リフレクターにより360度サウンドが広がる!スピーカー内蔵デスクトップPC
HP Pavilion Wave 600 レビュー
トライアングラー・フォームという、丸みを帯びた三角柱のコンパクト筐体。55mmビルト・イン・スピーカーを内蔵しており、リフレクターにより360度サウンドが広がる。織物の布地(ファブリック素材)を巻きつけてあり、リビングにもフィットする。シンメトリーなデザインなので前後を気にせず自由に配置できる。M.2 SSD(PCI Express接続)と3.5インチHDDのデュアルストレージ構成が可能で、コンパクトながら、意外とスペックは高い。 |
※掲載情報は2016年10月15日レビュー時点。採用パーツの構成やベンダーに関しては、供給状況により仕様変更の場合がある。この実機に基づくレポートであり、購入された場合との一致性は保証していない。詳しくは上記HPサイトでご確認を。
Pavilion Wave 600シリーズの概要
シリーズを通してPCケースのデザインは同じだが、カスタマイズ更新したり、新たなテクノロジーを採用して後継機のリニューアルモデルが登場する。各モデルの概要をチェックしてみよう。
Pavilion Wave 600-000jp(2016年秋)
Skylake設計で、第6世代Core i3 / i5 / i7のTシリーズを採用(テスクトップ向けの低消費電力版CPU)。単体GPUとして、AMD Radeon R9 m470 グラフィックスの選択肢がある。M.2 SSD(PCI Express接続)と3.5インチHDDのデュアルストレージ構成が可能。コンパクトながら、意外とスペックは高い。HDMI端子、Display Port 端子を装備しているので、モニタへのデュアル出力が可能。
アーキテクチャ | Skylake設計(低消費電力 Tシリーズ) |
チップセット | インテル H170 |
CPU |
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グラフィック |
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メモリ |
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ストレージ |
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装備する主要端子 | USB3.0端子 × 3基、USB Type-C端子、HDMI端子、Display Port 端子 ギガビットLAN端子、SDカードリーダ(SD、SDHC、SDXC) |
サイズ(公称値) | 【幅】 約 174mm / 【高さ】 約259mm/ 【奥行き】 約 169mm / 【質量】 約 3.0 kg |
備考 |
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※カスタマイズは2016年10月調査時点。供給状況により異なる場合がある。
パーツの組み合わせはモデルによって制限されている。
Pavilion Wave 600のトライアングラー・フォーム デザイン
Pavilion Wave 600は、省スペースで設置できる。机の下に置かれていたデスクトップPCを、インテリアも兼ねて机上に置くコンセプトのようだ。ラグジュアリー・ノートのように「魅せる筐体」をデスクトップPCにも適用させたといえる。
23インチモニタとPavilion Wave 600をセットアップした様子。ファンレスではないので、ユーザーの近くにセットすると、風切音とHDDのゴロゴロ音は聞こえてくる。
セットアップの注意事項として、HDMIやDisplay Portのデジタル出力は音声信号も出力するので、モニタ側にサウンド設定される場合がある。そのため、Pavilion Wave 600の内蔵スピーカを利用する場合は、PC側で切り替える必要がある。
表面の素材がプラスチックではなく、織物の布地(ファブリック素材)を巻きつけてあり、リビングにもフィットするデザイン。
デザイン性だけでなく、「音声伝送を広範囲に音が広げさせる効果」もあるとのこと。
Pavilion Wave 600はトライアングラー・フォームという、丸みを帯びた三角柱の形状をしている。どこが正面なのか背面なのかわからないデザインであり、配置の角度などで困ることはなさそうだ。
【幅】 約 174mm / 【奥行き】 約 169mm /【高さ】 約259mmと非常にコンパクト。メーカー公称の質量では約 3.0 kgとなっていたが、この実機では2.658kgであった。構成次第でもう少し重量は増すだろう。そして150W ACアダプターの場合は823gで、ハイエンド・ゲームノート並みの重量級。
前面
