PCケースのエアーフロー/ATXとBTXの冷却システム
パソコン内部の熱はエアーフローによって排熱されます。基本はパソコン前面から空気を取り込み、背面からPCケース外に排出するシステムになっています。ここではATXとBTXの冷却システムを詳しく紹介していきます。なお、BTXはATXの後継予定でしたが普及せず、廃止されています。
エントリー・デスクトップ
- DELL Inspiron 660sをレビュー~幅たった10cmのスリム
- DELL Inspiron 660をレビュー~HDDや光学ドライブが各2台も搭載できる拡張性
ミドルスペック・ミニタワー
- DELL XPS 8700レビュー~ゲームや動画編集に適した中級ミニタワー
- DELL XPS 8500 レビュー~中級者向けミニタワーパソコン
当サイトはリンクフリーですが、当サイトのデザインおよびテキストの無断転載・複製を固く禁じており対処しています。当サイトでは、楽天リンクシェア、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。当サイトをご利用の際は、以下にリンクの免責事項をよくお読みください。
ATXケースのエアーフロー
PCケース内での空気の流れ、つまりエアーフローについて解説します。パソコン内部は熱を発するパーツの集まりなので、その熱を空気の流れで外へ排出しなければなりません。現在の主流であるATXケースでは、「前面から空気を取り込み、背面からPCケース外に排出するシステム」になっています。なお、CPUファンは空気を排出しているのではなく、空気を取り込んで真下にあるCPUを空冷しています。
ATXケースの、エアーフローにおける課題
ATXケースの基本的な冷却システムはファンです。さらに冷却効果を高めるためには、冷却ファンを増やすことですが騒音の原因となります。そして冷却すべきパーツが分散しているので、冷却効率がいいとは言えず、課題はあります。しかし、新しい規格パーツは省エネ・低発熱で開発される傾向にあるので、このままATXケースが主流でしょう。
2003年にATXケースの後継として、より効率的なエアーフローのBTXケースが登場しましたが、2007年ごろには廃止されました。ATXと互換性がないこと、パーツが低発熱化していることが理由で重要性がなかったみたいです。
CPUファンのエアーフロー
CPUファンは空気を排出しているのではなく、取り込んで真下にあるCPUを空冷しています。CPUファンにエアーダクトが付いているモデルでは、熱のこもったPC内部の空気ではなく、外部から空気を取り込みます。
CPUファンにエアーダクトが付いているPCでは、サイドパネルに吸気口が施されています。パソコン内部からではなく、外気を取り込む仕組みですね。
グラフィックカードのエアーフロー
多くのグラフィックカードには冷却ファンが付いています。これもCPUファンと同じく、排気ではなく吸気でGPU(グラフィックの頭脳となるチップ)を冷却します。
PCのサイドパネルを見ると、グラフィックカード用の吸気口が確認できます。
パソコン前面のエアーフロー(吸気口)
前面から空気を取り込むため、ATXケースでは前面に吸気口が配置されています。
高級モデルでは、より効率的に吸気できるようにファンが取り付けられています。安価なモデルでは配置されていません。
吸気ファンの様子。(DELL Studio XPS 9100)
安価なモデルでは吸気ファンなし(DELL Inspiron 580)
一見、前面パネルに吸気口が無いようでも、パネルの背部では吸気口が開けられています。
前面パネルに吸気口がないと思ったら、底面に設けられている場合があります。
PCケース・ファン/背面エアーフロー(排気)
背面に取り付けられているファンは排気用です。一般的にPCケース・ファンと呼ばれるのがこれです。(※モデルによっては天井に配置される場合もあります。)
PCケース・ファンでは、パソコン内部のこもった熱を外部に排気します。「12センチ、14センチ、20センチ~」といった大型ファンほど排気能力が高く、少ない回転ですむため風切り音が抑えられます。一般的なのは8センチですが、ハイエンドモデルでは12センチもメジャーになりつつあります。
背面に排気ファンがないPCケースでは、
天井側に設置されてます。
排気口は塞がないように。
2007年ごろには廃止になったBTX
2006年前半までのCPUといえば、高クロック化することで高性能化していました。そのため高発熱の傾向にあり、以前より「ATXの冷却システムを見直そう」という動きがありました。空気の流れに対して「冷却するパーツが分散している」のがATXの問題だったのです。
BTX (Balanced Technology eXtended form factor specification)
そこで、ATXの後継としてBTXが2003年に登場し、ATXからBTXへの移行が想定されていました。しかし、高クロック化からマルチコア化へ、そして低消費電力化が進み、BTXの重要性がなくなったので2007年には廃止。BTXの方が効率のいい冷却システムですが、ATXとの互換性がなかったことも移行しなかった理由でした。
エアーフローを1本化!BTX
|
以上、PCケースのエアーフロー解説でした。
PCケースのリストへ戻る
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報