11月調査 |
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1分47秒 | 47.00 |
2014年12月調査 |
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4分23秒 | 25.05 |
Elite x2 1012 G1 レビュー実機での消費電力
満充電、ディスプレイ輝度最大、キーボード接続時で、消費電力をチェックした。アイドル時で8W、CINEBENCH R15レンダリング中で16W、ストリートファイター4ベンチマークテスト中で22Wあたり。高負荷時でもなかなかの低電力である。
Elite x2 1012 G1 のレビューは以上。
※トラベルキーボードはオプション。Wacom AESペンが標準付属。 ※LTE通信モジュール(GPS機能付)モデルもある。 |
Skylake設計のCore mシリーズ搭載。アルミ削りだしのユニボディ、米軍調達基準 のテストもクリアする12インチタブレット。IPSパネルで広視野角。縦のリーチが長い1920×1280解像度搭載(アスペクト比 3:2)。強化ガラスのGorilla Glass 4を採用。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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