正面どころか、上下すら判断しにくいデザインであるが、一応、これが正面。リフレクターの部分が上となる。(リフレクターは一見、スタンドに見えてしまうが・・。)hpサイトによると、この正面側に排熱装置が縦置きに配置されているとのこと。底部から吸気され、上部へと排熱されるエアーフロー。中央に配置された55mmスピーカーコーンは上を向いている。
正面の下に端子を配置している。B&Oサウンド・システムのロゴが印字されており、デンマークの老舗オーディオメーカー、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)のサウンド・チューニング テクノロジーが採用されている。
ユーティリティソフトにて、好みのイコライジングを楽しむことができる。
左右側面
左側面および、右側面の様子。左側面ではストレージが縦置きで配置、右側面ではマザーボードが縦置きで配置されている。
天面のリフレクター
おにぎりのような天井面はスピーカのリフレクターであり、CDケースよりも若干大きめくらい。中央にミラー調のhpロゴを配置。なお、シールの貼付はこちらの都合上のもので、お気になさらず。
「パラボリックリフレクターによる360度の音の広がり」がセールスポイント。※パラボリックとは「放物線」という意味。
リフレクターの下には、55mm口径のスピーカーが内蔵されており、出力は最大7W。一般的なノートPCの出力より約3倍ほどあるので、内蔵スピーカとしては立派なクラス。リフレクターの裏側は黒光りしており、クロムメッキでもされているようだ。
このスピーカー口のスリットは排気口も兼ねているため、サウンドを確かめようと耳を近づけると温風がかすめる。
サウンドクオリティの感想だが、ロジクールのStereo Speakers Z120 Z120BW (1600円くらいのUSB駆動アクティブスピーカー)よりも若干劣るくらいかなという印象。似たようなものではあるが・・。出力を高くすると低音がこもるのも否めない。最大7W出力であるため、あくまで内蔵スピーカとして高出力と理解すべし。
ハイクオリティのスピーカーを求めて購入するのは本末転倒になってしまうが、配線の必要がない内蔵スピーカとしてなら、十分納得のできるクオリティだと思う。360度の音の広がりであるが、PCであるため必然的に壁際の配置となるだろう。実質、360度の恩恵は少ないかもしれないが、PCの向きを気にしなくて良いのはメリットだろう。
背面の装備端子
背面では谷間部分に装備端子が縦に並ぶ。(マザーボードが縦置き配置)
一番上に電源ボタンがあり、以下、SDカードスロット~などインターフェースが並ぶ。電源コネクタは一番下に配置。
SDカードスロットおよび電源ボタン。
底面の吸気口
底面では少し段差があり、その周りの三辺に吸気口のスロットを配置している。
梱包の様子と、一部付属品紹介
コンパクトタイプのワイヤレスキーボードと、ワイヤレスマウスを付属。初心者向けに冊子マニュアルのHPパソコンナビを同梱。
今回のレビューでは150WのACアダプタとなっている。グラフィック搭載時は180Wのようだ。
Pavilion Wave 600のデザインは、インテリアとして飾れる風貌であるが、やはり外付け電源となっているため、大型のACアダプタの存在は目障りになってしまう。ジョイントする電源ケーブルも太く、取り回しは良くない。インテリア重視であれば、ACアダプタの置き場所はユーザーの工夫が必要になる。
ヘビー級のACアダプタであるため、4箇所にスタンドゴムを配置している。
コンパクト型のワイヤレスキーボード。テンキーとの境目がはっきりしておらず、カーソルキーも同化した配列なので、デスクトップ用としては違和感があり、慣れが必要になる。もとから勾配形状であり、中央上部に電池をセットする。
ワイヤレスマウスはトップが黒光りのデザイン。トップカバーは磁石でくっつく機構で、内部に単三電池2本をセットする。クリックはかなり重い印象を受けた。
トライアングラー・フォームという、丸みを帯びた三角柱のコンパクト筐体。55mmビルト・イン・スピーカーを内蔵しており、リフレクターにより360度サウンドが広がる。織物の布地(ファブリック素材)を巻きつけてあり、リビングにもフィットする。シンメトリーなデザインなので前後を気にせず自由に配置できる。M.2 SSD(PCI Express接続)と3.5インチHDDのデュアルストレージ構成が可能で、コンパクトながら、意外とスペックは高い。 |
レビュー項目
- Pavilion Wave 600のパーツ概要と、PCケースデザイン
- Pavilion Wave 600-000jp レビュー ※Skylake設計(低消費電力 Tシリーズ)モデル
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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