GPUの動画再生支援機能
「Pure Video」と「Avivo」
グラフィックカードを搭載するメリットは、3D描写処理のほかに動画再生を支援する働きもあります。最近のグラフィックカードには、搭載されている頭脳(GPU)に動画再生支援機能が備わっています。
NVIDIAのGeForceには「Pure Video」、ATIのRadeonには「Avivo」という動画再生支援機能が搭載されています。
動画を再生する際、CPUの負担を軽減する役割があり、高度な再生処理も行います。これらの機能はGPUの回路を使って処理するため、GPUのグレードが高いほどその効果も高くなります。そして、Pure
VideoとAvivoではどちらも機能上の特徴が異なります。
Pure Videoの特徴
Pure Videoはストレートに動画再生支援機能に特化しています。
HD画質であるH.264やVC-1などの動画フォーマットをデコードできます。また高度なプログレッシブ化処理で、動画の走査線ズレを低減させます。GeForce8600/8500シリーズ以上では第二世代目であるPure
Video HDとなっており、さらに性能向上がみられます。
Avivoの特徴
動画再生支援機能はもちろん、HDMIの映像出力に性能を発揮し、鮮やかな発色となめらかな階調表現が可能です。通常、8bitで処理される出力信号が10bitで処理されるところに違いがあります。
Pure Video VS Avivo
CPUに負担をかけないというところでは、Pure Videoに軍配があがります。しかし、HDMI出力をしたときの発色の良さはAvivoに軍配があがります。
純粋に動画再生を楽しむならPure Video。特にGeForce8600/8500シリーズでは動画支援機能が向上しているので、画質にも期待ができます。
一方、グラフィックデザインなどで発色にシビアな用途なら、Avivoといったところでしょう。
それぞれ得意分野が異なるので、優劣ではなく用途で選ぶのがベストです。
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